The Last Quarter

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 恋人じゃなくなる日 相川七瀬 本郷信 根岸孝旨  
2 STILL RAIN 相川七瀬 川村結花 鷺巣詩郎  
3 しあわせなじかん 相川七瀬 加藤いづみ 武部聡志  
4 「最高の友達」 相川七瀬 恩田快人 恩田快人  
5 ヒマワリ 古内東子 古内東子 小松秀行  
6 BYE-BYE-BYE 森若香織 森若香織 明石昌夫 GO-BANG'Sのカバー
7 THE LAST QUARTER 相川七瀬 相川七瀬 菊地雅晃、長田直也  

Orchestra arranged by 鷺巣詩郎(2)、武部聡志(3)

リリースデータ

2001年9月27日 初登場15位 売上2.8万枚 Produced by 相川七瀬 motorod(avex trax)

相川七瀬6thアルバム。今作以降にも10曲を下回るミニアルバム形式のアルバムは複数存在するが、現在公式に「ミニアルバム」とされているのは今作のみ。副題として「今 恋をしている すべての人達へ」とつけられたラブソング中心のコンセプトアルバム。前作以降シングルなしでリリースされた。初めて織田哲郎が制作に一切参加せず(Excutive ProducerとしてはMAX松浦と共にクレジットされている)初のセルフプロデュース。1曲ごとに異なる作家を起用し、初の本人作曲も行った。前作時点で妊娠を発表していたが、今作発売とほぼ同時期に出産を発表しており、出産直前まで制作活動を行っていた。初のトップ10落ちとなってしまったが結果的には最後のトップ20ヒット、次の『ID:2』以外は今作を大きく下回る売上となっている。

突如妊娠を発表したと思ったら今度はロックを封印したラブソングのポップスアルバム。バラードアルバムみたいな宣伝もされていた記憶があるが全曲バラードというわけではない。人気も超急落してしまったが結婚妊娠で一気に丸くなったというか急にイメージ変え過ぎ。ロックを歌う事に疲れていたとか、子供が出来て救われたとか後に語っているので本名の自分と「相川七瀬」との間でだいぶお疲れ気味だったところ、結婚&妊娠という自身の生活に大きく比重が傾いて、「相川七瀬」っぽくない方向へ向かわざるを得ない状況だったのかも…。

アコースティックなバラードナンバーはこれまでもやっていたが、生音バンドポップスや打ち込みと生のストリングスを融合した軽めのふんわりポップなど今まで見せなかったサウンドが全面展開。失恋ソングもあるけどこれまでにない柔らかく幸せな雰囲気に溢れた優しいアルバムといった印象。1曲ごとに色々なミュージシャンを起用するアイデアも面白く、コラボレーション的な側面もある。ほとんど今作限りの関与だし、非ロックなアルバムはこれ以降もあるけど今作の路線は今作でしか聞けない。ロックじゃない相川七瀬の歌声は普通のポップスとしても悪くは無い。ただ産休に入ればいいようなタイミングで織田哲郎からも離れてまでこんなイメージとかけ離れた事を出産ギリギリまでやる必要があったのかは若干謎。どうしても子供が出来たこの瞬間だからこそやっておきたかった方向性だったのか、急な妊娠だったので本当はツアーとか予定していたのが飛んでしまい、代価としてもう1枚何か制作する必要があったのか…。

B00005N71C

印象度★★★☆☆

2016.5.22更新

戻る