Treasure Box-Tetsuro Oda Songs-

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲、備考
1 世界中の誰よりきっと 上杉昇、中山美穂 織田哲郎 nikka 中山美穂&WANDS Guest Vocal:つるの剛士
2 いつまでも変わらぬ愛を 織田哲郎 織田哲郎 鈴木Daichi秀行 織田哲郎 Chorus:柴崎浩
3 チョット 大黒摩季 織田哲郎 宅見将典 大黒摩季 Chorus:大黒摩季
4 Precious Summer 浜田麻里 織田哲郎 宅見将典 浜田麻里 Chorus:宇徳敬子
5 碧いうさぎ 牧穂エミ 織田哲郎 鈴木Daichi秀行 酒井法子 Chorus:宇徳敬子
6 世界が終るまでは… 上杉昇 織田哲郎 nikka WANDS Chorus:宇徳敬子、柴崎浩
7 君がいたから 坂井泉水 織田哲郎 鈴木Daichi秀行,
THE WASTED
FIELD OF VIEW Chorus:浅岡雄也、宇徳敬子
8 咲き誇れ愛しさよ 大黒摩季 織田哲郎 酒井ミキオ,
鈴木Daichi秀行
Wink Chorus:宇徳敬子
9 BOMBER GIRL 康珍化 織田哲郎 山崎淳 近藤房之助&織田哲郎 Guest Vocal:寺田恵子、杏子、中村あゆみ
10 翼を広げて 坂井泉水 織田哲郎 関口Q太,
鈴木Daichi秀行
DEEN Chorus:柴崎浩

リリースデータ

2015年10月28日 初登場62位 売上0.17万枚 motorod(avex trax)

相川七瀬1stカバーアルバム。自身初のカバーアルバムデビュー20周年記念作。相川七瀬を見出したデビュー当初のプロデューサーである織田哲郎が作曲した楽曲をカバーするという企画カバー作品。自身の楽曲(セルフカバー)は含まれていない。前作以降の14年のシングル「桜舞い降りる頃、涙色 feat.mayo」、2ヶ月前の20周年記念シングル「満月にSHOUT!」はコンセプトと関係が無いので未収録。ゲストミュージシャンが複数参加しているが全員がコーラス、ゲストボーカル参加であり、ギタリストである柴崎浩もコーラス参加でギター演奏での参加はしていない。演奏はアレンジャー中心にバンドサウンドで別のスタジオミュージシャンが担当している(曲によってはドラム打ち込みやギターベースをアレンジャー1人で演奏している曲もある)。ブックレット内の写真ではギターを抱えた織田哲郎が相川七瀬と2ショットで登場しているが参加はこの写真1枚のみで、演奏や編曲といった制作過程には一切参加していない。

自身の曲は含まない織田哲郎縛りのカバーで構成されているが、ビーイング制作だった楽曲ばかりで、参加者はビーイングから独立した人たちが多い。間接的な関与とはいえ、Special ThanksのトップがBeing Groupになっていたりと、ここに来て相川七瀬がビーイング系の曲を歌うというありそうで無かったことが実現。ギタリストなのに柴崎浩がコーラス参加なのは謎だが…。また何故かコーラス&ゲストにだけ有名ミュージシャンを大量起用して今作の売りとしていたが、ゲストボーカル扱いのつるの剛士、寺田恵子、杏子、中村あゆみもバックでコーラスしている程度しか存在感が無く、逆に「チョット」のラップ部分はコーラスというより大黒摩季とのツインボーカルっぽかったりと、コーラスとゲストボーカルの差はよく分からない元ビーイングがコーラス扱い、それ以外がゲストボーカルになっているだけにも思えるが…。

カバーの内容がなかなかにすさまじく、全面的にやかましいまでの派手なロックサウンドへ変貌。原曲は聞かせるポップスが多いにも関わらず、ゆったりした曲もテンポアップして全部激しいロックサウンドに改変してなんでもかんでも相川七瀬=ロックというパブリックイメージに染め上げるというかなり暴力的なカバー作品だ。織田哲郎を離れて以降はほぼ1作おきくらいにはロック以外の路線もやっていたし、その気になれば曲に合わせたポップスとしてのカバーも出来たはず。しかしここで無理やり全部ロックにしてしまうというのは20周年ということもあって開き直って相川七瀬=ロックというイメージに徹底して合わせていったということなのかもしれない。ちょっとやりすぎたんじゃないかとは思うけど、これはこれで面白かったし、たぶん他では聞けないような痛快なカバー作品だとも思う。織田哲郎に見出され、織田哲郎の徹底した全面プロデュースで何年も活動したのは相川七瀬だけであり、そんな相川七瀬だからこそ出来た大胆不敵なカバーアルバム

B014C3WPLW

印象度★★★☆☆

2016.6.4更新

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