May Dream(初回盤C)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 何時何分 AIKO AIKO 川嶋可能  
2 あたしの向こう AIKO AIKO OSTER project 32ndシングル 最高4位 売上5.2万枚
3 冷凍便 AIKO AIKO 川嶋可能  
4 もっと AIKO AIKO OSTER project 35thシングル 最高3位 売上4.2万枚
5 信号 AIKO AIKO 川嶋可能  
6 夢見る隙間 AIKO AIKO OSTER project 33rdシングル 最高7位 売上5.1万枚
7 愛だけは AIKO AIKO OSTER project  
8 好き嫌い AIKO AIKO 川嶋可能  
9 かけらの心 AIKO AIKO OSTER project  
10 大切な今 AIKO AIKO OSTER project  
11 合図 AIKO AIKO OSTER project 34thシングルC/W
12 プラマイ AIKO AIKO OSTER project 34thシングル 最高5位 売上3.5万枚
13 蒼い日 AIKO AIKO 川嶋可能  

 

初回限定仕様盤C付属特典CD
The Live Versions〜深夜2時「寒いね」って彼とスーパー行ったじゃん。〜
No タイトル 原曲
1 寒いね… 23rdシングル『二人』C/W
2 二時頃 2ndシングル『ナキ・ムシ』C/W、1stベスト『まとめT』収録曲
3 恋のスーパーボール 28thシングル
4 恋愛ジャンキー 2ndアルバム『桜の木の下』収録曲(えせボーナストラックちっく)

リリースデータ

2016年5月18日
2023年11月22日(アナログ盤)
初登場1位
初登場33位
売上9.6万枚
売上0.2万枚
All tracks Produced by aiko,atsushi chiba ポニーキャニオン

aiko11thアルバム。2年ぶりのアルバム。前作以降の4シングル、C/W1曲を収録。前作を最後にデビュー以来関わっていた島田昌典を離れ、時々関わっていた吉俣良も32ndC/Wの「ハレーション」が最後の参加となり、32ndシングルではOSTER project、川嶋可能をアレンジャーに起用。以降そのままOSTER project、川嶋可能の両アレンジャー体制へ移行し、今作も全面的に両者が担当。初めて島田昌典一切不参加のアルバムとなった。初回盤A,Bは「Love Like Pop vol.18〜CountDown Live あっという間の最終日〜」(2015/12/31大阪城ホール公演)を収録したライブ映像作品付属(AがBlu-ray、BがDVD)、初回盤Cには過去の楽曲をライブアレンジで再録音した4曲入り特典CD『The Live Versions〜深夜2時「寒いね」って彼とスーパー行ったじゃん。〜』が付属する。ジャケットは初回盤3種共共通のもので、CD本編1枚の通常盤のみジャケットが異なる。前作は初回盤と通常盤で特典ラジオCDが異なる仕様となり、今作ではさらに本格的な複数商法となったが、売上は前作を下回った。2023年7月に1st〜4th、8月に5th〜8th、11月に9th〜12th、2024年1月に13th〜15thと順次アナログ盤で発売された。

今作最大の特徴はデビュー以来の固定アレンジャーだった島田昌典を離れた事だ。川嶋可能はaikoより数歳上のほぼ同世代、OSTER projectは初音ミクなどのボーカロイド作品でニコニコ動画で脚光を浴びていたOSTERのプロジェクト名で、OSTERが86年生まれとされているので2016年でOVER 30'sとはいえ、aikoよりは10歳ほど若く、50代中心になってきたJ-POP中心アレンジャー界隈ではかなりの若手といえる。ここ数作のaikoは40歳を控えてさすがに年齢を意識した発言をインタビューですることも増え、バラードばかりになるのは嫌だとも発言もしていて、実際にバラード系のシングルを出す事も減っていた。なので何かしらの変化や刺激を求めていたんだろうし、デビュー時期が近くてお互いのCDのスペシャルサンクスでよく名前を挙げ合っていたポルノグラフティが2011年から本間昭光を離れて若手アレンジャーと組むようになった事なんかにも、もしかしたら影響を受けたのかもしれない。いずれにせよ同世代や自分より若いアレンジャーをメインに据える事で新鮮な空気をいれようということなのかなと思う。

ただ「あたしの向こう」が出た時はどこかしら新鮮だったんだけど、思ったほど劇的な変化は無く、今作も特に意識しなければいつものaikoであり、安定安心のベテランらしいアルバムという印象の方が強く残る。心なしかギター押しや壮大に盛り上げる曲が無くなり、ギター抑え目、ピアノサウンドを軽快に多めに取り入れた事で、全体に軽やかな雰囲気にはなったようには思うし、それこそがアレンジャー変更の狙いだとは思うんだけど、そこまでガッツリ変わった感じは無く、素人耳やライトリスナー感覚ではアレンジャー変更による変化がイマイチ明確に分からないというのが正直なところ。

なお今作のバンドメンバーやストリングス奏者たちは基本的にピアノ以外は今までと同じ。島田昌典も吉俣良も演奏面ではピアノ担当だったのでピアノだけ新しい奏者に入れ替わり、新アレンジャー両名は今までは無かったProgrammingの担当として全曲ではないが半分程度にクレジットされている。全体にライトな感じながらピアノの雰囲気だけがやや目立って聞こえるのはこのせいなのかも。

そんなわけで思ったほどに大きな変化は無く、aikoはやっぱりaikoだったというところに印象が落ち着いてしまい、変えるなら変えるで誰もが違うと感じるくらいの変化をつけても良かったのになという思いと、無理に変えるよりaikoはaikoでいいという思いと両方が渦巻いた1作。アルバム曲でリード曲になるような1曲が不在かなというところもあり、島田昌典で貫禄たっぷりのアレンジでまとめるよりは、いい方向にまとまったのかなというところはある。

B01EJ3BD9U初回盤Blu-ray付A  B01EJ3BDDQ初回盤DVD付B B01EJ3BDCM初回盤特典CD付C   B01EJ3BDA4通常盤  B0CG88V5T2アナログ盤

印象度★★★★☆

2016.7.18更新

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