二重螺旋のまさゆめ(初回盤)

リリースデータ

メンバー

Aqua Timez8thアルバム。1年4ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降は18年1月のライブ盤リリースはあったが、新曲リリースは配信含めて一切無かった。このためシングルなし、全曲新曲のオリジナルアルバムとなった。「未来少女」がリード曲としてMVが制作された。初回盤は「未来少女」MVと、「たかが100年の」が主題歌に起用されたPS4ゲーム「グランクレスト戦記」オープニング映像を収録したDVD付。こちらにはメンバーが一切出演していない。team AQUA限定盤(FC限定盤)は「The FANtastic Tour 2017 振り返り座談会」「Tasshi Tube 番外編 〜「＋１」踊ってみた〜密着ドキュメンタリー」を収録したDVD付。発売時点ではツアーが告知されているのみだったが、ツアー開始の4日前5月8日に年内での解散を発表。このため今作が最後のオリジナルアルバムとなる事が判明した。

完成した段階で解散が決定したのか、解散が決定した上で最終作の意気込みで制作したかは不明だが、概ねはロック、ミクスチャー、ポップ、その他色々、Aqua Timezの王道を貫いたアルバム。新しい事をやっていても大きくイメージが変わる事は無い。色々な曲が入っているのは前作同様だが、主に遊び方面でやりすぎるくらい振り切っていた前作に対して今作は遊び方面では抑えめ。どちらかというと改めて歌詞の良さ、メロディーの良さを押し出しつつも現時点での持ち味を出し切ったような感じ。

ただシングルが無い事もあって、これぞというキラーチューンがもう1つ足りない感じはあるし、聞き込めば「未来少女」も「last dance」もかなり名曲なんだけど1発で引き込まれるほどにグッと響いてくるような曲は無かった。解散を知らない段階ではまあ毎回過去を越えていくアルバムばかりではないし、たまにはこういうのもある、次へ繋ぐアルバムになるかなと思ったんだけどこれが最終作になってしまうとは思わなかった。限界だったとはあまり感じないが…それにしても最後っぽくはないなぁ…。過去最短にコンパクトにまとめ上げてトータル40分少々の凝縮されたアルバムになっていて、情報量過多になりがちな中で活動後期の方がコンパクト、そして外部の手を借りずにほぼセルフでやってきた辺りは地味に凄かったと思う。まだやれること、続ける意義はあったとも思えるだけに残念だ。

初回盤DVDに関しては「未来少女」MVはCGアニメーションというかゲーム映像みたいなもので、PS4「グランクレスト戦記」オープニング映像はそのままゲーム映像でゲーム知らないと最早何の映像なのかも分からない、要するにメンバー一切出てこない(曲が流れてるだけ)上に総尺わずか6分なのでこれでは再販制度の兼ね合いから初回盤の方がお買い得になるという状況でない限りは選択する意味が無い。FC限定盤のDVDにはメンバー出ているようだが内容的にそっちを一般発売するにはファン向けすぎる。シングル出してないし、メンバー出演でMV作ってないのでメイキング収録もできないしでたぶん収録するものが何もなかったんだろうけど、だったらアルバム解説するとか、それこそ最後なんだったらもう少しあっても良かったんじゃないかと思う。

初回盤DVD付　　通常盤　　

印象度★★★★☆

2018.7.12更新

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