ARASHI NO.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Introduction〜STORM〜   鈴木雅也 鈴木雅也 Instrumental
2 A・RA・SHI J&T 馬飼野康二 馬飼野康二 1stシングル 最高1位 売上97.3万枚
3 DANGAN-LINER TAKESHI 谷本新 CHOKKAKU  
4 SUNRISE日本 F&T 馬飼野康二 CHOKKAKU 2ndシングル 最高1位 売上40.6万枚
5 サワレナイ 戸沢暢美 庄野賢一 庄野賢一  
6 感謝カンゲキ雨嵐 戸沢暢美 馬飼野康二 CHOKKAKU 4thシングル 最高2位 売上36.2万枚
7 愛と勇気とチェリーパイ 戸沢暢美 岩田雅之 岩田雅之  
8 Deepな冒険 戸沢暢美 飯田建彦 CHOKKAKU  
9 helpless 椎名祐生 ZAKI 岩田雅之  
10 On Sunday 戸沢暢美 守山茂樹 宗像仁志  
11 野生を知りたい 久保田洋司 ZAKI ZAKI  
12 アレルギー TAKESHI 岩田雅之 岩田雅之  
13 ココロチラリ TAKESHI 原一博 原一博  
14 台風ジェネレーション
-Typhoon Generation-
久保田洋司 馬飼野康二 大坪直樹 3rdシングル 最高3位 売上36.1万枚

リリースデータ

2001年1月24日 初登場1位 売上32.3万枚 ポニーキャニオン

メンバー

大野智
櫻井翔
相葉雅紀
二宮和也
松本潤

嵐1stアルバム。99年11月のデビューから1年2ヶ月、シングル4枚をリリース後にようやくの1stアルバムとなった。2nd両A面「HORIZON」は未収録で、4枚のシングル1曲目のみ収録。初回盤は大きめの紙BOXケース入り仕様でステッカー封入。初回盤のCDケースはサイズは通常と同じだが透明な黒ケースとなっていて裏表紙が存在しない、通常盤とはブックレット内の写真が異なるなど様々な違いがあるが品番は同じ(中古で箱なしの初回盤が出回っていてもケースの色と裏表紙の有無で判別可能)。初回80万枚出荷でさらに追加出荷されたなどとかなり無理に盛った飛ばし記事が出たが(当時この手の出荷枚数と売上が剥離しすぎる盛った飛ばし記事は多かった)、シングル4作の売上を下回る30万枚程度の売上に留まった。これでも09年のベスト盤『5×10 All the BEST! 1999-2009』までは今作が最高売上をキープしていた。

ポニーキャニオンからリリースしたアルバムはこれ1枚きりで、この後シングル2枚リリース後にジャニーズ内に自らのレーベルJ-Stromを設立して移籍。権利ごと移動させたようでポニーキャニオン時代の作品はシングル6作、アルバム1作(今作)、VHS1作(『スッピンアラシ』)が全て廃盤になった。シングルはカラオケ以外は全て次の『Single Collection』にまとめて収録されたが、今作とVHS『スッピンアラシ』はJ Stormで再発もされずにそのまま廃盤となった。

wikiにもアーカイブリンクが張られている80万枚出荷記事は激しく大ボラ(大ヒットしているように煽って購買意欲を刺激するための販促提灯記事といったところだったのだろう)にしてもしばらくは今作が最大のヒット作だったほどなので中古の流通はかなり多く、早期廃盤になろうともさほど中古価格も上昇していなかったが、07年以降の嵐の大ブレイクに伴い著しくプレミア化した(ただし箱なし初回盤やレンタル落ちが大量に出回っているため最安相場はさほど高くない)。また2012年にJ Storm限定通販で販売されたアルバム未収録C/Wを中心に収録した『ウラ嵐マニア』には廃盤となっていた今作も対象になっていて冒頭9曲が今作のアルバム曲となっていた(「Introduction〜STORM〜」は未収録)。『ウラ嵐マニア』も販売期間がわずか1週間と短く、速攻でプレミア化したため、結局廃盤状態が続いたが、2020年の配信(DL/ストリーミング)解禁の際には今作もきちんとラインナップに加えられ(販売元はJ Storm)、現在は配信で聞くことが可能となっている。

過去ジャニーズの先輩グループは概ねシングルデビュー直後〜遅くとも1年経たずに1stアルバムを発売していた。これはとっととオリジナルの持ち曲を増やさないとコンサートが先輩のカバーや未発売曲ばかりになってしまうというのもあったと思うんだけど、デビューから1年以上アルバムを出させてもらえない嵐は当時としてはかなり異色だった。1stアルバムにシングルが4曲も入っているのも少なくとも光GENJI、男闘呼組以降では初めてだったんじゃないかと思う。ただこれ以降本格的に先輩が解散せずに上がつっかえている状況になったためかNEWSやHey! Say! JUMPのようにデビューから1stアルバムが1年以上(Hey! Say! JUMPは2年半以上)出ないというのも珍しくはなくなった

ディレクターの1人に90年代のSMAPを手掛けていた鎌田俊哉が入っており、その縁で作家陣も90年代SMAPに重宝されていたメンツが並んだ。鎌田俊哉は99年の『013』以降SMAPから離れた事でSMAPの作家陣もほとんど入れ替わっていたため、今作を聞いて最初に思ったのは前のSMAPのようだ、という事だった。なので今作は98年以前のSMAPっぽさがあって少し懐かしい感じがあった。ソロパートは大野以外はほとんど回ってこないユニゾン歌唱だが、シングル曲とアルバム用新曲の一部にはラップを導入して、ラップで特徴づけているという違いはある。ラップでは櫻井が中心となっているようだが、このラップはまだまだアイドルが頑張ってやってるアイドルラップであってかなり初々しい。

前半は新曲とシングルを交互に聞かせていく構成で隙が無い。後半は新曲でメロウな曲などシングルでは見せていなかった側面を見せていく。シングルはインパクト重視というか若干イロモノ・企画モノっぽい感じのタイトルが続いていたが、アルバムではもう少し普通にいい曲を並べていて総じて1stらしい若さに満ちている。後追いで聞くと広く知られているいつもの嵐とは微妙に違っていて何より初々しさがあるとは思うけど、これといったクセも無いので親しみやすいアイドルポップアルバムではあると思う。

ARASHI NO.1-嵐は嵐を呼ぶ-

印象度★★★★☆

2020.9.2修正

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