GET BACK TOGETHER

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 抱きしめたいもう一度 山田恭二 川島だりあ 明石昌夫 4thシングル 最高50位 売上2.0万枚
2 夢から醒めないで〜Keep It Comin'〜 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
3 STRANGE WOMAN 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
4 LOST IN TWILIGHT 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
5 孤独なHungry Soul 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
6 SADISTIC LOVE 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
7 GET BACK TOGETHER 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
8 はやく捨てちまえ 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
9 FREE 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫  
10 君はマニュアル通りには動かない 山田恭二 大田紳一郎 明石昌夫 5thシングル 最高83位 売上0.4万枚

リリースデータ

1994年11月21日 100位圏外 Produced by EXIM ZAIN RECORDS

メンバー

Lead Vocal 山田恭二
Guitar&Vocal 大田伸一郎
Bass 小林正道
Drums 新井康徳

BAAD2ndアルバム。前作から9ヶ月でのリリース。前作以降の2シングルを収録。ZAIN恒例の楽曲解説が書かれたレコーディング・ノーツ封入。人気が定着せずにシングルを出すたび売上が下がっていったが、「君はマニュアル通りには動かない」がBAAD史上最後の100位以内チャートイン作となってしまい、今作は一気に100位圏外となった。ここまでハイペースだったがこの後はリリースが停止。95年はアニメ『SLAM DUNK』劇中歌として使用されたショートサイズの未完成曲「ENDLESS CHAIN」がアニメサントラ盤に収録されたのみ。96年にコロムビアに移籍して再始動となるが、その際には山田が脱退しており、ボーカルが交代しての再始動になっていた。このため今作が山田ボーカル時代最後の作品となった。当時は詳細不明だったが、今作より28年後、初めて山田が取材に応じて近況や当時の脱退経緯を明かした。言い方からすると割とハッキリと自主的に辞めるように促された(実質クビ)っぽく、本人も歌の技術について触れているが明石昌夫がYouTubeでBAADの話をした際に山田がボーカルレコーディングでかなり苦労していた旨は語っていたので、歌で苦労していたのは確かだったようだ。

その後2023年にこのデビュー当時の4人で「再会」を発表。新公式サイトがオープンした。この際のプロフィール写真は今作のジャケ写の別カット(メンバーの顔の向きが違う)が使用されている。「再会」時には4人全員がコメントを寄せたが、2023年5月18日の『Thursday LIVE〜寺尾広プレゼン企画〜』へのBAADとしてのゲスト出演は山田・大田の2人だけだった。新公式サイトに使用された写真は全て当時の写真だったため、小林・新井の近影も無く、コメント文のみという状況だったが、終演後の公式インスタでは小林が駆け付けた、新井は都合がつかなかったと書かれていた。6月12日になって、新井康徳が病気療養中だった事、5月22日(ライブの4日後)に亡くなっていた事が公表された。元々は5月18日のライブへの出演も希望していた事も明かされた。

制作陣も変わっておらず基本的には1stアルバムの延長戦にある作風だが、前作よりもハードロック的なバンドサウンドが前に出ており、ハードさが強調されている印象。といっても明石昌夫の編曲なのであくまでビーイング的な作風の中でのハードさではある。何よりメロディーや声があくまでさわやかでキャッチー。特出した曲は無いものの、どの曲も一定以上ではあるのでアルバムとしては飽きずに聞けて前作より完成度が上がったと思う。ただこれぞという1曲を自作で出せずに大田作曲が横一線すぎたのがもう1つ人気が定着しなかった理由だろうか。5作目にしてようやくシングルに採用された「君はマニュアル通りには動かない」はシングルになっただけあってこれまでの大田曲の中では光る1曲にはなってはいるだけに、更なる飛躍の芽はあったようにも思うが…。

B00005F5IZ

印象度★★★☆☆

2023.11.16修正

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