増補改訂完全版「バンドBのベスト」

DISC-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 CRAZY FOR YOUの季節 小出祐介 小出祐介   イントロデューシングアルバム『バンドBについて』収録曲
2 GIRL FRIEND 小出祐介 小出祐介   1stミニアルバム『GIRL FRIEND』収録曲
3 ELECTRIC SUMMER 小出祐介 小出祐介   1stシングル 最高41位 売上0.8万枚
4 STAND BY ME 小出祐介 小出祐介   2ndシングル 最高26位 売上0.6万枚
5 抱きしめたい 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 3rdシングル 最高26位 売上0.9万枚
6 ドラマチック 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 4thシングル 最高13位 売上3.5万枚
7 真夏の条件 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 5thシングル 最高26位 売上0.9万枚
8 愛してる 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 6thシングル 最高22位 売上0.9万枚
9 17才 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 2ndアルバム『十七歳』収録曲
10 changes 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 7thシングル 最高10位 売上2.2万枚
11 LOVE MATHEMATICS 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 8thシングル 最高5位 売上1.2万枚
12 神々LOOKS YOU 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 9thシングル 最高10位 売上0.9万枚
13 BREEEEZE GIRL 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 10thシングル 最高7位 売上1.4万枚
14 Stairway Generation 小出祐介 小出祐介 小出祐介、玉井健二 11thシングル 最高9位 売上1.8万枚

 

DISC-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 kimino-me 小出祐介 小出祐介   3.5thアルバム『CYPRESS GIRLS』収録曲
2 クチビル・ディティクティブ 小出祐介、呂布 小出祐介   3.5thアルバム『DETECTIVE BOYS』収録曲
3 yoakemae(hontou_no_yoakemae ver.) 小出祐介 小出祐介   12thシングル 最高17位 売上0.8万枚
4thアルバム『新呼吸』収録Ver.
4 short hair 小出祐介 小出祐介   13thシングル 最高17位 売上0.8万枚
5 Tabibito In The Dark 小出祐介 小出祐介   14thシングル 最高15位 売上0.6万枚
6 スローモーションをもう一度 part.2 小出祐介 小出祐介   14thシングル両A面曲
7 初恋 小出祐介 小出祐介 Base Ball Bear&玉井健二 2ndミニアルバム『初恋』収録曲
8 PERFECT BLUE(Album Mix) 小出祐介 小出祐介   15thシングル 最高11位 売上1.0万枚
5thアルバム『二十九歳』収録Ver.
9 The Cut-feat.RHYMESTER-(Album Mix) 小出祐介,
Mummy-D,
宇多丸
小出祐介   3rdミニアルバム『THE CUT』収録曲
5thアルバム『二十九歳』収録Ver.
10 ファンファーレがきこえる 小出祐介 小出祐介   16thシングル 最高28位 売上0.7万枚
11 senkou_hanabi 小出祐介 小出祐介   16thシングル両A面曲
12 そんなに好きじゃなかった 小出祐介 小出祐介   5thアルバム『二十九歳』収録曲
13 「それって、for 誰?」part.1 小出祐介 小出祐介 玉井健二、小出祐介 17thシングル 最高25位 売上0.6万枚
14 文化祭の夜 小出祐介 小出祐介 玉井健二、小出祐介 18thシングル 最高33位 売上0.4万枚
15 不思議な夜 小出祐介 小出祐介 玉井健二、小出祐介 19thシングル 最高21位 売上0.5万枚
16 祭りのあと(2016 ver.) 小出祐介 小出祐介   1stアルバム『C』収録曲 リテイク

リリースデータ

2016年9月28日 初登場28位 売上0.3万枚 ユニバーサル

メンバー(表記無し)

Vocal/Guitar 小出祐介
Bass/Chorus 関根史織
Drums 堀之内大介
脱退
Guitar 湯浅将平(「祭りのあと(2016 ver.)」以外は参加)

Base Ball Bearリニューアル版ベストアルバム。2013年のベスト盤『バンドBのベスト』のリニューアル作品。『バンドBのベスト』から「若者のゆくえ(original ver.)」のみが削除され、「PERFECT BLUE」以降の楽曲を追加収録し、さらに未収録だった両A面曲「スローモーションをもう一度 part.2」も追加された。また『バンドBのベスト』では時系列に「STAND BY ME」と「抱きしめたい」の間に収録されていた「祭りのあと」はリテイクされ最後に収録された。2016年年明けに突如湯浅将平がスタジオに来なくなりそのまま脱退し、3人体制になってから最初の作品となる。4人時代の総括の意味合いが強かったが、偶然にも2016年は2つの"周年"を迎えており、結成15周年、メジャーデビュー10周年作品とも銘打たれた。「祭りのあと(2016 ver.)」は3人になって最初の発表作品となり、サポートギターに田渕ひさ子を迎えてリテイクしている。「スローモーションをもう一度 part.2」「senkou_hanabi」はアルバム初収録。また「ファンファーレがきこえる」のシングルバージョンも初収録となった。新規のベストとしてではなくリニューアル作品としたためか、売上は振るわずシングルも下回った。

初回盤は過去2作単独でリリースされていたMV集シリーズ『映像版『バンドBについて』』の第3弾となるDVD『映像版『バンドBについて』第三巻』が付属する。「初恋」以降でMVが存在する8曲のMVと「祭りのあと(2016 ver.)」のMVも新規制作されて収録されている。

この際完全な上位互換盤にしてしまった方が良かったのに「若者のゆくえ(original ver.)」を外してしまい、中途半端に前作に価値を残してしまったのはもったいない。その一方で今回は外された両A面曲を追加収録の範囲だけでなく、前作収録範囲の「スローモーションをもう一度 part.2」まで拾い上げて収録しているところはかなり細かい。これにより4人時代のシングルA面は網羅されたし、改めての決定盤ベストにはなったと思う。

青春と形容されることが多いバンドだが個人的には以前からあまり青春っぽさを感じることが無く、30歳前後を意識した活動を繰り広げていた今作の終盤の方がむしろ青春を意識している感じがしていた。それは何故なのだろうかと思っていたんだけど、改めて聞いても初期の楽曲は特に若い男子からの一方的な女性への好意や美しさを称えるような雰囲気の楽曲ばかり。前のベストの感想で「君」に対しての描写や愛情表現がやや誉めすぎというかこだわりすぎというか自己陶酔気味に思える感じもあるし、そこのところが少々気持ち悪い感じがしなくもない、と書いたがそういった作風をボーイミーツガール的なものとして、これも青春の要素の1つとして捉えればそれも確かに青春なのかもしれないが、そこのところがしっくり来なかった。。

DISC-2になるとアラサーを迎えて大人になっていく葛藤や改めて青春を思う視点で書かれた楽曲群が中心となる。もがいたり悩んだり生きていく事に向き合ったような曲が増え、君が好きだとか君がまぶしいだけではない様々な感情が描かれていく。振り返って思う青春は初期のような君への思い一直線ではなく、もう少し客観的な見方やノスタルジックさも含まれていて描写も鮮やかだと思う。ここに至ってからの作風の方が青春という形容がしっくりくる。

前のベストではどちらかというと変化へ至っている途中で終わっていたので、まだもう1つしっくりこないまま終わっていたが今作での追加収録部分が入って改めて聞いた事でよりバンドが辿ってきた道程や変化が明確になったと思う。また今作ではDISC-1と2の区切りがけっこうバシッと方向性が切り替わったタイミングで区切られているのも良かった。

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印象度★★★★☆

2017.7.11更新

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