対談レビュー第21弾 Beautiful Dreamer×unnamed Stories〜永遠の明日へ〜
ポルノグラフィティ シングルレビュー X2(クロストゥー)

この対談は2014年3月に行われました。

15th シスター
04年9月8日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

シスター意味深で物悲しい再始動作

柊朱雀->2人になって再始動ということでそこそこロングヒット。
MOMA->2人になって
編曲のバンド名が英語表記に。ベスト盤のヒット後ということもあり、初動=固定ファンが増えましたが、その分今までのような圧倒的なロングヒットは見られなくなっていきますが、しばらくは曲によっては上下がありましたね。
柊朱雀->妙なマーチ風のイントロが今まで違う新風?
MOMA->そうですねぇ。民族っぽい雰囲気もあって「サウダージ」「アゲハ蝶」がちょっとよぎりますが正直かなり地味で暗いなぁと。
柊朱雀->再始動一発目から
「悲しみが友のように語りかけてくる」のは物悲しすぎるんじゃないかと。
MOMA->Tama脱退の事を歌ったわけではない、と当時明言していた記憶がありますが、どうしてもそう思ってしまうような歌詞でね…。
柊朱雀->2番の歌詞がTamaのいなくなったポルノを表しているのか意味深に感じてしまって(汗)
MOMA->多くの人がそう思ったんじゃないかと(汗)
柊朱雀->年末番組では次の曲だったんでそこまで深い印象には残っていないんですけどね。
MOMA->そこそこ売れたのが意外でした。当時は過去最高に地味な曲だなぁと思ったので。
柊朱雀->今になっても印象は…どうだろうな…病んで気味な歌詞は好きではあるけども。
MOMA->意外と引き込まれるような魅力を感じるようにはなりましたけど…う〜ん…。

この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->この暗いトーンからはやはりどうにも"地味"以上のものを感じないんだよなぁ…。
柊朱雀★★★☆☆->どうしても次の曲が眩しくて。

収録アルバム:
5thアルバム『THUMPx
4thベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


16th 黄昏ロマンス
04年11月10日
作詞作曲:新藤晴一、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

黄昏ロマンス地味ながら確かな名曲

柊朱雀->晴一がA面の作曲まで!
MOMA->初ですね。あと地味に
メンバーが写ったジャケ写が2作続くのも初です。ポルノグラフィティは2人でやってくよというのを印象付けたかったのかな。
柊朱雀->「愛が呼ぶほうへ」に次ぐウインターミディアムバラード。02年以来に紅白に出て歌ったりと年末アピールしてました。
MOMA->当時は前作で地味更新したのにさらに超絶地味な曲だなぁ…と思って。「わりと聞き込める曲」という程度だったんですが、そのまま聞き込んだ結果、大好きな曲に(笑)
柊朱雀->当時中学1年になってシングルレンタルを再び始めたのでリアルタイム感覚が戻ってきたのですが…この曲はELT「恋文」と並ぶ年末バラード&名曲。
MOMA->年末アピールがこっちだったていうのは意外でしたね。売上は前作の半分程度だし。
柊朱雀->この歌詞もまた年を重ねるほど深みが増していくんでしょうね。
MOMA->絶望の09年後半を経て、2010年になって1番サビの歌詞が物凄く沁みましたね。
「何一つ終わってやしないのにまだ生きるとして」救われた曲の1つです。
柊朱雀->
「はしゃぎすぎた季節から黄昏に変わっていく、僕は上手に乗れてはいないけれど」 学生が今月で終わって数年後にはどう映っているのか…。
MOMA->そこもドンピシャでした。
はしゃぎすぎた季節=学生時代、黄昏=社会人 上手に乗れてない人はきっと多いんじゃないでしょうか。
柊朱雀->救いあげてくれるようなBメロからサビにかけてのメロディーもまた。
MOMA->もう終わったと思ったけどまだ生きるんだったら実はここからが始まりなんだと。始まってないんだと、そう思考を切り替える事ができた時、前に進めますからね。
柊朱雀->こういう歌詞に思いを馳せれたらいい年の取り方してんだろうなあと個人的に思います。
MOMA->まあハナから順調にはしゃぎすぎた季節のテンションのまま進めるような人ならいいんでしょうけど、そうもいかないですからね(苦笑) あと…
レーベルゲートCDが急遽撤廃され、このシングルから通常CDに戻りました。今までのレーベルゲートCDも限定の「ラック」以外全部通常CDで再発。
柊朱雀->撤廃するならもう数ヶ月前にしてくれよと(笑)
MOMA->ちなみに
5th Anniversaryもちゃんとこの5周年タイミングで掲げていました(笑)
柊朱雀->あれ…15th Annivesaryは2013年…計算が…

この曲の評価は…
MOMA★★★★★->発売から6年後にかなり決定的な影響を与えてくれた曲なので思い入れが深くなりました。
柊朱雀★★★★☆->まだはしゃぎすぎた季節の最中なので数年後にどう映っているか。

収録アルバム:
5thアルバム『THUMPx
3rdベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


17th ネオメロドラマティック/ROLL
05年3月2日

ネオメロドラマティック/ROLL初の両A面

ネオメロドラマティック
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti
MOMA->デジタルとロックサウンドの融合って感じで。
柊朱雀->これまで以上にダンサブルなナンバーですね。軽めなノリですが確かにキャッチー。
MOMA->初期と違ってドラムが生なのが質感が初期とちょっと違う理由の1つかも。
柊朱雀->中学時代、初期以来久しぶりに手に取ったシングルでもありました。なので個人的には、ポルノはここからスタートという印象が。
MOMA->正直当時はそこまではパッとしないかなとも思ったんですが、早口で畳みかける展開はけっこうグイグイ掴まれます。
柊朱雀->同じく当時は軽すぎてポイー(2曲目へ)だったんですが…今聴くと病みつきになるな…。
MOMA->「飽きやすい」★3とか当時やってたんですけど(汗)、9年経って飽きてないです(笑)
柊朱雀->割とWANDSポップに近いようなものもあるような。男性声優やキャラソン、ボカロの中毒曲にもありそう(超イメージ)
MOMA->THE 売れ線!!な勢いはありますよね。
柊朱雀->それでいて歴代のシングルでは他と被りのない路線っぽいような。9年近くトップ級にハマらなくても飽きずにここにある。
MOMA->前述のように初期っぽいけど初期とは違うし、これ以降もこういう勢いの曲は無いですからね。
柊朱雀->2人になって今までと違うアップテンポなポルノはアピールできたのかなと。

この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->前2作が地味だったので、世間的にはパブリックイメージのポルノ健在を示した1曲だったのかな。
柊朱雀★★★★☆->聞けば聞くほど流れるようにスルメなキャッチーソング。

収録アルバム:
5thアルバム『THUMPx
3rdベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"

ROLL
作詞・作曲:岡野昭仁、編曲:ak.homma,Porno Graffitti
MOMA->冒頭からak.homma曲に負けないキャッチーなサビだ!と思ったんですが…サビ以外はあまり印象が…。
柊朱雀->発売当時は薄味なネオメロより名曲来たぜエンリピ!…と勢い付いていたのですが…。1曲目と違って飽きたな(直球)
MOMA->俺もそんな感じです(汗)。ただ改めて聞いたらまたちょっといいかなと印象が回復してきました。
柊朱雀->自作にしては今までよりけっこうポップな曲だなとは思いました。文字通りサビはキャッチーですし。
2人になってバンド+ポップさに磨きがかかったように感じます。
MOMA->アルバム聞いてみたら随分バンドっぽくなったなぁと思いました。
柊朱雀->2人になって明らかに変わったのはそこですね。バンド感が。
MOMA->本気出して考えて以降はシングルA面がずっとバンドサウンドなんですけど、2人になってさらにそこが強化されたのは面白いところです。
柊朱雀->どちらもCMソングだったのでどちらも自然と耳にしたバランスのいい両A面でした。

この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->意外といい。最後のサビにかけての流れがけっこう好き。
柊朱雀★★★☆☆->「愛ィしてる♪」の歌い方が一瞬「アイーンしてる」に聞こえた以外はキャッチーでかっこいいバラード。

収録アルバム:
5thアルバム『THUMPx
4thベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


18th NaNaNa サマーガール
05年8月3日
作詞作曲:新藤晴一、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

NaNaNa





                サマーガール[MAXI]はじけきれないサマーソング

MOMA->第一印象「は?」
柊朱雀->これを単純に夏うただぜ!と受取れたのはネオメロで新たに聴き始めた中学2年生だったからだと思う。
MOMA->恐ろしく空回りした曲だなぁと。キャッチーさもなんか全然足りないし…と印象がかなり低い(汗)
30越えても俺たちまだまだバカやっちゃうよ!的なノリがあったのかなと30迫ってきてから思うようになりました(笑)
柊朱雀->まさにネオメロ新参な中学生ホイホイだったんじゃないかと(笑)今並べて聴くと…
壊れた?
MOMA->全シングルの中で最もふざけたノリの歌詞ですからね。
柊朱雀->そんながむしゃらな勢いはそれこそ大先輩サザンスピリッツか。
MOMA->ただこういうおふざけ気味の夏のノリはもっと向いてるアーティストが他にいるんですよね(汗)
柊朱雀->初期、この1年後に上位互換なサマーソング出ちゃったから…。
MOMA->中途半端なノリだったなぁという事で今でも印象が低いままなんですが、最近になって
「NaNaNa ウィンターガール」を聞きまして。「君は天然色」を思いっきりパロったアレンジが面白かった(笑)
柊朱雀->アルバムのボーナストラックに入っていたやつですね。聴きごたえあってあれが本編でもよかったんじゃないかと(笑)
MOMA->ウィンターの方が普通に好みでした。
柊朱雀->男子がバカ騒ぎしていた中学時代に聴いてたから輝いて聞こえたわけで、20代にもう一度聴くと確かに違う響きがあるなぁ…(しみじみ)

この曲の評価は…
MOMA★★☆☆☆->当時よりは分かってきたけど、それでもこの曲がシングルで1番下になってしまう…。ウィンターなら★★★☆☆
柊朱雀★★★☆☆->女子とは一切接点の無かった中学2年補正。こういう童心は思い出したい(願望)

収録アルバム:
6thアルバム『m-CABI
3rdベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"
6thアルバム『
m-CABI』初回盤DISC-2(NaNaNa ウィンターガール)


19th ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY
05年11月16日

ジョバイロ/DON’T CALL





                ME CRAZY必殺とマニアックの両A面

ジョバイロ
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti
柊朱雀->ドラマ『今夜、ひとりのベッドで』主題歌。ラテン!
MOMA->当時イマイチ弱いなと思ったんですけど、ここ1,2年で何故か物凄く来てます(笑)
柊朱雀->当時は年末歌われまくったのもあってか、ドラマが死んでた割にかなりインパクトでした。未だに定期的にハマりますね(笑)
MOMA->ドロドロした不倫ドラマとして話題になりましたが盛大にコケましたからね。見てはいませんがドラマの雰囲気には合ってそうな気はします。
柊朱雀->キーの高さを置いておけばカラオケでも歌いやすいテンポなのもGOOD!
MOMA->このラテン系のテイストはak.hommaとしては代表作っぽいわりにあんまり頻繁にやらないんですよね。たまたま導入した曲がことごとく当たったものの実はそんなに得意じゃないとか、イメージ強くなりすぎるのでわざと避けているのか…。
柊朱雀->ラテンテイスト自体「アゲハ蝶」以来久々でしたしね。キャッチーなhomma曲もこれから少なくなっていきますし…。
MOMA->これ以降は完全にオーラが消えていくというか…。
ここまではわりとメンバー曲だなとかak.hommaだなとかなんとなく分かるんですけどね。
柊朱雀->自作も増えていきますし過渡期だったのは確かなようですね。

この曲の評価は…
MOMA-★★★★☆->意外と中毒性がある曲。ak.homma曲がメンバー曲よりキャッチーだったのは今作までという印象です。
柊朱雀★★★★☆->ネオメロと並んで2014年現在まで記憶を駆け抜けたポルノ曲。中学時代補正凄まじいぜ。

収録アルバム:
6thアルバム『m-CABI
4thベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"

DON'T CALL ME CRAZY
作詞作曲:新藤晴一、編曲:ak.homma,Porno Graffitti
柊朱雀->ロックな晴一自作。
MOMA->シングルの中でもかなりハードロック…というかやたらド派手だなと。あとSTANDING IN MY WAYの声が怖ぇ。
柊朱雀->CMでちらほら流れていて、チャート番組でもたまにこちらが流れていたような。サビの疾走感が妙に引き込まれて。
MOMA->意外とサビメロはキャッチーですよね。
柊朱雀->アンビリイイイイイイイイ 正直これがこの曲の印象の8割を占めているといって差し支えない(おい!)
MOMA->当初はこれは無いだろと思ってたんですけど、今になってみるとこれはこれでアリかも…。
柊朱雀->「ラック」然り、
ポルノのマニアックなロックは不思議な中毒性が!
MOMA->これ以降、アレンジャー変わるまではA面でこういった冒険的な作風はほぼ無いんですよね。ポルノらしいよね、っていう曲ばかりで。
柊朱雀->人気もシングル曲も安定期になっていったのかな。

この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->A面としては弱いけど、意外性はあってアクセントとしては面白い曲。
柊朱雀★★☆☆☆->こうもマニアックなポルノ曲の良さに気付くと、アルバムを聴きたくなってくる。

収録アルバム:
6thアルバム『m-CABI
4thベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


20th ハネウマライダー
06年6月28日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

ハネウマライダー久々の"ヒット曲"?

柊朱雀->綾瀬はるか!
MOMA->前年のポカリスエットCMタイアップはミスチル(未来)だったんですが出演者は綾瀬はるかが2年連続でね。
柊朱雀->ぴょんぴょん飛んでた眩しさが綾瀬はるか全盛期だったなぁ…。ちょっと老けてしもう
MOMA->年末のO社のインタビューだかで、
久々にヒット曲が出したくてこの曲がヒット曲になって嬉しいって話してたんですけど、正直久々にヒットしたというほどにはヒットしてない印象です。
柊朱雀->CMソングで大量投下されていましたが、O社売上的には20万達したぐらいでしたっけ。
MOMA->もっと行くと思ったら前作とほぼ同じだったんですよね。
柊朱雀->正直サビが爽やかすぎてポルノのヒットらしいインパクトがあんまり無いように感じてしまいました。
MOMA->なんか落ち着いたなというのが最初の印象です。今までもっとガッツリ引っかかってくる曲を出していたのに、耳には残るけど妙にさらっと流れていくというか。
柊朱雀->それでも2006年の夏を代表するサマーソングにはなりましたね。でもこのリリース時期は…おっと野心的でいいじゃん!っていってた時だ!
MOMA->やたら袋詰めジャンピング→海上ジャンピングしている綾瀬はるかの印象だけ残ってます(笑)
柊朱雀->今でも過去のヒット曲として2人になってからの中では特に取り上げられるということは、曲と同時にあのCMも相当記憶に残るものだったんでしょう。
MOMA->これが最後の20万ヒットですが…2人になってからここまで
ak.homma曲→20万前後、自作→10万ちょいっていうのが何だか織田哲郎とそれ以外で売上が綺麗に上下していた初期のTUBEみたいだ…。
柊朱雀->
友達周りでポルノの曲が話題によく出たのはこの曲が最後かもしれません。
MOMA->そういう意味じゃ当時の年末に「ヒット曲が出せた」という発言も当時よりも後になってからの方がしっくり来ます。
柊朱雀->それでも年末番組には出演し続ける、万石のポジションは築きましたねー。
MOMA->それだけにもう少しこれ以降の楽曲が浸透してもいいと思うんですけどね。ヒット曲として紹介されるのは多い場合でもほぼこの曲までだからなぁ…。

この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->さわやかなんだけど、どこか物足りなさが。
柊朱雀★★★☆☆->スキマのガラナ、ミスチルの箒星、bank bandのto U、グレヒムのANSWER、大塚愛のユメクイetc…に並んで中3夏を彩ったサマーソングではあります。

収録アルバム:
6thアルバム『m-CABI
3rdベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


21st Winding Road
06年10月4日
作詞作曲:岡野昭仁、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

Winding Road実は2人になって初の1位

柊朱雀->アニメ『天保異聞 妖奇士』EDテーマ。「メリッサ」以来のアニメタイアップですか。
MOMA->今まで1年枠だったのに半年で終わったんでしたっけ、これ。
柊朱雀->タイアップ効果もあんまり得られずにぱっと始まってぱっと終わってたような記憶が…。
MOMA->いきものがかり初期の奇跡の名曲「流星ミラクル」がOPだったのは知ってたけど、今作がこのタイアップだったの今知ったぜ…(汗)
柊朱雀->
「ラック」以来のO社1位だったという。…たまたま感が非常にありますけども。
MOMA->さっと取ってさっと下がっていったような…。
柊朱雀->正直「ハネウマライダー」が売上以上に猛威を振るっていてこの曲は話に出されることもなく旬を過ぎたような。サビは出た時から耳に残っていたんですけどね。
MOMA->落ち着いた晩秋のバラードで、「ハネウマライダー」が個人的にはじけきれてない印象だったので、これは凄くいいなぁと思った記憶があります。
柊朱雀->イントロとアウトロのハーモニカが哀愁を出していて。
MOMA->このハーモニカの音色が暑さが完全に去って風が冷たくなっていく季節にハマるんですよね。逆にそれ以外の時期にあまり聞かないかも。
柊朱雀->ほぼ同じ時期にGLAYが夏の終わりソングの「夏音」を出していて、夏〜秋シーズン郷愁ソングセットで記憶に残ってるところもあるかも。
MOMA->あ〜そうですね。06年だけ何だかそんなセピアな印象があるのはそのせいかも。
柊朱雀->歌詞に共感するわけでもないのに、急にノスタルジーにかられるような。
MOMA->まさにそういう味わい深さがあります。これが自作だというのがまた素晴らしい。
柊朱雀->昭仁はここからシングルでもメロディーメイカーっぷりを発揮していくようになりますね!
MOMA->自作メインに移行していくタイミングでak.hommaの存在感が急速に薄れていくんですよねぇ。

この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->個人的に季節限定曲といったところがあり、秋以外だと赤★3程度になります。
柊朱雀★★★☆☆->「ROLL」に続いて味わい深く垢抜けてきた昭仁バラード。

収録アルバム:
6thアルバム『m-CABI
3rdベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


22nd リンク
07年7月18日
作詞作曲:岡野昭仁、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

リンクマニアックさとポップさが混在

柊朱雀->07年はシングルはこの1作のみ、CMソング大量OAで駆け抜けていってました。
MOMA->バンド名を冠した『ポルノグラフィティ』先行シングルという扱いで。
柊朱雀->サビが強烈にキャッチーだったので昭仁作曲と知って驚きましたが、このマニアックさとポップさの混在はhomma氏にはできないかもしれませんね。
MOMA->CMで聞いてたサビとそれ以外が全然違って驚きました
柊朱雀->サビがポップと思いきやロックなサウンドが鳴り響くけっこう入り組んだ曲なんですよね。
MOMA->やたらアレンジにこだわっている感じがしますが、
アルバム全体のベーシックアレンジを初めてak.homma入れずに2人だけでやるという挑戦をしたらしいんですよね。クレジット上は変わってないんですけど。
柊朱雀->自作続きに続いてhomma離れの通過点になっていたと。
MOMA->サビはもちろんキャッチーでいいんですけど、それ以外の激しいサウンドがけっこうツボです。
柊朱雀->高校1年時代に出たこともあってかよくカラオケで歌いたくなる1曲でもあります。
MOMA->けっこう難しい気がする(笑)
柊朱雀->適度に挑戦してみるか、という気分にもなれて(笑)ネオメロ然り(笑)
MOMA->平メロのリズムの激しさで音程取るの難しそうで、サビは歌いやすいけど結局高音が無理っていう根本問題があるからなぁ…(汗)あとこの曲、
年末投票初回の「貴方が選ぶ2007音楽ランキング」で8位にランクインしました。
柊朱雀->8人で1票集めて8票じゃありませんでしたっけ。
MOMA->当時、人数カウント残ってないので不明です(汗)
柊朱雀->ランキングページの最下段に記述がありました。
「ほぼ1点投票だけ」ですか。
MOMA->ほぼってなんだよ!ハッキリしろよ!(お前だよ)

この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->年々印象が上がっていきました。アレンジがクセになりますね。
柊朱雀★★★★☆->年末番組などでのライブパフォーマンスもかっこよかったです。ここからライブ演出も記憶に残るようになってきたような。

収録アルバム:
7thアルバム『ポルノグラフィティ
4thベスト『
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


23rd あなたがここにいたら
08年2月13日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

あなたがここにいたら「あなた」を誰に置くかで意味合いが大きく変わる

柊朱雀->物悲しいポップな年始バラード。
MOMA->例年だと秋に出していたような曲調で。ていうか作曲はak.homma!?これで!?っていうのが最初の感想(汗)
柊朱雀->この年ドカドカとシングルを出しましたが、自作が際立つ一方でhomma氏は「…どうした…?」といった印象が当時強かったなぁ。ただこの曲は
凄くじわじわと沁みてくるんですよね。
MOMA->歌詞が深いです。これは泣けます。
柊朱雀->失恋ソングのような歌詞ですが、恋愛に向けていなくて、「別れ」を描いているという。
MOMA->「あなた」は特定されていませんが、故人、もう会えない人、もしくは過去の自分など色々当てはめる事ができますね。
柊朱雀->
「今もあなたがここにいたらと不甲斐ない僕を責めるかい?」というフレーズが特に、置き換える「あなた」ごとにはっとさせられました。
MOMA->その部分は非常に響きますね。最初地味だと思ったらじわじわ来てとんでもない名曲だった…。あの日の私に蹴(略)
柊朱雀->変わる前の自分と変わってしまった自分、2番以降の歌詞に進むにつれて強く心に突き刺さります…。それでも「あなた」は記憶の中でどこかに行ってしまうんです。
MOMA->さよならばかりが人生。そう単純に割り切れるものではないんですよね。
柊朱雀->それならばいっそ粉々に砕け散ってほしい、と心の脆いところをぐいぐい突いてくれます。
MOMA->そしてこのシングル、6作しかないO社1位獲得作品の最後の1作でもあります。しかしここに来てついに10万割れ…ak.homma曲だと当たる法則もついに崩壊…。なんでだ…。
柊朱雀->ヒット作描いていたhomma氏も「あなた」になりつつあったのかもしれませんね…(全然うまくない)

この曲の評価は…
MOMA★★★★★->地味だと思いきや、感情を揺さぶる大名曲だった。
柊朱雀★★★★★->ここまでしみじみ胸を苦しくさせてくれるポルノシングルはこの曲だけ。Mステでポルノの2人以外全部CGをバックに歌っていたという演出もよかったです。

収録アルバム:
3rdベスト『PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


24th 痛い立ち位置
08年6月25日
作詞作曲:新藤晴一、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

痛い立ち位置PerfumeコラボはPV限定

柊朱雀->打って変わってギラギラハードな。
MOMA->サウンドはやたらケバケバしくはあるんですけど…う〜ん(汗)
柊朱雀->当時ブレイク真っ只中だった事務所後輩の
PerfumeとPVでコラボしていたという一点に記憶が残る!
MOMA->一部をPerfumeが歌ってるんですよね。PVでしか聞けない音源という。
柊朱雀->そういえば高校の校内放送がわざわざPerfume版の音源を抜き取ってきて流してたなぁ…と思い出した(笑)
MOMA->随分と手間のかかる事を(笑)
柊朱雀->そっちの方がCDに入ってたら…と何度も思ってたんですが、レコード会社が違うということで…。
MOMA->まあ難しいですよね…。そんなわけでCD版が逆になんか物足りなくなってしまったという。
柊朱雀->あわよくば年末にPerfumeとコラボ!…と思っていたら下半期には忘れ去られていたのである!
MOMA->FNSコラボ祭が当時本格化していたらありえたかも?"知ってる曲しかやらない"と断言されてるあの番組でこれから披露される可能性は皆無でしょうし。
柊朱雀->学生時代唯一海に行った初夏に出た暑い夏うたということもあって、地味に今宵除いて08年唯一レンタルしていたんだった。なんでこの曲はPerfumeと海へ行った初夏ありきなイメージです(笑)
MOMA->初夏っていうか猛暑をさらにギラギラ暑苦しくさせる感じもするなぁ…。

柊朱雀->確かに海へ行った翌日は…熱中症でダウン…

この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->晴一作曲の夏曲はちょっと一段落ちる気が。
柊朱雀★★★☆☆->Perfume版だと恐らく赤★4になります(笑)

収録アルバム:
4thベスト『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


25th ギフト
08年8月20日
作詞:新藤晴一、作曲:岡野昭仁、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

ギフト(初回生産限定盤)(DVD付)ギフト心さえ軽やかに行けたら

柊朱雀->晴一が作詞、昭仁が作曲というこれまでにないコラボ。
MOMA->晴一の作詞に本人、ak.homma、Tamaの作曲は多かったんですが、昭仁は基本的に1人で作詞作曲するので、この2人が共作することが少ないんですよね。2人の共作はシングルでは初か。
柊朱雀->そして昭仁の作曲でこんなに希望に満ち溢れた曲が完成するとは思ってもいませんでした。
MOMA->「音のない森」の印象がありましたからね。同じ8月だし。
柊朱雀->これも歌詞がいいんですよね、バンド感と前向きな力強さ溢れた空気と合わさって
MOMA->前向きな自問自答というか。正直メロディーは淡々としているんですが、歌詞でだいぶ印象が上がってます。
柊朱雀->葛藤でけっこう重ためな。
「明日に架かる橋は脆くも崩れそうで〜」とか。
MOMA->学生最後の年だったので響きました。08年当時はこの年の4作の中でこれがダントツでした。
柊朱雀->受験シーズンな1年後や今出ていたらリアルタイムでもっと違う印象になっていたかも…。当時は「痛い立ち位置」は借りたけどこちらはスルーだったという(苦笑)
MOMA->"がっつり噛みつかなきゃ分かんない"というところに当時は共感してたんですが…今になって思うのは
この曲の真理は"心さえ軽やかに行けたら"だなと。それが全てだと思います。それが1番難しいんですけどね。
柊朱雀->現実には理想論として片づけられちゃいますもんねぇ。イントロAメロからサビにかけて力強く救いあげてくれるような響きがあって、猶更ツボにハマったり。
MOMA->現実に関してはCメロの"月夜に浮かぶ街のシルエット"のくだりですよね。そこに呑まれずに自分のギフトを信じろよ、と。
柊朱雀->そういった曲が08年5作の中で敢えて紅白歌合戦で歌われたのも感慨深いですね。

この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->発売当時に比べるとやや印象が薄くなってますが、歌詞は今でも好きです。
柊朱雀★★★★☆->まだ自分自身、自問自答してる段階だろうし、この曲に揺さぶらされる人生を送りたい!

収録アルバム:
3rdベスト『PORNO GRAFFITTI BEST ACE
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"


26th Love,too Death,too
08年10月8日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti

Love,too Death,too(初回生産限定盤)Love,too Death,too ak.homma…?

柊朱雀->らぶとぅーですとぅー
MOMA->
ak.homma最後の単独作曲A面。立ち位置から2ヵ月置きのシングル3連発…そして2度目のベスト『ACE』『JOKER』へ繋がります。それに合わせて今作の初回盤はトランプ付。まあ…ベスト盤出すための枚数合わせですよね(汗)
柊朱雀->正直homma氏どうした?と思わざるを得ない地味さ…でした。
/MOMA->お得意のラテン系なので安定感と適度なキャッチーさはあるんですけど、明らかに…率直に言って衰えた?と思いました。
柊朱雀->間奏の迫りくるようなスリリングな演奏が妙に耳に残るんですけどね。うん。…この曲の評価は…。
MOMA->A面これで最後(これ以降は「EXIT」を晴一と共作するのみ)っていうのがまた象徴的で。
柊朱雀->結果的には自作曲が際立ってスムーズに自作メイン体制に移行させていきましたね。まさかhomma氏、そこまで考えて…!?
MOMA->しかしベストに向けての3シングルはむしろ失速を招き、ベストは大コケしてしまうなど散々…。そもそも9周年でベストって。
柊朱雀->前倒し先取りしてたのかなと思いましたが、これは本当に9周年リリースだったんですね。
MOMA->
99年9月デビューだったので9に合わせたっていう形でしたけど、世間的には10周年の年の方が地味な感じになってしまったという。それとベスト盤に入ってた新曲の「A New Day」の方がよっぽどシングルっぽかった! 歌詞が2作連続で応援系で被るからシングルにならなかったんですかね。
柊朱雀->この曲をベスト新曲にしたら地味すぎるからということも
MOMA->「A New Day」は当時CMでかかりまくってたから知名度でも既に差がついてるんじゃ…

この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->悪くないけど、本当にフツーっていうかなんていうか。ak.hommaは完全にピーク越えをしたんだなと痛感した1曲でした。
柊朱雀★★☆☆☆->好き嫌いは別にして全シングル中一番記憶に残らない曲…かなぁ…。自作のがいいじゃん!と感じるようになったターニングポイントだったかも。

収録アルバム:
4thベスト『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER
5thベスト『
PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"

戻る