Precious

No タイトル Written by 備考
1 My Little Lover Boy Cubic U and Charlene Harrison  
2 Lullaby cubic U and Charlene Harrison  
3 How Ya Doin' Cubic U, Michael C.Warner and Charlene Harrison  
4 I Don't Love You Cubic U and Charlene Harrison  
5 Promise Cubic U, Michael C.Warner and Charlene Harrison  
6 Ticket 4 Two Cubic U and Charlene Harrison  
7 Take A Little While Cubic U, Michael C.Warner and Charlene Harrison  
8 100 Reasons Why Cubic U and Charlene Harrison  
9 Work Things Out Cubic U and Michael C.Warner  
10 Close To You Hal David-Burt Bacharach 先行シングル カーペンターズのカバー
11 Precious Love cubic U and Charlene Harrison  
12 How Ya Doin'(Rap Version)
:as a bonus track
Cubic U, Michael C.Warner and Charlene Harrison  

※cubic U=親子3人のユニット、Cubic U=ヒカル単独という扱いらしく、今作での楽曲クレジットでは2曲が「cubic U」名義として区別されている

リリースデータ

1998年1月28日(日本盤)
1999年3月31日(日本盤再発)
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初登場5位、最高4位
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売上70.2万枚
Producer:cubic U(Cubic U,Ra U&Sking U)
Booker T.Jones,III(1,6,8)、Bert Price(2,4,10,11)、Michael C.Warner(3,5,7,9,12)
フリーベース(海外作品扱い)
東芝EMI(国内盤扱い)

Cubic U1stアルバム。結果的にこの名義で唯一のアルバム。宇多田ヒカルとしてのデビュー前の作品。父の宇多田照実(Sking U)、母の藤圭子と娘の宇多田ヒカル3人で1990年にU3を結成し、93年にはアルバムをリリース。この当時ヒカルは9才だった。やがて95年にはヒカルがメインボーカルに代わり「cubic U」へ改名。アメリカのインディーズレーベルで作品をリリースしていた。さらに「Cubic U」へ改名すると同時に宇多田ヒカルの実質的なソロ名義となり、今作収録曲は96年8月にレコーディングされた。97年にアメリカで発売されたのちに、98年1月に日本でも発売されたがこの際は洋楽扱い。

98年12月に宇多田ヒカルがメジャーデビューすると同時に「Automatic」が空前の大ヒットを記録し、1stアルバム『First Love』が3月10日に発売されると同時に日本記録を塗り替える勢いで史上最大のヒットを記録していく中、宇多田ヒカルのデビュー前の作品として今作がしれっと再発、便乗ヒットを記録した。再発盤ではジャケットも代わり国内盤扱いとなっている。2週目に最高位である4位を記録。上位に居座っていた「First Love」の数順位下に位置して6週トップ10にランクインし、最終的に100位以内に17週ランクインしていたが最後まで『First Love』より上の順位になることは無かった。なお97年の海外盤では「I Don't Love You」と「Promise」の間に「Here And There And Back Again」が収録されていたが日本盤ではカットされている。

『First Love』が史上最大のヒットを記録している中で以前の作品として発売され何が何だか分からないままにチャート的にはまるで金魚のフンのように(例えが悪い)くっついてヒットしていた印象がある。レコーディングが96年なので当時13歳だったはずでさすがに「宇多田ヒカル」の歌声よりは未熟というか少し若い感じがするが(コーラスもけっこうかかってるし)、それでも13歳には思えない大人びた歌声とクールかつスロー〜ミディアムなR&B調の楽曲が並んでいる。当時の宇多田ヒカルのイメージと大きく変わらないので便乗で聞いて違和感はないものの、宇多田ヒカル以上に洋楽的でクールであり、ポップさの薄い曲が並んでいるのでさすがに『First Love』のどの曲よりも印象に残りにくい。BGMとして流している分にはなんだかオシャレな洋楽っぽくて悪くない気はしてくるけど、正直パッとしない…。そんな中でカバー曲である「CLOSE TO YOU」だけは聞けばなんとなく聞き覚えのある唯一の楽曲でもあり、これに関しては純粋に名カバーだと思う。

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印象度★★★☆☆

2016.11.30更新

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