day after tomorrow

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 prize misono 鈴木大輔 五十嵐充  
2 faraway misono 北野正人 石塚知生
五十嵐充
シングルDVD(同時発売)
1stシングル(カット) 最高23位 売上2.2万枚
3 gradually misono 五十嵐充 五十嵐充  
4 vivance misono 北野正人 五十嵐充  
5 for you misono 鈴木大輔 五十嵐充  
6 gift misono 鈴木大輔 五十嵐充  

リリースデータ

2002年8月7日 初登場10位 売上14.5万枚 Produced by MAX松浦
Sound Produced by 五十嵐充
avex trax

メンバー

Vocal misono
Guitar 北野正人
Keyboards 鈴木大輔

day after tomorrowデビューミニアルバムCCCD。エイベックスが期待の大型新人として大々的に売り出したユニットで、通常のシングルデビューとは異なる戦略でミニアルバムである今作がデビュー作。「faraway」はDVDシングルとして同時発売され、MVとメイキングが収録されていた。6曲全てにタイアップがついている。「faraway」は8月28日にシングルCDとしてもカットされた。初登場10位から2週連続10位となるも、大々的な売り出しに反してさほど売れたとは言い難い売上だった。シングルカットされた「faraway」はC/Wにひたすら同曲のリミックスが9曲入っている(カラオケ含めて全11曲)というものだったがトップ20入りを逃した。

misonoは2000年に先にデビューしていた倖田來未の妹。当時はまだ倖田來未が売れていなかったためしばらくは大々的に売り出されたmisonoの方が知名度が高かったが倖田來未が大ブレイクした事で知名度も逆転した。北野正人は1995年にDi;Vulgeのメンバーとして作品をリリースしていたがその後もバンドを転々としていて90年代末期にはビーイングに在籍していて98年のZARDのシングル「新しいドア〜冬のひまわり〜」の作曲、2000年の小松未歩の3rdアルバム曲のアレンジャー(共同名義)として1曲参加したりしていたがその後エイベックスに移籍していた模様。鈴木大輔はRubiiのメンバーとして98年にソニーでデビューしていたが脱退していた。男性メンバー2人はいずれも既に他社での活動キャリアがあり、まっさらな純エイベックス産でのデビューはボーカルのmisonoのみであった。何故か全員10月生まれでmisonoは当時18歳、北野は28歳、鈴木は24歳。

サウンドプロデューサーとしてEvery Little Thingとして96年にデビュー、00年に脱退後は曲提供もあまりしていなかった五十嵐充が起用され、アレンジを全面担当しているほか一部作曲も担当するなどELT脱退後初めて本格的なプロデュース業を行った。作曲は程なくして鈴木・北野が分担するようになったが、中期以降はmisonoが作詞から退いたため五十嵐が作詞を担当するようになり最後まで関わり続けた。

全曲タイアップといってもICE BOXのCMソングとして広くOAされていたのはシングルカットされた「faraway」のみで残りの5曲は全てかかっていてもあまり認識されないバラエティ番組のテーマ曲のタイアップだった。DVDでMVも単独販売していたように基本的には「faraway」をリード曲として「faraway」の瑞々しい若さ溢れるmisonoの姿を前面に押し出していた。今作のジャケット写真は3人だが男性メンバー2人の顔は見切れており、シングル/DVD「faraway」は完全にmisonoソロカットである。

次回作もミニアルバムでの発売となったがその後の1stアルバム『elements』初回盤AではDISC-2を今作と次回作の全12曲を曲順をバラバラにして再構築した内容となっており、休止時にリリースした全曲集BOX『complete Best』DISC-1でも『elements』初回盤Aの曲順で収録されたため、オリジナルの今作と次回作の曲順での通常CD発売はされていない(CCCDのみ)。現在のストリーミング配信では今作単独、1stアルバム『elements』(初回盤A仕様で配信、通常盤仕様は無い)、『complete Best』でそれぞれ配信されている。

3人時代のELTを彷彿とさせ、またエイベックスっぽいダンスサウンドを自ら王道として決定づけたようなこれぞエイベックスな五十嵐サウンドが全面展開するエイベックス王道売れ線楽曲集。派手なシンセやキーボードをメインにキャッチーで爽やかなメロディー、透明感と元気さが溢れるmisonoのボーカルをひたすら前面に出した売れる事を宿命づけられたような清々しき売れ線狙いはひたすらヒット曲然としている。一方であまりにも王道すぎるので、あまり面白味は無く、全曲いいにはいいんだけど案外聞き終えて残っているものがなく、何度聞いてもリード曲の「faraway」以外はすぐに忘れてしまう。また次回作以降に比べるとギターの存在感が薄い気も…。

今作のクレジットのSpecial ThanksでmisonoがEXILEを挙げていたり、北野正人がビーイング時代にお世話になったと思われる古井弘人、大賀好修の名前を挙げていたりするところはふいに知っている名前が並んでいて面白かった。

B000069Z2D

印象度★★★☆☆

当時の感想を2022.8.16修正

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