バタフライ(初回盤A,B)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ひとりじゃない〜SKA Style〜 池森秀一 織田哲郎 曽根裕 9thシングル セルフカバー(4回目)
2 サマー・ラバーズ 2016 池森秀一 山根公路 山根公路  
3 エピソードをつくりだせ! 池森秀一 田川伸治 田川伸治  
4 真夏の夜の夢 松任谷由実 松任谷由実 浅田晶子 松任谷由実のカバー
5 アマルフィ 池森秀一 田川伸治 田川伸治  
6 Smile Blue〜SKA Style〜 池森秀一 山根公路 曽根裕 4thClassicsシングル セルフカバー
7 Climb High   田川伸治 田川伸治 田川ソロ Instrumental
8 Walking on Sunshine 山根公路 山根公路 山根公路 山根ソロ
9 風になりたい 宮沢和史 宮沢和史 曽根裕 THE BOOMのカバー
10 coconuts feat.butterfly 池森秀一 山根公路 曽根裕 37thシングル『coconuts feat.kokomo』セルフカバー
「kokomo」引用部分を削除、"自由形(クロール)でゆこう"を"バタフライでゆこう"に歌詞変更
11 ひまわり 池森秀一 山根公路 山根公路  

初回盤A Blu-ray
DEEN LIVE JOY-Break19 〜全開恋心!!〜 2015.8.29 Zepp Tokyo

初回盤B BONUS CD
DEEN AOR NIGHT CRUISIN' 〜3rd Groove〜 2016.3.4 Billboard Live TOKYO

リリースデータ

2016年6月1日 初登場18位 売上0.5万枚 Produced by DEEN Epic Records

メンバー

Vocal 池森秀一
Keyboards,Back-up Vocals,Vocal,Conga(8)&Programming 山根公路
Guitar,Back-up Vocals,Percussion&Programming 田川伸治

DEEN16thアルバム。公式では通算で27thアルバムとされている。2010年の『クロール』に続くSummer Special Albumと銘打たれており、『クロール』同様に新曲、セルフカバー、カバーで構成されている。コンセプトは"DEEN de SKA!"。スカサウンドを中心としている。このコンセプトから外れるためか前年リリースのシングル「ずっと伝えたかった I love you」は未収録。このため初めて先行シングルなしのアルバムとなった。今回メンバー以外の演奏メンバーは今年結成15周年を迎えていた10ピーススカバンドSKAFF-LINKSから7人が全面参加(ベース、ドラム、ホーン隊)。ベースドラムもSKAFF-LINKSメンバーが担当しているため固定サポートの宮野和也とHIDEは不参加となっている。今作を引っ提げてのリゾートライブツアーも今作に参加したSKAFF-LINKSメンバー6人+別のサポートメンバー1人がサポートを担当した。新曲はメンバーがアレンジしているが、カバーとセルフカバーのアレンジを担当しているのもSKAFF-LINKSのメンバー。初回盤Aには前作『全開恋心!!』を引っ提げてのツアーの模様をフル収録したライブBlu-ray付属、初回盤Bには3月に行われたAORライブの模様を収録したライブCD付属。アルバムでの複数商法はこれが初となった。

今作はバンド以外の装飾音はトランペット、トロンボーン、各種サックスのみ(あと打ち込み少々)。スカのノリが全面に出た非常に陽気なサマーアルバム。『クロール』のさわやかさとは一線を画すが、近年のやや目につくほどのアンチエイジングっぷりとスカサウンドの陽気さが絶妙にマッチしていて今のDEENに非常にしっくりハマった作風に仕上がったと思う。スカの陽気さが全開の「サマー・ラバーズ 2016」、ギタリストらしくややロックテイストで陽気さを出してきた「エピソードをつくりだせ!」という2人の作風の違い、「アマルフィ」でのAOR路線を思わせる落ち着き、定番バラードの「ひまわり」と新曲は各種充実。軽快な田川ソロインスト「Climb High」やロックスターと異なり大人の感傷が漂う山根ソロ「Walking on Sunshine」もいいアクセントに。

バージョン違い最多タイとなる「ひとりじゃない」はスカサウンドがやたらマッチしていてセルフカバー3曲の中では珠玉の出来。ラテンテイストだった「真夏の夜の夢」のスカアレンジも綺麗にはまっていて驚いた。「Smile Blue」は原曲のさわやかさが減退してしまったので何とも言えないところだが、これはこれで楽しさが増したのでありか。「coconuts feat.butterfly」は「kokomo」の引用部分(ア〜ルバ、ジャメ〜カ♪の部分)を削除したので、これに伴い複雑だった原曲の権利表記が消滅してクレジットがシンプルに。引用しなくても特に問題が無かったことに若干拍子抜けしつつ、"自由形(クロール)でゆこう"を"バタフライでゆこう"に歌詞変更したからfeat.butterflyというのは吹いた。それのどこがfeaturingなんだ。そしてバタフライでいくのはかなりしんどくないか

唯一「風になりたい」はかなりまったりしたアレンジになってしまい残念。前半の陽気さに比べて後半がややまったりしている印象なのもこの曲にもう少しテンポがあれば違っていたと思うんだけど…色々なところでカバーされている曲なのであえて違う変化をつけたかったんだと思うけど、何よりつい最近御本人様がSka Loversとのコラボでスカアレンジにてセルフカバーしてしまっているのも決定的だったか。陽気に仕上げるとモロ被りしてしまうし…。

そんなわけで近年の作品よりも1曲1曲が印象に残る久々に満足度の高いアルバム。期待以上っていうとそれこそ『クロール』とか『LOVERS CONCERTO』以来。10年くらいほぼ固定の演奏メンバーがいつもと違うせいなのか、SKAFF-LINKSの演奏が凝ってるのか、演奏面でもいつもより聞きごたえがあったし、近年AORライブにおいても別のメンバーを起用しているけどドラムベース(特にドラム)を変えるというのはけっこういいアクセントになるなと改めて思った。

なお7月9日まで続いたツアー中には池森がSKAFF-LINKSをプロデュースするという宣言も飛び出したそうだが、急転直下7月10日付で今作にもツアーにも参加していなかったSKAFF-LINKSリーダーのカノウが脱退。18日にブログで公表されたがその理由は「子育てしながら大変な思いをしてまで続けていくような価値の無いバンドになってしまったから」というものであり、リーダーを失ったSKAFF-LINKSはその後の7月31日のライブでこの日を持って無期限の活動休止(実質解散)を突如発表。結成15周年だったはずがこれに伴いSKAFF-LINKSの音源は今作が最終作品となり、当然池森プロデュースという話も立ち消えとなった。

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印象度★★★★☆

2016.7.3更新

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