10周年な日記 涼風

12年9月

9月30日(日)

ここ最近の2012夏ドラ Vol.13

マジすか学園3 11話
全員で協力してプリズンと戦うことを決意した一行。それぞれ数人ずつで行動し、かく乱。ダース(大場美奈)とアンニン (入山杏奈)はノブナガ(松井珠理奈)を護衛しながら、所長(洞口依子)の元へ。ノブナガが所長と対峙し、死んだ息子はこんなことは望んでいないはずだと説得しようとするが悪役テンションマックスな所長は聞く耳を持たない。どうでもいいけどこの人、終盤になってから1人で熱演しすぎてメンバーの大根っぷりが際立ってしまうじゃないか…。

一方でメッシ(高橋朱里)はハッカーという監獄では何の役にも立たない設定で、とりあえずインテリぶってるだけだったが、腕輪の解除のためシステムの中枢へアクセスするという大活躍を。しかし第1関門を突破したところで所長にターゲットにされてしまい腕輪が警告音を発してしまう。

ジョビジョビッチ(村重杏奈)はロシア語キャラから一転して実は強かった事が発覚。戦闘で大活躍していたが、初期に小耳(矢神久美)をバンカー(山内鈴蘭)と一緒にボコボコにしていたはずのショッカク(加藤玲奈)とすだち(市川美織)が完全に守られる非戦闘員サイドになっていた。

それぞれに見せ場があるというドラマ始まって以来の動きまくりな展開の中で、肝心のパル(島崎遥香)がどこへ向かっているのか不明だったが、とりあえず改心したミユ(竹内美宥)とは和解。

そして捕まっていた小耳(矢神久美)、なんてね(木本花音)、ピース(木アゆりあ)のうち、小耳が痛めつけられてその模様が放送されるが、なんてねも含めて絶対に助けてとは言わない!と断固拒否。ピースも同調していたが助けに来てくれないんだ…とつぶやくと様子が一変。看守長が何故か去ってしまうとあっさり脱出し、他の2人を放置したままパルの元へやってきて、実はパルをハメたのは自分だ、ととてもピースフルとは言い難い暗黒な表情で語り出した。兄が殺されたとか言ってたから所長の息子の事だろうか?盛り上がったところで次回へ続く!

最初からこのくらいのテンポでやってくれれば…ということでようやく面白くなってきた。以前から時折意味深な表情をしていたピースがやはり裏切り者だったということだが、木アゆりあは一体どこで演技を磨いたのか。とんでもないおバカキャラだと聞いていたがもしかして天才なんじゃないのか。しかしこの流れだと全員笑顔で脱走成功どころか、犠牲者続出のBAD ENDになりそうな気が。

 

スプラウト 最終話
草平(知念侑李)が実家に帰って1年後の夏、2年生になっていた実紅(森川葵)も草平の関係は普通の同級生に戻り、すれ違えば顔見知りなのであいさつする程度になっていた。みゆき(小島藤子)や隼人(ルイス・ジェシー)とも接点が無くなり、いつもの友人と過ごす実紅、サッカー部のキャプテンに任命された草平はそれぞれ恋人も作らず、もう忘れたと言いつつもお互いを気にかけていた。前回突如告白して瞬殺されたたぶん引退直後の元マネージャー(吉川友)はキャプテン就任あいさつを見に来たらもう終わっていたという事で草平と言葉を交わすのみ。結局この人は何だったんだろう

草平の様子に業を煮やした隼人は草平に俺は何のために実紅と別れたんだいい加減はっきりしろやと殴りかかり、偶然みゆきとばったり会った実紅も一体何のために草平と別れたんだハッキリしてよとお互いの名前が入れ替わっただけの説教でそれぞれ説得され、その気に。クソ暑い中学校まで全力疾走してきた実紅は、初めて草平と会った「運命の瞬間」の(本人は意識朦朧で当時は誰だか分かってなかった)階段付近で力尽きて倒れる。そこにあの時と全く同じ「運命の瞬間」シチュエーションで草平が登場し、告白。ジャニーズ的に配慮してキスシーンは無く、おでこをくっつけるまででハッピーエンド。

いきなり1年も飛んでしまったのは驚きだったが無事にハッピーエンドになったので終わりよければ良し。当人たちはともかく、早急に自分への思いが無くなった事を察して別れて差し上げた隼人とみゆきはまさか1年間もモヤモヤさせられるとは思わずもっと大変だった気がするけど。

知念侑李はもっと少年っぽいイメージが合ったけどさわやかな好青年に成長した印象。つい先日の某葬儀屋ドラマではキャラ設定があんまりだったので印象が山Pのおまけで出演させてもらえたくらいの印象しか無かったけど、今回はカッコよかった。少女漫画原作なので草平が王子様すぎたところはあったけど、王道の青春ラブストーリーは久々に見たような気がする。それこそ20年くらい前だったら平日の20時台とかにこの手の若者向けドラマ枠があったから良かったけど今はこんなド深夜でやるしかないっていうのは時代なのか。新人の森川葵もピュアな感じが良かった。


9月24日(月)

ここ最近の2012夏ドラ Vol.12

マジすか学園3 10話
アンニン (入山杏奈)がダメージを負った腹部ばかり狙うので一撃も返せずに這いつくばるパル(島崎遥香)。じゃんけん大会1位になったので今週初めて見た視聴者もいるかもしれないのにいきなりその1位様が地に這いつくばってズタボロって…。ズタボロだったパルだが仲間たちの思いを胸に懸命に立ち上がり、奮戦。逆にアンニンを追い詰めるが、アンニンにも仲間がいるのでやはり奮戦。ズタボロ同士の戦いの末についにアンニンが力尽きる。マングースのメンバーは全員連行されてしまうが、「私がルール」全開な所長は次はチームハブで戦ってもらおうか!などと提案。勝った者1人だけしか腕輪は外せないなどと言い出す。さすがに「出荷」とか口走り始めたので、所長がどんだけ適当吹いているか勘付き始めたハブメンバーだがどうにもならない。

しかしパルは反旗を翻す事を決意。ハブメンバーが団結し、宣戦布告し、単独行動している看守を倒してマングースメンバーが収容されている牢屋の鍵をゲット。ピース(木アゆりあ)ら3名が地図をゲットするために別行動する中で、マングースメンバーを救出合流したパルたち。その前に看守勢が大量に登場。しかし脱走して姿を消していたノブナガ(松井珠理奈)が合流。面白くなってきたとドヤ顔だった所長だが、ノブナガが施設の監視映像全てをダウンさせたのでさすがに焦り出したところで次回へ続く。またその頃ピースら3名も襲撃を受けていた。

ノブナガ列伝
そこそこ戦える連中が揃ったマングースに対して少しは戦えるのが2人しかいないハブのテッペンとして互角に君臨する程の実力者→クリーナー最有力候補となる→逆らったので捕まる→看守長をスキを見て牢屋の中から看守長を沈めて脱獄→全看守が総出で敷地内をしらみつぶしに探し回るがその影すら発見できず余裕で逃げ回る身のこなし→その間に背後からさらに1人仕留めて武器を奪取→ハブとマングースがほぼオールスター(−3)でそろっている状況で現れた看守勢を1人で瞬殺謎の装置で施設のコンピューターを瞬殺

ノブナガ万能すぎる…。しかしこれでようやく脱走展開に突入。面白くなってきた。

スプラウト 11話
草平(知念侑李)が実家に帰る事になり、実紅(森川葵)は激しく動揺。隼人(ルイス・ジェシー)への好きは上書きできていなかったという事で、あっさり隼人への想いは吹っ飛んでしまい、隼人残念無念。結局どこまでも優しい隼人は異変を察知し自ら別れを切り出す。

一方で元気の無い草平にこれまで脇役ながら草平にみゆき(小島藤子)と実紅とどっちを選ぶ気なんだ?などと冷静にツッコミを入れていた先輩マネージャー(吉川友)が、みゆきと別れたと聞いた途端にキスして告白。いきなりなんだこの人?草平があっさり断り瞬殺で散ったが、まさかここに来てアップフロント枠が乱入するとは。そして最後の夜。両想いのはずだが特に告白はせずに草平の腕だけ借りて泣き崩れる実紅。次回最終回は1年後!ってそんなに飛ぶのかよ!


9月18日(水)

エイベックス警告&じゃんけん

・間もなくあの悪名高い法律が始まるということで、最近エイベックスのアーティストの公式サイトに行くと違法アップロードは犯罪だぞこの野郎と警告する警告文が真っ先に浮かび上がる不気味仕様になっている。もう1回行くと出ないので一体何が起きたのか、ウイルスにでもやられたのか、夢を見ていたのか…とビビるような仕組みである。よく分かってない小中学生辺りはいきなり警告文とかマジビビるんじゃないだろうか。

で、これが出るアーティストと出ないアーティストがいる。仕込みを命じられた各アーティストのサイト担当者が仕込んだか仕込んでないかの差だと思うけど、そこにやる気の有無が垣間見えるような気がしなくもない。

 

・AKB48じゃんけん大会。ここ最近注目しているぱるること島崎遥香が優勝しちゃったということでこれで一気に旋風が来るんじゃないかと思うが、それよりも注目したいのが前田亜美である。インディーズからの全作選抜入り(A面曲歌唱メンバー)を達成していた小嶋陽菜が超絶つまらないメグたんの衣装に着替えた途端に敗北して記録が途切れた中で、前田亜美は唯一じゃんけん3連続選抜入りを達成した。

優勝した島崎はバカレア衣装、2位の仁藤も書道家衣装、3位の横山も着物姿で通す中で、前田亜美は最初は何故か掃除のおばちゃんみたいな地味な衣装で登場し(地味な格好でもオーラが消せていなかったが)、武道館の備品だったという竹ぼうきを装備して持ったまま勝ち進むというシュールな展開だったが、選抜入り後にドレスに変身。実は「シンデレラ」を意識した仕込みをしていたというから手が込んでいる。負けたらお蔵入りだし。ただ着替えて負けた小嶋同様に、前田亜美も着替えた途端に散ったので縁起は良くなかったのかもしれないけど。その後のTV中継ではが全てを持っていってしまったが、じゃんけん選抜はなかなか面白そうである。


9月16日(日)

ここ最近の2012夏ドラ Vol.11

マジすか学園3 9話
パル(島崎遥香)がミユ(竹内美宥)殺害に至らなかっただけでクリーナー育成しか頭に無い所長は論点をすり替えて、負けた方は商品として出荷されて売られるからと理由になってない理由で戦うしかないと迫る。その説明だと普通にパル勝利ミユ敗北なのでミユが売り飛ばされて、パルが腕輪を外されるはずだが、何故かパルとアンニン (入山杏奈)が翌日テッペン対決することになり、勝利チームは全員生き残り、敗者チームは売り飛ばされるという超解釈をする一同。どうしてそうなる…。

パルだけはクリーナー(暗殺者)とかノブナガ(松井珠理奈)の事を知っているので、戦うしかないとはいえそこにあまり意味が無い事を勘付いていて、事前にアンニンに意志を確認しに行く。クリーナーやノブナガの事を話すが、意外と仲間思いだったアンニンは戦うと宣言。なおノブナガとアンニンは以前戦ったが途中でアンニンの拳の熱さを感じたノブナガは戦闘を辞めて去ってしまったことがあったらしい。

他のメンバーが売り飛ばされる恐怖に脅えて最後の晩餐っぽいシーンなど、グダグダと引き伸ばしが延々とはかられ、結局対決が始まったのは終了直前。案の定ミユにやられたダメージが深く、特に踏みつけられた腹部がヤバいらしく、すぐに気づいたアンニンは腹部のみを狙った攻撃を連発。1度立ち上がるもほぼ身動きとれずパッタリ行ってしまうパル。

観戦していた所長はやられたパルにそんな程度だったのかよ勝手にガッカリ。ムチャ言うなよ…。所長以外全員がパルのダメージの件からして勝てそうにないって分かってたよ…。所長がポンコツ化していく中で、ノブナガの独房にからかいにいった看守は隙を突かれてのされてしまいノブナガは脱走に成功する。これでようやく最終展開である全員協力脱走展開に突入できそうだが、どうせ来週も無意味なパルVSアンニンで半分以上引き伸ばすんだろうな…。

 

スプラウト 10話
失踪したみゆき(小島藤子)を初デートの場所でようやく発見した草平(知念侑李)だったが、別れを切り出されてしまう。またワガママをこのウザみゆ…と思ったが結構丁寧に時間をかけて描いていたので好感度は下がらないままにお別れ。実紅(森川葵)はみゆきより草平を心配していないか?と隼人(ルイス・ジェシー)も「別れよう」フラグが立ち上がっていく。

下宿仲間のゲームオタクな大学生に人生を諭されて(ゲームでの台詞だけど)少し救われた草平。話を聞いた実紅も2人の別れを知る事になるが、まだ自覚は無く、翌日草平が自宅に戻る事になったと聞いて初めて激しく動揺する。

というわけでみゆきと隼人の別れ切り出しコンビの今後に幸あれ。


9月12日(水)

ここ最近の2012夏ドラ Vol.10

マジすか学園3 8話
パル(島崎遥香)とミユ(竹内美宥)の対決が始まる。一方的にミユが押しており、パルはボッコボコに。所長はミユはパルを覚醒させるための餌に過ぎないなどとドヤ顔。拘束されて一緒に強制観戦させられているノブナガ(松井珠理奈)はパルは闇には落ちないと断言する。

ケイタはミユをプリズンから助け出そうとしていたが知りすぎたために殺害命令が下り、ミユはそれを実行。パルと出逢って「マジ」にこだわるようになったのが原因だからケイタを殺したのはパルだ!と超理論をぶちかますミユ。ついきキレたパルは一方的にミユをタコ殴りにして、殺害寸前まで追い込む。ミユを殺害するまでに至ればクリーナー育成は完成だとネジの飛んだ思考の所長はテンションが上がっていく。ノブナガは弟を虐待した養護施設(?)の所長を殺害、所長は息子を殺された過去もついでに発覚。

しかしケイタの最後の言葉はミユを助けてやってくれ!だったのを思い出したパルはミユを殺さず。ドヤ顔だった所長は驚愕し、自分がルールなのでこんなのはつまらない!と切り捨て、負ければ海外に売り飛ばされ生きながらの地獄だ!と再度脅しをかけ、翌日再び戦いを行うようにけしかける。ていうか今普通にパルが勝負に勝ったんですけど?何か問題が?所長はとにかくパルが相手の殺害を躊躇せずに実行しれくれればいいだけなので論点すり替えて必死だけど、誰かおかしい事に気づけよ。

そして完全に初登場以降見ているだけ&ドヤ顔しかしていないマングースリーダーのアンニン (入山杏奈)は余裕の表情でてっぺん同士が戦わないとな!とパルに翌日の決戦を提示。既にパルは最初にミユに一方的にやられた際のダメージが深く、1日で完治するとは思えないコンディション。勝てそうなところですかさず動くアンニン、小物すぎて泣けてくる。

 

スプラウト 9話
過去に隼人(ルイス・ジェシー)が好きだったと語るみゆき(小島藤子)。今は全くそんなことは無いが、ふと草平が離れていっている気がして隼人に抱きついたということを説明。動揺する草平だったが、とりあえず表面的には問題なしかに思えた。だがむしろ問題があるのはみゆきでその後のデートでごく自然に実紅(森川葵)の話が出てくると途端に嫉妬してついには激怒してしまう。ワケが分からない草平だが、みゆきはそのまま失踪。ホントめんどくさい奴だな…。

肝心の実紅は普通に草平を励ましたりと自然体で、あくまで隼人が好きだと語るがモテる隼人に対して嫉妬という感情が無いらしく、それを機にした隼人は草平と自分の弟と実紅が楽しそうにしているところに現れずに帰ってしまうなどこれまた面倒な事に。とりあえずドラマの序列的にカップルが入れ替わらないといけないんだろうけど、なんだかなぁ。

 

GTO 最終話
突如、脳動脈瘤でヤバい事が判明した鬼塚(AKIRA)だったが学園には復帰。大門(西田尚美)は管理教育をエスカレートさせ生徒にも点数制度を実施。さらに文化祭体育祭を廃止すると宣言する。ここまで来ると完全にネタになっており、いつまでも理事長(黒木瞳)のせいにしてるし、ただのアホじゃないか…。最終回直前に急にぶち込まれた渋谷(野村周平)は大門の息子だったが再婚相手の子だった。幼少の頃母として登場した大門に救いを見出したらしいが、そんな適当な回想シーンだけでマザコンどころではない母への狂信っぷりを見せられても何が何だか分からない。文化祭の準備でモニュメントを制作していた生徒たちだったが渋谷に破壊されて意気消沈。だが鬼塚は文化祭を急遽明日実行するとして夜中に生徒を集結させ、翌朝大門たちが登校すると文化祭が始まっていた。

アイドル設定を放棄したままだった朋子(宮崎香蓮)が今更のようにステージでジャイア歌唱して盛り上げるという罰ゲームのようなシーンが何度も差し込まれる中、ヒステリーに退学にするぞとわめく大門。だが生徒たちは退学上等!とタブレットを叩きつけ、「かーえーれ!かーえーれ!」とどっちが悪者なのか分からなくなるようなコールを連呼。大門はさらにヒステリックにクズクズと連呼、背景と化していた教師勢の中から1話で生徒をクズ呼ばわりして鬼塚からジャーマンを決められた内山田(田山涼成)が咎めるもさらにクズクズ言うので、内山田が生徒をクズと言うな!と突如プッツン。改心した様子も何も無かったのにいきなり考えが変わってしまっていらっしゃる。何の葛藤も描写されていなかった他の背景教師も続々と大門に反旗を翻し始める。冬月(瀧本美織)の自宅を盗撮している超絶犯罪教師の勅使川原(矢野聖人)は「貴方のような歪んだ人は初めてだ。反面教師にさせてもらいます!」と高らかに宣言。ドラマ史に残る迷言が飛び出した。

キーーー!!と去っていく大門はそのまま引きこもっていたが、渋谷は怒りにプルプル震えていた。一方で菊地は鬼塚に怒りをぶつけるが、人生をメチャメチャにしたとかなんとかあまりに的外れすぎて痛い。鬼塚に人のせいにするな自分の人生なんだから自分で生きろ、笑えるように生きろ!と真っ当な事を言われてあっさり改心。そこに渋谷が文化祭の看板を落とするという誰を狙ったのか意味不明な攻撃を仕掛ける。結果的に菊地が危なかったようで鬼塚が菊地をかばう形で直撃を受けて病状が悪化。保健室送りになる。

救われた菊地は大門の悪事をリーク。そこにさらにブチ切れた渋谷が登場し、説得に聞く耳を持たずに菊地の足を切りつける。全部ぶち壊してやる!と愉快な仲間たちを一瞬で集結させた菊地は、ジャイアイドル歌唱を披露している体育館を襲撃。渾身のモニュメントすら破壊して破壊の限りを尽くす。抵抗する生徒たち。どういうわけか真っ先に女子が出て行って3人くらい渋谷にぶっ叩かれたりとこういう乱闘シーンでは奥で震えているというのが定番の女子勢が戦闘に積極的に参加。くらいついてもやられていく男子生徒よりもむしろ女子が奮戦していて背後から一撃ぶちかましたりと地味に活躍していた。

かけつけた鬼塚だがダメージが深く、頭にも攻撃を喰らってフラフラに。生徒たちが「先生じゃない!友達だ!だから守る!」と鉄壁の防御網を築き(ただ集結しただけ)、感動した鬼塚は復活。数名を蹴散らす。まだ残力はかなりあり、そもそも自身は勝負を挑んですらいないのに渋谷は突如「くそー!」と三流悪党のように逃走。そこで逃げるのかよ!

渋谷一派を追い払った鬼塚だったがついに動脈瘤が破裂して昏睡状態に。いつの間にか警察が来て渋谷以外の愉快な仲間たちは全員逮捕。病院で植物状態となった鬼塚に泣きつく冬月。

一方学園では理事長が大門を説教していたが、大門は渋谷なんて息子じゃないし知らないなどと言い放ち、渋谷を絶望させる。渋谷はどこから入手したのか手りゅう弾を抜いて自爆テロを目論む。理事長の奮戦も虚しくピンが抜かれる。だがそこに復活した鬼塚がバイクで(2階以上)窓から登場し、手りゅう弾をキャッチし外へ捨てる。そして大門の母としての在り方を説教。崩れ落ちる渋谷、大門。一件落着!

と、ギャグドラマのような超展開で事態は解決。鬼塚は病院へ戻る事になり、ドラマは終了した。なお最後の最後に理事長が内山田を校長に任命するという反町版ドラマの丸パクリを実行。さらに2時間半のSP版が10月に放送されることが決定した!なおスギちゃんは怪我して出れないので文化祭で筋肉教室をやるという張り紙だけ登場した。

原作の展開では渋谷も大門も当然もっと前から登場して暗躍。当然親子ではないが、大門は大人の犠牲になった生徒を救済し、実行部隊として雇っていた。渋谷はイジメを受け、さらに母親に性的虐待を受けていたが、母親がしらばっくれて妄想扱いしたために人格が崩壊。傷害事件を起こすが、救ってくれた大門を狂信していたという流れだった。もちろん鬼塚の動脈瘤も大門校長の登場前からゆっくり伏線として描かれていた。最終的に暴走した渋谷は鬼塚を奇襲して殺そうとする。部下も使ったがあっさりやられてしまったので渋谷は自ら鬼塚との戦闘に挑み、鬼塚の頭に致命傷になった強烈な一撃を負わせるなど悪党らしい活躍を見せる。だがしぶとい鬼塚に返り討ちにあいかけ、そこで鬼塚の動脈瘤が破裂。鬼塚が死にかけるシーンは盛大にページを使って行われた。その頃、大門に見限られた渋谷はキレて大門を巻き込んで放火。復活した鬼塚がバイクで乗り込んできて助けるという展開だった。

渋谷の処理自体はその後かなりウヤムヤだったものの、それなりにまとまっていた原作を要所だけ取り出して、ちょっと設定をいじくっただけで無理やり当て込んでいるのでドラマ版はとんでもない仕上がりになってしまった。当初は原作準拠で原作の全く関係ない話をいくつか抽出してそこそこうまく組み合わせてまとめているドラマという印象だったが、後半以降は無理やり当て込むだけになってしまった。大門はまだしも、ほぼそのまま当て込むためだけに渋谷を出したので菊地との兼ね合いがおかしくなったし、「当て込み」に入っていない教師勢の改心や菊地の改心、大門の言動などオリジナル要素はどれも唐突な展開に。途中で脚本家がキレてしまったのだろうか。何か明らかに終盤だけおかしかった。

ただ予想を遥かに越える勢いであまりに崩壊しすぎてて逆に面白すぎた伝説の最終回とはまさにこれ。あの伝説の崩壊月9ドラマ「幸せになろうよ」もメじゃないくらい笑えた。勅使河原の盗撮をスルーするという無責任な展開を逆に勅使河原が大門に向かって「貴方のような歪んだ人間は初めて」「反面教師」とお前が言うな!と総ツッコミ必至なありえない台詞を言わせるセンスは神がかっていた。これ以上ないハイレベルなギャグである。内山田が何の展開も無いのに1話で自分が言ったクズ発言でキレるのも半ばギャグみたいだった。このドラマに

「ドラマ界のTHANK YOU 4 EVERYDAY EVERYBODY」

の称号を与えたい。


9月9日(日)

槇原敬之リマスター再発の罠

マッキーのワーナー時代(1期)のCDがリマスターBOXで通販限定で発売される事が決定した。先週発表されたのに発売が9月19日というあまりに急な事態だったが、それが以下。

http://www.makiharanoriyuki.com/topics/rele120905.html

ワーナーのサイトでは秋冬ベストがリリースが発表され、それの投票が開始されていたが、ふいにバラ売りでの再発情報も追って掲載された。

http://wmg.jp/artist/makihara/discography.html

しかもBOXには無いワーナー2期の「太陽」「Home Sweet Home」「本日ハ晴天ナリ」の3作も合わせた10作が各2000円だという。BOXは7枚で14700円だ。本来こういうものはバラ売りの方が割高になるものだが、何故かBOXの方が700円高い。しかもBOXには送料と代引きが強制徴収されるのでさらに1000円かかる。BOXを買った方が1700円も高くなってしまうのだ。これならもう300円出して「太陽」を買ってもう4000円出して「Home Sweet Home」「本日ハ晴天ナリ」を買った方がマシである。これはさすがに酷い。

なおBOXの特典は

・紙ジャケ
・BOXなので当然7枚を収納するBOXがある
・24bitデジタルリマスター
・SHM-CD
・音楽評論家・小貫信昭さんと槇原敬之との対談の内容が掲載された豪華別冊ブックレット付

 

対してバラ売りには

・ミッドプライス&統一デザインの帯
・25bitデジタルリマスター

とある。

ビット数が違ぁぁぁぁぁぁぁぁう!!

なんだそれ。24ビットと25ビットの違いなんてたぶん聞いても分からないが、違うリマスターが施されるのだろうか?それともリマスター自体がやっつけ仕事でビット数とか適当なのか。

またバラ売りにはSHM-CDの文字が無い。なので通常CDの可能性が高い。さらに紙ジャケとの表記も無い。ただビット数が違う謎があるだけに情報が信用できない。確実なのはバラ売りには「豪華別冊ブックレット」はつけようがないだろうということである。これも分割掲載なんてことはさすがにないだろう。

というわけでさてどうしようか。BOXを予約してしまったが…。多少高かろうと新たなブックレットがつくのは捨てがたいし、紙ジャケの方が場所を取らないだろうし。「太陽」「Home Sweet Home」「本日ハ晴天ナリ」の3作はCD-Rでしか持ってないのでそっちも普通に欲しいところだが…。え?秋冬ベスト?そんなのはレンタルでいいんだよ。


9月5日(水)

ここ最近の2012夏ドラ Vol.9

マジすか学園3 7話
パル(島崎遥香)の前に現れたのは檻の中のノブナガ(松井珠理奈)。いきなりケイタを殺したのは私だ!とかシリアスに言い出すがそれはパルのマジを試すための嘘だった。分かりにくい嘘をクールなトーンのままでかますなよ…。というわけでこのプリズンの目的はクリーナーと呼ばれる暗殺者を育成することだった事が発覚。ノブナガは指名されたが拒否したので隔離されているらしい。所長は消えた残り全員をどこかに「商品」として売り飛ばしてしまったらしい。ノブナガをどうしたいのかは一切不明だったが、パルにも目をつけていてミユ(竹内美宥)を使ってケイタを殺させたりと工作したらしい。てことでミユは所長の駒でケイタ殺害の真犯人だった。ケイタを慕っていたようだが命令重視で動いていたらしい。それだったらその育成を目論んでるクリーナー、ミユじゃダメなんですかね?従順で優秀じゃないですか。クリーナーとして完成してるじゃないですか。しかし所長はもうお前は用済みだとミユを切り捨てる

つまるところ、一般市民だったパルの強さに目をつけてクリーナーにするために、使いの者(ミユ)に殺人をさせてその罪をパルに押し付けて呼び寄せたのか。これといった洗脳を施しているような描写は無いので洗脳は行っていないようだが、そんなんで暗殺者になるのかよ…。拒否ったノブナガがいい例じゃないか。この所長もしかしなくてもバカなんじゃないのか。回りくどい上に意味不明だ。

そして選抜を始めるという所長。チームそれぞれが戦って勝ったら校則している爆弾腕輪を外してくれるらしい。パルとミユ以外は事情を知らないので素直に乗り気である。ついにチームでの激しい戦いかと思いきや、早速ミユが戦うのでパルが出ていくことになり、全員の背景化及びこれ以外の戦闘が無い事が確定。思ったよりジュリナガが持っていってしまう事は無かったが…。

 

スプラウト 8話
草平(知念侑李)がややフラフラし始めて、みゆき(小島藤子)もそれを敏感に察知しつつも、隼人(ルイス・ジェシー)と実紅(森川葵)は問題なくうまくやっていた。そんな中両親が家を開けて、下宿人の大学生2人も家を開けたので草平と実紅2人だけになってしまう。さすがにアレなので友人たちを招いて騒ぎ、夜はエトセトラ友人たちは帰宅し、みゆき、実紅と草平、隼人で寝ることに。

ここまではいい感じだったが、翌朝、以前みゆきが隼人に抱きついてしまった件をエトセトラ友人たちに見られていて指摘されたので気になった隼人はあーいうのはもう無しな!と話題を持ちかける。しかし背後に迫っていた草平が聞いてしまうわ、突如隼人が好きだったとみゆきが告白ぶちかますわ、さらに近づいてきた実紅が聞いてしまうわで一瞬で早朝さわやかな空気が修羅場と化す。平和な展開もここまでか。

 

GTO 10話
校長としてやってきた大門(西田尚美)は徹底管理教育を実施。生徒にメールやネットなどを自由にできるタブレットを持たせ、その裏でメールや居場所を全て管理。教師にも点数制度を導入し、厳しい査定を行い管理する。元々は理事長(黒木瞳)の教育方針で、この教えを実現するために大門は家庭すら犠牲にしてきたという。後で鬼塚(AKIRA)に語ったところによると理事長は例の自殺の件で考えを改めたらしい。以前がそんな管理教育だったような描写は無かったし、生徒側もそこまで気にしていた様子は無いので大門のやり方はさらにエスカレートさせたやり方だと思われる。そして菊池(高田翔)は大門の息子だった。

大門は理事長の教育方針を実現するために家族をバラバラにした=母を奪ったのは理事長ということになり、それが許せないから理事長が大切な学園を奪うとんちんかんな事を言いだす菊地。これだと菊地だけ2-4が担任外しに向かった1年前の自殺事件に全く関係なく入学前から理事長を恨み続けていた事になってしまう。逆に今まで何してたの?中立だったのに鬼塚の復帰を執拗に気にして排除を目論んでいるのも急変しすぎ。

大門は鬼塚に生徒に会っただけでその生徒を退学にすると脅しをかける。学園の新方針に不満を漏らしていた事で菊地に目をつけられた草野(鈴木伸之)は付き合っていたらしい浅野 (石井杏奈)との関係をネタにして罠にかけられる。草野はボクサーを目指していたが、浅野の母はそれを怪文書FAXで知らされ、交際を反対されてしまう。2度と会わないでください!と一方的に言われる草野。いや、クラスメイトなんですけど!毎日会うんですけど!

偶然ボクシングジムに配達に来た鬼塚に相談を持ちかけた草野だったが、鬼塚は応えることが出来ない。だが応えられないくせにノコノコ家まで行ってしまったのでそれを裏の理由、表向きには浅野へのストーカー行為という強引すぎる理由で草野の無期限停学が決定。なんとまさかの「会わないでください」実現

文句を言いに来た鬼塚に裏の理由である「鬼塚に会ったから」を突き付ける大門。反撃できない鬼塚は生徒たちの期待に応えられず退散。だが龍二(城田優)に「ダチじゃないのかよ!」と説教され、覚醒。ひとまず草野を救うために浅野の母を説得することに。作戦はまず草野が先に浅野の家に挨拶に伺い、そこに強盗のフリして鬼塚が窓から乱入し、草野が倒すという狂言だった。せっかくIQ200神崎(本田翼)がいるのにそんな頭悪い作戦かよ!と思ったが、原作の別の時のエピソードをトレースしているだけなので仕方ない。

鬼塚は間違えて1階上のマフィアの隠れ家に行ってしまい、修羅場に。草野は冬月(瀧本美織)と浅野母の説得にあたるが効果が出ず、浅野はブチ切れて自殺を図ろうとする。そこにマフィアを全員倒したのに無傷な鬼塚が登場。原作でもそれなりに血だらけだった記憶があるけど、無傷はさすがに雑すぎないか…。とりあえず熱く説教して解決。

さらにマフィア逮捕で駆け付けたマスコミの前で大門のやりすぎ教育の一部を暴露し問題提起を図る鬼塚。問題にはならなかったが鬼塚は手元に置いた方がマシだと判断され復帰することに。

もう1人生徒側のスパイが用意され、名前は渋谷翔。彼もまた大門を「母さん」と呼び、菊地は驚愕する。一方で鬼塚は謎の鼻血を出し、病院に行くと脳動脈瘤で危険な状態だと告げられて次回へ続く。

管理教育は大門が登場した後の原作の話をほぼそのまま。草野と浅野の話は原作のSHONAN 14 daysでの別の生徒でのエピソードを当てこんだ感じ。原作では草野に当たる生徒の里見の父がボクサーだった、施設暮らしという理由で交際を反対されていたのでまだ説得力があったけど今回は少々強引に当て込んだので色々不自然だった。草野がボクサー志望だったのも初めて発覚したし(鬼塚も知らなかったという)、浅野は1話では杏子(新川優愛)の親友でのぼるイジメに加担、4話では何故か雅(川口春奈)の命令を実行する部下と化したと思ったらその後は背景化。そして今度はいきなり草野の彼女って凄い一貫性の無さである。

今回序盤で急に描写されたため2人の関係はお互い意識してはいるがせいぜい友人関係くらいにしか見えなかったのに、いきなり結婚反対くらいの勢いになっているので何が何だか分からずついていけなかった。設定をちょっといじって原作の話をそのまま当て込んだだけなので仕方ないといえば仕方ないが、もう少し柔軟に変更すれば良かったのに。

さらにあと1話しかないのに、鬼塚の動脈瘤、渋谷翔といった原作の最終エピソード要素をいきなりぶちこみまくり。ドラマオリジナルの菊地との確執まで残ってるのにまとまるんだろうか。そしてこんなてんこもり状態だとテッシーの冬月盗撮は誰にもバレずに終了してしまうのでは…。そこが心配。


9月1日(土)

宇浦冴香→Cherie→宇浦冴香

ビーイング離脱からのユニバーサルからの再デビューで改名してCherieになっていた元・宇浦冴香が4月でユニバーサルと契約切れになっていて、このたび宇浦冴香に戻すことを発表した。早速公式サイトもいちいちURLを変更している。

http://spacecraft.co.jp/uura_saeka/

一体Cherieとは何だったのか。インタビューからすれば宇浦のイメージと本人のイメージにかなりの差が生じてしまっていたことは伺えるし、キャラクターの違いは歌詞にも大いに現れていた。しかしそれにしたっていきなりCherieと名乗っても「B'z稲葉にプロデュースされていた女の子」から既に3年が経過していたし、わずかなファンもそのはっちゃけた作風にイメージ崩壊を余儀なくされた人も多かっただろう。実際、Cherieは笑えないくらい売れなかった。チャートイン記録シングル2枚、アルバム1枚全て記録なし。ユニバーサルというメジャーアーティストがどんなに運が悪くても400枚売ればシングルトップ200、アルバムトップ300に入るご時世に入らなかった。

それだけに契約切れは必然であり驚きは無い。最初からアルバムのリリースまで決まっていたんだろうけど、ソニーのように1stアルバムを確定事項にしていないようなところではアルバムにはまず辿りつけなかっただろう。驚くべくは事務所残留である。まだもう少し売れている人たちでもインディーズ行きと同時に事務所ごと移籍するケースも多く、星村麻衣もそうだし、浅岡雄也に至っては一般の流通ルートすら放棄して完全に独立している。宇浦冴香に戻すという事は少なくともCherieで続けるよりは実績のある宇浦名義の方がマシだろうという判断なんだと思うけど、レコード会社が決まった様子は無い。同じ事務所のBON-BON BLANCOもレコード会社の契約を切られて沈黙ののちに移籍するもまた切られて解散まで2年くらい無所属のまま事務所には所属していた。声優とは縁が無いのか平野綾と揉めたり、声優に転向したボンブラメンバーのMakoは移籍してしまったが、ボーカルのサントス・アンナは現在も所属している。歌手の面倒見はいいようだ。

新作があるかどうかも微妙な状況だがあったとしてどういった作風に落ち着くのか。少なくとももうCherieのようなあけすけな恋愛表現はさせてもらえないような気がする。メロディーや声にはけっこういいものがあったので注目はしたいが、果たしてどうなるか…。

 

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