世にも奇妙な物語 秋の特別編(2018)

脱出不可

坂口健太郎主演。目を覚ました坂口健太郎は謎の部屋に監禁されており、ネット中継されていた。室温が徐々に上昇する中、強制的に脱出ゲームを強いられるが、やがてかつて火事をSNS投稿したのが原因で被害者に復讐されていることに気付く。

欅坂46の『残酷な観客達』+けやき坂46『Re:Mind』の復讐要素を足したような始まりだった。違うのは脱出不可としながら成功した事だが、自宅に帰ると坂口が放火犯だったことにネット上でされていて大炎上したままバッドエンド。

てことで結局近年よくやってるネット中傷の揶揄+『残酷な観客達』+『Re:Mind』って感じだった。

あしたのあたし

国仲涼子主演。夫との関係も冷めてきていた主婦の国仲涼子のスマホに突如連ドラの予告風の動画が届くようになり、それは未来予告だった。しかし、予告らしい巧みさで未来のシーンが切り貼りされているため、実際の出来事との落差もあり、当初は戸惑うが徐々にハマっていくという話。

忍成修吾との不倫に向かいそうになるが、最終的には夫の元へ走りハッピーエンドかと思いきや、忍成修吾の彼女の森田涼花に刺されて死亡するというバッドエンド。最後にサイボーグ化した国仲が森田に復讐しに向かうという謎予告を脳内展開して国仲が死亡するという謎オチであった。なんか笑いに変えて終わろうとしてたけど完全に滑ってて笑えな…。

幽霊社員

佐野史郎、勝地涼主演。老齢の幽霊社員となっていた佐野史郎だが、ある日期待の若手ながら過労死した勝地涼の幽霊に遭遇。勝地涼曰く、社内で自分の姿を見ることができたのは佐野史郎だけだという。助言を受けながら手がけていたプロジェクトを代わりに完遂することになった佐野史郎はアワアワして周りにバカにされながらも徐々に勝地涼の情熱に影響されて変わっていく。

今回唯一のハッピーエンドに近い話。しかし途中で祈祷師が入って勝地涼を消してしまい、佐野は1人で奮闘することになり成功は収めたものの、勝地涼が復活せず、別の幽霊が大量に沸いて出るというオチはせっかくいい話でまとまりそうだったのに変な感じになってしまった…。

クリスマスの怪物

川栄李奈主演。幼馴染がイジメターゲットになり、首謀者側について身を守っていた川栄李奈が、その罪を悪びれないという自分勝手はお話。クリスマスにトナカイのコスプレで商店街で歌わせるという強烈なイジメをお見舞いし、その直後に転落して半身不随状態となり施設へ移動した幼馴染。これ以降毎年クリスマスにホラーと化したこの幼馴染を見かけるという話を恋人の本郷奏多の前で友人の話として聞かせるという構成だったが、本郷奏多に話しているケンカした程度の話と、実際に回想シーンとして放映されている壮絶なイジメ話が全くリンクしていない時点でなんか川栄の方がサイコさん。

普通この手の話だと忘れていても早い段階で思い出してごめんなさいごめんなさいになるところ、ホラー化した幼馴染に追われても一切謝らず、ついには高かったドレスを破られたという理由で何とブチ切れ逆襲反撃に転じるというホラー破りの図太さを見せた川栄。そのまま何とホラー化した幼馴染の首を絞めて何で死んでないんだ!などとのたまい殺そうとするサイコっぷり披露。

本郷奏多の正体は神(サンタ)であり、せっかく懺悔のチャンスを与えたのに…と残念そうに語ると、幼馴染だと思っていたホラー化した女性はイジメの首謀者が罰により変貌した姿だったと判明。両者に追い詰められた川栄は容赦なく罰を受け、自らもホラー化してTHE END。

割とありがちな過去の罪が取り返しのつかない報いとなって返ってくるパターンのホラーではあったけど、主人公が一切謝罪しない、むしろホラー相手に反撃する、真相を知らされ追い詰められても最後まで悪いと思わない…というネジの外れっぷりは新しかった。

マスマティックな夕暮れ

玉城ティナ主演。ここ最近のパターンである『クリスマスの怪物』の前に前編を流して、EDテロップ終了後に後編を流す分割モノ。

バカな不良に絡まれた玉城は不良たちが死んだ先輩のタカシ君を黒魔術でよみがえらそうとしたが、行う手順に数学の知識を多数必要するため力を貸せと脅される。一緒に勉強しよう!と提案した玉城は不良たちを鍛え上げ、不良たちはメキメキと優等生化。

そしてついに黒魔術を成功させ、先輩リアルに復活。しかし賢くなった不良たちと、バカな先輩とかみ合わなくなっていた。さらにライバル校から新たに黒魔術の誘いを受ける玉城で強引にEND。前半に比べて後半のオチが露骨に雑で意味不明だった…。

SUITS/スーツ 5話

遊星(磯村勇斗)が傷害事件で警察に逮捕されたため、鈴木(中島裕翔)は祖母がケガをしたと嘘をついて出ようとしたが、甲斐(織田裕二)が雇っている運転手の赤城(ブラザートム)を使えといわれたので赤城に本当のことを話して向かった鈴木。そこで飛び出してきたトラックと事故ってしまった。急いでいたのと赤城が行ってくださいというので任せた鈴木だったが、事故の相手のトラックドライバー(半海一晃)は、甲斐に恨みがあったらしく甲斐の関係者だと知ると態度を一転させ裁判を起こすという。甲斐が直接出向いた際の発言を編集してかわいそうな被害者として甲斐の実名を出してネット拡散もしてきたので甲斐は厳しい立場に追い込まれる。

一方の鈴木も遊星の借金が500万に上っている事を知り、見放せずに迷う。とりあえず気晴らしでクラブに行った際に遊星に弁護士だと明かしたが、その際たまたまテーブルにあった弁護士事務所の封筒を見た借金取りはなんと鈴木のもとにも姿を見せ始め、最終的には遊星を拉致して肩代わりを要求してきた。

どちらの案件も仕掛けてきた相手が無策そのもので、半海一晃の方はそもそも信号無視速度超過で突っ込んできていたことが発覚。ここは鈴木の記憶能力が生かされ、事故直後に後ろから来ていた営業車の会社名を見ていたので記憶を引き出すことができて、その会社に出向いてドライブレコーダーを入手したので、半海一晃に突き付けてやって完全勝利。爽快な勝利!というよりも元より半海一晃はドライブレコーダーを消し去っていたが、こっち側のドライブレコーダーには一時停止した様子なく突っ込んでくる半海一晃のトラックがしっかり映っていたし(甲斐はこれでは証拠にならないと言っていたが)、どっちみち裁判になっても無駄に費用がかかるだけで半海一晃に得は何一つなかったような…。

ただ悪名高い弁護士とネット拡散されてしまった甲斐がいくら真相判明したからって金で買収しようとしたような発言自体は消えないのでそんな簡単に評判覆せないのでは。あまりに安易にネット拡散されちゃったとかスラッと描写するもんだから驚いた。そして訂正のメッセージを出せ!とか言うだけで解決するもんだからもっと驚いた。

遊星の方はそもそも相手が数々の違法行為をしているのに弁護士先生に脅しをかけてきた時点でもうアウト。そのことで脅し返したら逃げ帰っていった。一体どうするつもりだったんだろうか。弁護士先生相手に誘拐事件身代金要求、武器はナイフ1本(拳銃なし)のたった2人組で500万取れると本気で思っていたのだろうか…。

5話になっても一歩間違えたら身分詐称がバレて破綻しかねない爆弾である遊星の事を相談できないような鈴木と甲斐。甲斐は遊星に関して口を開けば「縁を切れ!」しか言わないので鈴木が相談せずに毎回隠したのも分からなくはないが…。

ただ甲斐は甲斐で赤城を人情で雇っていたことが判明したり、半海一晃の恨みというのも実際は裁判になったら甲斐が勝てるのは確実としても、裁判費用によって半海一晃の当時社長をやっていた会社がつぶれるのは確実だったので会社が潰れないように裁判にせずに謝罪させて終わらせていた事が判明。幸村(鈴木保奈美)始め周囲も手段を選ばない方法で無理やり負かしたので恨みを買っていると誰もが思っていたので態度が冷たく挑発的だったが、赤城の事含めて聞いたら思いっきり態度が軟化してるし。鈴木の事もかなり雑ではあったがちゃんとフォローして送り出したので鈴木は遊星とちゃんと縁を切ることができた。

甲斐が冷たいわけでもない…しかし甲斐の態度が原因で鈴木が踏み込めずに阿吽のコンビになれない…これは最終回までにちゃんと信頼し合えるのか不安になってきた。この物語、鈴木の成長物語のようで実は甲斐がこの点において成長しないと本当の意味で一蓮托生のコンビにはなれない気がする。

そしてサブタイの“新章、スタート!超エリート弁護士、衝撃の過去”ってなんだったんだろうか。新章が始まったような気配は無かったし、衝撃の過去が何だったのかも良く分からない。今後を示唆する意味深な元上司の國村隼が登場してきたのが新章で、手段を選ばないとか言われていたのに実は人情的なところもあったのが衝撃だったとか?しっくりこないなぁ…。

SUITS/スーツ 4話

薬害問題で訴訟を起こされた会社社長は誰も弁護を引き受けたがらないほど世論が薬害同情に傾いていた。しかし、社長(小市慢太郎)は幸村(鈴木保奈美)の元夫であり、薬の開発責任者の博士は社長の現パートナーであった。甲斐(織田裕二)は仕方なく引き受けることになるが、途中で社長と博士が離婚前から不倫していた事やら、博士が大事な治験データの1つを隠蔽していたことから訴訟が不利になるなどいろいろあったが、社長自らがその病気であり、社長のデータを基に薬の開発が進んだという公私混同な事実があったとかなんとかてんこ盛りで話が展開。

何より薬害であるという因果関係が無かったため、最後は被害者側が社長の思いを知って折れるという結末になったが…なんか詰め込みすぎた割に伝わりにくい話だった。博士がデータを隠していた理由とか、幸村との複雑な関係とかもあんまり描き切れているようには見えず正直良く分からなかったし…(この局面でもそこまで隠そうとすることなのかっていう)。

そして鈴木(中島裕翔)は甲斐の初法廷の場で甲斐の後輩弁護士に敗北してしまうが、最終的には証拠集めに成功して逆転に成功。今回は2つの訴訟に全く繋がりは無く、ドタバタと2件並行して描いたので両方うす~くなってしまったような…。

社長の案件に関しては鈴木の役割は治験データに問題が無い事を膨大な資料を暗記して検証する事で確認するという役割だったが、相手の弁護士に法廷の場で指摘されて、“そういえば治験データのファイル番号が1人分抜けていた”事を思い出す…という形になってしまい、せっかくの記憶能力を役立てることができない始末。結局、甲斐の提案で博士と幸村に話をさせることで前述の社長が実は病気だった事と社長のデータだった事をようやく話してくれたという展開だったので鈴木の入る余地なし。

鈴木の方の案件も、甲斐は相手が自分の後輩だった事を知って控訴しろ!と命じたのと、全て揃った後に相手に突き付けてやる際に同行、後輩弁護士にドヤ顔勝利宣言するだけという。

この段階になってもお互いほとんど干渉しないので相棒っぽさもほとんど出てこないのはどうもなぁ…。

SUITS/スーツ 3話

甲斐(織田裕二)が愛用している時計メーカーにして顧問弁護士もしている社長が亡くなった。この会社は国産を売りにしている職人気質なメーカーだったが、後を継ごうとしている安樂(久松信美)は工場を海外に移そうとするなど会社の伝統を破壊するような方針転換を画策していた。遺族(娘)からも父の遺志を守ってほしいと頼まれた甲斐はかなり越権気味に次期社長を用意してクーデターを起こして安樂を降ろそうと動き始める。

と、なんだかいきなり個人的っぽい感じで暗中模索のまま甲斐が動き出すといういきなりらしくない展開に。しかも結局鈴木(中島裕翔)の発案である勤続年数が長く理念を守っている工場長(きたろう)を次期社長にしようというアイデアしか道が無くなる始末。そしてそのクーデターも準備万端だったはずが、同僚の蟹江(小手伸也)、そして幸村(鈴木保奈美)まで暗躍して阻止されてしまい安樂に社長の座を持っていかれてしまい、完全敗北ムードに…。しかも職人気質すぎて売上が散々だったため、他所から安樂を連れてきたのは甲斐自身だったという自業自得な情報まで出てきた(死んだ社長は安樂を社長にすることは承認していたが国内工場を守れと条件をつけて約束しており、死んだ途端に約束を反故にしたのは安樂の方だ、という流れ)。

一方で蟹江によって顧問弁護士の仕事を取ってこい!と命じられて鈴木が接触していたゲーム会社CEOの藤ヶ谷(柳俊太郎)は蟹江の事はキモがっていたが、鈴木が自社ゲームの有名な強プレイヤーだった事もあって鈴木を気に入っていた。終盤では蟹江を弁護士として雇ってもいいや(鈴木を補佐につける形で)と言い出す。藤ヶ谷は件の時計メーカーのコレクターでもあり、ここに甲斐が気づいたことで、藤ヶ谷をそそのかして買収させ、今までの理念を守っている工場長を次期社長として推薦した事で鮮やかな一発逆転となった。

というわけで3話にして甲斐の行動が私情っぽく見えてしまう、勝てる勝負しかしないとか豪語していたのにかなりの綱渡りかつ鈴木の記憶能力でもなく、鈴木が藤ヶ谷と親しくなっていたという超偶然から奇跡の逆転に成功する…といった体たらくになってしまったのは、物語としては面白かったけど甲斐の印象としてはいきなりナンカチガクネ?感が…。鈴木への扱いにしても、厳しくするのはいいにしてももう少しちゃんと扱ってあげても…と思う場面が多かった。もう少しすればある程度は相棒っぽくはなるんだろうけど。

遊星(磯村勇斗)は登場しなかったが、妹の砂里(今田美桜)は登場。祖母の施設への移送を頼んでいたのと公式紹介で鈴木が唯一秘密を話した相手として書いてあったので省略されただけで経歴詐称で弁護士になったのはもうとっくに話してあるのかと思ったら、まだ話してなかったらしい。祖母が「孫が弁護士」と施設の仲間に自慢していたことから異変に気づき、鈴木に確認、鈴木が信頼して全て話す、という今更な一幕も。これ逆に何で3話までバレなかった…?なんか知らんが真面目に就職したとしか思ってなかったの?

そして少しずつ鈴木に惹かれていく聖澤(新木優子)だったが、砂里の登場により…という三角関係も予定しているらしく、とりあえず砂里がビルの外まで訪ねてきて通りがかった聖澤に鈴木が働いているか確認するというシーンも。いきなり「鈴木大貴…じゃなくて大輔」と発言してしまったが大丈夫か。

SUITS/スーツ 2話

甲斐(織田裕二)の元で鈴木大輔として働くことになった大貴(中島裕翔)。無料の弁護士相談の仕事を甲斐が丸投げしてきたので、いきなり激務になり、その中の病院長のセクハラ案件もほぼ1人で受け持つことに。勝てそうな時は甲斐が先導してくれるんだけど、状況が二転三転し、窮地の際はほぼ1人で対応。これだけでも悩ましいのに、甲斐に雇われたというだけでアソシエイト部屋の同僚たちは大貴を敵視。加えて新人いびりが趣味の蟹江(小手伸也)による報告書パワハラの連発、そしてプライベートでは祖母の都内の施設への入所もしなければならずてんやわんや。これは結局、遊星(磯村勇斗)の妹ながら常識人で兄妹のように仲がいい砂里(今田美桜)にお願いしてやってもらったが、今度は遊星本人が取引の際の札束を目当てに引っ越した大貴の家を突き止め荒らしまわっていたので(金はトイレの天井裏に隠していたので遊星発見できず)、再度引っ越しをするという時間も取られた。

パンク状態で落ち込む大貴だったがなんだかんだ甲斐が程よく手を貸してきてくれ助言もくれ、さらに甲斐が別件で片づけた案件のお礼という形で証言者をこっちサイドに引き込むことに成功してセクハラ案件を解決。なんだかんだいいコンビになりそうな気配を感じさせつつ終了。

ややフツーの新人弁護士悪戦苦闘物語になってしまった感じもあったけど、ただ投げっぱなしではなく、割と甲斐が大貴を見込んでいるっぽいところはさりげなく強調されてたし、精神面でのフォローもちゃんとしていたので印象は良かった。大貴が遊星の金を隠し持ったままだったのは謎だったが(縁を切りたいならさっさと金を返せばいいのにキープした上で「逃亡中に落とした」と説明)、甲斐の指摘により、これは弁護士をクビになった際に一文無し確定なので保険のつもりだった事が明かされた。まあ大貴としては散々準備していざ出勤初日でいきなりクビを宣告されたという手痛い第一歩だったので保険かけときたいのも分からなくもないが…。甲斐に覚悟が無いからだと指摘されたことで金を遊星に突き返したので、ある程度甲斐を信頼することにしたという心情の変化も成長物語っぽかった。