残酷な観客達 最終話

一撃5万いいね!突破を果たした17番ゆずき(平手友梨奈)。出て行ってみんなを助けるべきだという14番みこ(長濱ねる)の主張を振り切り、みんなと脱出したいとその場に残ってしまう。今までテキトーなツッコミを入れているだけだったナレーションがここだけバカ丁寧にゆずきの心情を補足説明しまくっていたのはこの先の展開が説明しようがないくらい投げっぱなしなのでせめてもの視聴者サービスだったのか。

とはいえまたしても無気力モードのまま夜明けに。これで24時間絶食状態になってるけど最早そんな食事事情など描写するはずもなく全部放棄。意を決した一行はまたしても一芸を披露していく。最終回にして初登場の観客が数名増えており、彼らの反応は上々だったが、何故かいいね!は数千程度までしか溜まらず、観客のコメントも冷たいものばかりになってしまう。これまでもあからさまにテキトーだったいいね!の溜まり具合だが、ここに来てようやく操作されているのでは?という疑念を抱いた生徒たち。

そんな中、21番(渡邉理佐)はある可能性に気づく。それはゆずきがクリアしてからドアを開け閉めしていないのでもしかして鍵開いたままなんじゃね?ということだった。実際鍵は開けっ放しだった。これまたこれまでストーリーの都合でドア関係の描写はクリアした人しか開けないし、クリアした人しか進まない、入室の際は必ずドアを閉める、という暗黙的なところを放棄。全員で脱出を図り既に消えた他のメンバーを探すため、これまでの場所を巡っていくが、二手に別れながら進んだので気づけばゆずきとみこだけがプールに。

「ゆずきはここにいる」など意味深な言葉をかけるみこだったが、プールの水面に映る影がゆずきだけ消えたと思ったら今度はそれが反転。プールの影にだけゆずきが映り、そのままゆずきが消えてしまい、みこはまたか…と崩れ落ちる。この時点で観客達は次々と飽きてPCやタブレット、スマートフォン等から離れていた。

1人になったみこが教室へ進むと今度はけやき坂46メンバーが揃っていて1話と同じような事が始まった!

新たな展開が始まり、再び画面の前で視聴開始してほくそ笑む観客達。その中には教師の姿もあったが、真っ先に姿を消した今泉佑唯の姿もあった。ただし観客側ではない教師と今泉は無表情でほくそ笑んでいない。

終 了

全部終わっての感想

やりやがった…。

昨今のヒットアニメでそういうのがいくつかあったらしく、ゆずきが何らかの理由で死んでしまい、生と死の狭間の世界でゆずきを現世へ救い出すためにみこがこの世界を何度もループしている…というような事を思わせる終わり方だったが、確かなのはみこがループしているという事くらいで後の細かい事は全部放り投げた感じ。というか実際に投げていてこれらに細かい設定は用意していないと思われる。難解そうに見せかけて熱心なファンにあーでもないこーでもないと考察させてバズればいいや的な

これで振り出しに戻り、ゆずきを助けるためにもう1度みたいな流れならもう少し分かりやすかったが、みこが戻った先はけやき坂46のメンバーになってしまったのでゆずきを助けるためという事ではなくなった。世界観そのものがリセットされている。

ゆずきが消えてしまった時点でみこは「またか」と言っていたので、ゆずきがまた消えた、これまでの意味深な言動の数々からまたゆずきを救えなかった、と思ってしまうところだがけやき坂46メンバーのいる教室に入ったみこのモノローグは「こうして私はまた1人ぼっち」というものだった。これではどっちにも話が繋がらない。

さらに「私の中の戦いはまだ終わることができない」「私がみんなを外に出してやる」というセリフも後に続いた。これら最後の3つのみこのモノローグは全部長濱ねる本人の欅坂46加入への経緯とけやき坂46との兼任、境遇と被せてきているのでドラマ(みこ)としてではない。もう狙いが長濱ねるのグループ内唯一の特殊な立ち位置に被せる事にしか行ってない。メンバーの境遇、さらにはアイドルという職業の境遇と照らし合わせるような描写を重ねていったという以外に本当にストーリーに意味は無かったんだろう。

観客達が終盤に飽きて興味を無くしたらみこ以外が消失し、新たなメンバーで新たなドラマが始まったらいちいち観客全員がほくそ笑むカットを入れたというのも数々の現れては飽きられて消えていくアイドルと移り変わっていくそのファンたちという構図をなんとな~く投影してみたようなしてないような…というくらいの感覚でボヤッと暗示したのかもしれない。

ストーリーに意味は無かった、ドラマには何の意味も無かった、ただ”企画は「ミスターXという謎の存在からお題が出されて、いろんなネタをやって教室から脱出するような話をやったら、バズると思わない?」という秋元康のアイデアから始まった”ものとされている。実際それだけで終わらせた。しかし考えたがりの人は意味のない数々の描写も勝手に深読みしてバズってくれるでしょ?という。バラエティでやるような1発ネタのメドレーだけでドラマにしてしまったんだから恐るべし。後にも先にも秋元系ドラマ色々やってきたとはいえこんなドラマは2度と作れないと思う。DVD/Blu-rauの宣伝も清々しいくらいにオフショット映像にフォーカスされていた。

観客達のプライベートが後半で少し掘り下げられたのも終盤になると特に意味は無かったので単なる尺稼ぎだったっぽい。一方でそれとは別枠で開始前の話題性の1つだったYou Tuberが観客として出演するというのは結果的に浮きまくる不気味な存在に。

というのも当初は役者観客達もYou Tuberも自室空間でカシャカシャやっているだけだったのでほとんど同じだった。やがて役者観客達は中盤以降で生活感を出し始めた。しかしYou Tuber達は24時間同じ空間で延々カシャカシャやっているだけで、中にはお面被ってるようなやつもいたので観客達の中でも非リアルな異質の存在と化してしまった。撮影自体も1日で終わっていたような同じカットが適当に随時挟まれているだけだったし(ヒカルという筆頭格のYou Tuberに至ってはずっと他のもう1人と一緒に見ている設定で9話で空間が変わって1人になったのに最終話でまた元のカットに戻ってしまう始末)、You Tuberは放送開始前の話題性のために利用されただけみたいだった。

途中退場した今泉佑唯は黒幕側のように匂わせて1カットだけ入れ込んだが、その後で1人いなくなっていた上村莉菜は触れられなかった。たぶん元々は二手に別れる形で後半にまとめて減らすつもりだったか、減らさずに最後まで行くつもりだったんだろうけど今泉の体調不良による退場は予定外だったので、その後で今泉消失を意味深なものにするためにもう1人くらい単独で消える人を選ぶ事になり、2番今泉の次が3番上村だったので選ばれただけだったのかも。理由もないのに唯一単独で消された上村はかわいそうだった。逆に唯一1度退場(別行動)しながらも復活したのは齋藤冬優花だったけど、これも色々謎のままだった。

僕たちがやりました 1話

トビオ(窪田正孝)は仲間のマル(葉山奨之)、翔(間宮祥太朗)、高校のOBニートで資金源のパイセン(今野浩喜)と夜な夜な遊び歩くウェーイな日常を送っていた。しかし治安の悪い街でほぼ隣接する矢波高の市橋(新田真剣佑)ら不良集団にマルとトビオは目をつけられてしまった(白昼堂々カツアゲしている道の向こうの矢波高に小声で死ねーと悪ふざけでマルが叫んだせいで背後からやってきていた市橋らに見つかったという寸法)。パイセンが金で解決したかに見えたが、不良たちはラウンドワンのような施設で遊んでいてトイレに1人で向かったマルを拉致。無理やりリンチ行為に参加させ、同じように連れてこられた相手と強制的に戦わせ、何とか倒したがその後出てきた筋肉キャラにボッコボコにされてしまう。

途中でトイレに行くとしてマルがいなくなったのに放置して豪遊していた3人はボッコボコのマルを発見して唖然。警察案件だと主張する翔やパイセンに対し、デスノートに魅せられた後のような怖い顔になったトビオはあいつら俺たちで殺そうと怒りに燃える。発言と顔がマジだったがあくまでイタズラ半分で、再びウェーイ系のノリで爆弾づくりと夜中に仕掛けに行くのに盛り上がる4人。それはスイッチを押すと窓ガラスが割れるだけの仕掛けだった。自身の高校の屋上からすぐ隣にある矢波高を眺めながら全力全開のハイテンションで叫び倒し高笑いしながらスイッチを押しまくる4人。さすがにこの距離だと全部聞こえて気づかれるんじゃないか。望遠鏡どころか肉眼で見て笑いまくってたし、未成年の主張並に騒いでいるこいつらの声、矢波高の皆さんに届くんじゃね?とも思ったが、そんな様子は無し。

ノリノリでの最後の一撃(一応トビオじゃなくてパイセンが顎でスイッチ押した)はトビオの中に眠る新世界の神の力が発動したのか、なんかとんでもない大爆破テロみたいになってしまい死者確実の大惨事に。唖然としたところで次回へ続く!

ていうかナ ン ダ コ レ 。何で8月に29歳になる窪田正孝に高校2年役?刑事役の三浦翔平と同い年で、同年代が生徒役に一切いないという孤立年長状態。幼馴染設定の蓮子(永野芽郁)は普通にリアル17歳の役者だし、大体20歳そこそこで固め、窪田以外で最年長の間宮祥太朗でも24歳なのに主人公だけさらに5歳も年上の俳優ってバランスがおかしい。間宮祥太朗と同い年の神木隆之介辺りでギリギリだったんじゃないかと思うんだけど高校生役で主演やれる20代前半までの俳優って今そんなにいなかったのだろうか。

パイセンとしてリアルには高校卒業から20年な今野浩喜はOB設定といってもどのくらいの設定なのかは不明だが、少なくとも見た目圧倒的にオッサンなのでこれで中和されて窪田正孝が極端に老けて見えないようにはなっているが…。

また”大それた夢は持たず“そこそこで生きられればいい”と考えるイマドキの高校生”とか“少し冷めた”とかいう設定がされていて、実際に冒頭から少し冷めた感じのトビオのナレーションが入っているので日々をダラダラ仲間と退屈に過ごしている系の高校生なのかと思ったら、まあとんでもなくウェーイ系な事。パイセンの資金力もあって夜な夜なボーリングカラオケダーツ(まあ普通にラウンドワンか)に興じ、しかも終始ハイテンションで叫び倒し少し冷めた様子など微塵もない。むしろ高校に苦情が来るような迷惑なレベルのはしゃぎっぷりでのウェーイウェーイウェーイ三昧

何とか高校生っぽさを出すたびに無理やりハイテンションノリノリで若さを演出しようとしたんだろうか。わざとらしく童貞童貞と煽ってみたりなんかオッサンが思うあの頃の男子高校生像のテンプレみたいで逆に嘘っぽくなっちゃった感じが。そこまで頑張ったのに2017年で17歳なら8歳の頃のヒット曲であるはずのGReeeeNの「キセキ」をカラオケで大熱唱するとか随所でズレも見られた。この世代のみんな知ってるような少し懐かしいレベルのヒット曲だと「女々しくて」とかせいぜい4~5年前のヒット近辺がリアルだったんじゃないか。

コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命- 1話

08年(1st)、09年(SP)、10年(2nd9)に続く7年ぶりの続編。主要キャストは続投しつつ、田所部長(児玉清)は児玉清が亡くなっているのでいなくなっているのは当然だけど、森本医師を演じていた勝村政信も何故かいなくなってた。児玉・勝村の2人が抜け、開始時点で藍沢(山下智久)・緋山(戸田恵梨香)も救命にいない。新たなフェロー3名、看護師1名が追加されているが、この新たなフェロー3名がポンコツ以下で主人公4人たちの新人時代(1期初期)とはまるで比較にならないくらい使い物にならない、このため救命の現場は人手不足が深刻という設定で物語がスタート。

別の病院で産婦人科医になっていた緋山(戸田恵梨香)は救命に呼び戻された。その登場はなんとタンクトップ姿で救急車に同乗してくるというもので、住んでいたところが火事になり、本人は無事だったが重病人を救命しながら来るというものだった。代わりに三井(りょう)が何らかの事情で休職するという。白石(新垣結衣)がフライトスタッフのリーダーとなり、橘(椎名桔平)は部長になっていた。前作までの部長だった田所が亡くなったのか引退したのか、森本についても特に触れられず。

藍沢(山下智久)は西条(杉本哲太)の元で脳外科医として働いていて、新キャラライバルの新海(安藤政信)とどっちかがトロントの病院へ派遣されるという状況で、救命へ戻るように言われても断っていた。しかし必要とあらば常に駆けつけてくるという存在。

三井が休職するのは心臓移植を待つ橘(元夫)との息子が厳しい状態だという事、マジでヤバい新人たちとかつての仲間たちの窮状を目の当たりにして教育係として藍沢が救命へ復帰(外科の黒い服からおなじみの青服へチェンジ)、前作で恋人が死んだ冴島(比嘉愛未)は好意を寄せていた藤川と見事にゴールインしてて妊娠が発覚する、初日から自宅火事で焼失につきホームレスと化して病院に泊まり込んだ緋山は結局白石の家に居候決定…と話が動きつつ1話は終了。

冒頭から人手不足と新人として起用している名取(有岡大貴)、灰谷(成田凌)、横峯(新木優子)が戦力にならないのを強調。冒頭から基礎すらできないような描写やスマホいじり、極度なアワアワ、もたつき、ヘラヘラなど緩い態度が目立ち、メインとなった祭りの大惨事事故でも全く使えないっぷりが強調されていた新人3名。さすがに事態が収束する頃には3人ともそれなりに真剣な表情で患者を診ているカットも出てきたとはいえ、いくらなんでも使えなさ強調しすぎ…
しかしよく考えるとこのドラマほぼ立て続けに2期まで作られ7年も経過していたように、フェロー卒業までを2期にわたって描いてストーリーとしては完結している。フェローとしての成長は描き切り、続編を作るならもう主人公格の成長や未熟さばかり出すわけにはいかず、主人公格はそれなりに頼れる存在になっていないといけない。

ここまで親や祖母などが出てきた程度でほとんどプライベートが描かれなかった主人公格が結婚して家庭問題を抱えるとかで苦悩させる方向もあるが、別のドラマになってしまう。そうなるとやっぱりかつての自分たちと同じ立場の新人を育てるという展開になるが、藍沢級の有能なフェローなんて出しても話が作れないし、1番お調子者でドジも多かった藤川(浅利陽介)くらいの新人でも普通に仕事が出来るならSP1本程度が限界で連ドラにはできそうにない。何より新人3名がそれくらい使えてしまうと人手不足を強調できなくなる。

そうなると基礎もできないやる気もない超使えない新人、それによる人手不足という枷を設定しないと結局このドラマでこれ以上の続編は作れないってことなんだろうなぁ…。逆にもう実在しないんじゃないかっていうくらいのいわゆるテンプレイメージのゆとりキャラにしておけば厳しくしたらふてくされる、逃げるとかやりやすいし、厳しくしすぎてやめられたらどうするんだ!とかなんとか対応に苦慮したり衝突する主人公勢…という形でも話を引っ張れる。しかし苦しい続編になりそう…。

ごめん、愛してる 2話

自宅に押し入るも麗子(大竹しのぶ)に気味悪がられ拒絶された律(長瀬智也)はショックを受ける。ジャーナリストの男(六角精児)に確かめに行くとこの男、どんだけ麗子を恨んでいるのか部屋にはそれ関係のファイルばかりが大量にストックされていた。読み切れないほどの資料に自身が不倫の末に捨てられた子供だったと知ることとなった律。

それでもしばらくはどうしていいか分からず麗子の家の前を徘徊。そのたびに何故か偶然凛華(吉岡里帆)が出てくる。凛華もさすがに自分を追ってきたわけではないようだと察しつつあり、そういえば律が母親が日本にいると言っていた事を思い出して母親には会ったのかと勘のいいところを見せるも、その後遠い目をする律の視線から麗子がその母だとまで察するには至らない模様。

じゃあこのオッチャン何が目的なんだ?という事になるはずだが、何故か韓国で救われた恩返しという名目で勝手に仕事が無いだろうからサトル(坂口健太郎)の運転手をやらないかと持ち掛ける凛華。韓国の闇社会にいた人間であることはさすがになんとなく察しているはずでそんなのを雇うなんてだいぶネジが飛んでいる気がするんだけど大丈夫なのかこの人。

しかし韓国&裏社会生活が長くひらがなだらけの履歴書(名前「律」は捨てられた際に書かれていたものなので「リュウ」という偽名にした)は麗子に不審がられ即不採用。まあ当然なんだけど、この2度の母の全く気づいてくれない冷たい態度にキレた律はジャーナリストの男に暴露記事を書いてもらって構わないと宣言(後にもう少しどんな人間なのか知りたいから待ってくれと脅した)。

しかし直後にサトルのCM出演撮影による移動の必要が生じ、凛華の父の車がこの日は無かったため、またしても凛華が勝手に律を1日だけバイトで雇い、運転手にしてしまう。共演者がサトルの憧れの女優の塔子(大西礼芳)だったことからサトルは浮かれていた(というか塔子が思わせぶりでサトルは勝手に彼氏気取りというイタめの構図)が、別の俳優にちょっかいを出されているのを見て憤慨。俳優の方はサトルをお坊ちゃま扱いして相手にしていなかったが、塔子に連絡先を渡した途端に奪い去って捨てるという生意気な行動に出たサトルに俳優激怒。つかみ合いになってしまう。

塔子は何故かつかみ合う2人の注意を引くと湖にダイブ。サトルも凛華の制止を振り切ってダイブして心臓の発作が起こってしまい溺れ、律が救助。これによりサトルは律に心を許し、正式な運転手として雇うように進言。麗子も助けてくれた礼を言わざるを得なくなり、さらに韓国の闇社会出身の人間だと把握しつつも、サトルのボディーガードにはそれくらいの人材が必要だと考え、わざわざ呼び出して雇用する事を決める。ネジ飛んでる人ばっかりだ

サトルは凛華には甘えてるだけだし、塔子の前ではデレデレの遊ばれる年下ボーイだし、麗子は溺愛しすぎだしで、お坊ちゃま感全開だったが律と会話しているときは割と話し方も態度もしっかりしていた。本人は気づいていないが律といい兄弟関係にはなれそう。

一方で律が韓国出身だと聞いた凛華の父の三田(中村梅雀)は突如表情を硬くする怪しいフラッシュバックが起こったと思ったら、ラストシーンでは律を捨てる際に運転手兼セッティングを単独実行した人だった事が判明。律が大事にしている指輪もセッティングしたのは三田で、その指輪を律が首にかけているのを一目見て律の正体を見破り取り乱し、何故ここにいるんだ!とブチ切れるのだった。人間関係に偶然の連鎖が起こりまくる韓国ドラマっぽい展開がジェットコースターすぎ…。

ハロー張りネズミ 1話

『島耕作』シリーズが有名な弘兼憲史の80年代の原作漫画のドラマ化。91年に唐沢寿明で映画化、92年に中原茂でOVA、96年に緒形直人で2時間サスペンス枠で映像化されてきたらしいが、21年ぶりの映像化にして初の連ドラ化。91年に主演していた唐沢寿明の妻である山口智子が所長役で今回出演しているので26年越しで夫婦揃って同じ作品に出演した事に。

所長のかほる(山口智子)、所員の五郎(瑛太)とグレ(森田剛)の3人でやっている「あかつか探偵事務所」は人情を売りにして一風変わった依頼も引き受ける探偵事務所として営業していた。小さな運送会社を立ち上げた社長の伊藤淳史が今回の依頼人。伊藤淳史は1ヵ月前に妻と娘が交通事故に遭い、娘は即死、意識不明の重体に陥った妻はかろうじてわずかに意識を取り戻すも余命間近だという。娘の名前をつぶやく妻にとっさに娘は無事だったと言ってしまった伊藤淳史は後に引けなくなり娘に似た人物を用意して死ぬ前に妻に会わせたいと無理難題を。

グレがプロデューサーに知り合いがいたので子役オーディションで演技力のある子供を探そうとするが失敗。しかし公園で偶然発見した女の子(三本采香)は髪こそ長かったが見るからにカツラ死んだ娘にそっくりだった。ていうか子役同じだからな後をつけた2人は孤児院にたどり着き、園長から女の子が父親から虐待を受けていて市の職員が救出に向かった際には父親の死体の横で平然と横たわっていたというダークな過去を持ち、誰とも関わりたがらず、夢も希望も持っていない子だと聞かされる(父親を殺したのかどうかは不明)。

話を聞いても拒否されたため、1度は断念したが妻の容体が急変したので駆けつけた五郎は少女に土下座して君が必要だと訴える。誰からも必要とされていないと思っていた少女は心動かされ、髪まで切ってくれて死相全開で死にかけている赤の他人のオバサン相手にママ死なないでと泣きながら呼びかけるという感情を閉ざしていたとは思えないようなMAXな感情を見せつけ妻は死亡。伊藤淳史は娘としてこの子を引き取る事にするのだった。完全に身代わりでありこの先を懸念する五郎だったが、所長は代わりでもお互いが必要としているならそれでいいじゃないかと説いて終了。

これでいいのか?という終わり方がまたかなり曖昧というか当初から伊藤淳史のキャラが不安定。最初からちょっと悲壮感に欠けていて妙に冷静な部分があったり、五郎に泣きつくシーンはギャグ主体にされるしで、率直に娘を1ヵ月前に亡くし、妻も亡くすという修羅場に立たされている人物に見えなかった。娘ソックリな子をそのまま身代わりにしてしまう辺り、けっこうキテいるという事なのかもしれないが…。ラストカットでは死んだ娘と同じバレエを習わせていて、それに従う女の子、帰り道でぎこちなく手を繋ぐ2人というのも、徐々に2人が親子になっていくというよりちょっと怖い終わり方にも感じられた。どういう意図だったのか…。

ちょいちょいギャグやツッコミを入れてくるも入れ方がけっこう緩めでどっちつかず。さすがに福田雄一脚本みたいな終始会話がギャグになってしまうのはアレだけど、会話の中でビシバシギャグが入ってくるようなノリの良さに慣れてしまうと今作の小ネタはかなり中途半端。

また前半は終始2人1組で行動していた相棒のはずなのに途中からバッサリ森田剛が登場しなくなった。具体的には前半の割とどうでもいいノリの時はずっと一緒で、孤児院での少女への説得→拒絶までは参加したが、そこからの帰還が本筋に関わった最後。

後半で妻がいよいよ死にそうだというシリアスな方向で突き進んでいくと瑛太とゲストだけで進行。森田剛が再登場したのはすべて片付いたエピローグになってこれでよかったのかな?と所長含めた3人で振り返っているところまですっ飛んでしまった。これはちょっとあんまりじゃないか。軽快なノリの部分だけしか使えないキャラなわけじゃないよな…。今回やった事と言えば不発に終わった子役オーディションを自身の人脈で開催させた(ただし借金をネタにゆすった形)のと園長相手に自分も孤児だったと大嘘ついて人のいい園長を騙したくらいでいい印象もないっていう。次回以降では最後まで出番あるんだろうか。

ヒロインのはずの深田恭子はド頭で「あかつか探偵事務所」を大手探偵事務所の所長に紹介されていたが、次の登場は40分経過後。この時は去ってしまい、ラストで正式な次の依頼人として登場し、ようやくの初台詞&名前が判明したのみだった。