サザンオールスターズ キックオフライブ 2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」 ライブビューイング

40周年を迎えた6月25日、26日にNHKホールで行われたサザンオールスターズ キックオフライブ 2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」。2日間しか無い上にNHKホールというプレミアライブは速攻完売したが、2日目である26日公演は全国映画館でのライブビューイングが決定。

発売から数時間後、そういや埼玉近くであるのかな?と思ったら浦和と新都心であることが発覚。とりあえず購入を試みたところ、買えたので行ってみる事にした。サザンのライブは初めてだが、それ以前にライブビューイングというものが初めてだ。ライブビューイングとはいったいどのような空間なのか。




サザンオールスターズに関しては現在過去曲回顧で連載中でそのうち触れるが、96年香取慎吾主演ドラマ『透明人間』主題歌として「愛の言霊」、CDとしてはアルバム『Young Love』が最初の入り口。以降「01MESSENGER」だけ聞きそびれたが、「BLUE HEAVEN」以降はすべてリアルタイムで借りるか買うかして聞いている。そして30周年のタイミングまでで05年リマスター盤でのシングル、08年リマスター盤でのオリジナルアルバム、公式発売全曲を聞き終え、CDでのベスト盤でも『すいか』以外の全作を聞いた。

新しいミュージシャンを探す聞き方が出来ないため、一通り掘り下げることに重点を置く聞き方をこの10年でさらに強めている当サイトの場合、とりあえず全部聞いたから大ファンだというわけではなく、全部聞いて全部覚えていられるはずもなく。当然熱いレベルの人にはついていけないし、特にリアルタイム以前、80年代以前の作品はかいつまむレベルでしか記憶していない。大体『KAMAKURA』以前だとある程度記憶している曲は各アルバム数曲ずつ程度で思い入れに関しては正直『KAMAKURA』以前の各アルバムには1曲あるかないか程度。逆に『Young Love』は全曲スタンダード化しているし、続く『さくら』も1曲1曲ではそこまででもないけどアルバムとしての思い入れは深い。03年の5人での再開時は大学1年生で、そこから『キラーストリート』を経て無期限休止へ向かっていく過程はちょうど大学生活とリンクしていた。

とはいえライブに行きたいかというとかなり派手そうでついていけなさそうなのでとりあえず音源だけで満足ですみたいな。そんな感じであっただけにライブビューイングは千載一遇のチャンスであった。何より映画館の音響であれば殺耳(さつじ)音響である可能性は低く、適度な大音量で演奏を堪能しながら楽しめるはずである。一応年のためMIMISEN装備の準備をしながらもライブビューイング万歳。

MOVIXさいたま(新都心)で見たんだけど、2スクリーンで開催していた。席は2つ目の会場の前から2番目というほとんど最前みたいな場所だったのでチケット確保はギリギリだったらしい。この位置での大スクリーンはすべてを視界に入れる事は不可能かつ、基本的に映るものすべてがドデカくて全員ゴジラ級。なんかもう歌詞の字幕1文字が人の顔くらいの大きさに感じられた。

セットリスト

1.茅ヶ崎に背を向けて
2.女呼んでブギ
3.いとしのエリー

4.さよならベイビー
5.せつない胸に風が吹いてた
6.愛の言霊~Spiritual Message~

7.SEA SIDE WOMAN BLUES
8.汚れた台所
9.My Foreplay Music
10.私はピアノ(原由子ボーカル)

メンバー紹介
11.闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて
12.はっぴいえんど
13.真夏の果実
14.太陽は罪な奴
15.涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~
16.栄光の男
17.東京VICTORY
18.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
19.匂艶THE NIGHT CLUB
20.HOTEL PACIFIC
21.ライブ限定未発売曲~みんなのうた

アンコール
22.DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~
23.LOVE AFFAIR~秘密のデート
24.ロックンロール・スーパーマン~Rock’n Roll Superman~

25.勝手にシンドバッド~蛍の光(カバー)

冒頭のナレーション&煽りはNHK辞めたばかりの有働アナが担当。姿は見せなかったが、NHK辞めたばかりの有働アナがNHKホールでナレーションするというシャレか。

演奏メンバーは斎藤誠(ギター)、片山敦夫(キーボード)というソロでもおなじみの面々+ホーン隊3名。このうちの1人がBank Bandのメンバーでもあり、よくHorn Arrangeでクレジットされがちな山本拓夫。片山敦夫も山本拓夫も顔は知らなかったのでこういう人たちだったのか。あと曲によって適宜ダンサーが登場したが、30周年とか35周年の時にTVでも放映されたようなあのようなド派手なステージではなく、豪華編成だけどあくまでバンドスタイル、おそらくサザンオールスターズの基準でいえば率直にかなりシンプルな編成だったんじゃないかと思う。最小限バンド編成+同期まみれというライブに慣れているのでこれでも相当豪華に感じたけどな

選曲は初期から新曲まで比較的満遍なく。1曲目が「茅ヶ崎に背を向けて」(1stアルバム収録曲にして2ndシングルC/W)は意外性があったが、かなりド王道選曲だったのでとりあえず知らない曲は1曲も無かった。一応全部聞いたのにこのレベルの選曲で知りませんでしたとかさすがにまずいので一安心。強いて言うなら「みんなのうた」前のピアノバラードは初耳だったがどうやらこれはここ10年くらいライブ限定で披露しているファンへの感謝ソング(短い)で、ここのところは「みんなのうた」の前奏代わりとして配置するのがお決まりになりつつあるらしい。

一部間奏を変えたり削ったりもあったようだけど、確実に分かったのは「愛の言霊」のインドネシア語ラップを削除して代わりに桑田ギターソロ、後半のラップも短縮カットして(「この魂は誰のものなのかYeah Yeah Yeah」のところ)いたとかその程度。

最前2列目では会場がどんだけ盛り上がっているのか正確には把握しきれなかったがとりあえず歓声や手振りはかなり行われていた模様。で、この歓声にかなり傾向があった。

観客がやはり中高年が多かった。ネットではもっと若い世代にも幅広くファンがいる印象だったが、実際にはほとんど見当たらない。これは現在の学生世代(10代20代前半)に関しては単純にやはり集まるところには集まるがそもそもに相当少数派である事、そしてアラサー、アラフォーに差し掛かっている90年代~「キラーストリート」辺りに至るまでを中高大学くらいで直撃した世代はみんな働き盛りでサザンどころか音楽を聞くことからも離れがちになっていて平日の19時にこういった場になかなか集まってはこない(今度のベスト盤久々に買おうかなぁみたいな人はたぶん多いけど)。

と、考えたらしっくり来た。隣のおばあちゃん呼ばわりするとさすがに申し訳ないけどそれでもかなり年配っぽいおばちゃん2人も、反対の隣のこちらは完全に初老の人たちも熟練のファンっぽかったし。

そんな客層なので80年代以前の曲が出てきた時のイントロの瞬間の湧き具合が90年代以降とは露骨な差が。個人的には「汚れた台所」とか激アツなわけですよ『Young Love』収録曲だもの。ところがこんなレアそうな曲が出て久々にロックバンドなサザンが超炸裂しているというのに、特に歓声も上がらずにあー、そーくるかーみたいな玄人的反応さっきまで全曲歌ってた隣の初老の人など黙り込んでしまう始末

ところが一転、続く「My Foreplay Music」はなんかもう最初の3秒くらい鳴った時点で大半の観客が「My Foreplay Music」だと察してめっちゃ大歓声(こっちは曲名がスクリーンに表示される直前くらいに2テンポくらい遅れて分かる置いてかれっぷり)。なんだこれ「いとしのエリー」より湧いてるじゃないか(有名曲はある程度たぶん来るだろうなと思ってるためだろう)。

これ以外にも「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」も湧いたが、それ以上に「匂艶THE NIGHT CLUB」はイントロで超大歓声。シングル曲では1番歓声が上がっていた気がする。これそんなに待望だったの!?

「DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~」は振付ソングだったと思うんだけど、かろうじて隣のおばちゃん2人が座りながら手だけ振りを少しだけやっていた程度でここでも古い曲との温度差を感じた。

そんなわけで世代間ギャップを感じた側面もあったが、総じてシンプルながら個人的にはショーではないライブとして程よいバランスでバンドとしてのサザンオールスターズのライブを堪能できたのでとても良かった。桑田さん思ったより声に衰えが来てなくて高音も出てたし(「私はピアノ」の感じからして原さんの方が少し高めの声出すのしんどくなってきてる感じが少しした)、さすがにメンバーもドアップで映ると還暦越え相応に年取ってはいるんだけど、みんなカッコよかった。

なおMCでは40周年を機にして「また活動再開」とか「再始動」とか言っていたので、ここ2年くらいの空白は一応宣言無しの休止期間だったという事でよろしい模様。なんか数年活動が無い程度だと単なるブランクだった事にしても問題ない気がするが「再始動」なのね。ドラム松田弘は「50周年まで行くぞ」とも宣言。

ただそれ以上の発表は皆無。『海のOh,Yeah!!』発売も一切触れず、来春とされているツアーに関してもまだ先すぎるためか一切の言及は無かったひとまず40周年始動の序曲としてこの2日間があり、ここで40周年のプランが具体的に発表されるに違いない…というのが大方の予想だったと思うんだけどまさか何も言及されないとは。

これはまさか『海のOh,Yeah!!』発売、8月12日の夏フェス出演以外はあってもせいぜいTV出演程度しか40周年の活動は無いのか…。それともあえて冬に向けて新曲が出てくるとか…?

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