REBECCA LIVE TOUR 2017

2017年7月25日~9月1日まで5会場9公演行われた28年ぶりの全国ツアー最終日9月1日日本武道館へ行ってきた。

REBECCAとしては2015年に再結成するも、横浜アリーナ2daysの復活ライブ、追加公演のさいたまスーパーアリーナ(これに行った)、そして紅白出演でそのまま2016年は何もなかった。00年に再結成してシングルを出した時も特に終了宣言をしないままフェードアウトしてしまったのでそういう芸風(悪く言えばやりっぱなし)なんだと思っていたが、2017年まさかのツアー宣言。

これに当たっては改めての「再結成」「復活」といった形容はされず、しれっと2015年再結成からの延長上にあるような扱いとなっていた。そんなわけで日本武道館が最終日だというので、前回同様に即座に申し込み当選。

今年は毎年のDEENの武道館が無いので、08年以降毎年武道館に行っている連続年数記録が途切れる(同じくDEENの武道館が無かった2012年はSCANDALで記録を繋いだ)ところだったが、これで今年も繋いだ。間にTHE BOOMや高橋優も見ているのでガラガラばかり見ているわけではないが、特にここ数年は東西がほぼ全滅しており、埋める黒幕が足りずに空席を晒しまくるというかなり殺風景な客席を目にする事が多かったので、久々に日本武道館のフルパワーを見た気がする。

今回はステージ真裏となる北席以外の北東、北西のギリギリの席まで使用され、見事な満員。アリーナ席ももちろん花道なしである。これらがびっしり観客で埋まっている光景はこれぞ武道館公演。やはり圧倒される。

今回の座席は南東に最も近い東の最前ブロック。これは昨年のDEEN武道館で唯一使用された東西のブロックであり、これが昨年のDEEN武道館の最果か…と感慨深い気持ちになったが、今回のライブにおいてはここで半分程度である。来年のDEEN25周年は東西の果てまで観客を取り戻すことが出来るのだろうか。

ステージ上空左右にはスクリーンもあり、上空から降ってくる電飾など演出もそれなりに凝っていた。紙テープシュパーンも1回あった。

セットリスト

1.MOTOR DRIVE
2.76th Star
3.LONELY BUTTERFLY
4.London Boy
5.Cotton Time
6.Cheep Hippies
7.MOON
8.フレンズ
9.MAYBE TOMORROW
10.光と影の誘惑(インスト)
11.恋に堕ちたら(今度発売される新曲)
12.MONOTONE BOY
13.真夏の雨
14.OLIVE
15.プライベイト・ヒロイン
16.ラブ イズ Cash

アンコール

17.Hot Spice
18.ヴァージニティ
19.RASPBERRY DREAM

サポートメンバーは是永巧一(Guitar)、中島オバヲ(Percussion)という最早メンバーといっていいお馴染の面々に加えて今回はキーボード土橋のサポート的な立ち位置でもう1人キーボード真藤敬利を加えた7人編成。元よりキーボードやシンセの音というのはどこまで生演奏されているのかが分かりにくく、さらっと同期で流されていも全く分からないので、キーボードが2人になった事で音に厚みが出たとか、より再現度が高まったとかは全く分からなかったがたぶん1人では出し切れないところを2人で出してそうなっていたのだろう。

「MAYBE TOMORROW」のアウトロでNOKKOがはけ、ドラム小田原豊、中島オバヲがそのままアウトロを演奏し続けながら他のメンバーも1度退場。小田原・中島も退場し、そんなに時間は空かなかったが1部終了みたいな感じになって、またNOKKO以外のメンバーが順番に出てきてインスト曲である「光と影の誘惑」を演奏して、新曲「恋に堕ちたら」でNOKKO再登場(衣装チェンジ)、という流れだった。

セットリストは2015年との被りも多かったが、今回の方がベストオブベストといった感じで全部ベスト盤に入った事のある曲だったし、全盛期に思い入れの強いファンがそのまま大喜びしそうなラインナップだったと思う。1度もライブでやっていない00年再結成時の「神様と仲なおり」「HELLO TEENAGE」のライブ初披露とかいつか見たいと思っている。まあ00年のやつは作風がイメージと離れすぎててたぶん需要が全く無いどころか知らない人が多すぎる上に一気に盛り下がりかねないので相当活動が長期で続いて一通りの人気曲もやりつくして余裕が生まれない限り無さそうだけど。「SUPER GIRL」が外されたのと、今回も「LITTLE ROCKが聞けなかったのは惜しかったが、「ヴァージニティ」が聞けたのは個人的に嬉しかった。

「76th Star」は2015年はNOKKOがソロで出したEDMセルフカバーアレンジだったが、原曲に戻されていた。うん、やっぱ原曲だよね。

「恋に堕ちたら」は『情熱大陸』でこのタイミングでの新曲なんて最悪ですよと自嘲気味に語っていたが、今が反映されつつもREBECCAのイメージとそんなに離れていない、多くのリスナーがREBECCAの新曲として受け入れられる曲だったんじゃないかと思う。

今回は中盤頃までに何度かMCがあったが、後半は全く喋らないままに本編が終わり、アンコール明けも最後も全くMCらしいMCをしないままだったが、中盤頃のMCで前回は無かった他のメンバー3人が1人ずつ喋るという機会があった。2015年の『SONGS』でも今年の『情熱大陸』でもTVでは喋っていたが、ライブで直接ファンへの言葉を聞けていなかったので、3人のメンバーから直接話が聞けたのは良かった。

NOKKOのボーカルに関してはかなりのロングトーンを聞かせたり、高音ガンガン伸ばしていったり、フェイク入れまくったりとかなり絶好調。2015年はまだ加齢による変化は仕方ないにしてもREBECCAの感覚を取り戻す…といったところまでで、それ以前にTVにソロで出てきてなんか全然違う「フレンズ」を歌っていた時と比べれば感動的なものだったが、紅白での一般人の反応がそこそこ程度だったように、当時の音源よりはやはり声が落ちた感じは否めなかったのが実際のところだったと思う。

2015年当時の感想では全盛期並とは書いたし、実際会場ではそう思ったんだけど後で『SONGS』でOAされた当日の様子聞いたらちょっとアレ…?と思ったのでライブで生で聞くのと収録したものを聞くのではやはり違うのだろう。

それがあるのでこのライブ、今度の新曲にライブCDとしてついたときにどう聞こえるかは分からないが、それでも2015年よりもNOKKOのボーカルは若返ったように聞こえた。次の確約はまたしてもなかったが、新曲は出るしまずはそれを待ちたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました