Re:Mind 全12話

けやき坂46(ひらがなけやき)主演。閉じ込められたメンバーが脱出を図るドラマ…って先日何もかも投げっぱなしで終わった『残酷な観客達』と大枠が一緒じゃないか。『残酷な観客達』は日テレだったが、今回はテレビ東京。かつてマジすかシリーズがテレビ東京から日テレへ移籍した事はあったし、『残酷な観客達』唯一のオチがメンバーがけやき坂46に変わって始めからやり直しというものだったとはいえさすがにストーリーに繋がりは無いようだ。

放送前に長濱ねるが欅坂46専任になる事が決定。元々最終オーディション前に親に連れ帰された事で最終オーディションを受けられなかった長濱ねるだったがその逸材っぷりを見込まれていた事と、反省した親が再コンタクトを取ったところ、特例加入が決定。最終オーディションを受けていないので、「けやき坂46」として加入させるという形でけやき坂46のメンバーを集める事になった。いわば長濱ねる加入の建前のために作ったのが「けやき坂46」で、たぶんあまり先の事を考えずに、従来の枠(アンダーグループ)と外れた形の事をやろうという着想だったと思われる。

欅坂46の全員選抜、全員揃ってのフルパフォーマンスというのが固まり、欅坂46に選抜、アンダーは存在しない路線で突き進む中、ひとまず11人追加して12人になったけやき坂46は単独でのライブ等を行いつつも楽曲発表の場はあくまでC/W

未だどうするつもりなのか不明の中、欅坂46ではなくけやき坂46の2期生を募集して9人追加。21人になったところで長濱ねるが抜ける事になり現在20人

今作はけやき坂46の1期生12人の主演予定だったが、長濱ねるがいなくなったので急遽2期生から1人をオーディションで選抜されたという。そのメンバーは直前まで伏せられていた。

1話

洋館のテーブルで袋を被せられた状態で目覚めたメンバー。1人また1人と目を覚まし、やがてクラスメイトだと気づく…という全員が目覚めるのに何と30分のうち半分を消費。メンバーは足を拘束されており椅子の下に潜る事は出来るが基本的に身動きができない。さらにネズミが徘徊してパニックになったりしながらも、全員で足を引っ張り上げて床ごとぶち抜こうと試みたところ、振動で背後にあった装飾物の1つである甲冑が転倒。この中に大量のネズミが仕込まれているという謎の仕様でネズミパニックに陥る面々。何だこの謎のネズミ押しと思ったけど、最初からチョロチョロ出ていたのは甲冑からあふれ出た数匹だったということね。

ひとしきりネズミが溢れ出た後は四散していき、この席順に見覚えがあると言っていた井口眞緒がそれがいつだったのかを思い出し、それを知らせようとしたところ停電が発生し、再び灯りがついた時井口眞緒が消えていたホラーテイスト。『残酷な観客達』がまあもうあれは正直失敗と言って差し支えないくらい投げて終わる代物だったので、反省して改めて密室サスペンスを全面再構築。1発ギャグやネット中継といった主軸になっていた要素は全部排除され、ひたすら恐怖感を演出して本格サスペンスな感じに。これは実際の放送時間である深夜に暗闇で見るとけっこう怖いと思う(録画で見た)。

一応今回も秋元康原作原案とか書いてあるけどどうせテキトーなプロットしか渡していないか、さすがに『残酷な観客達』がアレすぎるのでもう少しプロットが詳細化したかは不明だが、こんだけ時期が近いと『残酷な観客達』よりも面白くしなきゃ…というか最低限アレよりはちゃんと作らないといけない…とは考えるはず…。もしかしたら期待できるかもしれない。

メンバーのやり取りから判明したのは

明日が卒業式予定の高校3年生

・バイトの帰り、自宅で…等メンバーそれぞれ個別に拉致された模様。

謎の異国語を喋る集団を最後に見た記憶があるメンバーもいる。

・スマホは圏外だが時刻は23:50。最後に時計を見たのが17時だというメンバーがいた事から7時間くらい気絶していた。

クラスは20人(新加入した2期生を含む現メンバー全員)

・空席が1つ

・その空席は「ミホ」ではないかと言われるもミホは3ヶ月前に…と何かあった事を示唆

・「ミホ」とは2期生の渡邉美穂。井口が消える前に見せようとしていたスマホの写真には空席の位置に渡邉美穂の姿。

2話

井口眞緒が消失し焦る一行は何らかの手がかりを探すが成果なし(尺稼ぎ)。周囲を探っていた佐々木美玲は「I guess Everything reminds you of Something.(何を見ても何かを思い出す。)」と書かれた本を発見し何らかのメッセージではないか、渡邉美穂を思い出せということではないかと推測。

渡邉美穂はお嬢様だったが何らかの事故で車いす生活になり、やがて不登校になり失踪。ここに集められたのは渡邉美穂をイジメていた、もしくは直接加担していないが黙認していたメンバーだと判明。

前半は齊藤京子が周囲にキレまくっていて迫力があったが、みんな美穂を思い出してビビる中で1人東村芽衣だけアホらしいと豹変してキレ出して悪態をつきまくる。しかし前回と同じようにベルが鳴り響き、また誰か消えるんじゃないかという事態になるとまた豹変。突如ビビりだして隣にいた潮紗理菜が全部悪い!と丸投げして「やったのは紗理菜だから!」を機械のように連呼。やがて再び暗闇になり、東村芽衣が消えた…

ということで渡邉美穂を思い出しながらイジメの真相の核心に迫ったメンバーが1人ずつ消されていくシステムらしい。いきなり全員イジメの加担者でしたとかなってくるとは予想外だったが(全員陰湿な感じではなかったので)、イジメ問題を扱う難しい話になってきそうだ。

3話

東村芽衣が消失直前に潮紗理菜を名指し批判したため、潮紗理菜に注目が集まる。今度はカエルが天井から出没した事で、ネズミもカエルも美穂に仕掛けたイタズラの1つ(オモチャだけど)で、図書館を思わせる部屋の装飾も美穂が車椅子になる原因となった転落場所が図書館付近の階段…と色々繋がるんじゃないかと齊藤京子は推測。

追い詰められた潮紗理菜は前2回と違って中盤で早くも消失。消える直前に美穂は自分から飛び降りたなどと不穏な事を口走っていたが…。残されたメンバーはますますバラバラになっていくが、声を出せない加藤史帆がスマートフォンのボイス機能で犯人は美穂じゃないと訴えかける。そんな中、犯人らしき人物からのTwitter投稿が一斉に送られてきたところで次回へ続く。

最後に1人消えるというパターンで続けるのかと思いきや今回は中盤で消して早くも変えてきたのは意外だった。

加藤史帆が喋らないのは美穂の失踪と時を同じくしていたらしく、声を出せなくなってしまっていたためだという。みんな気にしていたが誰1人理由を聞きだせずに卒業を迎えていたようだが…問題ありすぎだろこのクラス…。

4話

一瞬だけ携帯電波が復活し、Twitterアカウント「真っ白な正義」からの投稿が入った。ここで唐突に回想が入り、4話にして初めて動いて喋る美穂が登場。教室にいた芽依の前に美穂・眞緒・紗理菜が現れ、共有のTwitterアカウント「真っ白な正義」にて悪事を暴く短編動画や写真を投稿するという正義活動への勧誘を行う。すっかり信者モードの眞緒・紗理菜。怖がっている演技をしている時に比べて台詞の棒っぷりがやべぇのは危ない宗教に心酔しているかの如く「真っ白な正義」活動に没頭している2人のヤバさを表現しているだけなのか、心酔している演技が壊滅的なのか判断しにくい…。

実は集められた全員が「真っ白な正義」メンバーだったことも唐突に発覚。首謀者である美穂が何故無視される側に回ったのかの詳細は不明だが、「真っ白な正義」は小悪をこらしめる程度から徐々にエスカレートして正義の名の元に犯罪の領域に突っ込んでいき、被害者各位に恨みを買うレベルにも達していたという。このためこれまでも美穂からの復讐説以外に、そもそも真っ白被害者の復讐説が強まり、首謀者の美穂はむしろ真っ先に狙われたのではないか…という方向に。

また妙にキレが良くなった一行はこの部屋には時間の違う時計がいくつもあり、そのどれかが0時になった瞬間に誰かが消えていると推測。しかしこれを見越していたかのように、ついに扉の向こうから袋をかぶって足を引きずった謎の覆面執事が登場。敵か味方か乱雑になっていたテーブルを片付け、1度去るともう1度現れ、「真っ白な正義」のいくつかの投稿をそれぞれ誰がやったのか懺悔させようとする…がいかんせん喋らないのでよく分からない。京子が隠し持ったナイフで反撃を試みるが、影山優佳がグラスを割ったので失敗。優佳が反撃を試みるが失敗して消されてしまい、次回へ続く。

影山優佳がグラスを割ったタイミングがドンピシャすぎてまるで計画を邪魔しないように立ち回った黒幕サイドの協力者のように見えるところもあったが謎は謎のまま。覆面の人も声をかけると反応するのに何をしたいのか良く分からないままだし…。

ていうか「真っ白な正義」が唐突すぎた。この子ら、「真っ白な正義」アカウントを示されるまで誰1人言及しないなんてそこで恨みを買っていたかもしれないのを全く想定していなかったのだろうか。

5話

冒頭に回想が入り、前回消えた影山優佳が転校生だったと判明。挨拶の後、着席するなり隣の席だった美穂が「世界を変えることに興味ない?」と持ち掛けて勧誘していた事が判明。RPGの始まりかよ。美穂、予想以上にやべぇ奴だった。初対面第一声がいきなり世界を変えよう!とか現実世界では完全にヤバい人だ。関わっちゃいけないやつだこれ。

覆面執事はコーラに薬を盛って配膳するという回りくどい方法で、真っ白活動の1つだった不良校の暴力男子生徒をカラオケに呼び出してコーラに仕込んで眠らせて落書きした案件を思い出させると、今度は担任がその不良校の生徒に暴行事件を起こして逮捕されクビになった件をやはり凶器のバットを持ち出して回りくどい方法で思い出させた。

担任は熱血さわやかだったが評判が良くなく、その上での暴行事件失職だったので印象は最悪となっており、一行から出てくるのは悪口ばかり。他の面々は噂や評判を聞いた上での悪印象だったが、柿崎芽実は体育が苦手で個人指導を受けていたがベタベタ触られて本当無理だったとなどセクハラ被害を告白する始末。一行の中で1番幼い雰囲気の柿崎芽実(実際には最年少メンバー)にそんなこと言われるとよりアウトな印象が強まる。

不良校の暴力男子生徒の件と暴行事件が真っ白活動とどう繋がるのか、隠している奴がいない限りは全員が話が繋がらずにワケが分からない中、再び誰かが消えるベルと暗闇が訪れるが、誰も消えず、消えたのは覆面執事の覆面だった。覆面執事の正体はまさかの今しがたけちょんけちょんに言われまくっていた担任だったという物凄く気まずいどころか戦慄の状態で次回へ続く。

前回と今回で美穂のやべぇ奴っぷりが明らかになってきたが、こんだけヤバい奴を一斉無視してイジメの対象にクラスチェンジさせるなんて逆によく出来たなみんな…。そして話が繋がらないのでひとまず担任へヘイトぶつけまくっていたらその相手が担任だったというどうしようもなさも絶望的。

6話

担任だった林(宮川一朗太)をけちょんけちょんに言っていたら、覆面執事が林だった…という超絶気まずい状態から、林は暴力教師、セクハラ教師に拉致監禁変態教師の呼び名が増えても大した事は無いと凄み、セクハラ被害を訴えていた柿崎芽実がセクハラ教師だと真っ白投稿したことを自白させる。しかし、柿崎芽実の場合、ボディタッチの多い林を嫌がっていたという他の真っ白案件と違って自分が実害を被っていたと林のその気が無くても少なくとも本人が本気で思っていたのと、暴力事件を聞いてやっぱり悪い奴だと印象悪化していたのでこれは攻めきれないところが…。責任逃れもせずにごめんなさいごめんなさいずっと言ってるし。林も誤解されたところはあると認めているしで。

佐々木美玲は林が足を引きずっていることから、暴力事件の被害者が林の方で、受験の近い生徒たちを守るために本当のことを言わなかったのではないかと聡明な推測をするが、林は佐々木久美の方に「真っ白」の活動内容の意義を問いただすなど会話が噛み合わず、俺は佐々木久美の方に話を聞いているんだ!と怒り出す始末。

佐々木久美は全員が海辺に立ち尽くすOP映像のド頭でセンターの位置に立っていて、よく見ると他のメンバーの足が砂に埋まっているのに佐々木久美だけ足が出ている事でもお馴染だが、ここにきて美穂ともう1人の親友と真っ白活動を開始した創始者である事が判明。全員が美穂に踊らされていたと1人部外者気味な発言をしてひんしゅくを買う(美穂が暴走し始めてからは投稿してないとも)。

真っ白で糾弾された事で新たな不幸が生まれたことを語り、自身も全てを失ったと怒りをぶつける林は1人処刑するから選べと柿崎芽実に迫るが、柿崎は押し付けずに拒否押し付けて消された奴も前にいたな。林は柿崎を処刑しようとするがここにきて本心を見せ、恨んでいるのにできない、どうしたらいいんだ…とうなだれる。

林は「何を見ても何かを思い出す、おまえ達がここから出ていけるとすれば、それしかない」と告げると先ほどから何度も見上げている鹿の剥製に向かって殴りかかるが次の瞬間の闇とCMと共に消失。闇の中で一瞬見えたという高本彩花によると吸い込まれるみたいに落ちていったという。悲鳴のようなきしむような音、そして剥製にはやはり監視カメラが仕掛けられている事が視聴者に判明して(散々意味ありげに林が見上げているのを美玲が不思議がっていたので美玲なら気づいているはず…)次回へ続く。

林先生もったいぶらずの1回で早くも退場。佐々木久美と美穂と幼馴染というもう1人が出てきたところ含めて気になる…。

7話

冒頭回想で美穂の彼氏だったという研修医岡崎が登場。美穂の父親である理事長と何やら電話で揉めているようだったが…。佐々木久美と美穂の共通の幼馴染が死んだ直後だったらしく美穂はえらく落ち込んでいる事、自分の前では笑顔でいてくれなどと半ば身勝手な要求をしていた岡崎、幼馴染の死をきっかけに真っ白活動の過激化を示唆する美穂の決意が描かれる。

壁の絵が全部親子であることに気付いた一行は、その中の1つに見覚えがあり、それは岡崎の別荘に美穂や研修医仲間と行った時だと気づく。現在残っているのはその出席者全員だった。岡崎の話になると急に高瀬愛奈が挙動不審になった。美穂を元気づけるために久美が岡崎に持ちかけ、さらにパーティーの中ではプロポーズまでした岡崎だったがこれ以降ますます美穂は元気がなくなり、愛奈と友人の芽実が美穂にいじめられるようになったという。

私までいじめられた!と芽実にまであっさり見捨てられた愛奈は追いつめられ岡崎に一目ぼれしてストーカーしていたことを告白。ストーカーサイコな一面を見せた愛奈だったが、この告白で用済みらしく、足かせからブクブク水がわいたと思ったら暗闇→消失。消え際に岡崎のことなら何でも知っていると豪語する愛奈は加藤史帆のことも知っている!と告発して消えていった。史帆も岡崎と何かあったらしい。時々見捨てたりしたもののなんだかんだ親友が消えたのにショックな芽実は目の前にあった蝋燭立て(?)を史帆にぶつけると喋れないはずの史帆が痛い!と声を発して次回へ続く。

ストーカー激白によるみんなのドン引きっぷりが地味に迫真だった…。

8話

声が出なくなっていた史帆だったが実は喋れなかったのは最初の1ヵ月だけだったと判明。先週語られたホームパーティーの後で岡崎がしつこく言い寄ってきて美穂と別れたというので付き合いだしたが秘密を知ってしまったので別れたという。また声が出なくなったのは美穂から自殺を予告するLINEが届き、写真の埠頭へ行ったら車いすだけ残されていて美穂が自殺してしまったとショックを受けたため。

岡崎の秘密とは停電の日の医療ミスで喘息の患者の薬を取り違えて死なせてしまったことだったが、喘息持ちの患者とは美穂と久美の死んだ幼馴染だったとこれらの会話から発覚。史帆も久美も知らなかった事実にショックを受けるが、史帆が消されてしまい次回へ続く。

今まで喋らなかった加藤史帆がひとしきり喋ってお役御免となったが、美穂が自殺したかもしれないという話になってきて、さらに岡崎が一挙ちゃらんぽらんな奴っぽく…。パーティーでは親友の死でテンションの低い美穂に永遠の愛を誓うかのような演出までかましていたくせに、史帆曰くその後から言い寄ってきたというし。医療ミスを事故だったと悪びれずに主張していたと史帆に回想されてるし(なのですぐ別れた)…。

9話

残り5人となり前半は推測大会。美穂の父親が怪しいのではないかと話を進めていくうちに、権力者だった美穂の父が失脚し、多大なるバックを失ったことで美穂が一転して苛められるようになった事が正式に判明。またここまで真っ白活動で何をやっていたかを語っていなかった京子・彩花コンビが美穂の真っ白活動が停止した後も独自で真っ白活動を継続し、コンパニオン・パパカツ・キャバクラなどをやって彩花が囮になりおっさんを連れ出しホテル街を歩き京子が写真を撮り脅して罰を与えていた、勝手に金を出すので受け取ったこともあるが今はやっていない…と突如言い出す。

真っ白被害者の中に犯人がいるんじゃないかとかみんなが必死に考えている中で1番犯人が潜んでそうなハニートラップ活動しておいて今の今までよくまあ黙ってたなこの2人…

さらに彩花は単独で活動を継続したと告白。しかも先ほど消えた愛奈も割のいいバイトと紹介したら食いついて一緒にやっていたという。ストーカーインパクトだけでも凄かったのにいなくなった後でもさらにネジの飛んだ子っぷりをブーストされる高瀬愛奈…。

彩花曰くその中に変わったおじさんがいて援交と勘違いして説教し、お金を渡してきて同じ年頃の娘がいて最近何話したら良いか分からないとかなり相談されたと明かす。この一件で考えを改めて活動から足を洗ったらしいが、そのオッサンが美穂の父親なのではないか?と久美が写真を見せるがおじさんの顔なんていちいち覚えてないと突っぱねる彩花。インパクトがあったおじさんの顔すら記憶にないなんて思ったより被害者多そうだな…。

ここで真っ白ツイートが復活し、美穂の父親失脚の原因になった週刊誌記事が投稿された。これは彩花が先ほど話していた時の模様を援助交際疑惑として報じたものでやはり美穂の父親だったらしい。

美玲は突如全部分かった!と叫び、京子・彩花は付き合っている事をネタに美穂に脅されて真っ白活動に戻るも、美穂を失脚させるために父親を罠にかけたと言い出し、京子は大慌て。しかも芽実が言うには2人が付き合っているのなんてのはクラス中みんな知っていたという。彩花は父親を失脚させたことになったのは事実だが本当に美穂の父親だとは知らなかったことと、卒業後京子と2人で同棲するための資金稼ぎで金を貯めていた事を告白すると恒例の足水ゴボゴボで次回へ続く。

そこまで親しくもなさそうだった芽実の目からも2人が付き合っているのなんてクラスみんな知っているというほどバレバレのカップルだったにも関わらず京子が認めず否定したくらいなので、当人にとってみれば隠したい話だったのかもしれないが結局美玲の全部分かった!の大半はハズレだったのか当たってるのかはハッキリせず。ていうか今までよりも強引じゃないか。焦ってるのかわざとなのか。前半でも美玲が思い出すのを主導するとみんな消えていくと芽実に指摘されているし。

真っ白ツイートがあった際に久美にだけ別のメールのようなものが届いて久美1人が驚愕していたがその内容が画面に映りそうなところでフレームアウトしてしまったところは気になる。残り4人はその時110番しようとするか、Twitterで週刊誌画像を見て驚いていたかだが、久美だけそれらには遅れて反応していたので1人だけ違う何かを受け取っていたっぽいが…。

またこのドラマいつ終わんの?という問題だがTV LIFEによれば全12話であり、来週は終わらず、最終回は12月28日。この28日のみ放送枠が1時間になっていて11話12話を連続放送して完結らしい。まだ3話あるので、広げっぱなしで終わることは無さそう。

そろそろここ船上なんじゃないの?疑惑がじわじわ来ていて、監禁&1人ずつ消えていく&船上オチだと2011年の深夜ドラマ『ピースボート-Piece Vote-』の悪夢があるのであのような投げっぱなしな終わり方にならない事だけ祈りたい。

10話

絶対にこの手を離さないと言っていたものの、何かの力か話の都合か彩花が消えてしまい、京子は意気消沈。芽実は美玲のせいだと主張し、京子にも同意を求めるが京子は力なく、真っ白の活動を継続したことなどを改めて謝るとあっさり水ゴボ開始。謝るのが起動スイッチになっているのか、最初から全員消すつもりだったんだろ!と怒鳴ると京子も消失。

みんな消えていくことに焦燥してきた芽実は美玲犯人説を主張し、最後は耐えきれなくなり、美穂を苛めだしたのはパシリ扱いされていた自分だと主張して謝罪。水ゴボが始まると安堵の表情で消えていくというかつてない狂気を見せていよいよ残るは佐々木と佐々木になったところで次回へ続く。

柿崎芽実の狂気の演技がド迫力だった。林先生に迫られて脅えまくっている時からのギャップといいここまで残った面々の中では1番多面性を見せたんじゃないだろうか(残り2人のうちどっちかが豹変する可能性もあるが)。

柿崎は同い年の平手と仲がいいらしく、6月に平手の声が出なかった時期に声の出せない平手に代わってサポート出演していた志田愛佳が柿崎に電話して柿崎が大好きだよ~!と告げると平手が「私も大好き」と返して声が復活した、という復活演出が取られた。またその前の握手会襲撃事件では平手が狙われたと一部報道があったが、同じ握手レーンにいたのは柿崎だった。先日はけやき坂46のツアーFINALで骨折で出演できなくなってしまうも力強さを感じるブログを更新。ライブでは最後に姿も見せたという。欅坂46センターとして大人と戦う重圧であからさまに変調をきたした平手と一概には比べられないが、この柿崎さんなかなかのメンタルの強さも伺え、将来性の高さには期待できるかもしれない。

佐々木久美の方はOPで何故かセンター&1人だけ足が出ている&1人だけ1度も足元が映ってない疑惑、美穂の親友、1人だけメールを受け取っているなど色々疑わしい案件がある。佐々木美玲もまた1人だけ傍観者のようにみんなに謝罪を促してきたが自身の罪は美穂苛めを黙認していた事の一点張り、焦燥状態の芽実がまくしたてた疑惑のうちいくつかは突き刺さりそうな案件があって美穂との双子の姉妹説、学年No.1にこだわっていて美穂が邪魔だった説(推薦入試の枠がどうこうという話もあったし)など…。さてどう終わるか。ちゃんと終わるかで年間No.1ドラマが決まる…

11,12話

最終回は2話連続放送。ついにW佐々木の2人だけになってしまい、美玲は今までの行動を間違っていた…と悔いるが久美の励ましもあって何とか立ち直る。また久美は先ほど送られてきた写メを見せ、それは姉妹の写真が飾られた海の写真だった。美穂に姉妹がいたというのが確定的になりでは誰が?となるが2人とも互いに否定。

W佐々木が残った共通点は美穂イジメに参加しなかったこと、でも他にも参加していなかったのは誰かいたはず、それを分からせるためにこの2人が残された!と美玲が絶好調で真相に迫ろうかというとことで美玲消失。水ゴボもないあかさらまには~いそこまでな!みたいなノリで速攻消された…。

久美だけ残されてそこに現れた覆面の車いすの人物…。

しかしCM明けには久美を除く今しがた消えた美玲も含む今までの消えたメンバーが暗い船内で美穂について語り合うという謎シーンに。これまでのおさらい&改めての美穂への謝罪みたいな内容だったが、井口がいちいち何も考えてなさそうなアホキャラだったり、「恋のライバルとして正々堂々と岡崎さんを取り合いたい」とか挟みこんでくる高瀬とかシリアスなのにちょいちょい笑いの要素が…。

再び現実に戻って車椅子の人物の正体は影山優佳だったことが判明。先ほどのシーンの中で1人だけ違う発言をしており、最後の謝罪もなかったという分かりやすい前振りもあったが、そもそもこの人だけ消えた時の状況もかなり不自然だった(京子が林先生を襲撃しようとしたタイミングで行動を起こしてシステムではなく林の合図で消された)ので、驚きではあるけど納得ではある。

影山優佳は美穂と姉妹だったが、本人は知らされておらず美穂の失踪後に父親が訪ねてきた事で知り、美穂イジメをしていた面々を恨んで思い出させるためにこのような大がかりな復讐を決行したという。美穂イジメで親友なのに何もしなかった久美を責める優佳だったが、久美はこの起死回生の土壇場で最初のきっかけは優佳だと告げる。

暗黙の了解で美穂が取るものと決まっていた大学推薦の枠に転校生で当時姉妹だとも知らなかった優佳が申し込んだ事で、美穂が支配していた空気が一変して逆らっていいんだ…という空気に変わったという。ショックを受けた優佳は「このまま時間が来れば皆沈んで美穂の所に行ける」と全員心中を目論むが、さらに久美はさっきの謎の写メが美穂と優佳だけが持つ姉妹の写真だったと気づき、これを送ってきたという事は美穂は生きている可能性がある!と告げる。優佳の顔に光が差し、希望が少し見えそうなところで爆発音と暗転で終了!

いきなり終わってしまい、細かいことや決着がつかなかった…。ED映像では主題歌がフルサイズで流され、メンバーみんなで海へ遊びに行く様子、最後に卒業証書が映り、無事に卒業したことを示唆する形…というよりこれは優佳が語っていたみんなが仲良かったあの頃のまま卒業できた理想の世界とも受け取れる=全員死亡とも捉えられるし、和解後とも取れる。前者寄りな感じではあったか…。それ以前に11話で消えた面々による振り返り劇も現実と空想の狭間を行っていたし。

優佳の発言で示唆されていたのは

消えたみんなについて

「大丈夫今のところは」とコメント。

この部屋どこなのか

→「このまま時間が来れば皆沈んで美穂の所に行ける」と船である事は決定的ではあったが、最後まで船であるとは明言されなかった。

林先生の協力について

林は姉妹だと知っていたので協力者として雇ったが途中で予定外の行動(監視カメラ破壊)をしようとしたので退場させた。

他の協力者について

→女子高生がこんな大がかりな仕掛けを作れるはずないと1人ではないことを明言しながらも、美穂の父親に美穂を探すって嘘ついてお金は出させたとだけ発言。

消える仕組みや水ゴボはトリックというよりそういう仕組みなので仕掛けについて説明する必要は無いとは思うけど、他の協力者もまあ失脚したとはいえ町の権力者であり実の娘の行く末がかかっている状況であまり冷静ではなかったと思われる美穂父の潤沢な資金を使って雇った忠実優秀有能なスタッフが全て指示通りに動く全面サポート体制だったという事でいいか。

終盤になるほど部屋がサウナ状態になっていたことや、最終回で久美曰くその暑さが少し引いてきていたことなどは特に意味が無かった模様。

ラストも見た人にお任せしますといったところであったけど、これまで暗黒だった優佳の顔に光が差した事と、前述のように他にもス実働スタッフがいるはずな事、優佳が監視カメラ方面に無言の目線合図を送っているようにも見えなくもないので、全計画終了・撤収の合図という解釈もできなくもない。

そもそも船と明言してないので、船と見せかけた大がかりなセットかもしれないし、最後の爆発音や暗転も単にスイッチ切っただけかもしれない(都合のいい解釈)。

美穂は結局姿を見せず、物語上も加藤史帆が埠頭で目撃したという車椅子だけ残して消えていたというところが最後の足取りとなり、優佳や父親がいくら探しても見つからなかったまま。ただ久美と優佳にそれぞれこの卒業式のタイミングで写メを送ってきたという事は計画とは何の関係もなく、失踪したままだった中でどこかで生きているよという事を12年親友の久美に、姉妹だったんだよという事を優佳に知らせるためにそれぞれ説明なしで写真だけで示唆する形で送ってきた(2人に対しても美穂は全く恨みが無いわけではないだろうし)と卒業を機に知らせてきたと解釈すればまあ…。

いずれにせよもう少し最後をハッキリさせてほしかったが、投げっぱなしとはまた違う最後までスリリングなドラマだった。今まで見た秋元康原案系ドラマの中でも格段にしっかり作ってあった最高傑作。あとで色々意味を持たせてくる描写も多かったので(意味深に見せて放置された=ミスリードもいくつかあったけど)見返すとまた違った面白さがあると思う。BD BOXほしいなぁこれ。来年7月発売かよ…。

けやき坂46メンバーも後半のメンバーほど凄かっただけになんとかもう少し日の目を浴びるような…単独デビューはシステム上難しいにしても…。

Re:Mind [Blu-ray]
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