リバース 1話

冴えない日々を送るサラリーマン深瀬(藤原竜也)の楽しみは学生時代からコーヒーが趣味で、常連のコーヒー屋でパン職人の美穂子(戸田恵梨香)と知り合い、不器用ながら徐々に親交を深めて恋人となる。しかし、深瀬の元に「人殺し」の張り紙が貼られ、大学時代のゼミ仲間や深瀬に元刑事のフリージャーナリスト小笠原(武田鉄矢)が10年前の事件の真相について迫り、美穂子の元にも怪文書が届く。全ては10年前、大学4年の卒業旅行で起こった親友広沢(小池徹平)の事故死。深瀬はに美穂子10年前の事を語りだす。

冒頭から吹雪の中去っていく広沢、「あの時止めていれば死なずにすんだ」という深瀬の後悔、雪山での派手な爆発シーン、半年後に白骨化して発見される広沢、葬儀の場で「これは俺たちが墓場まで持っていく」と誓い合う一行…と謎の断片的な回想が盛り込まれるのみで10年前に何があったかは明らかにならず、初回では最後までは分からなかった。

面白かったのが、この手の学生時代の仲間との卒業旅行っていうのは親友集団同士で…っていうのがドラマ的には定番だけどこのドラマでは深瀬の親友は広沢だけ。深瀬は地味タイプで深瀬も広沢も就職が決まっていないという焦りも感じている状態。一方で浅見(玉森裕太)、村井(三浦貴大)、谷原(市原隼人)は一般的にイメージされる青春を謳歌した大学生そのもの。ゼミが同じだけでさほど交流が無かったんだけど、コーヒー好きな深瀬がゼミのコーヒー担当みたいになっていた縁と、谷原がみんなでやろうぜ系の性格だった事でなんとなく誘われて、あまり話したことないけど卒業旅行に行く事になった、という経緯。また村井と谷原は元からノリが合う仲間同士っぽいけど、浅見のポジションはもう少し真面目寄りと、5人の関係性がさほど親密ではない。

なので、現在の交友関係は浅見と深瀬は仕事で繋がり(教師の浅見が事務機器メーカーの深瀬に発注している)があるが、村井と谷原との関係は既に希薄(浅見はまだ多少はあるが深瀬は広沢の法事以外で会ってない)、村井と谷原は村井の妹と谷原が結婚したので今も関係が深い、と。

2004年の『オレンジデイズ』という大学を舞台にしたドラマでの青春模様に、当時高校生以下の世代が憧れ、実際に大学に入ってみたら『オレンジデイズ』のような日々は夢幻だったと悟った…というのはここ10数年よく聞く話だったけど、このドラマの大学時代という括りでこの微妙な人間関係のバランス、これがリアルに近いように感じた。ちょうど10年前の2007年に卒業旅行で雪山っていうのは自分ともリンクしたし、もう10年か…と遠い目にも…。

それにしても事件巻き込まれ俳優の藤原竜也は今回も貫いてるな…。事件に迫るジャーナリスト武田鉄矢というのは11年前の『白夜行』と被る。なんだろう、ここ10数年の武田鉄矢の風貌は元刑事で現在はフリージャーナリストというのが何だかしっくり来る。

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 2話

田丸(西島秀俊)の知り合いのフリージャーナリストが国家の危機を知らせに田丸に会いに来るが目の前で毒殺されてしまった。残された写真と「アリス」という言葉を辿っていく一行。今回は上からの指示ではなくチームが独断で動いていたが、やがて児童買春システムだったことが発覚。アリスというのは児童買春を行い、暴力的な顧客に植物状態にされてしまった少女の名前だった。アリスの仲間の少女にドロレス(原菜乃華)という子が出てきたがさすがにそこをクララにしてClariSかよ!というギャグにする作風じゃないわな…。

政治家御用達の組織だけにタブーであり、結局これ以上暴くことはできなくなってしまう。条件として鍛冶(長塚京三)はアリスを植物状態に追いやった人物に対してアリスの治療費を生涯払い続ける事を確約させたのと、この手の組織は現在他に13個もあり、全て潰しても次にもっと巧妙なものが出てきてしまうので監視できる現状がベストだとかなんとか。何もかもぶっ潰して解決するのではなく、妥協するしかないというシリアスなオチに。

ただ確約しておいてアリス暴行犯、アリスを亡き者にしようと病室へ刺客を送り込んできた。ジャーナリストを殺害し、ジャーナリストの家で証拠探しをして田丸、稲見(小栗旬)と格闘したエージェントと同じ奴だったが、過去の闇を見せた稲見の脅しでエージェントは撤退。

その後、鍛冶が見ていたTVでは今後を期待される政治家として石黒賢が登場。その側近として先ほどのエージェントがちゃっかり登場していたため、アリスを売春して暴行したのは石黒賢という事だろうか…。

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 1話

テロリストに対して立ち向かう公安に新設された特捜班の活躍を描く硬派な刑事アクションドラマ。稲見(小栗旬)、田丸(西島秀俊)、吉永(田中哲司)、樫井(野間口徹)、大山(新木優子)の5人がチームで、局長の鍛冶(長塚京三)が、課長の青沼(飯田基祐)に指示を出して、班長の吉永がそれを受ける…といった構造。
5人はそれぞれ過去に何かしらのワケありで、鍛冶は優秀さを評価しながらもいざとなったら切り捨てる捨て駒のようにしか思ってない腹黒い一面も。

唯一の女性キャストで若手の新木以外はどこかで刑事役をやっていた印象の強い面々ばかり取り揃えていて、ベテラン的な雰囲気で違和感が無い。

冒頭から新幹線での爆弾テロを防ぐという派手なアクションが繰り広げられ、メインは首輪爆弾を仕掛けられた青年を救うミッション。この青年が暴行魔だが政治家の親の権力でのうのうと生きていたクズ野郎という救う気の起きない相手で、仕事に徹してクールに解決。それだけでは後味が悪いだけだったが、犯人だった娘が暴行魔に襲われた自殺した警官のオッサンが計画の立案は自分じゃないと言い出す。「平成維新軍」を名乗る集団に指示され、自分は爆弾のスイッチを押すだけの役割だったと。

その後、平成維新軍が始動を高らかに宣言。平成維新軍が起こすテロ事件を解決していくという1つに繋がった一大展開になっていきそう。

あまり深く考えずになんとなく黒幕を匂わせていたが収拾がつかずに黒幕しょぼかったという刑事ドラマばかりだし、平成維新軍のやってる事が某探偵の孫に出てくる∞ループ犯罪プロデューサー(笑)に近いところは気になるが、雰囲気的にはもっとスリリングにやってくれそうな期待感がある。