オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~ 最終話

覚醒玉(?)も揃い、ついに地球を救う話。

何者かに襲撃された土田(斉木しげる)。一行が揃ったところで土田は100年後の未来の住人だと語り、100年後の世界ではAIが世界を支配していて漫画が邪悪なものだとして消滅させられているという。最も邪悪とされているジャンプ、そのジャンプを好きな仲間を集めて未来を救おうとしていた土田だがAIサイドに先回りされたらしく、店中のジャンプが消滅。土田は一緒に未来を救ってくれとメンバーに依頼し、メンバーは快諾。AIは漫画の免疫が無いのでコスプレ姿で行けば有利だというかなり強引な理由でコスプレ姿となった一行。店のバイトのメイド(山﨑萌香)が実は移動用アンドロイドだったことが発覚して、メンバーを転送して消滅。なんかあまりにも唐突に退場させられてしまったが、これは少年漫画王道の誰か死んでその思いを継いで戦いへ向かう…っていうのをやりたかったのか…?

登場したAIというのは鈴木梨央が二役で担当。鈴木梨央の声が使用されずに神谷明の声が充てられていたが途中から鈴木梨央になった。ジャンプ王道というなら王道でバトルしてほしかったが明らかに予算が無いのか、各自が担当作品から漫画の良さをアピール演説→鈴木梨央AIに難癖つけられて邪悪認定されてビリビリ、というほとんどコントのような展開を繰り返して時間を浪費。

最後は月山(伊藤淳史)が気合を見せて追従した仲間とともに仲間パワーで元気玉を作成。いろいろな決め台詞を込めながらこれらをぶつけてAIをぶっ潰して未来を救った。土田は未来に残り、水川(寺脇康文)が新店長(5代目)となり、火村(生駒里奈)がバイトのメイドへスライドして終了。

ゲストとして出てくると告知されていた天野アイ(西野七瀬)を見た記憶が無いのでおかしいな…と思っていたらED曲も終わったドラマ完結後に、とってつけたように月山と火村が歩いていたら天野アイが出現してよろしく挨拶して去っていくというシーンがねじ込まれた。何この本編に入れたくなかったのに入れろという命令なので仕方なく入れる事になった、これでいいだろ!本編には絶対入れねぇ!感…。

かつて土9枠の最終回で主人公同士がすれ違うとか、KinKi KidsやSMAPがお互いの主演ドラマですれ違うというのはちゃんとドラマ本編に入っていて今回もそういうのをやるのかと思っていただけにこれはあんまりだった。『電影少女』サイドがこのお返しを全くしていないという一方通行な押しかけコラボなので、制作同士の間に何か確執でも生じていたんだろうか…。

思っていた以上に低予算というか、盛り上がらない最終決戦だったが、この緩さがこのドラマの本質だった。あとOPでは最初からみんなこのコスプレしていたわけだけど、本編では火村・水川・木暮(佐藤仁美)の3人しか毎回コスプレしていなかった。月山と黒塚(馬場徹)は前回披露したばかりだったので記憶に新しかったが、土田と金城(栁俊太郎)はそれぞれ漫画家スタイルと店長スタイルが基本衣装だったので完全にそっちの印象でインプットされてて急にコスプレされても土田・金城はパッと見も誰だか分からず違和感が抜けなかった。

それにしてもジャンプ50周年という割には奇妙なドラマだった。取り上げる作品に妙な偏りがあって、90年代の黄金期が冷遇され、結局『SLAM DUNK』や『幽遊白書』などは取り上げられることが無かった(良く見ると最後の元気玉のところで安西先生のコマが使用されていたけど)。70年代後半生まれ with 90年代前半生まれ向け(それぞれもう2,3年後でも直撃できるかどうか)だっただろうか。

この時点でこのドラマにおいて自分は完全に空白の世代となり、読んだことのある作品がほとんど出てこない(全部読んでいたのはDBだけ、キャプ翼は少年ジャンプ時代まで、ONE PIECEは20巻までは読んだ程度)で終わった。ていうか初回の感想でも書いたように主人公の伊藤淳史もどっちかというと黄金期直撃世代のはずなので、後追いで触れた漫画はあっただろうけど直撃した漫画はほとんど無かったのでは。どうしてこうなった…。

同じく50周年記念の「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展」は3つに分けられ、80年代を昨年秋、90年代を先日3月19日から始めたばかり、00年代を夏に開催する予定としている。このドラマの放送中は90年代の宣伝チラシがコンビニとかでも張られていてそのポスターの最前面が悟空、幽助、花道だったので、同じ50周年記念なのに何このズレ…とずっと思っていたが逆にあえてズラしたのかなぁ…。

オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~ 10話

話数調整も終わり、ついに覚醒玉(?)最後の1人の話。

月山(伊藤淳史)の営業の邪魔をしていたライバル社の黒塚(馬場徹)が掘り下げられ、難病の妹がいる事、そして月山が少年時代に虐められていた黒塚を助けた麦わら帽子の少年だったことが発覚(月山は妹に聞かされるまで忘れていたが妹は月山を見るなり名前を当ててきて黒塚も当然知っていた)。さらに黒塚は妹の治療費を餌に上司に不正取引の協力を要請されるが断固拒否。これにより逆恨みされてすべての罪を擦り付けられて失意のどん底に落ちてしまう。上司は黒塚に拒否されて儲けたいより黒塚を貶めたい気持ちが勝ったのか…?

何故敵視されるのか分からない月山が当初秘密クラブに招いた際はジャンプ好きを見破られながらも、クラブ御一行にキツい態度を取っていた黒塚だったが、失意のどん底で月山に促されて再訪した際にはクラブ御一行はジャンプ好きなら全員仲間を合言葉に協力を呼びかけるいい人っぷりを発揮。クラブのモブメンバーの人たちの中にも不正と戦える弁護士の人とか、上司より偉い室長の人とかがいたため助けを借りて戦う事を決意。

何故かコスプレ姿で会社に乗り込んだ月山と黒塚は必殺技セリフを叫びながら不正の証拠を突きつけるが、あまりに場とスタイルが伴っていないため上司は思考が追い付かない始末。続けてウソップコスプレで現れたさらにありえない室長の人に連行されていく間もまだ現実感を伴っていない様子で社内も唖然としたまま事態は解決。完全に社内の黒塚のイメージグッチャグチャだけど大丈夫?(優秀真面目社員→不正野郎→コスプレ変人というわずかな期間でのイメージ転換)

これにて黒塚も覚醒。黒塚が月山に嫌がらせのように顧客を奪っていたのはヒーロー(月山)には強いライバル(自分)が必要だ、というジャンプ的発想だった事も最後に判明した。

これにて覚醒玉が日月火水木金土全て揃った。ついにこの時が来たとつぶやく土田(斉木しげる)に謎の襲撃が…というところで最終回へ続く。

月山が顧客を奪われてまた信頼を得て取り返していく、という展開はあまりしっかりはしていなかったが一応断続的にここまでやってきたサブストーリーで今回冒頭でほぼ取り戻したところまで来ていたのにまた全部奪われたというのは謎展開だった。

覚醒玉展開以外に連ドラとして主人公が一応積み上げてきた話を一瞬でパーにした挙句、この営業先全部奪われた件に関しては以降完全放置。月山がとりあえず再営業に向かった先の病院で偶然黒塚が現れて、後をつけたら妹の入院が発覚して、妹経由で少年時代の接点が発覚…という流れだったけど、取り返した営業先が全部黒塚に奪われる展開じゃなくても別に良かったじゃないかこれ。どうせ導入に使うだけのエピソードに過ぎないなら、最後の1つの営業先がたまたまその病院だったというだけで良かったのに全部奪われたなんて設定ぶち込む必要あったか…?

そして今回『ONE PIECE』メイン取り上げ回だったのに、月山がルフィ、キーとなった室長がウソップなのに、黒塚が北斗の拳コスプレと異種交流状態になってしまったのも何だか豪華共演というよりいい加減だなぁ…っていう。黒塚は「うぬ」とか完全に『北斗の拳』影響キャラで統一しちゃってたので、ここで急にゾロとかサンジのコスプレとかさせるわけにはいかなくなってしまったのだろうか。

オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~ 9話

ドラゴンボール愛ナンバーワンを競う天下一武道会と称してレギュラー陣がドラゴンボールに関するプレゼンを行うという事実上ストーリーが存在しない特別回。月山(伊藤淳史)、金城(‪栁俊太郎)は基本ノーマル姿だが、コスプレしている火村(生駒里奈)、木暮(佐藤仁美)、水川(寺脇康文)もノーマルスタイルで登場し、ほぼ素に近い状態。審査員にして前オーナー役で登場した関根勤は何故か設定が無く関根勤のままという。

どんなDB話が聞けるのかと期待したら水川が紹介したフリーザに勝った悟空以外の人物というネタは『超こち亀』の両津だったというネタ。結果的にはこれが1番まともなプレゼン話だったが、わざわざ前オーナー兼審査員として実名で登場していた関根勤がいきなりこの話を知らなかったなどと言い放つ始末

続く火村のプレゼンは悟空が働かないダメ男というネタ。叩かれないようにかなりフォローしすぎなくらい最後に持ち上げようとしているのが印象的だった。木暮はブルマが凄いとしてもう1人の主人公だ、恋愛漫画だなどと無理やりなプレゼンを何故か不機嫌調に行い、金城のプレゼンは最早DB作品内容には関係の無い漫画としていかにDBが凄いか…というか鳥山明が凄いかという評論路線に突入してしまい、月山に至っては少年時代に黄金期だったジャンプを苦労して購入できた話という最早DB無関係の話を繰り出してそのまま優勝してしまう始末。

どんどんDBから離れていき、関根勤は最後まで元オーナーらしい博識を示すことすらなく、意味不明な謎の例え話で無理やりまとめて煙に巻こうとし続ける。大物なのでカットするわけにもいかないのか…。今回、土田(斉木しげる)は司会者としてプレゼンごとにマニアックな裏話を披露するなど、これまでのストーリーから一貫している博識ぶりを示していただけに、前オーナーが話聞いてひたすらへ~とか感心するだけで「まるで~のようですよね」などと、DBもジャンプも無関係で意味不明な例え話を持ち出して場をポカーンとさせるだけというのはちょっと酷かった。関根勤って元々ジャンプ好き芸能人の1人として起用されたんじゃなかったのだろうか。ジャンプ好き、DB好きを感じさせるような言動が何一つないどころか無知で場違いなオッサンになってしまっていたような。

ラストでは自身の覚醒玉を見つめる土田という引きはあったものの、結局今回ストーリーは無いわ、DB話が実質ほとんどされてないわで思った以上にグッダグダ。ようやく馴染みのあるドラゴンボール回だったというのにまさかこんな出来になってしまうとは…。

オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~ 8話

「魁!!男塾」ピックアップ回。月山(伊藤淳史)が得意先を取り戻すために何故か大嵐(ケンドーコバヤシ)による「魁!!男塾」の世界のような根性修行を受けるという展開から、大嵐が中国へ飛ばされることになり、餞別のために頑張る事を決意した月山はメンバーの力も借りて更なる根性修行を経て、取引先3つを一挙取り返すことに成功…したが、大嵐は中国地方に出張しただけで帰ってきた、というオチ。

月山が再覚醒する描写はあったものの、覚醒玉(?)の登場は無く、月山の再覚醒に合わせて土田(斉木しげる)が何かリアクションするような場面も無し。単なる話数稼ぎの遊び回か、ケンドーコバヤシの出番がチョイ役でしかなかったので改めてもう少しきちんと取り上げた、くらいしか意味が無いような回だった。正直前回以上に退屈で、取引先奪取のために月山が勝負に挑んでいく終盤まではかなりしんどかった…。

今回、火村(生駒里奈)のコスプレがNARUTOではなくBLEACHルキアになっていたり(NARUTOよりこっちの方が似合ってる)、1発ゲストで須賀健太が現役ジャンプ漫画の「ハイキュー!!」コスプレで一瞬登場したり、モブ客の中に思いっきり亀仙人がいたり、木暮(佐藤仁美)のコスプレがこち亀麗子になっていたりと00年代以降、近年までやっていた、ワンピース以外の現役などこれまで意図的に外されていたような漫画のコスプレが出てきたりちょいちょいな変化があったのは何故なのか。

オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~ 7話

当初から聖闘士聖矢コスプレで出ていた水川(寺脇康文)と『聖闘士聖矢』が7話にしてようやくメイン回に。水川は見栄を張るための嘘の積み重ねで会社のリストラや聖闘士聖矢好きも隠していた。月山(伊藤淳史)に突き合わせて更なる嘘の上塗りをしようとするも、メンバーとの連携を取っていなかった事から不幸の連鎖で妻との関係が悪化。

全てを失いかけた水川は素をさらけ出すことにして聖闘士聖矢好きを告白、すると妻も聖闘士聖矢好きだったと発覚。妻役の田中美奈子がドギツイコスプレ姿でようやく言ってくれた…と感涙して聖闘士聖矢コスプレ姿で抱き合う異様な夫婦に娘の堀田真由が冷静に突っ込みを入れまくりながら大団円。これにて平日(月下水木金)すべての覚醒玉(?)が揃った

例によって『聖闘士聖矢』が名前しか知らないのと、当初から水川のキャラが苦手だったのに嘘の上塗りで印象は正直最悪に。自業自得の自爆劇では他の面々も完全にKYなクラッシャーとして処理されていたのでなかなかしんどい展開だった。面白かったのは堀田真由はコスプレイヤーではなく普通の人で、異様な両親に対して終盤ドン引き&ツッコミ役をクールにこなしていたところくらいだったか…。