ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 6話

認知症で、亡き夫からの手紙を待ちわびている白川(高橋克典)の母(草村礼子)はついに介護施設に預けられた。が、やはり手紙手紙言い続けるので意を決した白川はようやく鳩子(多部未華子)へ代書を依頼。

初の天国(死者)からの手紙…なので思い悩む鳩子だったが帆子(片瀬那奈)や男爵(奥田瑛二)、バーバラ婦人(江波杏子)らと七福神巡りをしたりと気分転換を図りながらも答えに行き着き執筆。白川は感動し、母も涙し、初期から引っ張ってきた伏線は回収された。

今回は初期からいずれやるであろうエピソードである事はかなり全力でアピールされまくっていたのでやっとか、という感じも。加えて白川が先代カシ子(倍賞美津子)に母との心中を止められたことなども明かされたが、それ以上に白川の母が鳩子をカシ子と勘違いする、突如構想が沸いたので会食中に手紙を書き始めた鳩子の姿を見ていた男爵やバーバラ婦人が鳩子がカシ子に見えたと告げるなど、鳩子がカシ子に似てきた事が強調されていたのが印象的だった。

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 5話

姑の還暦祝いの手紙を書いてほしいと芦名星が依頼してくる。汚文字に悩む芦名星は姑に字が汚いと心が汚いと言われたことがあり、思い悩んでいた。姑が申し込んだペン習字講座で必死に練習しても全く字が上達しなかったという。さらに母親がいなかったという共通点から鳩子(多部未華子)もまた母への正直な思いを新たにする。

周囲の協力もあってリサーチを完了した鳩子は芦名星の理想とする文字を使って手紙を書き上げ、一件落着…と思いきややっぱり字が違うのでバレた。姑が店にやってきて修羅場になるかと思いきや姑は理解を示し、ひどい言葉をかけたかつての自分を反省。駆け付けた芦名星と分かり合って帰っていくというなんだかよく分からない展開に。文句を言いに来たのか、反省しにきたのか、姑の心理状態も混乱していた。

決死の練習にも関わらず上達しないという芦名星だったが、実際に見せられたペン習字講座ノートは確かに必死に書き込んであるのに鳩子が絶句するほどお手本と程遠い汚文字。さりげに通信ペン習字がディスられている気がしなくもな

そんな自他ともに認めるほど上達しない汚い字の持ち主が突如こぎれいな文字で手紙を送って来れば速攻バレるのは必定。そこを汲み取ってくれた姑だったから関係は改善したものの、下手したらこれまで表面的にギリギリの関係を保っていた嫁と姑の関係が一転悪化しかねなかった危険な依頼だったのでは…。職業がCAとことだったが面接以前の書類で落とされそうなほどの殴り書きのような文字だっただけに就職活動の際にも代筆を駆使していたのだろうか。

あと特に序盤、セミレギュラーの人たちが芦名星の美貌を褒めたたえまくるという謎の流れがあり、帆子(片瀬那奈)に見向きもしなかった男爵(奥田瑛二)でさえ思わず見とれるようなシーンがあるほど。片瀬那奈は美人を自称するキャラ、多部未華子は先代の孫という立場からまだまだ子供扱いされていてこの2人で特に美人扱いされないような世界観で芦名星が登場人物たちが見惚れるほどの美女設定っていうのはなんだか違和感が…。

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 4話

別れた恋人宛の手紙の代書の依頼が届く。依頼人の男は既に家庭もあり、相手にも家庭があり、2人は幼馴染で社会人になるまで長く付き合っていたというが別れて以来会っていないという。今自分は元気である事、そして元気でいてほしいという特に内容も無さそうな手紙を依頼してきて元カノへの思いを語る男には若干の謎が漂いつつもその誠実な思いを受け止めた鳩子(多部未華子)は仕事を完遂。

後日、報酬が届くが金額が多すぎたので電話したところ、男が亡くなったと判明。ちょっと入院すると言っていた男だったが実は脳の病気で何度も手術しており今回は危ないと言われていたらしい。手紙の内容に自分が元気だと伝えるように指示していたのも死を予期していたからだった。危うく相手の女性に伝えてしまいそうになった鳩子だがギリで思いとどまり、男の真の思いを受け止めて涙する…。

と、ホロリ泣ける展開になったが、相手の女性側の思いが特に明かされなかったので果たしてあの中身のない手紙をどう受け取ったのか…。しかも男の指示には家庭不和になりかねないし、自分の名前は女っぽいので女文字で書いてくれとも頼んでおり、な~んも知らない相手の女性にしてみれば謎の女性筆跡で元気と幸せを伝え願う謎の手紙。この意味は?と深く考えて迷宮に迷い込みそうな…。

男は鳩子に対しても爪が甘かった。無駄に報酬を多く入れずに送っていれば鳩子がわざわざ連絡を入れることも無かったので、男の死は鳩子に知られることも無く、自分の最期の願いだけを叶えて綺麗に終われたのに鳩子に心理的負担と“鳩子だけが知っているが伝えられない秘密”を抱えさせてしまった。結婚寸前まで行ってこの彼女と別れてしまったのもそういうところだったのかもしれない。彼女はいつも笑っていたとか振り返っていたので絶対に「君はいつも俺の横で笑っていてくれ」とかそんな常に人間笑顔でいれねーよ!的な事を相手に言っちゃうタイプっぽかったし。

それ以外では清太郎(高橋克典)の母がボケている姿と手紙手紙連呼している姿をようやく鳩子が目撃し、清太郎の家庭事情を知る事に。しかし本人は隠しており、母親がボケているらしいと話してくれた近所のオバちゃんも直接本人から聞いたのではなく、清太郎本人は周囲には話さずに隠しているらしい。これはまだフラグ回収の気配は無し…。

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 3話

出版社に勤める鳩子(多部未華子)の元カレ聡(松澤傑)が鎌倉に住んでいる小難しいベテラン作家を口説くための手紙を書いてくれと頼みにやってくるが鳩子は拒否。聡とは学生時代の終わり頃に付き合いはじめ、大阪へ転勤する事になった事で別れており、今回東京に戻ってきたのは栄転のように吹いていたが実際は大阪で使えずに東京へ返され、東京でもベテラン作家を口説くという無理難題を押し付けられて実はかなりやばいらしいことが友人から後に語られた。

一方で謎の多くいつも偉そうな態度の男爵(奥田瑛二)から旧友からの借金を願う手紙への断りの代筆を頼まれた鳩子は、少ない情報から男爵らしい断りの手紙を書き上げることに成功。その雰囲気を流用して聡への励ましメッセージを送った結果、聡も奮起してベテラン作家との契約の糸口を掴む…と…小さなエピソードが展開する話となった。

男爵の素性がほとんど謎、親が資産家で権利収入で生活しているのではないかという話が出た程度で職業が分からないと改めて説明されたので、てっきり聡が接触を図る作家が実は男爵…みたいなドラマが展開するのかと思ったら全くそんな事はなし。代わりに男爵は鳩子が生まれた頃を知っている=母親のことを知っている事から、鳩子は母の事を聞きたい…が詳しく聞けない…となってしまい、明かされたのは鳩子を妊娠中の母と男爵が出会った際には子供が生まれることを嬉しそうに話していた…という1点のみ。

その他、帆子(片瀬那奈)が突如男爵に惚れる、カフェ店長で妻を病気で亡くしている守景(上地雄輔)を鳩子とが少し意識し始める…などレギュラーキャラ間の人間関係にも少し変化が。

一方で初回から鳩子を気にかけてくれている清太郎(高橋克典)がボケてしまった母親に苦慮している様子は何度もインサートされており、その母親が死んだ父親からの手紙を待っている…という鳩子が代筆する事になるフラグがバリバリで立つような案件があるのにスルーされっぱなし。各登場人物たちとの距離を縮めてきた鳩子だが、清太郎が自分の事を全く語らないため、今のところなんだか先代(今回は祖母をそう呼ぶことにした)と親しかったらしく熱心に線香上げに来る人程度で1番距離感が遠くなってきてしまっているような…。キャストクレジット2番手なのにそれでいいのか。

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~ 2話

文具店を継ぐことにした鳩子(多部未華子)の元へ新たな依頼者が。依頼人の三津田(高橋和也)は離婚することになったので円満離婚を強調して関係者へ手紙を出したいので代筆してほしいと言う。離婚原因は妻に好きな人が出来た。かなり一方的な話なのに怒りを見せずに円満を強調し、妻の唯一の希望である結婚直前に購入していた「W」の刻印の入ったシーリングスタンプを託された鳩子だがどうしていいか分からず、三津田の元へ出向いてさらなる話を聞いたりするも答えが出せない。

そんな中、近くのポストに入れた手紙を取り戻してほしいと飛び込んできた近所の女性、帆子(片瀬那奈)が登場。父が死にそうなので急いで結婚を承諾する手紙を送ったが、父が亡くなってしまい、急いで結婚するのはやはりダメだと思い直したが父の葬儀に行かなくてはならず、手紙を回収する時間が無いという。結局本人じゃないと差し止めできない郵便局ルールにより、鳩子は奪還に失敗。相手の家に出向いて絶対に読むなと忠告した様子から相手の男が察してプロポーズを破棄してくれたらしい。本筋とは何の関係も無く、かなり謎なエピソードだったが、尺稼ぎ&帆子はレギュラーの新登場人物になるようで、この一件で親しくなるという流れだった模様。

三津田の依頼の方は、三津田は浮気を恨むのではなく自分を責めるタイプで幸せにできなかったのではないかと苦悩していたことが判明。しかしシーリングスタンプの「W」は妻の旧姓と思われたが、逆の「M」=三津田であり、プロポーズ前に結婚して三津田姓になる事を決めていた、このシーリングスタンプを使用する事で区切りをつける意味合いがあり、少なくとも一時は幸せでした、という事になり三津田も救われる形に。

今回は複数の人に贈る手紙のため、手書きではなく印字なのでその印刷工程やシーリングスタンプへこだわりなど手紙を書くことそのものよりも過程に職人的なこだわりを入れて見せる演出となり、今回も素晴らしき手紙を書いた鳩子は三津田に感謝されるのだった。

ゲス不倫バッシングの世の中で、全く不倫した相手を責めずに円満離婚でスッキリさせるというある意味で時代に挑戦した話だったような気がする。