貴族探偵 10話

師匠の切子(井川遥)は政宗是正の正体に迫っていた。だから政宗是正である貴族探偵(相葉雅紀)は鈴木(仲間由紀恵)に命じて切子を殺害した!と突きつける愛香(武井咲)。「面白い推理ですが、その妄想を裏付ける証拠は無い」と返す貴族探偵。中盤以降、証拠皆無の妄想だけでひた走ってきた愛香。なんか作中でももうナチュラルに妄想扱いされてんのな…。

貴族探偵は愛香は今まで1度も事件を解決していないが、1度でも事件を解決できれば全てを話すと約束。シンガポールにいる鈴木に「ケリをつける」と日本に呼び戻し、「女探偵さんともお別れか」と殺害を示唆する発言で怪しさ全開だが、さすがにあからさますぎ。もうそういうことではない、この件に関しては愛香の妄想オチ確定っぽいと思うとなんとも…。

具同家の別荘・星見荘に来いという謎の依頼書を受け取った愛香は貴族探偵の罠を疑いながらも出向く。依子(木南晴夏)は紹介者として登場。しかしひとしきりハイテンションで騒ぐととっとと帰ってしまった。木南晴夏の出番はこれで最後だろうか。1話の事件関係者ゲストかと思ったら一応レギュラー扱いだったけど、ほとんどの回で「今回はお休み」表記だった…。

具同家の当主次男の娘、真希(矢作穂香)の誕生会という事だったが、次期当主で真希の従兄弟というのが桐山漣、桐山漣の母方の従兄弟というのが佐藤めぐみ。この2人は昨年の同じパーティーの時にモーターバイクで事故死した青年の死に関わっているらしいが周囲には隠しているっぽい。そして真希の兄として辰巳雄大、辰巳雄大の先輩として南沢奈央が登場したが南沢奈央は死んだ青年の恋人だった。あとメイドで高橋ひとみも登場。

と、登場人物の設定だけでややこしい。『幽かな彼女』のメイン生徒で、ドラマ当時は広瀬すずよりも出世株ですぐに『イタズラなKISS』ヒロインになるなど活躍していた未来穂香が事務所移籍のドタバタで一時消えて去年研音で復活したら矢作穂香になってていつの間にか大人になったなとか、27歳の南沢奈央に30歳の辰巳雄大が先輩先輩連呼してて年齢設定が逆転しているし、いくら南沢奈央が『素敵な選TAXI』頃までの女子大生上がりなイメージからアラサー感出てきた感じになったからってそれでも先輩には見えないとかどうでもいいことが気になるくらい展開がスロー。前後編になっているためか、前回だったらもう愛香が妄想推理展開している時間帯にようやく登場人物全員が一堂に会するくらいのんびりした展開で合間を意味深だけど意味のないようなイメージシーンや何か企んでいる風の怪しいカットバックの連発だし。

真希の元には1年前の事件を脅迫するような文書が届いており、それを公開したところ、青年と南沢奈央が恋人だった事が判明して事故だと疑っていた南沢奈央が動揺したり、事件に関わっていたっぽい佐藤めぐみが動揺したり場はギクシャク。

そんな事より貴族探偵の正体を探りたい愛香は正体を知っているっぽい桐山漣の元へ向かうが、桐山漣は何者かに鈍器で殴られて殺害されていた。ひとまず部屋に戻ろうとした愛香は南沢奈央の部屋も開いているのを発見、入ってみると南沢奈央も殺害されており、部屋に戻り、鼻形(生瀬勝久)に電話したが、直後に殴られて気絶。ラスト数分でようやく話が動いた。

しかし、ラストカットで気絶した愛香を運んでいたのは怪しいカットバックの連発で雨の中、星見荘に近づいていた謎の人物=貴族探偵だった…というところで最終回へ続く。予告では全部判明してスッキリとか言ってたけど大丈夫だろうか。

貴族探偵 9話

冒頭から今回のゲストで作家の小市慢太郎に軽部アナがインタビューしているという映像内で軽部アナが「昨年はゲス不倫という言葉が流行りましたが…」となんの意味も無く前月9で連呼したゲス不倫を持ち出すフジテレビ。そんなにフジテレビはゲス不倫が好きなのだろうか。ていうか小市慢太郎、こないだ『CRISIS』で盛大に爆死したばかりじゃないか。

田中千絵が殺され、いつものように愛香(武井咲)は妄想で小市慢太郎が犯人と断定。他の人アリバイあるからというほとんど消去法みたいな決め方でついに来るところまで来たかコイツ…と思いきや証拠があると自信満々な愛香。もう9話だし、ようやくちゃんと証拠を掴んでいたのかと一安心したのも束の間、なんと小市慢太郎にはそっくりさんがいて入れ替わったと珍説を唱え始めた。作家である小市慢太郎のフリをしてかつて無銭飲食で逮捕されたソックリさん(小市慢太郎、特に雰囲気変える事も無くそのままで1人2役)を金で雇い、アリバイ作りに利用したという。入れ替わっていた証拠の指紋があると豪語する愛香。

しかし、鑑定結果はまだ出ていなかった

鑑 定 結 果 は ま だ 出 て い な か っ た 

直後に鑑定結果が鼻形(生瀬勝久)から知らされ、指紋は一致していたとして見事に証拠が砕け散り、玉砕。何故証拠が確定するまで待てなかったのだろうか。ものの5~10分待てばよかっただけじゃないか。9話にもなるのに反省の色ゼロじゃないか。

いつものように執事勢が本当の推理を展開。なんと小市慢太郎がそっくりさんと結託していた事と、小市慢太郎が犯人であることは当たっていた奇跡か。

だが本物の小市慢太郎は既に死体となっていて、真犯人は妻の高岡早紀。自由奔放な妹の田中と小市が不倫に走り、小市を脅して妹を殺害させたが、殺害状況に愛情を感じさせる小細工を小市が施したことから小市も殺害したという。高岡に脅迫され事件が片付くまで小市のフリをすることを強要されたソックリさん哀れ、というオチだった。

これ以外の事件関係者に中村俊介がいたが、まさかの空気。同じフジの2時間サスペンス浅見光彦シリーズ(何故か2015年を最後にシリーズが止まっているようだけど)では長年主演をしている中村俊介だが月9にはあまり縁が無いらしく2013年の『SUMMER NUDE』でも途中登場、主人公カップルに割って入りそうな伏線を張っておくもなんも生かさずにそのまま空気化していたなそういえば…。

元々今回の事件現場の近くが切子(井川遥)の事故・死亡現場であり、「政宗是正」について鼻形と調べていた愛香。あまり新しい事は分からなかったが、切子の事件捜査にも不審な点があり、鈴木(仲間由紀恵)が関与していたらしい…という事が判明した程度。ここから疑惑を深めて貴族探偵(相葉雅紀)との関わり、鈴木の素性について慎重に調べていくというどう考えてもそういう段階だったはずだが、愛香は単独で直接貴族探偵の元へ向かい、貴族探偵を宗是正と呼んで切子を殺したと断定。最終回へ向けて貴族探偵への疑惑を視聴者向けに深めるのにはスリリングな展開ではあるけど、愛香の妄想癖が回を追うごとに酷くなっていってる…。

貴族探偵 8話

師匠の切子(井川遥)の死に貴族探偵(相葉雅紀)が関わっており、キーワードになる人物が「政宗是正」。愛香(武井咲)は鼻形(生瀬勝久)に警察の力で調べてくれと依頼。そんな中、大学時代の先輩の上原多香子に呼ばれた愛香は母校へ。最近貴族探偵と知り合ったという上原多香子がお互い知り合いらしいという事で呼んだらしいが、研究室にいたかつての同級生が殺害されてしまう。

今回は捜査する刑事が鼻形ではなく、愛香は容疑者として取調室送りになってしまい出番激減。代わりに鼻形が任せろ!と登場し、事件を推理する事に。執事一行の状況整理を聞いた鼻形は犯人を貴族探偵と推理して大外ししてしまう。しかし鼻形は鼻形なりに熟考しており、手帳にはビッシリとメモ書きが残されていたり、貴族探偵を犯人と名指しするからには貴族探偵専任の立場も辞する覚悟を見せる、外した後に偉く落ち込む…などいつもおふざけ担当の鼻形とは思えない真面目さと覚悟を見せていた。妄想だけで犯人を決め、外した後もさほど悪ぶれる様子も落ち込む様子も無くて完全に外すのに慣れきっているいつもの人とは覚悟と気合いが違いすぎていたような…。

結局、犯人はモブ学生の1人で処理された。久々に見た上原多香子が今更の月9初出演、謎のキノコヘアーで誰だか分からない状態だったのは驚きだったが、それ以上に殺された女にだらしない男子院生をやってたのが松川尚瑠輝。『女王の教室』で準主役だったあの少年だったのがエンドクレジットで判明した時の方がビックリだった。男子の方が見た目変わるよな…。

ラストでは鼻形が「政宗是正」は公安の案件で謎の人物だと分かったと告げてくる。これが貴族探偵なのか?と謎が深まったところで次回へ続く。これ…まさか散々謎を振りまいて結局ハッキリしない謎のまま終わるいうオチじゃないよな…?

貴族探偵 7話

愛香(武井咲)が師匠の切子(井川遥)が死の直前に関わっていた事件の報告書を読む形で1年前の回想。切子のクライアントである社長の小木茂光が自殺したとされたが、現場にやってきた切子は殺人と断定。そこには貴族探偵(相葉雅紀)一行も来ていた。鼻形(生瀬勝久)はまだ交番のおまわりさんで切子がやってきた際には現場の管理責任者をやっていた。鼻形にいくつかの調べごとをお願いし、このお礼として最終的に犯人逮捕時に鼻形に逮捕させることで鼻形の手柄とし、鼻形が刑事に転身するきっかけになった…ということらしい。このためいつもは現場でツッコミ役をやる鼻形だが最初と最後にちょろっと出ただけ。

また姿は見せないが執事勢がいつもの3人以外にこれまで未登場のもう1人「鈴木」という名前の人物が警察に捜査資料を取りに行っていることが示唆された。

切子と貴族探偵はパーティー等で会った事はあるが現場で会うのは初めてで推理対決だとお互いに闘志を燃やす。妄想を推理と言い張る出来の悪い弟子と違い、切子はさすが師匠。開始20分程度で真相を見抜き、ちゃんとした推理を展開するが、真犯人を名指しする前に殺された小木茂光の後妻で家族には嫌われていた広末涼子が会社と家族を守るために自殺で処理してくれと懇願。

このため広末犯人ムードが漂うが山本(松重豊)が推理を引き継いで続行。切子が推理していなかったトリックを追加で説明し、犯人は昔の愛人で秘書だった森口瑤子と判明。いきなり後妻になった広末と違い、昔からの付き合いだったので息子や娘も森口瑤子を慕っていたが復讐の元愛人と化した森口の豹変っぷりにショック。結果的に広末の献身っぷりが評価され家族関係が改善された。

という報告書だったので現在の広末涼子らに話を聞いた愛香はその後貴族探偵と切子の間に何かなかったか?と問うと2人で話していたようだ、と。

事件後2人で話していた貴族探偵と切子。推理対決は負けだと言う切子に対して貴族探偵は手抜きをしたと指摘。切子はわざと中途半端な推理をして犯人も名指ししないことで広末涼子が家族をかばうような言動に出るように仕向け、さらにそれを受けて貴族探偵が真犯人を告発するようにも仕向けたのではないかという。

師匠スゲーよ!特技:妄想の弟子と偉い違いだよ!

すっとぼける切子はメモ帳に何かを書いて貴族探偵へと渡す。それを見た貴族探偵は動揺。切子が去った後に切子を確実に殺せ!と鈴木に冷酷に命じる貴族探偵。その鈴木とは愛香の愛用しているアプリ「Giri」の音声を担当している仲間由紀恵だった。姿は初登場。

その後、事務所で愛香に貴族探偵に負けたと切子が報告している際には愛香が既に愛用していた「Giri」がアップデートされ、音声が変わった(仲間由紀恵の声になった)というあからさまに鈴木が監視ソフトを仕込んだかのような場面が…。

現在に戻り、その時の切子のメモを発見した愛香はメモ自体は破られていたが下に筆圧が残っていたのでそこから「政宗是正」という人名のようなものが浮かび上がった。「Giri」で「政宗是正」を調べた愛香だったが情報を拒否されてしまう。これが鈴木による監視ソフトならば愛香もタブーに触れた抹消候補入りを果たしたことになるのでは…。謎が盛り上がったところで次回へ続く。もうなんかストーリーがコナってきたな…。

ストーリーがコナる…物語全体の核心に迫るストーリーは興味深いが、毎回の事件自体はもう割とどうでもよくなってくる現象。一定以上の古株読者がもう組織にまつわる話しか読んでいない「名探偵コナン」に由来。

貴族探偵 6話

5話の続きだったが、新たな事件は起こらず、前回出番のなかった田中(中山美穂)、山本(松重豊)が合流するもなんと開始10分ちょいで愛香(武井咲)は真相が分かったと告げる。

4話でほぼ想像だけで固めた推理でもなんでもない妄想も酷かったが、今回は100%全部想像だけで話を展開する愛香。弥生(北香那)が殺人を犯し、使用人(白洲迅)がかばったというストーリーを妄想。お互いがやったと思い込んでいた2人はお互いをかばうために否定しなかったが、貴族探偵(相葉雅紀)は愛香の推理を酷い妄想だとバッサリ。ついに公式に妄想扱いされちゃったよ…。

真相は殺された3人はそれぞれを殺しあったものだと判明。愛香の推理前に鼻形(生瀬勝久)が言っていた3人が殺しあった、という推理が当たっていた事に。最後の1人死んでるじゃないか!と当初愛香はギャグ扱いしていたが、実際には最初に刺された奴が生きてて最後の1人を殺害した後に力尽きて死んだというのが付け加えられた以外は鼻形正解。愛香はまさかの鼻形にすら劣るという悲劇…。どうしてこうなった。一応愛香のフォローとしては弥生がやったと勘違いした使用人が密室を作り上げたという部分だけは妄想が当たっていた。というわけで名指しする犯人はおらず、3人がそれぞれ殺しあったという形で事件は解決した。

桜川(竜雷太)は使用人の弥生への深い忠誠と愛情を認めて弥生との結婚を許可。一行は感動ムードに包まれるが、ひとしきり終わってから愛香と鼻形はそういえば最初に吐血して病院送りになった金山(忍成修吾)に毒を盛ったの誰だ?という残された謎に気づく。慌てて2人は病院へ確認に行くが既に金山は退院しており、診察記録も残っていなかった。どういうことだ?と唖然とする2人だが、それよりも愛香はこの病院が桜川家の経営である事に気づき、また師匠である喜多見切子(井川遥)が死亡したのもこの病院だった事を思い出し、事務所に戻って改めて死亡届を引っ張りだして(現れた幽霊の切子は無視)切子の死に疑念を抱いていた。

初期の頃は切子と会話しているような描写だったので、切子が死んだことを認めずに生きていると思い込んでしまったとかそっち系かと思ったが、そのあたりはちゃんと分かっているらしい。

と、愛香は切子の件に完全移行、鼻形は出番が無く、金山の件が放置されてしまう中で、貴族探偵は桜川と2人で密談していた。事件を仕組んだのは桜川だろうと貴族探偵が告げていたが、事実上貴族探偵が初めて自ら推理を語っていることになるんじゃないのかこれ。金山は桜川の指示で死んだフリをしただけで、目的は残り3人を疑心暗鬼にさせて潰しあってもらう事

桜川は認めはしなかったものの、不自然に愛香の話題を持ち出し、見どころがあるとかいずれ師匠(切子)を越えて脅かす存在になるのでは?などと評価。あんな妄想と醜態しか見せていないのにどこをどう見たらそんな高評価できるのか…。さらに切子を殺したのが貴族探偵である事にもいずれ気づくのでは?とも告げ、謎が深まったところで次回切子の回想話へ続く。

暗躍系俳優の忍成修吾がやっぱり暗躍。しかしいったいどこで雇われた者だったのか、正体不明のままだった。暗躍しても最後はあえなく捕まるか消される…というイメージも強かっただけに逃げおおせたのは暗躍キャリア(?)の中でも珍しいのでは。

あと竜雷太の声が聞き取りにくいほど振り絞るようなギリギリな喋り方だったのは役作りでわざとそうしていたのか、素でこうなってしまっているのか。後者だとしたら高齢だしかなり心配なところだが…。またこれらと使用人と弥生のラブストーリーが主軸になったので、前回は桜川家の事情説明役として出番の多かった加藤あいは今回はほぼ空気だった。