dele 2話

宮内詩織(コムアイ)が心不全で突然死したが、確認に向かった真柴(菅田将暉)は直前に書き遺された自分たちへのメッセージを発見する。20代半ばにして既にエンディングノートを作成し、その依頼のために坂上舞(麻生久美子)の元も訪れていた宮内詩織だったが、そのエンディングノートに追加でデータを消すのをやめてくれと書かれていた。

何故死の直前で心変わりしたのか?両親や関係者と会って調査を進めていくが、友人方面では友人が元々deleへの依頼の事を知っていたが、お互いすっとぼけていたため(真柴は依頼人の秘密保持のため身分を偽り、友人らは嘘をついているっぽい真柴相手にしらばっくれるという構図)遠回りする事態に。宮内詩織は友人らと匿名の音楽グループを結成して一部界隈では謎のグループとして話題を呼んでいて圭司(山田孝之)もファンだった。

結局消さないでくれといった理由はそのデータを見る事で解決。そこには友人たちと生前葬を行った様子が映し出されており、クラシックの音楽家に育てようとして失敗して険悪になった結果長く疎遠になっていた両親に見せたいという事だった。涙する両親は友人たちと合流し話を聞かせてくれといい話風にまとまるかと思ったが、圭司は宮内詩織の本当の目的は自分は幸せだったと両親に伝えたいのではなく、生き方を押し付けようとしてきた両親(というか父)に対して仲間が家族であり幸せだと突きつける復讐だったのではないかとつぶやくのだった。

「桃太郎」は面白かったけどなんかいつの間にかあまり見かけなくなった水曜日のカンパネラのコムアイが依頼人で登場するとは。20代半ばで突然死したり、生前葬してたり、エンディングノート遺してたり、友人たちの態度の不自然さとかいい話風だったけど色々違和感の多い話でもあった。一応両親から幼い頃から病弱だったという話、友人たちから体調不良でよく休んでいたという説明はあったけど、ちょっとギリギリでいつも生きすぎてないかというか、結果的に準備しすぎて死を呼び寄せてしまったかのような亡くなり方で…。

また2話にして依頼撤回から物語が始まり、その展開の流れ上、このドラマの前提であったはずの依頼人の秘密保持のために出会う関係者にdeleの事を話してはいけないというルールもあっさり破られ、そもそも友人は知ってる、両親へも最後正体を明かしてデータを開示するというイレギュラー展開にしてしまうとは思わなかった。

dele 1話

何でも屋として活動していた真柴(菅田将暉)は、虐待されていた子供をめぐる案件で人さらいの罪で裁判にかけられていたがその純粋な人柄と目的が完全に人助けだった事を知った弁護士の坂上舞(麻生久美子)が裁判を引き受け、費用の見返りとして弟である圭司(山田孝之)の会社で働いてくれないかと持ち掛けられる。弁護士事務所と提携している圭司の会社は依頼人が死亡した際のデジタル遺品から指定されたデータを消す仕事を請け負っていた。指定された一定時間デバイスにアクセスが無い事を察知すると依頼人に何かあったと判断し、死亡確認が取れ次第データを消すというものだったが、圭司は原因不明の難病により下半身の麻痺が進行して車椅子生活のため、確認のために現地へ出向いたりするのが困難で足が必要なのと、依頼人との関係を知られないようにして関係者から情報を引き出す機転を利かせられるコミュニケーション能力が必要で、真柴は適任だった。

今回の依頼ではゴシップ誌の記者が死亡し自殺扱いされたが事前に家族と接触していた真柴が自殺のはずが無い、データを確認しようとごねたため、データを消さずに閲覧したところ、警察の汚職事件が絡んでいたことから解決のために奔走するという話。クールな圭司と感情的でアクティブな真柴はいいコンビで、最後のオチも依頼人が本当に消したかったのは暴こうとしていた汚職事件の情報よりも、それ以前に積み上げた汚い仕事(ゴシップねつ造)の方で、そのことは真柴には黙っておいて真柴経由で接触していた依頼人の子供も父親は正義のジャーナリストだったと信じたままでいられるというもので多少のひねりもあった。

今期唯一最初から期待していたドラマだったが初回は期待通り。屈託のない真柴の過去を既に圭司と舞は把握していて相当重い過去のようだがこれもそのうち明かされるんだろう。デジタル遺品ネタはドラマのネタとしてもまだ新しいが、最近けっこう話題になってきているというか考える人が増えてきた案件だと思うし、ちょっと新鮮な事件モノになりそう。まあ設定上、必ず依頼人が死亡するところから始まるという一定の暗さはあるけど…。