evergreen

リリースデータ

星村麻衣4thアルバム。インディーズ移行後のミニアルバム『今日が笑顔であるように』に続くインディーズ2作目のアルバムとなる。フルアルバムとしてはソニー時代08年9月以来。間に発売されたシングルと、前作未収録だったC/Wのアコースティックバージョンを収録。公式通販初回予約限定で2012.2.19渋谷WWWで行われたライブから3曲を収録したDVD-Rが付属した(即完売)。3曲とも曲の途中から始まり、最後まで収録されている。今作リリース時の更新を最後に公式サイトトップの更新は停止し、放置されたままとなった。以降はサイト内のlive、mediaページのみ、ブログ、Twitter、公式通販の更新となった。

1,2曲目はカラフルな曲が飛び出すが、3曲目以降は最も得意とするミディアムが最後まで延々と続き、今回はピアノロックどころかアップテンポがせいぜい「Doki Doki」くらいしかない（なお本人コメントでは「Doki Doki」はピアノロックだが、個人的にはそうは聞こえない）。またほぼ全曲がラブソングとなっていて、自分に言い聞かせるような応援歌もあった前回のミニアルバムとは大きく方向が異なる。どの曲も安定の良さはあり、メジャー時代からクオリティは落ちてないし、地味になったということも無い。ただ地味というならデビュー当時からやや突き抜けきらないというか、いい曲を量産しているんだけど大きな当たりが出ないという印象があったが、今作はまさにそんな星村麻衣の王道イメージそのまま。悪くは無いんだけど、変化に乏しくて物足りなかったというのが正直なところだ。

DVDの方はまさかの手作りDVD。市販のDVD-Rに映像を焼いて文字を印刷したもので、ケースも厚紙ケースに直接放り込まれていたので少し驚いた。映像自体は前回のエンハンスドCDのような固定映像ではなく、引きの固定、ステージ前からの手持ちカメラによるアップ映像、ピアノ横の固定映像とアングルがいくつかあり、資料映像っぽさは多少あるもののそれなりに少ない予算で頑張った感じになっている。それよりも圧巻なのがステージで、狭いステージにフルバンド（本人ピアノ、エレキギター、アコギ、ベース、ドラム）だけでなく、バイオリンまで1人導入するという豪華な編成。CDではドラムや弦は打ち込みで、曲によってはベースも打ち込みだったり、ギターとベースを同じ人物が手掛けたりしているので、演奏力はともかくとしてCDよりも聞き応えのあるサウンドになっている。どういうわけか3曲とも途中からなのが唯一残念。

印象度★★★☆☆

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