ジャンスマポップ-シングル集-

弦編曲：山下庸介(5,8)

初回盤は8センチCD付(『冒険』『飛べ！イカロス』のライブ音源2曲を収録)

リリースデータ

メンバー

Jungle Smileシングルコレクション。96年のデビューから01年まで発売された全シングル10曲+シングルと同様に重要な「林檎」「同級生」をリリース順に収録。ラスト2曲はアルバム未収録のC/Wのうち2曲が収録された。3rdアルバム以降にリリースされた「16歳」「抱きしめたい」はアルバム初収録。ブックレットには1曲ごとに吉田ゐさおの楽曲解説が書かれている(ラスト2曲を除く)。ラストには高木郁乃の直筆でこれからもジャンスマポップを作り続けていく決意表明が書かれているが、結果的にはこのまま活動休止となった。初回盤はライブ音源2曲を収録した8センチCDとてんとう虫ボタン2個が付属する。8センチCDは紙袋で封入されているため外見は初回盤、通常盤共に同じものだが初回盤は帯が透明になっており、ケースの隙間にてんとう虫ボタンが2個入っているという違いがある。1st、2ndには及ばなかったが後期の『夏色シネマ』『あすなろ』を上回る売上を記録した。05年にはCOLEZO!シリーズの一環で再発、07年にも再発されている。解散後、吉田ゐさおは様々な活動を展開していたが、高木郁乃は表立った活動はあまりしていなかった。2011年には15周年を記念して一夜限りの復活を果たし、2013年にはリリース未定の新曲も発表されており、現在は公式サイトも制作されている。

「おなじ星」がロングヒットしていたのをリアルタイムで聴いていて、いいなと思っていたので名前だけは知っていた。その後はブレイクしきれずに人気が下がってしまい、あまり名前を聞かなくなってしまったが、今作リリースは確か雑誌か何かで知り、その後解散したことを知った。「おなじ星」の印象はずっと残っていたのでさらにしばらくしてから今作を手に取ってみたんだけど、ジャンスマポップと呼ばれた彼らの楽曲は独特のアコースティックな質感のポップスとしてまとまっていて予想以上に好感触だった。歌詞とボーカルは痛々しいまでに熱がこもっているが同時にとてもピュアだとも感じた。

改めてオリジナルアルバムを聞いた後に今作を聞くと、シングルが並んでいるだけあってオリジナルアルバムに比べて非常に聞きやすい。シングルではかなり分かりやすいシングル向けの楽曲をやっていたんだなと思った。シングルだけ並べるとジャンスマポップの真髄はほとんど分からないような気もするけど、ライトリスナー向けにはこの上ない1作だと思う。

　　　　05年再発盤　

印象度★★★★☆

戻る