Best Selection

リリースデータ

華原朋美2ndベストアルバム。2ndアルバムで所属していたORUMOKレーベルはこの2001年に消滅する事となったが、親会社であるパイオニアの企画ベスト盤で、同時期に木村由姫、中西圭三らが同タイトルのベスト盤をリリースしている。収録範囲は2ndアルバムまで。前ベスト『kahala compilatuon』と全く同じで、収録曲も大半が被っている。今作ではシングル曲は全てシングルバージョンとなっている。権利を持っている前レコード会社による勝手な企画盤ではあるが、写真提供は当時所属していたワーナーが行っているため、最新の撮り下ろし写真がジャケットに使用されている。シングル「PRECIOS」と「あなたのかけら」の間に発売され、企画ベスト盤だけに2000円の廉価だったが、いかんせん前のベストと大半が被っている上に、既にその先のリリースも進んでいた時期だけに大不振となった。それでも次のオリジナルアルバムよりはヒットした。

『kahala compilatuon』よりもアルバム曲が聞ける、というのがポイント。シングルバージョンが聞けるという点では「LOVE BRACE」のシングルバージョンはここでしか聞けないようだが、それ以外のシングル曲は後の『Super Best Singles〜10th anniversary』でも聞けるので、あまり価値は無い。そもそもここまで来るともうアルバム2枚揃えた方が早いし。よく見ると曲順が1〜8曲目は1stアルバム『LOVE BRACE』と並びが同じ(1曲目が「LOVE BRACE」のインストだったのとバージョン違いがあるだけ)、9〜16曲目は「You just gonna sing a song」と「storytelling」を飛ばしただけでやはり同じ並び。時系列ではないので何かバランスを考えての並びなのかと思ったら、オリジナルアルバムと同じ曲順×2ってなんだそれ。いずれにせよ黄金ヒット期を押さえられるだけでいいなら『kahala compilatuon』でもこっちでもどっちでもいいと思う。デカジャケットな『kahala compilatuon』と違ってかさばらなくて曲数が多い、という点を見ればわずかにこっちの方がマシか。

印象度★★★★☆

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