MEMORIES-Kahara Covers-

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲
1 DEPARTURES 小室哲哉 小室哲哉 武部聡志 globe(1996)
2 恋しさと せつなさと 心強さと 小室哲哉 小室哲哉 根岸孝旨 篠原涼子 with t.komuro(1994)
3 M 富田京子 奥居香 宗本康兵 PRINCESS PRINCESS(1988)
4 やさしさで溢れるように 小倉しんこう、
亀田誠治
小倉しんこう 本間昭光 JUJU(2009)
5 千流の雫 愛絵理 後藤次利 根岸孝旨 工藤静香(1990)
6 my graduation 伊秩弘将 伊秩弘将 根岸孝旨 SPEED(1998)
7 You're My Only Shinin' Star 角松敏生 角松敏生 遠山哲朗 中山美穂(1988)
8 UNSPEAKABLE 持田香織 菊池一仁 遠山哲朗 Every Little Thing(2002)
9 BRAND NEW TOMORROW 小室哲哉 小室哲哉 宗本康兵 trf(1995)
10 PIECE OF MY WISH 岩里祐穂 上田知華 武部聡志 今井美樹(1991)

リリースデータ

2014年3月12日
2015年2月11日(1&2 Special Limited Edition)
2016年2月3日(UHQCD)
初登場10位
初登場111位
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売上3.2万枚
売上0.06万枚
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Produced by 武部聡志 ユニバーサル

華原朋美1stカバーアルバム。復帰作となったセルフカバーアルバム『DREAM-Self Cover Best-』から9ヶ月ぶりの作品。新作リリースではなく、本人選曲によるカバーアルバムとなった。かつてプロデュースを受けていて恋人でもあった小室哲哉の楽曲も3曲選曲。13年12月の『FNS歌謡祭』で小室との共演を果たし話題となっていたがこの際に「DEPARTURES」をカバーする事を直談判し、さらにメンバーのKEIKOとMARCの了承も得たと発売当時は報道された(KEIKOが正式に了承できる状態だったかは不明)。累計売上は『DREAM-Self Cover Best-』の方がわずかに上だったが、今作では99年の『One Fine Day』以来のトップ10入りを果たした(シングル含めても01年以来)。初回盤は復帰コンサートの舞台裏を追った「DREAM〜TOMOMI KAHARA CONCERT 2013〜バックステージ・フィルム@NHKホール」を収録したDVD付。同時発売でこのライブの本編を収録したDVD『DREAM〜TOMOMI KAHARA CONCERT 2013〜』が発売されている。

2015年2月11日には第2弾とセットにした『MEMORIES‐1&2 Special Limited Edition‐』が発売された。1、2共に1曲ずつ追加されており、今作には11曲目に「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜[日本語歌]」が追加収録された。「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜[日本語歌]」はそこから4ヶ月後にリリースされたベスト盤『ALL TIME SELECTION BEST』にも選曲されている。

2016年にはシリーズ3作が同時にUHQCD仕様で再発されている。

色々あった小室との前年の『FNS歌謡祭』での危なっかしい再会劇(なんか小室が気まずそうで明らかに対応に困っていた)、そして立て続けの小室ファミリーのカバー…と新作よりも話題性重視になっていた感は否めない。ただ本人選曲は全くマニアックさの無い有名曲大連発という分かりやすさ。華原朋美が大ヒットしていた時期のJ-POPを聞いていれば自然と聞こえてきていたような曲ばかり。加えてデビュー前の1990年前後の曲もいくつかあるが、個人的に知らなかったのは工藤静香と中山美穂の曲だけだった。

さらに前作同様に武部聡志プロデュースにより、アレンジャーは複数起用しているが統一感がある。伴奏がほぼピアノのみの「PIECE OF MY WISH」を除くと全曲丁寧な生バンド演奏。『FNS歌謡祭』はカバーの多い年末歌番組で生演奏にこだわっているが、音楽監督は武部聡志が担当しており、まさにそのまま『FNS歌謡祭』仕様なアルバムだ。小室サウンドやSPEED、ELTなどダンスサウンドや打ち込みサウンド主体の楽曲もどっしり構えたバンドサウンドになっていてかなり印象が異なり新鮮。華原朋美ものびのび歌いこなしていてカバーアルバムとしては非常に好印象な1作だ。

ただ強かだなぁ…と思ったのは元恋人(小室)の現妻(KEIKO)の楽曲を1曲目に配置し、さらにもう1曲小室曲を置きつつ3曲連続小室曲にはせずに(trfは9曲目)、3曲目を失恋バラードの「M」にするという絶妙な配置。「M」という曲自体別れた相手のイニシャルをそのまま曲名にしたことで知られる曲で、小室のイニシャルはTKなので全く当てはまらない。しかし小室曲を2曲続けた後の3曲目となると少し意味合いが変わってくる。KOMURO、「M」の字は3文字目なのである。狙ってやったなら怖い。

あと一応MARCの許可も取ったという報道だったのに「DEPARTURES」のMARCのパート完全に亡き者になっているじゃないか。小室も関わったカバーアルバム『#globe20th-SPECIAL COVER BEST-』でもMARCのパートのほとんどがカットされてカバーされていたがMARCのラップも大事な曲の一部分なのにあんまりすぎる。

B00HT947KY初回盤DVD付  B00HT947LI通常盤  B00R9QSFK01&2 Special Limited Edition  B0196S7KG8UHQCD

印象度★★★★☆

2018.3.25更新

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