L⇔R シングル回顧1~1992-1994~

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L⇔R シングル回顧1~1992-1994~

L⇔Rはリアルタイムでは全く知らず、00年頃にミリオンヒットの8センチシングルを集めていた際に「KNOCKIN’ON YOUR DOOR」を入手したのが最初の出会いだった。
しかしこの時はそれっきりで、その後高3の頃にベスト盤『Last Roll』発売時に聞いてみようと思うもレンタル入荷されなかったのでその時は聞かず、大学3年か4年頃(05,06年)に図書館でベスト盤『Last Roll』を発見。よし聞いてみっか!と軽い気持ちで聞いたところ激しい衝撃を受けてそのままオリジナルアルバムを一挙制覇した。

過去曲回顧で取り上げたいとはずっと思っていたが、L⇔Rの場合プロリスナー的に洋楽と絡めて語られる事も多く、そういった文章を書くことは不可能であり、究極的に言えば全て極上のポップスの一言で話が終わってしまう。
それゆえ逆に書けなかったが、25周年でアルバムが一斉再発され、盛り上がってきているのでとりあえず1回書いてみようということで決行。

今回はC/Wまで含めたシングル13作のみに絞って振り返ってみたので個人的に上位に来る「SOCIETY’S LOVE」などアルバム曲は取り上げていない。

2017.3執筆
一般発売された全アルバム及びシングルはCD、CD未入手のC/Wは配信を利用し、アルバムと同一音源のため入手不要と思われる1st、4thシングル以外を入手して視聴。

1st LAZY GIRL/Bye Bye Popsicle-一度だけのNO.1

B000UVFLBM
92年5月25日
91年11月25日に限定ミニアルバム『L』でデビュー、92年4月25日に1stアルバム『Lefty in the Right[左利きの真実]』をリリースした1ヶ月後に今作がリリースされ、両A面扱いだが2曲ともシングルカットとなる。何故か黒沢健一の公式サイトのディスコグラフィーでは2曲目の「Bye Bye Popsicle」の単独A面扱いで記載されている。

また「Bye Bye Popsicle」は正式には「Bye Bye Popsicle[version]」でのシングルカットとなっていたが、実際には「Bye Bye Popsicle[version]」のシングルバージョンであった(ややこしい)。

Lazy Girl

作詞作曲:黒沢健一
1stアルバムでも1曲目。ド頭のウォ~オ~オ~オ~ウォ~♪からドキャッチ―で全編通してサビのような勢いでキャッチ―なまま駆け抜けるポップナンバー。途中でテンポが変わったり変幻自在予測不可能な展開を見せながらも最早ポップオブポップとしか言いようが無い。1stアルバムを再生した瞬間にこのアルバムを聞いて間違いは無かったと確信した。

ドラムが左に置かれるなど演奏が左右にセパレートしているのでイヤホンやヘッドフォンで聞くと分かりやすく、音の分離が面白い。『R』でのモノラル音源は当然モノラルなので音が1つに固まっている。こちらはなんだか面白みが無い。
★★★★★
1stアルバム『Lefty in the Right[左利きの真実]
1stベスト『Singles&More
初期音源集アルバム『L+R』(モノラル)
ライブアルバム『LIVE RECORDINGS 1994-1997』(ライブ)
3rdベスト『TREASURE COLLECTION
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-』(曲終了後に移行するジングルをバッサリカット)

Bye Bye Popsicle-一度だけのNO.1[version]

作詞作曲:黒沢健一・黒沢秀樹
(チャンチャラ,チャララ,チャンチャラ,チャララ,チャンチャラ,チャララ,ダン!ダン!ダ・ダン!ダン!)最初のキッス、エン,バーバーバイ♪のド頭だけでもうL⇔Rの虜になってしまうような魔性がかったポップナンバー。デビュー曲なのにもうラブソングを作りすぎて疲れた事を歌っているというのもなかなかユニーク。
「Lazy Girl」もかなり強いが、個人的には「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」の1発屋という認識でもってあんまり期待せずに最初に聞いたベスト盤『Last Roll』で1番最初に凄すぎてナンダコレと思ったのがこの曲。
またイヤホンやヘッドホンで聞くと音のセパレート感(ドラムが左、ギターが右にいる)が際立ってまた面白く感じる。

バージョン違いが複数存在し、最初に『L』に収録されていたのがオリジナル。
特に表記が無ければベスト盤にも大概がこのオリジナルのバージョンで収録されている(音の響きが変わったりはしているけど)。こちらはドラムが左でバンド演奏のままフェードアウトしていく。

『Lefty in the Right[左利きの真実]』には[version]という一風変わった表記でアルバムバージョンであることが明記されており、これはエンディングでバンド演奏が止まりストリングスアレンジへ移行してフェードアウトするので違いが分かりやすい。
このバージョンではドラムが右、ギターが左と左右の音が入れ替わっているのが特徴。
しかし後述のように2017年リマスター盤ではシングルバージョンに差し替えになったので本来のドラムが右のバージョンは旧盤(2017リマスター以外の再発盤ならOK)、配信では2012年のコンピ盤『Who is The Star? -WITS Compilation Vol.3 20th anniversary edition』収録音源でしか現在は入手できない。

シングル盤もジャケットに[version]の文字があるが、[version]のシングルバージョンであり、楽器の配置はオリジナル同様(ドラムが左)のままとなっている(エンディングはアルバムと同じストリングスアレンジ移行)。
2017年のリマスター盤においてはこのシングル音源に差し替えになり、アルバムにシングルバージョンが収録されている。これはポリスターに問い合わせたところ、マスターに問題があったためシングルのマスターを使用したためとのこと。

『LOST RARETIES』ではCRUSIN’MIXというミックス違いで収録。
これはドラムが中央に置かれている。エンディングがオリジナルと同じでバンド演奏のままフェードアウトしていく。

★★★★★
デビューミニアルバム『L
シングル([version])(左右の配置がオリジナルと同じ(ドラム左))
1stアルバム『Lefty in the Right[左利きの真実]』([version])(左右の音が反転(ドラム右)、リマスター盤はシングルVer.)
3rdアルバム『LOST RARITIES
3rdアルバム『LOST RARITIES』(CRUSIN’MIX)
1stベスト『Singles&More
初期音源集アルバム『L+R
ライブアルバム『LIVE RECORDINGS 1994-1997』(ライブ)
3rdベスト『TREASURE COLLECTION
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-
5thベスト『Looking Back-11 years of L⇔R-』(CRUSIN’MIX)

2nd (I WANNA)BE WITH YOU

B00005FOLX
92年9月26日
2ndアルバム『LAUGH+ROUGH』への先行シングルとしてリリース。
2曲ともアルバムに収録されたが、2曲ともシングル盤でしか聞くことが出来ないシングルバージョンとなっている。

(I WANNA)BE WITH YOU

作詞作曲:黒沢健一
比較的マニアックな雰囲気を濃くした2ndアルバム『LAUGH+ROUGH』の中ではかなり分かりやすく、シングル向けでキャッチーな楽曲。それゆえか『LAUGH+ROUGH』ではボーナス扱いになっている。
今作も十分にいい曲なんだけど1stの2曲があまりに凄すぎたので印象に残るまでにはやや時間がかかった。
ただあまり好きな曲だと意識していなかったにも関わらずいつの間にかサビやAメロのメロディーを普通に記憶していてじわじわと好きな曲になっていた。

実はこの曲、バージョン違い最多楽曲であり、非常に奥が深い
しかも最多なのにバージョン表記が全く無いのである。表記無しで毎回しれっと構成が変わっているという…。

シングルVer.の構成は
サビ(1回)→A→B→サビ(2回)→間奏→サビ(1回)→A(君にささやき続けるよ)。

具体的には2度目のサビと間奏の間にあったAメロが削除され、最後のサビも短くなっている
間奏への入りの編集が雑で、サビ終了後にややブツ切り気味、唐突に間奏へ飛ぶ。
視聴リンク検索にかからなかったのでここには載せていないが、iTunesやmoraで配信購入も可能。

最初に世に出たのはこのシングルVer.だが恐らく元々のオリジナル(フルサイズ)はアルバムバージョンで、シングル化に当たり長いので曲の一部を編集でカットしたものと思われる。

『LAUGH+ROUGH』収録のバージョンが恐らくオリジナルVer.。
シングルで削られていたサビ後のAメロ、最後のサビが1回分多い。
構成はサビ(1回)→A→B→サビ(2回)→A(君にささやくよ少しだけ)→間奏→サビ(2回)→A(君にささやき続けるよ)。

『Singles&More』では構成は『LAUGH+ROUGH』と同じだが10秒弱演奏時間が長くなっている
特に加えた箇所が無く、間奏が長くなったわけでもないのに何故だ…と思ったがなんだか全体に微妙にもっさいような…。
これは恐らく機械的に速度を若干落としていると思われる。これに伴いどこかテープが伸びているような微妙な違和感が漂う。

『Last Roll』に収録されたのはシングルバージョンと同じ構成だが、編集が雑だったシングルバージョンを再編集している。

サビ(1回)→A→B→サビ(2回)→間奏→サビ(1回)→A(君にささやくよ少しだけ)
具体的には唐突だった間奏への入りを修正して自然な繋ぎに変更、最後のAメロを差し替えている。
これはシングルでは削られていたサビと間奏の間のAメロをラストに貼り付けて繋いで再編集したものと思われる。
『Last Roll』の歌詞カードで最後のAメロの歌詞が誤植されているのはシングル盤の歌詞をそのまま掲載したためと思われる。
★★★★☆
シングルバージョンアルバム未収録(オリジナルの一部をカットしたバージョン)
2ndアルバム『LAUGH+ROUGH』(オリジナルバージョン)
1stベスト『Singles&More』(『LAUGH+ROUGH』Ver.を少し遅くしたバージョン)
3rdベスト『TREASURE COLLECTION』(『Singles&More』Ver.)
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-』(シングルバージョンを再編集したバージョン)

C/W PASSIN’ THROUGH

作詞作曲:黒沢健一
邦題は「’73追憶の日々」。アルバムにはpt.1とpt.2の2バージョンで収録されている。
シングルバージョンはpt表記が無いオリジナルバージョンだが、基本的にpt.1と同じ。
pt.1では最後のトゥルル歌唱がドゥーーーンとそのまま終わるが、このシングルバージョンでは続きがあってコラージュされた音声(笑い声など)が入りトゥルル歌唱が1度戻ってきてからフェードアウトしていくため若干長い。
pt.2は終盤にドラムが少し入るが大半がシンフォニックなアレンジになっている。
トゥルル歌唱以外はあまり強いインパクトの無い曲だが淡々としたドラムのリズムは一歩ずつ前進していくような感じもあり、聞くごとに一歩ずつ着実に印象に残っていく。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
2ndアルバム『LAUGH+ROUGH』(pt.1)
2ndアルバム『LAUGH+ROUGH』(pt.2)

3rd TUMBLING DOWN/RAINDROPS TRACES

B00005FOIH
93年6月25日
限定盤だったデビューミニアルバム『L』を中心とした初期音源をラジオジングルを交えて再編集した3rdアルバム『LOST RARITIES』に新曲として収録していた2曲をアルバムと同時発売でシングル化。
次回作もそうだが、洋楽につける邦題のように英語タイトルと日本語タイトルが併記されていて、媒体によって表記が異なる。
シングル盤でも英語タイトルが上になっていたが、黒沢健一の公式サイトでは日本語タイトル「恋のタンブリングダウン」になっている上に単独A面扱いになっている。

TUMBLING DOWN-恋のタンブリング・ダウン-

作詞:黒沢健一、作曲:黒沢秀樹
特に7、80年代の洋楽は英語タイトルにLOVEとか全く入ってないのに邦題でやたら「恋の」とか「愛~」とかつけるのが流行っていた印象があるが、英語タイトルに対する「恋の」日本語タイトルはオマージュなのだろうか。
別れていく2人を描いているがサビが比較的希望に満ちていたり、この曲の最大の肝であるサビ終わりのAGAIN&AGAIN&LOVE(最後はAGAINがさらに連呼される)だったり、全体に明るいのが印象的。これまたポップオブポップといったひたすら聞いていて気持ちのいいメロディー、サウンドには早くも王道感も漂う。
★★★★☆
3rdアルバム『LOST RARITIES
1stベスト『Singles&More
ライブアルバム『LIVE RECORDINGS 1994-1997』(ライブ)
3rdベスト『TREASURE COLLECTION
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-

RAINDROPS TRACES-君に虹が降りた-

作詞作曲:黒沢健一
両A面曲だが『Last Roll』未収録だったので個人的にはしばらくA面曲という認識が無かった。
当初地味だと思ったが後からじわじわいい曲だと思えるようになってきた曲。
「TUMBLING DOWN」と対極にこちらは完全に2人は別れたという状態で眩しかった頃を回想しているような歌詞なのでとびきり切ない。
ピアノとボーカルで始まる抑えた雰囲気もあって浸れる曲だ。また歌い出しが”机に彫ったイニシャル”なので学生時代を想起させノスタルジックでもある。イメージされるのは中高生くらいだが、よく考えると机にイニシャル彫るような行動って小学生までという印象もあったりする(迷惑行為なので止めましょう)。
★★★★☆
3rdアルバム『LOST RARITIES
1stベスト『Singles&More
ライブアルバム『LIVE RECORDINGS 1994-1997』(ライブ)
3rdベスト『TREASURE COLLECTION
5thベスト『Looking Back-11 years of L⇔R-』
6thベスト『プラチナムベスト L⇔R—One of a Kind—』(『LIVE RECORDINGS 1994-1997』Ver.)

C/W 恋のタンブリング・ダウン-Reprise-

作詞:黒沢健一、作曲:黒沢秀樹
1分半ほどに縮められたショートサイズバージョン。前作のように単にオリジナルを編集で削っただけではないようで、さりげなく後半の歌詞が一部新しくなっていてこのバージョンでしか聞けないというレア音源。
2番のA,Bメロ→1番のサビ→オリジナルに無い歌詞のサビ、という構成。
Repriseというと一部だけを繰り返したりするイメージがあるが、今作に関してはTV用(アニメ主題歌とかは大体このサイズだし)のショートサイズを別途作りましたみたいなイメージ。
★★★★☆
アルバム未収録

4th NOW THAT SUMMER IS HERE(君と夏と僕のブルージーン)

B00005FOJ5
93年12月20日
4thアルバム『LAND OF RICHES』と同時発売。前作に続いて英語タイトルと日本語タイトルの2つが用意されている。
前作と異なりシングル盤では邦題の「君と夏と僕のブルージーン」がメイン(上に表記)で扱われていたが、アルバムでは「NOW THAT SUMMER IS HERE」がメインタイトルで邦題はサブタイトル扱いにされている。

NOW THAT SUMMER IS HERE(君と夏と僕のブルージーン)

作詞作曲:黒沢健一
アメリカンポップスの色が強い感じで、色々なオマージュも詰め込まれているらしいので古いアメリカの洋楽ポップスに詳しいと色々見えてくるものもあるようだ。個人的にはこの曲を聞くとのどかな牧場の風景が見える気がする。何故なのか全く分からないが、今までの曲と違って曲調が何だかのどか&雄大な感じがするせいだろうか。聞きこむというより身を委ねたい系とでもいうのか。
★★★☆☆
4thアルバム『LAND OF RICHES
1stベスト『Singles&More
ライブアルバム『LIVE RECORDINGS 1994-1997』(ライブ)
3rdベスト『TREASURE COLLECTION
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-

C/W AMERICAN DREAM

作詞作曲:黒沢健一
タイトル通りアメリカン(?)な感じでこれまでの楽曲とはやや毛色が異なる。アルバムでは3曲目だが派手な2曲の後の箸休めといった感じで存在感はあまり強くなく、ぶっちゃけ全C/Wの中でも印象が薄い…。
★★★☆☆
4thアルバム『LAND OF RICHES

C/W BOTH SIDE NOW

作詞作曲:黒沢健一
ボーナストラック扱いのもう1つのC/W。別バージョンを除くとポリスター時代のC/Wで唯一アルバム未収録でプレミア化していたためか、『L+R』の初回盤8センチCDに収録された(つまり12センチのCDに収録された事が無…)
東京商科学院のCMソングにもなっていたが、CM前提でフルサイズで制作されなかったのか1コーラス~間奏~サビが終わるとボリュームのツマミを全力で回しにかかったかのような物凄い勢いでフェードアウトしてしまうので2分少々しかない。
しかし短い割には実にさわやかなメロディーが展開し、実験的な曲が多いC/Wの中では隠れた名曲といえる。フルコーラスで制作してほしかった…。
★★★★☆
初期音源集アルバム『L+R』初回盤8センチCDのみ

5th REMEMBER

B00005FRST
94年4月25日
94年になると嶺川貴子が脱退(その後95年にポリスターでソロデビューしている)。
デビュー当初の3人組に戻りポニーキャニオンへ移籍した。
これまでの4作が2nd以外は同発かシングルカットだったというのもあるが、今作でシングルでの初チャートインを果たした。

また「REMEMBER」はポリスター側からリリースされたベスト盤『Singles&more』に収録された。
移籍する場合の業界の慣例云々をクリアする代わりの条件の1つだったと思われ、その後実質選曲と音源を使い回しでリリースされたベスト盤『TREASURE COLLECTION』の時はこの曲だけ外されている。
またC/W曲はポリスター時代から一転してアルバム未収録になる事が多くなった。

REMEMBER

作詞作曲:黒沢健一
移籍を機に根本のところは変えずとも、いかんせんO社ランクインもアルバムでかろうじて50位前後、シングルは100位圏外が続いていたのでひとまずの目標は売れる事となったようだ。そんなわけで売れる音楽を目指しつつあったようだが、今作に関しては移籍しなかったとしても次のシングルとして準備していたらしく、結果的にはこれまでとこれからの過渡期のような立ち位置のナンバー。
強烈なインパクトは無いがさわやかであり少しばかりの切なさも入り混じったメロディーは確かに耳に残る。同時に過去の夏の風景が蘇るかのように感情を刺激する。具体的な思い出とかなくてもこの曲が映すのは”あの頃の夏の風景”。当初そんなでもないかなと思っていたが気が付けばけっこう好きな1曲になった。
★★★★☆
5thアルバム『LACK OF REASON
1stベスト『Singles&More
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-
6thベスト『プラチナムベスト L⇔R—One of a Kind—

C/W 夜を撃ち抜こう

作詞作曲:黒沢健一
エレキギター主体のアップテンポなロックナンバー。基本的にポップな曲が多いL⇔Rの中ではエレキギターで曲を引っ張っていくストレートなロックナンバーは比較的珍しい。まさに夜を撃ち抜くような勢いにあふれており、夜の高速をすっ飛ばしながら聞くとテンションが上がりそう。
★★★★☆
アルバム未収録

6th HELLO IT’S ME

B00005FRT5
94年10月21日
表題曲「HELLO IT’S ME」はポッキーのCMソング。当時の若手人気女優4名(清水美砂、牧瀬里穂、中江有里、今村雅美)を起用してポッキー四姉妹物語として数年に渡ってシリーズ展開していたこともあって、翌95年には映画『四姉妹物語』へ発展、映画版の主題歌にもそのまま起用された。個人的にCMを見た記憶は無いが、シリーズで大量OAされたのが効いたのかアルバム同時発売(ミックス違い)だったにも関わらず初のトップ10入り、ロングセラーとなり40万越えのヒットを記録した。
次が売れすぎてしまい1発屋扱いされるようになってしまったが、そうでなければヒット曲としてもう少し記憶されていたかもしれない。
またシングル3曲目には初めてカラオケバージョン(Instrumental version)が収録されたが結果的にこれっきりだったのでL⇔Rのシングルで唯一カラオケ音源が発売された曲となった。

HELLO IT’S ME

作詞作曲:黒沢健一
これまでのシングルとは少し毛色が異なり、自身の存在証明、自分は確かにここにいると立ち位置を確認して前へ進んでいこうとする前向きさと優しさが暖かくも勇気をくれる。今作以降、シングルに関してはラブソング的なものよりもこのような作風がメインとなったので移籍第1弾の前作よりも転機っぽい。実際前作はポリスター時代に用意されていた曲であり、今作に関しては移籍後に作った曲だったようだ。
ヒット当時は知らず00年代半ば頃に初めて聞いたんだけどけっこう色々なものを見失っていた時期だったので“HELLO 僕はここにいるよ”とか“昨日までの悲しみ捨てて”という地に足のついた言葉にグッと来た。落ちたところから立ち直っていく時に効く曲だ。

シングル(各ベスト盤)とアルバム『LACK OF RESON』ではミックスが異なる。アルバムではボーカルにエコーがかかって全体にも音の広がりが異なっている。シングルの方がボーカルも演奏も音がハッキリしているので個人的にはシングルの方が好みだ。といっても目立って違うわけではない。
2017年再発盤の『LACK OF RESAON』でSINGLE MIXが追加収録されたものの、意識せずに聞いてると普通に同じ曲が最後に2回連続でかかったようにしか聞こえなかったりもする。
★★★★★
5thアルバム『LACK OF REASON』(ALBUM MIX)
5thアルバム『LACK OF REASON』(SINGLE MIX)(2017年盤追加収録)
2ndベスト『Singles&More Vol.2
4thベスト『Last Roll-11 years of L⇔R-
6thベスト『プラチナムベスト L⇔R—One of a Kind—

C/W Hyper Berry Dance

作曲:L⇔R
作曲がバンド名義になっているシングルでは初のインストナンバー。妙に怪しげかつド派手なサウンドが炸裂する。SF映画の悪役がその悪役っぷりを盛大に見せつけているシーンのBGMにかかってそうな(?)くらい妙な迫力がある。Hyperの名に恥じない(?)1曲
★★★☆☆
アルバム未収録

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