PRINCESS PRINCESS シングル回顧~1987-1996~

ガールズバンドの元祖、最も成功したガールズバンドと現在では言われる事が多いPRINCESS PRINCESS。しかしガールズバンドの呼称は文字通りに10代半ばでヒットしたWhiteberryやZONE以降に一般的になっていった言葉で、当時の女性編成のバンドはギャルバンとかレディースバンドなどと呼ばれる事の方が多かったようだ。同時期に活躍したSHOW-YAとはスタイルはかなり違っていたがいずれにしても当時の両者のヴィジュアルを見る限り、「ガールズ」=少女扱いするには少々失礼な感じがする。

出自は自分たちでバンドを組んだのではなく、1983年に一応バンドのオーディションという形で選ばれたメンバー5人だったが、翌1984年の「赤坂小町」としてのデビューはどう見ても聞いてもアイドルであり、バンドというには難しいものがあった。
1985年には事務所を移籍し、「JULIAN MAMA」に改名するも作品リリースには至らず、1986年に「PRINCESS PRINCESS」と再び改名してCBSソニーでデビューした。このデビューはシングルではなく、ミニアルバム『Kissで犯罪』でプロデュースはムーンライダーズの岡田徹が担当。赤坂小町時代からすればしっかりロックバンドの体裁にはなったものの、6曲中自作は1曲だけ「作曲:プリンセスプリンセス」だったのみ。この当時レコードからCDへの過渡期だった事もあったと思われるが、ミニアルバム『Kissで犯罪』は解散するまでCD化されることは無かった

1987年にレコード会社はそのままに再び事務所を移籍。4月に1stシングル「恋はバランス」が発売され、以降は解散までそのままの体制となった。「恋はバランス」こそ提供だったものの、続く1stアルバム『TELEPORTATION』で自作へ移行し、メンバー5人全員がソングライターとして活躍した。

PRINCESS PRINCESSは90年代のミリオンヒット時代が到来する直前の89年にイチ抜けでミリオンヒットを飛ばして全盛期を迎えた。そしてミリオンセラーが当たり前になっていた90年代半ば頃には既に失速してしまっていた。解散した96年は個人的にヒットチャートを見始めた時期だったが、それが96年8月からであり、既にPRINCESS PRINCESSは解散していた。現役時代をリアルタイムで見ることはできなかったが、「世界でいちばん熱い夏」「Diamonds<ダイアモンド>」はどこかで耳にしていつの間にか知っていた。またソロになった奥居香が97年に『めざましテレビ」のテーマ曲「ハッピーマン」を歌っていたのでプリプリのボーカルの人とは知らずに耳に入っていた。この1曲ポッキリしか記憶が無いのでしばらく「ハッピーマン」歌ってた人と一致しなか

解散から10周年を迎えた06年にベスト盤、シングルBOX、アルバムBOX、ライブDVD BOXと立て続けにリリースされ、ここで初めてまともに聞いた。以降『プリプリ・サマソン!』『THE PREMIUM BEST』、12年再結成時の『THE REBIRTH BEST~再会~』と適宜リリースされるベスト盤はリアルタイムで都度聞いてきたが(あれ?フユソン…)、実のところ主要なベスト盤だけでは21作のシングルを聞くことができない。後半がほとんど入らないからだ。かといってオリジナルアルバムだけだと今度はヒットシングルさえ抜けまくる…。

シングルBOXと全曲集がリリースされているのでそれ1発で揃えることは可能だが、BOXモノ以外で21作を辿るにはオリジナルアルバム、特定のベストアルバムを組み合わせて辿る必要がある。シングルを全部聞くだけでもかなりの時間がかかった…。

このたび87年の1stシングルから30周年を記念し、21作のシングルA面のみを取り上げる事にしてみた。

2017.8~9執筆

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ゆず 20周年シングル回顧4~2012-2015~

自己啓発壮大路線を「with you」で打ち止めにしたゆずはその後寺岡呼人との原点回帰を挟んで再び新たなアレンジャーと組むようになり、テーマパークのような楽しげな遊園地路線へと移行。にぎやかな印象が強いが、遊園地路線ではバンドを起用することが少なくなり、アコースティックギター+打ち込みをメインに、適宜ブラスやストリングスを足すという構成の曲が多くなった。

一方で依然として北川曲ばかりという状況は続いており、20周年オールタイムベスト『ゆずイロハ』では数少ない近年の岩沢A面曲ばかりことごとく外されるという状態にもなった。

またあるがままに年を重ね、あるがままの曲を書き続ける岩沢が年相応に40歳になったのに対して、北川は20代後半辺りからあまり変わらず謎の若々しさを保っており、かつてミスチル桜井に似ていると言われていた風貌は10歳若いAAAの西島隆弘と似ているとも言われるようになり、実際2017年にFNS歌謡祭で共演したところ本当にそっくりで、逆に一緒にいる岩沢だけ年上のオジサン(※年相応の40歳なだけ)みたいに見えてしまう状態に。初期の頃”2人の若者”だったのにいつの間にか同年齢に見えなくなってきたところに20年の厚みがある…のかもしれない。

2017.6~8執筆

35th with you

with you
12年5月23日
詩曲:北川悠仁
「虹」に続く日本生命CMソング。CM自体が前回同様にロンドンオリンピックが近づくとオリンピック選手向けの応援タイアップみたいに変化していき、けっこうかかっていたので、今回もオリンピックタイアップみたいな状態になっていた。次回作「また明日」がリリースされた頃がちょうどオリンピック開催期になったのでむしろ「また明日」よりもOAされてね?状態に…。

再び蔦谷好位置と組み、求められている壮大自己啓発路線にストレートに応えた曲といった感じで「虹」を越えるとか並ぶとかいう感じではないかなと思う。というか「虹」で既に最高点に達し、「Hey和」で完全に行き過ぎてしまったイメージだったのでこの壮大自己啓発路線ってそもそも連発できるものでもないし、マンネリ感は否めなかった。

とはいえ「虹」と同じタイアップで同じようなオリンピック応援歌としても使われるという状況の中、岩沢が声が出るか不安だと訴えるほどのサビ終わりの裏声の限界以上に挑んだような超高音はかなり攻めていた。っていうかムチャが過ぎたと思う。無理したら喉壊すよこれは…。

結果的に今作は壮大自己啓発路線の最終着地点となり、ゆずはこの路線を掘り進めるのをスパッとやめ再び新たな境地を目指していくことになった。こういう判断があっさり出来てしまうフットワークの軽さは意外と他にない長所だと思う。
★★★☆☆
11thアルバム『LAND
5thベスト『ゆずイロハ

with you
ゆず
2012/05/23 ¥250

36th また明日

また明日【初回盤】 また明日【通常盤】
12年8月8日
詩曲:岩沢厚治
久々の岩沢曲、そして久々の寺岡呼人との共同プロデュース。シンプルでアコースティックなバンドサウンドで寺岡呼人と組んでいたかつてのゆずの王道が炸裂する文字通りの原点回帰の極みのような楽曲。原点回帰は時にもうあの頃に戻れないのか…と逆に思ってしまうようなあの頃に及んでない感が出てしまう事もある。しかしゆずの場合、ここ数年で超はじけた曲から壮大の極みまでありえないほどの壁をぶち抜いてきていた。壮大路線が天井に行き着いてこのまま続けても…となってきたようなこのタイミングで、スパッと原点回帰をしたのは実に効果的だった。すっかり影が薄くなっていてC/W、もしくはアルバムで1,2曲隙間のように配置される存在になっていた岩沢曲でこの勢いというのも感動した。直近の岩沢曲シングル「マイライフ」や「from」で正直2人の間にかなり差がついてしまった印象が否めなかったが今作を聞いて岩沢さんまだ枯れてない!と思えた。これで『ゆずイロハ』に収録されなかったのは残念すぎた。しかも『YUZU YOU[2006-2011]』以降のシングルで外されたのこの曲だけだし…。
★★★★☆
11thアルバム『LAND

また明日
ゆず
2012/08/08 ¥250

37th REASON

REASON 【ゆず Ver.】 初回限定盤 (CD+DVD) REASON 【HUNTER×HUNTER Ver.】 完全生産限定盤 (CD+DVD) 「REASON」【ゆず Ver.】 通常盤
13年1月9日
詞曲::北川悠仁・岩沢厚治・前山田健一、編曲:前山田健一&ゆず
日テレでリメイクされたアニメ『HUNTER×HUNTER』ED。グリードアイランド編の間に使用されたが、後の最終話で突如使用され当時使用されていた「表裏一体」を差し置いて番組を締めくくる大役を授かった。確かに会長選挙編が終わり、ゴンがジンと会って今後の希望に溢れた感じのラストシーンにはシリアスな「表裏一体」よりも今作の方がハマっていた。アニメ盤が用意され、ゆず史上初めてCDの収録内容(C/Wが違う)が異なる複数発売となった。ただ今回アニメ盤に収録されたC/W「流れ星☆キラリ」はゆず提供で声優陣が歌うというものだった。「流れ星☆キラリ」自体は後にゆずバージョンとしてゆずが歌うバージョンがアルバムに収録された。

前山田健一との共作により、1番と2番でメロディーが違うとかAメロだったのがBメロに変わったりとかかなり複雑な展開を見せる捻りまくりの大作になった。しかし全体のキャッチーさはずば抜けていてここに来てのまだ新しいゆずの世界があったのかと驚かされた。「with you」で壮大路線を打ち切り、「また明日」で原点回帰するという1クッションを挟んでこの新機軸。デビュー15周年を越えてなおこの進化は驚かされるばかり。
★★★★☆
11thアルバム『LAND
5thベスト『ゆずイロハ

REASON
ゆず
2013/01/09 ¥250

配信 イロトリドリ

13年1月30日
詩:北川悠仁、曲:北川悠仁・JIN、編曲:JIN&ゆず
新年と同時に習い事も始めようという狙いを全開にして年明けに毎年大量OAされているユーキャン通信講座のCMタイアップ。メンバーも出演してユーキャンで頑張れば色とりどりの資格が取れる事をアピールしていた…というかまあほとんど曲のPVだった。「REASON」は正直アニメ見てないと知らない曲になりそうだが、今作の方が当時も多くの人が耳にしていたのではないかと思う。

GReeeeNのプロデューサーとして知られるJINを共同作編曲に招いたことで、GReeeeNっぽい世界観とゆずの世界観が融合したようなまたしても新鮮な楽曲。合いの手みたいに随所でぶっこまれたりする楽しさ、何よりとびきりポップでキャッチーなサビの気持ちよさが最大の魅力だろう。配信じゃなくてシングルCDで出してもかなり爪痕残せたんじゃないかと思う。

『ゆずイロハ』ではいきものがかりとコラボしてMVまで制作されたので改めて注目される楽曲となった。柔軟に歌詞…というか行間をいきものがかりとのコラボ仕様に変えていて3組のコラボの中でも最も印象に残る楽曲となった。PVでは吉岡以外の4人ギター演奏スタイルだったが実際のクレジットではいきものがかりの2人はやっぱりギター弾いてなかった…っていうのはご愛敬。
★★★★☆
11thアルバム『LAND
5thベスト『ゆずイロハ

イロトリドリ
ゆず
2013/01/30 ¥250

38th 友~旅立ちの時~

友~旅立ちの時~(期間限定盤CD+DVD)
13年9月18日
詩曲:北川悠仁、編曲:斎藤有太&ゆず
『第80回NHK全国学校音楽コンクール』中学校の部課題曲。08年のアンジェラ・アキ以降、中学の部にだけJ-POP起用が恒例になっていたいわゆるNコンタイアップ。年末までの期間限定シングルとして発売され、MVを収録したDVD付仕様1種のみだった。

このタイアップ、担当ミュージシャンによって”中学生向け”に対する捉え方や向き合い方が違っているので並べていくと各アーティストのNコンへのスタンスの差が伺えて面白いが、ゆず(というか北川)に関しては想像通りのストレートさに加えて、合唱曲という本来最も前提にすべき点もかなり意識した印象。近年やっていたような派手な展開を避けて、「翔」に続く斎藤有太との共同アレンジにより通常のシングル曲としては地味に感じるくらいの曲に仕上げた辺り、真面目だなと思った。C/Wにはゆずと合唱バージョンが収録され、ピアノ(メイン)、ギターというシンプルな演奏にゆずがメインをNHK登場児童合唱団がバックコーラスを入れるバージョンも収録されている。メインメロディーを合唱しているわけではないので実際の合唱練習用には使えな
★★★☆☆
12thアルバム『新世界
5thベスト『ゆずイロハ

友 〜旅立ちの時〜
ゆず
2013/09/11 ¥250

39th 雨のち晴レルヤ/守ってあげたい

雨のち晴レルヤ / 守ってあげたい
13年11月13日
両A面シングルで2曲とも岩沢曲というのが過去2回、2人で1曲ずつというのが3回あったが、意外な事に2曲とも北川曲というのは今作が初となった。朝ドラタイアップシングルという事で、CD屋にやってきた視聴者層が何種も並んでいて混乱するのを避けるためか、1種のみで発売された。初回盤はスリーブケースがついた。

雨のち晴レルヤ

詞:北川悠仁、曲:北川悠仁・佐藤和哉、編曲:CHRYSANTHEMUM BRIDGE&ゆず
NHK朝ドラ『ごちそうさん』主題歌。オリンピック、Nコンに続いて朝ドラとNHK三大タイアップをこれにて制覇(09~12年で達成したいきものがかりに続く制覇)。共作というか佐藤和哉の「さくら色のワルツ」を原曲としているほか、間奏ではクラシックも引用している。落ち着いた曲調ながら展開がコロコロ変わったり、全体に多国籍感が漂いながらも幸福感に溢れた名曲。以降起用が増えるCHRYSANTHEMUM BRIDGEと新たに組んだ効果が存分に発揮されていると思う。「桜会」を物凄くブラッシュアップしたような感じもあり、この曲が凄すぎて当初からどこか物足りなかった「桜会」がますますこの曲へ至るための試作曲みたいな印象に変わってしまった(勝手に落とすな)。
★★★★★
12thアルバム『新世界
3rdライブアルバム『二人参客 2015.8.15~緑の日~』(ライブ)
5thベスト『ゆずイロハ

雨のち晴レルヤ
ゆず
2013/09/30 ¥250

守ってあげたい

詞曲:北川悠仁、編曲:soundbreakers&ゆず
映画『すべては君に逢えたから』主題歌。歌詞を少し変えてJUJUに提供したバージョンが挿入歌として使用されていた。JUJUは1週間後にメインタイトルシングルとして発売。前アルバム『LAND』にも参加していたsoundbreakersを共同アレンジャーに起用。感動的なストバラでいわゆる年末バラード。そのままフルのバンド演奏+ストリングスだとどっしりしすぎてしまうためかあえて打ち込みで軽めに仕上げたドラムが楽曲の軽量化の役割を果たしている。この曲調でドラムを打ち込みで軽く仕上げるというのも地味に凄い判断だと思う。
★★★★☆
12thアルバム『新世界
5thベスト『ゆずイロハ

守ってあげたい
ゆず
2013/11/01 ¥250

40th 表裏一体

表裏一体【ゆず Ver.】 表裏一体【HUNTER×HUNTER Ver.】(完全生産限定盤)
13年12月25日
詞曲::北川悠仁・岩沢厚治・前山田健一、編曲:前山田健一&ゆず
「REASON」に代わるアニメ『HUNTER×HUNTER』ED。今回はゆずサイドの初回盤が用意されず、ゆず盤とアニメ盤の2種発売でC/Wが異なる。アニメ盤のC/Wには「REASON」「流れ星キラリ(ゆずバージョン)」といった既存曲、前回同様にゆずが制作して声優陣が歌う新曲「約束の唄」が収録されていた。

今回も前山田健一を招いての複雑な楽曲になったため「REASON」と同系統に括られがちではあるが、明るかった「REASON」に対して今作の方がシリアスでカッコいいアニソンナンバーに仕上がっている。アニメ自体もキメラアントとの命がけの勝負が繰り広げられていったのでアニメの作風の変化にも合っていたと思う。
今回凄いなと思ったのが、イントロの途中で曲調が変わってしまうところ。イントロ部分の曲調は後で登場して繰り返されるが、いきなり曲調が変わっての最初のAメロだけなんだか妙に80’sっぽいのは気のせいだろうか。
★★★★☆
12thアルバム『新世界
5thベスト『ゆずイロハ

表裏一体
ゆず
2013/12/25 ¥250

41st ヒカレ

ヒカレ
14年2月12日
詩:北川悠仁、曲:北川悠仁・JIN、編曲:蔦谷好位置&ゆず
アルバム1週間前の先行シングル。「虹」「with you」に続く3度目の日本生命タイアップ。今回はソチオリンピック開催期という事でほぼ発売時からオリンピック応援タイアップ(特に浅田真央)みたいになっていた。作曲にJINが参加しているが、アレンジは現時点でシングルA面参加最後となった蔦谷好位置。このためプロデュースはゆず・JIN・蔦谷好位置の連盟扱いとなる。さすがに3度目ともなると定番な感じもしてきたが、「虹」以上の高みを目指しすぎた感もある「with you」に比べると、歌詞も曲調も行き過ぎないところに落ち着きつつ、マンネリには感じない範囲で期待に応えた楽曲になったと思う。
★★★★☆
12thアルバム『新世界
5thベスト『ゆずイロハ

ヒカレ
ゆず
2014/02/12 ¥250

42nd OLA!!

OLA!! [ゆず盤 (2曲入り)] OLA!! [クレヨンしんちゃん盤 (1曲入り)] 完全生産限定盤
15年4月15日
詩曲:北川悠仁、編曲:前山田健一&北川悠仁
アニメ映画『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』主題歌。『ドラえもん』に続いてしんちゃんタイアップも制覇した。ドラえもんの時は随分意識的にキッズ向けに合わせて言った感じがあったが、時代の変化もあって大人になっても(もちろん子供も)しんちゃんを普通に楽しむ世代が増えてきたためか、今回は極端に子供向けにした感じは無い。むしろ近年のゆずの遊園地路線がそのままはまったような印象。今回はサウンドプロデュースとアレンジで参加した前山田健一がいいスパイスになったと思う。

先に配信で発売されていたC/Wの「ポケット」は、当初両A面として扱われていたが発売間もなく何故か完全なC/W扱いに変わってしまった。通常盤の表記だと「OLA!!/ポケット」になっててどう見ても両A面扱いなんだけど、しんちゃん盤を「OLA!!」1曲収録のみにしたためだろうか。
★★★☆☆
13thアルバム『TOWA
5thベスト『ゆずイロハ

OLA!!
ゆず
2015/03/30 ¥250

配信 かける

15年7月1日
詩曲:北川悠仁、編曲:Taiyo Doki&稲葉貢一&ゆず
4度目の日本生命CMタイアップ。今回は直近にオリンピックが無く、オリンピック付近のCM大量OAが無かったのであまりCMでかかっていた記憶が無い。アコースティックギターと電子音のみで構成されたかなり異色の楽曲。ここに来てバンド起用が激減してギター以外を打ち込みで処理する曲が増えていたがそれを象徴するような新たなゆずを示した1曲だと思う。この年の紅白にはCDとして発売しないまま今作を披露。年明けにアルバム収録されCD化された。「OLA!!」や「終わらない歌」が出ていたのにそれを差し置いて配信だけだった曲が選ばれるとは思わなかった。2人のギター+光を生かした演出だったのでそういう近未来的な演出を紅白がやりたかったのか、2曲とも他局の色が強すぎたせいか。
★★★☆☆
13thアルバム『TOWA
5thベスト『ゆずイロハ

43rd 終わらない歌

終わらない歌
15年8月12日
作詞作曲:北川悠仁・前山田健一、編曲:前山田健一&北川悠仁
フジテレビ『めざましテレビ』2015年度テーマ曲。年度始まりの週の月曜(3月30日)から年度終わりの金曜(4月1日)まできっかり1年間使用された。最初の頃(「REASON」)は岩沢も参加していたのに「OLA!!」といい今作といいいつの間にか北川・前山田の2人だけで編曲まで仕上げてしまっているのは若干気になるところだが、近年の定番になりつつある遊園地路線の楽しげな楽曲。今回はブラス隊をフューチャーしており、横浜スタジアムでの弾き語りライブでもこの曲のみマーチングバンドと共に演奏された。
★★★★☆
3rdライブアルバム『二人参客 2015.8.15~緑の日~
4thライブアルバム『二人参客 2015.8.16~黄色の日~
13thアルバム『TOWA』[Album Version]
5thベスト『ゆずイロハ

終わらない歌
ゆず
2015/03/30 ¥250

ゆず

ゆず 20周年シングル回顧3~2007-2011~

デビュー10周年を迎えたゆずはアルバム曲をまとめたベスト盤『ゆずのね 1997-2007』で10年間を総括。そしてデビュー以来の共同プロデューサーだった寺岡呼人を離れ、新たに蔦谷好位置を共同プロデューサーに迎えた。蔦谷好位置はJUDY AND MARY解散後ソロになって低迷していたYUKIを復調させて以降幅広いアーティストを担当。同じく長らく低迷していたエレファントカシマシも蔦谷好位置が関わった途端に再ブレイクといえる勢いを取り戻すなど、中堅からベテラン級のミュージシャンに新風を吹き込むのに長けたプロデューサーという印象があった。ゆずも例外ではなく、蔦谷好位置が関わるようになった事でこれまでの枠を拡大。加えて北川がこれに刺激されたのか、これまで以上に未開の地を切り開いていくように次々と新たな楽曲を生み出していった。

さらにTV出演も解禁。北川に至っては月9ドラマの主演級にまで挑戦(ただし役者業にはそれ以上手を出さなかった)。新たなファン層を開拓することに成功。「栄光の架橋」が最大の代表曲のような扱いになってきて”上がり”を迎えそうなタイミングで次々と新たなカードを切っていったため、一定以上の人気と存在感をキープしたまま突き進んだ。

ゆずの音楽性がはるかに拡大していく中でも岩沢の楽曲の世界観はシンプルなまま変わることが無く、結果的に北川が大半の楽曲を書くようになり、岩沢曲はアルバムで数曲以下、シングルA面採用機会も激減した。 「ゆず 20周年シングル回顧3~2007-2011~」の続きを読む…

ゆず

ゆず 20周年シングル回顧2~2001-2006~

21世紀を迎えると再び明るい方向性に回帰。今までにない遊び心を見せたり、4週連続1コインシングルリリース、3曲A面など様々な実験的試みや挑戦もこなしながら順調にキャリアを重ねていった。04年には代表曲となる「栄光の架橋」も生まれた。気が付けば2人は「もうすぐ30才」であり、デビュー10周年も迫っていた。

この時期までは北川のA面採用が多いものの、要所要所では岩沢曲がA面を飾っており、両A面の2曲とも岩沢曲という事もなんと2度もあった。 「ゆず 20周年シングル回顧2~2001-2006~」の続きを読む…

ゆず

ゆず 20周年シングル回顧1~1997-2000~

1997年にインディーズデビュー。トイズファクトリー社長の稲葉貢一がゆずのために設立したセーニャ・アンド・カンパニー(SENHA&Co.)に所属してのインディーズデビューだった。インディーズではミニアルバム『ゆずの素』1作のみで、98年には2ndミニアルバム『ゆずマン』でメジャーデビュー。トイズファクトリーではなく、セーニャ・アンド・カンパニーのままメジャーデビューした。セーニャにはその後何度か別のアーティストが所属した事もあったが、どれも単発~数年程度で離れており、実質的にゆずの専属レーベルとなっている。ゆずのCDの品番が「SNCC」で他にほとんどこの品番を使っているアーティストを見かけないのはこのためだ。

シングルを出したのはインディーズデビュー、メジャーデビューの後の98年6月3日。ミニアルバム2作の頃は無名で、「夏色」のロングヒットで世間一般にゆずの名が知れ渡った。一般的に1stシングル=デビュー作と捉えられがちなのでゆずのデビューは98年の夏という認識が強く、07年に10周年、17年に20周年というのは正しいんだけど何か1年早い気がするのはこれが原因だろう。

メジャーデビューと同時に寺岡呼人がサウンドプロデューサーとして主にアレンジ面を支えた。先に曲を書いていたのは岩沢だったらしく、このためインディーズ時代は岩沢曲がメインだったがメジャーデビューと同時に北川が才能を発揮するようになり、すぐに北川曲がやや多めという配分になった。

この時期は連続でスマッシュヒットを連発。そのどれもが20~30万台にとどまり、ミリオンヒット全盛期の90年代末期だったが、当時の基準における大ヒット曲は出なかった。アルバム『ゆずえん』は唯一ミリオンセラーを記録しているが、大ヒットが出ないことで逆にピークを作らず、安定した人気の土台を作れたのは大きかったと思う。

ただかなり連続でリリースしていたのでTVには出なかったもののかなり多忙を極めていたようで、99~00年頃、アルバム『トビラ』にかけては一時的に内省的な楽曲を立て続けに発表。基本前向きで明るい曲をメインとするゆずが最もやさぐれたのがこの時期となった。
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ゆず

19 シングル回顧~1998-2002[19→23]~

岡平健治、岩瀬敬吾で結成されたフォークデュオ「少年フレンド」、そこにイラストレーターの326が作詞&ビジュアル(アートワーク)担当として加入して3人組としてデビュー。326のその後の扱いと解散時の状況から事務所が発表していた公式のヒストリーと実際の結成経緯には恐らくいくつかの相違があるものと思われるが、公式発表では3人は意気投合として19を結成したとされている。デビュー時点で326が20歳になっていたが、2人は19歳だったので19だったというのが定説だが明言はされていない。

3rdシングルまでは一貫して326がジャケットイラストを担当。ただし326は歌や演奏には参加していないのでライブパフォーマンスは岡平健治、岩瀬敬吾というスタイルで活動。00年になると326は脱退させられてしまい、公式発表上もなんだか有耶無耶のまま19は2人組となり、いつの間にか326とは初期にコラボレーションしていただけの扱いにされてしまった。

そして02年には突如の解散。何かと大人の事情が見え隠れする…というか事務所との軋轢を感じさせる点が多かったが、楽曲面で見ても後期になるほど2人の音楽性はかけ離れていっていた。

2017.7  A面のみ昔公開していたものを全面改訂しC/Wを追加

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19

Every Little Thing シングル回顧5~2011-2016~

アルバム『CHANGE』で復帰した五十嵐充だったが、結局それっきり継続的に関与する事は無かった。『CHANGE』ツアーは無かったので、1年経過してから活動が再開された。『CHANGE』の穏やかモードを引き継いだのと、震災の影響もあってか、しばらくはかなり落ち着いたバラード系のナンバーが続き、アルバム『ORDINARY』はELTの中でも最も穏やかな1作となった。

一転して次のアルバム『FUN-FARE』では軽快な楽曲が増え、エレクトロ路線など新たな境地も開拓するようになった…が、20周年を前にしていよいよシングルヒットが全く出せなくなってきてしまい、20周年は前倒しで20年目に突入した2015年に大々的に掲げてしまう事となる。09年に出したばかりのベスト盤にその後のシングルを加えたコンプリートシングルA面コレクションをニューアルバム『Tabitabi』とセット販売のみで格安でリリースするなど奇をてらった戦略は失敗というほど売れなかったわけではないが、成功というほど売れたわけでもなかった。

以降は持田の結婚もあり、活動は緩やかに停滞していく。20周年を掲げていたにも関わらず全く歌番組には呼ばれず、かつて「うたばん」でそのオモシロキャラを開眼させた伊藤はバラエティの常連のような存在になってきて、公式サイトには音楽の情報よりもバラエティ番組出演の情報ばかりが並ぶようになった。しまいには新譜情報が発売目前まで全く告知されないようになるなど、プロモーションがほとんどされない、されないので未だかつて見た事ないような最低順位と最低売上を大幅更新する…という悪循環…。

なんとか2016年まで1年に1曲は何かしら作品が出るという状態をキープしたが…2017年は夏にようやく配信で新曲が1曲リリースされたのみ。バラエティ出演メインの状態が続いていて今後はどうなってしまうのか。20周年を越えて正直不安も残る状態なのも確かだ。 「Every Little Thing シングル回顧5~2011-2016~」の続きを読む…

Every Little Thing シングル回顧4~2007-2010~

この時期になると爽やかなポップス路線に回帰。、個性派極まっていた歌い方のクセが抜けてストレートな歌い方に戻った。CDで聞く分には歌い方がスッキリと落ち着いたように聞こえてはいたものの、08年7月の「とくダネ!」コーナーの「朝のヒットスタジオ」では「Time goes by」を原曲オケで歌ったため、出し切れない高音部分が悪い意味で話題になってしまった。

09年後半にはサウンドプロデューサーとして五十嵐充が復帰。あくまでELTは2人のままで五十嵐は外部参加という扱いだったが、久々の3人での楽曲制作が行われた。提案はエイベックス側からで五十嵐充も凄くやる気になっていたそうだが、ベストヒットツアーとベスト盤リリースを同時並行で行い、アルバム『CHANGE』発売とほぼ同時にそのツアーが終了。最後は五十嵐充もステージに登場し、ライブで共演もしたが、ツアー自体はベストヒットツアーだったのでシングル曲程度しか披露されず、『CHANGE』を引っ提げてのツアーは開催されなかった。その後1年近くライブもCDも出していないだけに、せっかくの五十嵐充とのアルバム制作は2010年に夏頃をメドにじっくり作っていけば良かったのに…。09年秋~10年春までの過密日程には謎が残る。 「Every Little Thing シングル回顧4~2007-2010~」の続きを読む…

Every Little Thing シングル回顧3~2003-2006~

徐々に枯れつつあった歌声が激変して個性的な歌い方を模索した結果、アコースティック路線へ転向していったELT史上最も激動期、かつ個性派路線だった時期。以前のイメージのままでいると変わり切った雰囲気を受け入れるのが至難だが、変化を受け入れることができるとこの時期は途端に名曲の宝庫と化す。

基本的に多くのアーティストの基礎売上は低下していく時期だっただけにELTもまた徐々に売上が低下していたが、この時期では「また あした」「恋文/good night」が前後の作品よりも目立った結果を残しており、TVで「fragile」まで代表曲を抑えて取り上げられるほどではないが、そこそこ知られた以降の代表ヒット曲として一定の認知は得ていると思う。 「Every Little Thing シングル回顧3~2003-2006~」の続きを読む…

Every Little Thing シングル回顧2~2000-2002~

99年3月31日のベスト盤『Every Best Single +3』リリース以降は、活動を休止。後に持田は「五十嵐さんの回復を待つ状態」とも語っている。00年年明けのリリース再開に向けて動き始めたものと思われるが、五十嵐充は以前のペースに戻る事が出来なかったようで、活動再開後、3rdアルバムリリースとツアーを目前に控えて突如脱退する事を発表。発表即日で脱退してしまった。

実際には99年末の紅白歌合戦出演前にメンバー2人は聞かされたとされている。残された2人は活動継続以前に今決まっている次のツアーをどうするのかの選択を迫られる事となった。あまり円満な脱退とは言えない状況だったようで、脱退時のコメントではELTも含めて裏方として曲を提供するような事を言っていたが、全く関与しなくなってしまった。それどころか、他アーティストへの提供も積極的に行われるような状況にはならなかった。五十嵐は後のday after tomorrowやgirl next doorのサウンドプロデューサーとしても参加しているが、どちらのグループにもメインの作曲者が在籍していて、ELT時代のように五十嵐が自ら楽曲を量産するような事は結局無かった。

2人になったELTだったが、2人ともバリバリ作曲するタイプではなかったので作家による提供が主体となったが、伊藤は主に編曲、持田は全面的に作詞を担当するようになった。しかし五十嵐が持田が歌うのを前提とした設定で曲を作っていたのに対して、2人になって以降は持田の高音ギリギリを攻めたキーの高い曲が続いた。さらに制作にも深く関与するようになり多忙を極める中で、喉に負担がかかる状況が続いたためか、持田の歌声は徐々に変化を遂げていった。 「Every Little Thing シングル回顧2~2000-2002~」の続きを読む…