嵐 15周年シングルレビュー 1999-2004

大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤の5人組としてジャニーズとしては97年のKinKi Kids以来のデビュー。99年ハワイの記者会見で大々的にデビューを果たした。デビュー当初はジャニーズJr.の延長的な雰囲気もあり、実際に1stシングルのC/WはジャニーズJr.の楽曲だった。デビュー当時は若かったのだが、80年〜83年生まれの彼らの最大の誤算は、80年代〜90年代前半にかけてのように先輩が全く衰えなかったため世代交代に至らなかったこと。デビュー当時はSMAP、TOKIO、V6、KinKi Kidsに続く現役5番手(少年隊や近藤真彦は大御所化しておりまた別)だったが、この当時KinKi以外の3組は年長組がまもなく30歳を迎えようかという時期に差し掛かっていたため先輩たちはまもなく退いていき、嵐が21世紀以降のジャニーズの先頭を走っていく事も10年ほど前ならありえない話ではなかった。初期の制作陣には90年代中盤のSMAPを支えたメンツを配置、それに時流に沿ってラップという要素を加えた音楽性は特にSMAPに代わる存在をあわよくば狙っていこうという感じもあった。だが、そのSMAP先輩は衰えるどころか国民的で普遍的存在になってしまい、またタッキー&翼、NEWS、KAT-TUNとさらなる新グループ、下の世代が上がつっかえたままどんどん出てきたので、嵐のポジションは何とも微妙な中間点になってしまった。ジャニーズ内でも若手とベテランの狭間のような存在。フレッシュではないが、貫禄もさほどない。ドラマや映画などにしても二宮を始めとしてけっこう頑張っているのだが、先輩の威光の前には印象が引き下がるばかり。そんな嵐だったが、一貫して楽曲は良かった。やがて地道な活動が徐々に評価されていき、偶発的なきっかけもあって07年以降はついに大きな躍進を遂げてトップの座を奪還!!そんな嵐のシングルを振り返る。

※2015年リメイク(09年執筆分をC/Wを加えて改訂、3分割)

1st A・RA・SHI
99年11月3日
作詞:J&T、作編曲:馬飼野康二
衝撃のデビュー作。半分以上がラップという異色の構成。デビューでいきなりここまでラップしまくるというのは異色だったがインパクトはあり、ラップが嵐の代名詞になった。ただしサクラップスタイルはまだ見られずアイドルラップである。サビの王道ジャニーズメロディーは覚えやすく、ラップにしてもけっこうカラオケ簡単に歌えるくらいキャッチーで分かりやすい。さらによく見るとかなり歌詞がイケイケ。「巻き起こせA・RA・SHI A・RA・SHI」と自ら嵐を巻き起こそうとしたかと思えば「激しい嵐両手に受け止め」と今度は嵐を受け止めもする。全体的に若者特有のビッグマウスみたいな歌詞だったが、10年後には本当に時代を極める勢いに成長したため、年取ってから歌っても若気の至りに聞こえずけっこうサマになってしまうというのは凄い。なお当時メンバー5人のうち97年のKinKi主演ドラマ「ぼくらの勇気〜未満都市〜」に出ていた松本・相葉は知っていて、特に松本はドラマでは少年と青年のちょうど境目のような風貌で出番も多く目立っていたので、モリ(役名)随分大きくなったなぁ…と思ったのを記憶している。

この曲は翌00年の中学最後、冬の体育のダンスの課題曲が、先生の趣味でこの曲になったことで非常に思い出深い。そもそも何故ダンスだったのか?これを説明するには1年前の中学2年の冬にさかのぼる。冬の体育選択は柔道・剣道・ダンスの3つで(当時はダンス必修ではなかった)、誰もダンスをやりたがらず、柔道か剣道だったらまだ剣道という誰もが消極的な消去法によって剣道に人が集中。結果、ジャン拳での対決となり敗退。積極的に選んだ者など誰1人いないという通称「敗北者の集い」であるダンス選択者たち。我々は地獄の冬体育を過ごした。恐ろしかったのはこの選択が、翌年中3の冬にも継続的に効果を発揮した事である。まさに卒業を待つばかり&受験を控えたその前後という体育が最もどうでもいい科目に成り下がっていた時期。その授業の締めである最後の課題曲こそが…

創作ダンス「A・RA・SHI」

通称「敗北者の集い」であった我々は逃げに逃げた。発表当日も振り付けなど出来ていなかったし、そもそもダンスの素養ゼロな我々はどうしていいか分からん。「はじけりゃYea」でどうやって踊るんだ!という感じでいざ当日。インフルエンザが蔓延した影響とそれに便乗して逃げた者を含めて、我々の班はわずか2人。冷や汗が出たが、2人じゃ無理っす!絶対無理っす!の主張が通ってひとまず難を逃れた。

だが、執念深い教師は後日、放課後で未発表者に踊る事を強要。追い詰められた我々「敗北者の集い」は直前まで「どうすんだよ?おいマジで!」を繰り返すしかなかったが、サッカー部だった1人のメンバーが苦肉の策を持ち出した。部活の準備運動として行なっていた「ブラジリアンダンス」というかグランドを回りながら両手を真横から真上にパン・パンと叩くだけのものだったのだが、もう彼に頼るしかない。「アイツの動きを真似せよ」という結論に達し、「はじけりゃYea!」と同時に軽く手を叩きながら出て行く「敗北者の集い」。サビで一気に両手を真横から真上へ叩きまくるという創作も何もない危ない宗教の祈りのような乱舞という異様な光景が展開した。悪夢だった。正直その後しばらくはこの曲は聞きたくなかった…という思い出が印象深い。

現在もこの曲は最大ヒット作となっており、代表曲。一般的に07年辺りまではデビュー作にして最大認知を誇るものの嵐以降のジャニーズはデビュー曲が最大ヒットというグループも多く、そんな過去曲の1つという扱いでしかなかったが、嵐のブレイクと同時に主にMステで当時上半身裸なのが丸見えになっているステージ以外で着てたらかなり変態謎のスケスケ衣装で踊ったことがネタにされるようになり、"スケスケ衣装のデビュー曲" として新規ファンの認知を広げた。そしてTVで披露される機会も増えた。改めて今聞いてもかなりインパクトがあっていい曲だなぁと思う。
★★★★☆
1stアルバム『ARASHI No.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜』
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W 明日に向かって
作詞:大塚雄三、作編曲:馬飼野康二
元々は当時のジャニーズJr.の持ち歌だったので当時のジャニーズJr.ファンの間では有名な曲だったようだ。オールユニゾンで通しているのでぶっちゃけ当時のジャニーズJr.(タッキーとか)が歌ってても嵐が歌ってても聞いてて分からないかも…。超王道のジャニーズグッドメロディーだがアレンジに少し前に流行っていたユーロビート成分が多分に入っているので若干時代を感じるというかチープに聞こえてしまう。
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』

A・RA・SHI

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2nd SUNRISE日本/HORIZON
00年4月5日
初回盤はフライングパッケージなる謎の特殊パッケージで発売され、早くもマキシシングルへ移行した。

SUNRISE日本
作詞:F&T、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU
ラップ+ジャニーズ王道メロディーの構成は変わらず前作を踏襲したような曲。このため二番煎じというか明らかに前作よりインパクトが薄かった。売上も振るわず、一気に半分以下の40万枚にまで落としてしまったがこれでも「Love so sweet」が出るまではずっと嵐の2番売上だった。最初に聞いたとき、なんだかぬる〜い感じのサビよりもラップパート終わりの「抱きし・め・て・や・る!」の方がなんかインパクトだった。またCHOKKAKUアレンジだけに意外と前作よりもサウンド面は好きかも。あと前作で散々嵐を起こしたり受け止めたりして暴れまわっていたのに歌いだしが「静かな風が通りすぎた」なのがじわじわ来る
★★★☆☆
1stアルバム『ARASHI No.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜』
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

HORIZON
作詞:TAKESHI、作曲:谷本新、編曲:宗像仁志・林部直樹
当時の流れでもC/Wっぽい曲だが両A面的扱い。春高バレーとCMタイアップとWタイアップだった。ポップロック調でノリがよく気合は入っているが、若者らしい軽いノリの歌詞といい、A面っぽい風格はあまりないかも…。
★★☆☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

SUNRISE日本

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3rd 台風ジェネレーション-Typhoon Generation-
00年7月12日
作詞:久保田洋司、作曲:馬飼野康二、編曲:大坪直樹
台風世代ってなんだー(なんだー)。よく分からないがとにかく激しそうな感じの漂うタイトルからは想像できないミディアムナンバー。スタートはなんと二宮のセリフ。初々しい。ラップから徐々に歌メロっぽくなっていき、泣きメロなサビが心地いいが、2番からはテンポアップするという複雑な構成。展開が面白いのでけっこう引っかかりが良かったのか、当時の仲間内ではカラオケで歌われることも多かったように記憶している。
★★★★☆
1stアルバム『ARASHI No.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜』
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W 明日に向かって吠えろ
作詞:久世まりあ、作曲:谷本新、編曲:CHOKKAKU
曲調は全く違うがまだリリースされた持ち歌が6曲しかない段階でなんで1stC/Wとタイトル被りさせてしまったのかが地味に謎。今作では明日(あした)に向かって生きていくのではなく、明日(あす)に向かって吠えろ!となっている。早くもタフになっていて、歌詞にも生活感が漂い成長の跡が!
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』

台風ジェネレーション

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4th 感謝カンゲキ雨嵐
00年11月8日
作詞:戸沢暢美、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU
二宮出演ドラマ『涙をふいて』主題歌(主演は江口洋介)。初回盤はステッカー封入で通常盤とはジャケ写が違う。リリース直後に大野が20歳を迎えたため、メンバーが全員10代だった最後のシングル。ネタ系のタイトルが続く中で、今回も「感謝感激雨あられ」をもじったネタ系タイトル。しかしその中身はポニーキャニオン時代では屈指の泣きメロが光る感謝を歌った感動チューン。再び曲名にグループ名を盛り込んでいる事からもデビュー1周年記念作という意味合いもあったのかも。当時は初のドラマ主題歌というくらいで、世間的にはそんなにヒットしたわけでもなく、そんなに強い印象を残したわけではなく、ライブでの扱いなどからあくまでファンの間での鉄板・人気曲といった感じだったが、年月を重ねるごとに嵐からファンへの感謝楽曲として特に節目となる大舞台などで感動的に披露されるのがTV放映されるということが増え、一般知名度も増した。ラップもこれまでに比べると少しかっこいい。何故か今でもこの曲のラップパートは歌詞を見ないで言えるくらいしっかり残っている。
★★★★☆
1stアルバム『ARASHI No.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜』
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W OK! ALL RIGHT! いい恋をしよう
作詞:久保田洋司、作曲:谷本新、編曲:CHOKKAKU
すべてOK!ぜんぶALL RIGHT!なT.M.R風に言うところのアラシ的にはオルオッケーな感じの歌詞がイケイケだが、サウンドは007期のSMAPが歌ってそうなジャニーズ風ファンクナンバー。作編曲もまんまあの頃の布陣だし、007期のSMAPが好きならテンションが上がる1曲だ。
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』

感謝カンゲキ雨嵐

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5th 君のために僕がいる
01年4月18日
作詞:大倉浩平 作編曲:馬飼野康二
初回盤は丸形ジャケット&ステッカーの特別仕様。ネタ系のタイトルではなく普通のタイトルになった春らしいさわやかポップス。定番のラップも組み入れているが間奏に無理やりぶち込んだ感じでやや唐突だ。無理して入れなくてもいい気もするが、そうすると他のジャニーズポップと区別できなくなっちゃうし、嵐といえばラップみたいなイメージを大事にしたのかも。普通にいい曲だが、これまで意図的に組み込んでいた妙な感じを排除して普通になってしまったのでやや影が薄い。応援歌的な内容の曲なのだが、距離感も曖昧。君(聞き手)に対して応援してるのかと思いきや、自分たちに言い聞かせているようでもある。その曖昧さ加減はサビのフレーズが「がんばるさ」になっていることに集約されている。がんばろう、でもなく、がんばるよ、でもない。「がんばるさ」というのは新しかった。また徹底的にさわやかで優等生な歌詞になっているが、サクラップ部分だけはちょっと不良ぶっている(本人作詞ではない)のもポイント。しかし"夕方からのBad My Friend"が"ビデオショップでrun×3"とはいったいどういうことなのか。何故ビデオショップで走りまくるのか。
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W はなさない!
作詞:牧穂エミ、作編曲:長岡成貢
We can! We can! We can!某大統領よりかなり早く連呼していたポジティブアイドルポップ。シェキナベイベーとかアイドル初期あるあるフレーズもしっかり登場。基本的には君がいれば何でもできるから君を離さない!という曲なんだけど、特に具体的な話が無いまま、前述のように出来る出来る連呼するという中身の無さ。これくらい何も考えてない方が人はポジティブを貫けるのかもしれない。サウンド的にはこれもあの頃のSMAPっぽい。
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』

君のために僕がいる

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6th 時代
01年8月1日
作詞曲:TSUKASA、編曲:CHOKKAKU
松本主演ドラマ『金田一少年の事件簿』主題歌。初回盤は黄色ケース、Lotカード付属仕様。メンバーが主演したドラマ主題歌は初。このドラマは新しい世代やファンには悪くない評判だったようだが、当時は堂本剛版の金田一の記憶も人気も根強く、剛版を見ていた同世代以上の間では話題にもならなかったように記憶している。実際見る気すら起こらなくて見なかった。曲の方はこれまでにないハードさで、早くもアイドルポップ路線からの脱却が見られる挑戦的な曲。またw-inds.などジャニーズ外アイドルを売り出していたポニーキャニオンとは早くも今作で決別。翌年からはジャニーズに自主レーベルを作って移籍する事になった。楽曲権利ごと移動させたようでこれに伴いポニーキャニオンでの全作品が廃盤となり、シングル楽曲は『Single Collection 1999-2001』をJ Stromからリリースすることで回収可能となったが、1stアルバムはそのまま放置されたため後の大ブレイク期には超レア盤と化した。
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W 恋はブレッキー
作詞:久世まりあ、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU
ブレッキーってなんだー(なんだー)というのがまず気になるが歌詞でBreakin' Breakin'言ってるのでブレーキとかブレッキー君(誰だよ)の事ではなく、Breakの事だと思われる。今までより歌詞も曲調も一気に大人びており、急速な路線変更が行われていったことが分かる。
★★★☆☆
1stベスト『Single Collection 1999-2001』

時代 (初回限定盤) 時代(通常盤)

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7th a Day in Our Life
02年2月6日
作詞作曲編曲:SHUN、SHUYA
嵐専用のレーベルとしてJ Stromを設立して移籍(現在は後輩や先輩TOKIOも在籍している)。櫻井出演ドラマ「木更津キャッツアイ」主題歌。主役はV6岡田だったので嵐が主題歌というのは意外な展開(ただしマツジュン主演の「きみはペット」でV6が主題歌という逆パターンもある)。このドラマ、視聴率は平凡だったが後に根強い人気を発揮し、2度に渡る映画化もされるほどヒットして完結し、クドカンの出世作にもなった。曲の方はスケボーキング提供によるHIP HOP。完全にラッパーと化した櫻井によるサクラップ(with二宮相葉)が全面展開し、大野(with松本)による歌メロが同時進行する。売上的に前作より少し低かったのだが、先を走っていたSMAP、KinKiも売上を落とし、CD不況が一気に進行していた時期だったので、結果的に年始リリースだったこの曲が02年のジャニーズ売上ではNo.1となり(年間21位)、しばらく代表曲のような地位を築いた。しかし02年のジャニーズ年間1位売上にも関わらず実は最初から限定生産盤とされており、通常盤が存在せず、再発もされていないためJ Strom以降では唯一完全廃盤作品となっている。ラップもかっこいいが、サビメロもけっこう耳に残るキャッチーさでけっこう好き。だが、スケボーキング feat.サクラップ&大野みたいになってしまい、櫻井と大野ばかり印象に残ってしまうのがグループとしては気になるところ。またほぼ絶滅していた8センチCDを簡易ジャケみたいなビニール袋に入った仕様で1曲入り525円というのも実験的だった。なおカラオケの後にシークレットトラックとしてメンバー5人で02年の目標を主なテーマとしたトークが収録されている。このトークの中ですでに「ナイスな心意気」がOAされていることが話題に上がっているところでオチも無くフェードアウト。
★★★★★
2ndアルバム『HERE WE GO!』
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

a Day in Our Life

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8th ナイスな心意気
02年4月17日
作詞:戸沢暢美 作曲:飯田建彦 編曲:石塚知生
アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」主題歌。何故かサラリーマンルックスで髪も七三、名義も「アラシ」にするなど謎のパフォーマンスが印象的。初めてラップなしのごく普通のアイドルポップス。攻めに攻めた曲が続いている中であまりになんでもなさすぎてどうにも当時から印象が良くない。しかし「くだらなくってへなちょこ人生」とか「どうせ未来は手ごわい」とかチョイ諦めも匂わせつつもそれも受け入れてあくまで前向きな若者像というは00年代以降の若者像してけっこう的確な内容だったかも。SMAPやJ-FRIENDSの時代はこういう諦めの概念って無かったと思うし。今作の初回盤は1st以来となる当時既に死滅しかけていた短冊型8センチCDとして発売され、通常盤は8センチ盤サイズ(短冊形の半分)の小型プラケース仕様だったが、08年に次回作と一緒に通常盤を拡大してマキシ化して再発されている。よってジャケットサイズが異なる3種類が存在する事になる。前作同様にカラオケの後にシークレットトークが収録されている。いきなり釣りをしようと言い出したり、英会話についてトークしているが、やはり唐突に始まりオチもなくフェードアウトする。
★★★☆☆
2ndアルバム『HERE WE GO!』
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

ナイスな心意気 (初回生産限定盤)
ナイスな心意気 通常盤
ナイスな心意気 再発盤

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9th PIKA☆☆NCHI
02年10月17日
作詞:相田毅、作曲:谷本新、編曲:CHOKKAKU
5人主演の同名映画主題歌。完全にファンしか見ない類の映画だったので一般レベルではさほど認識されなかったようだ。再び攻めに転じて今作ではゴリゴリのミクスチャーロック。いきなりハードなギターが鳴りまくり、声を潰したゴリラップサクラップは完全に向こうサイド。サビでは一転してポップなメロディーが炸裂する辺りはさすがだが、全体的な印象は恐ろしくハード。しかしそれが逆に唯一無二の個性になっていて、けっこうはまった曲の1つ。それにしてもこれだけジャニーズ的にも異色な楽曲なのに制作陣はあの頃のSMAP布陣というのが驚きだ。改めてCHOKKAKU氏の幅の広さが凄い。また今作はマキシケースに戻ったが、盤自体は3作連続となる8センチCDのままだったため、前作と一緒に通常盤をマキシ化して後に再発している。

★★★★☆
3rdアルバム『How's it going?』(album version)
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

初回盤のみC/W 道
作詞:河原雅彦、作編曲:辻陽
映画挿入歌となった牧歌のような短い曲。ピアノの伴奏になんでもなさすぎるのほほんとしたボーカルが乗っかる1分にも満たない小曲。初回盤でしか聞くことができないが当時特に何も考えずにレンタルで手に取ったのが初回盤だった。通常盤には代わりに前2作に続くシークレットトークが入っているらしいが聞いた事は無い。
★★☆☆☆
アルバム未収録

PIKA☆NCHI (初回限定盤)     PIKA☆NCHI(通常)

PIKA☆NCHI

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10th とまどいながら
03年2月13日
作詞作曲編曲:オオヤギヒロオ
櫻井主演ドラマ「よい子の味方」主題歌。初回/通常でジャケ写が違う。ミディアムテンポで哀愁漂う曲。今回はメロディーを聞かせるのに徹しており、ラップはなし。Bメロでの大野ソロパートが哀愁度を高める。それなりにいい曲ではあるし、しんみりするのだが、2度目のラップ無し曲ということもあって、ラップがあって嵐という意識が強かった当時はそこまで印象に残らなかった。改めて聞くとかなり味のある曲でこれが悪くない。
★★★☆☆
3rdアルバム『How's it going?』(album version)
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W 冬のニオイ
作詞作曲:girls talk、編曲:石塚知生
ベスト盤にも収録されたのでそこそこの人気ナンバーと思われる。ややクールで抑えた雰囲気のウィンターソング。前曲からの流れが秀逸。何故かこの曲のカラオケの後、つまり全8トラック中6トラック目の後ろにシークレットトークが入っていたらしく、当時気づかずにレンタルを返却してしまったので今作のシークレットトラックは聞いていない。
★★★☆☆
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
通販限定裏ベスト『ウラ嵐マニア』

C/W 君がいいんだ
作詞:戸沢暢美、Rap詞:SHOW、作曲:清水昭男、編曲:h-wonder
2ndアルバムで既にRap詞を手掛けるようになっていたがサクラップ、シングルに初降臨(2ndアルバムと今作ではSHOW名義だった)。後半でガツンと登場するが、歌詞カードでは後のように斜線表記されていない。これまた落ち着いたクールな楽曲でポップさは薄い。
★★★☆☆
一般発売アルバム未収録
通販限定裏ベスト『ウラ嵐マニア』

C/W コイゴコロ
作詞作曲:SILAS LEE、編曲:安部潤
こちらは全員でラップしているという曲。いきなり4曲入りシングルとなり、ミニアルバムみたいな作品だったが落ち着いた少し大人な嵐を見せた4曲の流れは当時は印象薄かったけど改めて聞いてみるとけっこう良かったように思う。
★★★☆☆
一般発売アルバム未収録
通販限定裏ベスト『ウラ嵐マニア』

とまどいながら (初回限定盤) とまどいながら

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11th ハダシの未来/言葉より大切なもの
03年9月3日
初回盤はコカコーラの瓶の形に切り抜かれた赤いスリーブケース入り。

ハダシの未来
作詞作曲:宮崎歩、編曲:CHOKKAKU
コカコーラのCMソング。歌詞に登場するNo Reasonというのは当時のコカコーラのキャッチコピーだった。エレキギターを前面に出した少しロックバンドっぽい雰囲気の夏らしい爽快ソング。今回もラップはなし。何気にこの手の爽快なロックサウンドはシングルではなかったかも。メロディーも良いけど、前年の攻めっぷりが好きだっただけにちょっと物足りなさが残った。
★★★☆☆
4thアルバム『いざッ、Now』
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

言葉よりも大切なもの
作詞:TAKESHI、作曲:飯田建彦、編曲:石塚知生、Rap詞:櫻井翔
二宮主演ドラマ「Stand Up!!」主題歌。さらに爽快な曲。A面で自作サクラップが初登場(名義が本名に変わった)。ただ今作でのラップは間奏に無理やり入れたようで繋がりはかなり唐突。勢いがすさまじくWow Wowメロディーも印象的で、こっちの方が1曲目で良かったんじゃないかと思う。今作もシークレットトークがあったらしいが、やはり気づかずにスルーしてしまったため聞いたことが無い。
★★★★☆
4thアルバム『いざッ、Now』
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

ハダシの未来 / 言葉より大切なもの (初回限定盤) ハダシの未来/言葉より大切なもの

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12th PIKA☆☆NCHI DOUBLE
04年2月18日
作詞:SPIN、Rap詞:櫻井翔、作曲:森元康介、編曲:石塚知生
主演映画「ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」主題歌。なんか好評だったのか映画は続編が制作された。主題歌は作風ガラッと変わり青春全開のさわやか疾走ソング。個人的にものすごくはまった曲だったのだが、売上は絶不調。1位こそ獲得したものの13.6万枚の累計は嵐史上最低。当時20歳目前だったんだけどかつての仲間たちと段々考えが合わなくなったり目指す道が変わったりして離散していった時期だったので歌詞が凄く沁みた。特に"悩んだ理由は忘れてしまった 僕の憂鬱を誰か止めてくれないか"はドンピシャ。メンバーがちょうど大学卒業するような年齢だったこともあってリアルタイム感もある学生終了期を歌った名曲だ。大サビのソロパート歌いつなぎはシングルで初めて5人全員のソロ歌い回しということで印象深い。あかさたなサクラップもサクラップの中で1番好きなリリックだ。Whiteberryが解散を発表した時期でもあったけど04年当時を思い出す1曲だ。
★★★★★
4thアルバム『いざッ、Now』
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

C/W 五里霧中
作詞:久保田洋司、Rap詞:櫻井翔、作曲:オオヤギヒロオ、編曲、ha-j
当初前回を踏襲してこっちをメインにするつもりだったんじゃないかというようなゴリサクラップとハードなサウンドが炸裂するハイテンポな嵐流のミクスチャーロック。ラップがゴリゴリなのに対して歌メロはけっこうキャッチーなコントラストが鮮やか。
★★★☆☆
一般発売アルバム未収録
通販限定裏ベスト『ウラ嵐マニア』

初回盤のみC/W 道 DOUBLE ver.
作詞:河原雅彦、作編曲:辻陽
歌詞が変わった前作の続編。のほほんとした前作と異なり、歌詞がちょっと後ろ向きになっているのが大きな変化。なんか一気に哀愁が…。
★★★☆☆
アルバム未収録

PIKA★★NCHI DOUBLE (初回盤) PIKA★★NCHI DOUBLE

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13th 瞳の中のGalaxy/Hero
04年8月18日
今作では複数買わせるジャニーズ商法が本格化。ここでDVD付シングルを初めて導入したがいきなり1曲目と2曲目をひっくり返した初回盤を2種発売。さらに通常盤はC/Wが1曲多いという3パターンジャニーズ商法を行ったため、最低売上だった前作の2倍近い売上上昇を記録した。

瞳の中のGalaxy
作詞作曲:藤井フミヤ、編曲:CHOKKAKU
二宮主演ドラマ「南くんの恋人」主題歌。大ヒット曲「Another Orion」辺りのフミヤイメージそのままの星系のミディアムバラード。冒頭二宮のソロで始まったり、アコギ抱えてパフォーマンスしていたり、主演ドラマでそのメンバーがソロパートを強調されるという定番パターンもここで始まったのかも。普通にいい曲だがやや物足りなさも残った。
★★★☆☆
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

Hero
作詞:SPIN、作曲:谷本新、編曲:石塚知生
日テレのアテネオリンピックテーマ曲。日テレとのオリンピック蜜月はここから始まった。さらに「24時間テレビ」パーソナリティにもなり、この曲がけっこうフューチャーされていたので04年夏のイメージが強いリスナーも多いかも。王道の応援歌らしい応援歌でテーマソングとしては文句ないし、幅広く受けそうな曲ではあるが、あまり当時は嵐らしさは感じなかった(ラップが無いだけだけど)。改めてTV的な"感動の場面"映えするいい曲だなぁと思う。
★★★★☆
2ndベスト『5×5 THE BEST SELECTION 2002←2004』
3rdベスト『5×10 All the BEST! 1999-2009』

通常盤のみC/W Hey Hey Lovin' You
作詞:久世まりあ、作曲:コモリタミノル、編曲:CHOKKAKU
わりかしどうでもいい曲ならまだしも、かなりノリのいい幅広く受けそうなポップソングで通常盤のみのC/Wにはもったいないくらいの商法泣かせな1曲。
★★★☆☆
一般発売アルバム未収録
通販限定裏ベスト『ウラ嵐マニア』

瞳の中のGalaxy/Hero(DVD付き初回生産限定盤) Hero/瞳の中のGalaxy(DVD付き初回生産限定盤) 瞳の中のGalaxy/Hero  

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