Mr.Children 1992-1995+ レビュー

今回のリメイク版では、4作のベスト盤ごとに区切って、各ベスト盤収録の全曲(表ベスト)に全C/Wとアルバム曲勝手にセレクト(裏ベスト)を加えた形式に変更した。92年5月10日にデビュー。この当時は無邪気でコンパクトにまとまったポップソングが主流。徐々に内面をさらけ出した曲が増えてスケールが増していく。ミリオンを連発し始めた時期はミスチル現象とも形容された。最初から小林武史プロデュースでそのサウンドバランスは00年代以降とはかなり異なる。

ロード・アイ・ミス・ユー
デビューアルバムの1曲目。1stシングルは3ヵ月後なのでミスチルの記念すべきメジャー1曲目はこの曲である。始まりの1曲ということでの記念碑的扱いはあまりされておらず、ベスト盤にも普通にスルーされた。ジャッ♪ジャッ♪ジャッ♪ジャッ♪というギターの音からドラムとベースがインしていくが、1曲目にしては随分湿っぽいスタートである。しかもこのイントロ、ポリスの「Roxanne」のパクリスペクトZARDもこの1年前に1曲目でポリスをパクリスペクトしていたがポリスが残した功績の再利用が流行っていた時期なのだろうか。しかし曲が始まるとポリスからは抜け出し独自の展開へ。暗いのはAメロだけで急に明るく開けるのも印象的。派手ではないが素朴な味わいがあり、1stアルバムの中では好きな1曲だ。
★★★☆☆
1stアルバム『EVERYTHING


CHILDREN'S WORLD
1stアルバム最終曲。インディーズ時代の代表曲だったらしいが歌詞などを手直ししている模様。バンド名の一部が入っているが、タイトル通り子供の一面が強調された爽快な1曲。無邪気に夢を信じていた10代前半の頃といったイメージ。書かれたのは10代後半か20代になってからだと思われるが、初期のミスチルのピュアさは10代前半っぽい部分が多分にあるような気がする。実にピュアである。
★★★★☆
1stアルバム『EVERYTHING


1stシングル 君がいた夏
92年8月21日
1stアルバム『EVERYTHING』から3ヵ月後のシングルカット。夏の終わりに合わせてリリースされたものと思われる。99年頃にシングル盤を見つけてきて聞いて当時はそこそこはまった。実に聞き心地の良いさわやか〜な曲で、どこか懐かしい感じもする。初めて聞いたときは凄く好きだったんだけど、聞き込んできたらけっこう慣れてきちゃってあんまり好きな曲ではなくなってしまった。それでも夏が終わる頃には毎年聞きたくなる1曲。
★★★☆☆
1stアルバム『EVERYTHING
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995

C/W グッバイ・マイ・グルーミーデイズ
いかにも初期の彼ららしい明るい曲。全部がサビというかむしろサビが無いみたいな曲構成はちょっと珍しい。最初に聞いてからしばらくした頃にはC/Wの方が好きだった。カワイイくらいのこの感じは本当に初期でしか聞けないカラーである。
★★★☆☆
2ndアルバム『KIND OF LOVE

君がいた夏


2ndシングル 抱きしめたい
92年12月1日
2ndアルバム『KIND OF LOVE』と同時発売。売れる前の3シングルの中では圧倒的な人気を誇る初期の名バラード。根強い人気があるようで、記録上はあまりヒットしていないが、当時のオリコンは100位までしか集計していなかったためであり集計外のところで相当な枚数が売れていたと思われる(03年以降はシングル200位以内、アルバム300位以内まで集計するようになった)。これは最初に聞いたのはオリジナルではなく『1/42』でのライブ音源だったと記憶している。ボーナストラック的に初期の名曲と呼ばれていたこの曲が入っていたので凄く感動した。改めて聞くと終盤ではけっこうギターも前に出ていて00年中盤以降のバラードとは全く質感が異なる。
★★★★☆
2ndアルバム『KIND OF LOVE
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995
8thアルバム(ライブ盤)『
1/42』(ライブバージョン)

C/W 君の事以外は何も考えられない
さわやかポップソング。1stや2ndアルバム期では王道的楽曲。オリジナルアルバムに入っていればけっこう人気出ていたんじゃないかと思うくらい耳当たりのいいポップスだ。ほほえましいくらいの無邪気さと若さ溢れる曲で、わりと初期ミスチルにはこういうった作風は多いが、当時のメンバーの年齢を考えるとやっぱり随分ピュアだななんて思ったりも。ただ『B-SIDE』の対談ライナーでは、この曲が生まれた誕生秘話が生々しく…。
★★★☆☆
14thアルバム(C/W集)『B-SIDE

抱きしめたい


虹の彼方へ
2ndアルバム1曲目。さわやか王道ポップロック。タイトル通り虹が見えてきそうなワクワク感に満ちた1曲目を飾るにふさわしい1曲。この初期はストリングスではなく、ブラス・ホーンを多用したアレンジが目立つ。それでいてしっかりバンドが鳴っている辺りも改めて聞くとよくまとまっていると思う。
★★★★☆
2ndアルバム『KIND OF LOVE


星になれたら
寺岡呼人との共作。2ndアルバムでは1番の名曲だと思う。旅立ちと別れを歌った曲なので、卒業や上京などのシーンに凄く合う。キラキラしまくりのまっすぐな歌詞も今はただ眩しいばかり。若さでしか書けないような初期の輝く名曲。
★★★★★
2ndアルバム『KIND OF LOVE
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995


ティーンエイジ・ドリーム(T〜U)
タイトル通りまっすぐでポップなサウンドで10代の頃の青春が歌われる。既に20代になって振り返っている形だがまだそんなに10代と距離があるわけではない時期だけにもう少し大人になってから振り返る10代よりも鮮度があるように聞こえる。曲が終わった後には、第2部へそのまま移行。歌詞が全部カタカナになり、曲調も一転してもっとストレートに願望や欲望が歌われる。いわば表と裏といった感じか。
★★★★☆
2ndアルバム『KIND OF LOVE


3rdシングル Replay
Replay 93年7月1日
ポッキーCMソング。全国に幅広く流れるタイアップがついた初のシングル。そんなわけで15秒勝負型の曲となっている。いきなりサビから始まるというのはシングルでは未だにこの曲だけじゃないだろうか。適度にキャッチーでさわやか。CMを見たことが無いのでどうだったのか分からないが、何でも曲の音量が小さかったので意外と目立たなかったとかなんとか。確実にブレイクの波は来ていたが大ヒットまでは至らなかった。これも99年ごろに中古で見つけて初めて聞いた。大名曲といった感じではなく、コンパクトなポップソングといった印象でやや地味ではあるが親しみやすくてけっこう好き。
★★★☆☆
3rdアルバム『versus
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995

C/W All by myself
2ndアルバム『KIND OF LOVE』からのシングルカット。アルバムの中では最もシリアスな1曲だったように思うが、ファンクっぽい曲調でけっこうアレンジが凝っていて聞き込める1曲。ただ凝ったアレンジにまだ若かったメンバーが追いついていないのかどこかもったりしているような気も。
★★★☆☆
2ndアルバム『KIND OF LOVE


Another Mind
3rdアルバム1曲目だが、早いアコギのストロークと共に始まり、シリアスで冷たい雰囲気の曲。さわやかポップスが並んでいる中で苦悩を前面に押し出した作風が異色である。この時期としては異色だが、「深海」以降へ通じている片鱗が見える貴重な1曲だ。
★★★★☆
3rdアルバム『versus


逃亡者
全2曲存在するドラム鈴木のボーカル曲のうちの1つ。ひたすらに牧歌的ほのぼの感に満ちている鈴木ボーカルには不思議な魅力がある。明らかにお遊び的な余技であり、コンセプト的なアルバム作りが顕著になっていくこれ以降で入れるスキなど無かったのだろうけど、これっきり鈴木ボーカル曲が終わってしまったのは残念。
★★★☆☆
3rdアルバム『versus


LOVE
ビートルズっぽいポップなラブソング。カワイイ曲だが、よく見るとけっこう身勝手な桜井の恋愛観が描かれていたりもする。桜井の女好きは広く知られるところだが、それが前面に出たまさしく若気の至りのような内容。メロディーとアレンジのドキャッチーぶりが凄いのであまり気にならない。
★★★★☆
3rdアルバム『versus
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995


my life
冒頭の「62円の値打ち」が現代では既に意味不明だが、発売当時の郵便料金である(現在は80円)。明るくフラれたことを歌う曲。ラブレターとフラれたーで韻を踏んでいる遊び心も。切手が80円どころか、メールが普及した現代ではこの曲の世界観は古風な風景と化していくのだろうか。
★★★☆☆
3rdアルバム『versus
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995


4thシングル CROSS ROAD
93年11月10日
ドラマ「同窓会」主題歌。1回目の脚本を読んで書き下ろした曲とされているが、ドラマはその後かなり過激な展開となり、同窓会というより同性愛といったほうが正しいような今じゃ放送不可能なほどの物凄い内容だったらしい。果たして最終的にドラマに合っていたのかは不明だ。出来た瞬間に「100万枚売れる曲が出来た」と叫んだというエピソードは非常に有名。確かにこれまでに比べて聞き手をつかんで離さないメロディーはぐいぐい引き込まれる圧倒的な勢いがある。アレンジ面でも天才(だった)小林武史の手腕が最大限に発揮されており、バンドの枠を超えてスケールアップ。パッと聞いて聞こえるギターだけでも桜井・田原の2人だけでは再現不可能なくらいに重ねてあるがどの音もそれぞれが主張していて溶け込んでいるのがまさに天才的。まさに売れるべくして売れた曲だと思う。個人的にも最も好きな曲の1つだが、初めて聞いたのはかなり遅くて98年秋。とりあえず中古で売ってたこれと『Tomorrow never knows』を買ってきて聞いたのだが、こっちはどんな曲なのかを知らずに買った。なのだがかけた瞬間にミスチルだとも知らずに「前から耳に残っていた凄くいい曲」がまさにこの曲だった。うおおおおお!!これもミスチルだったのかぁぁぁぁぁ!!と非常に興奮状態に陥ったのを覚えている。
★★★★★
4thアルバム『Atomic Heart
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995

C/W and I close to you
3rdアルバム『versus』からのシングルカット。「All by myself」にやや近い路線のファンクな1曲。出だしの「ベイビベイビベイッビー♪」が印象的だがけっこうスピード感のあって聞き込める1曲である。ずっとイマイチ好きになれない曲だったがようやくこの辺りの良さも分かるようになってきた。
★★★☆☆
3rdアルバム『versus

CROSS ROAD


5thシングル innocent world
94年6月1日
アクエリアスCMソング。ポカリのCMソングはヒットを連発するがアクエリアスでヒットというのはこの曲くらいしか無いんじゃないだろうか。この当時ポカリやってたのはDEENの「瞳そらさないで」で、少なくともCMの印象だけならポカリが勝っていたように思うが、曲に関してはこっちの方が大ヒット。これまでと方向性が変わり桜井が自らの内面をぶちまけた曲だが「いつの日もこの胸に流れてるメロディー」という言葉通りにいつまでも名曲といわれそうな素晴らしい曲。けっこうアコースティック感が強いのも特徴だ。平メロは低いだが、サビになるとかなりの高音連発。歌うとかなり気持ちいい曲ながらサビ終盤は確実に死ねる。「いいな〜」まで裏声にならずに歌い切れるなら自信持っていいと思う(なんだそれ)。ここから先の曲は大ヒットばかりなのでちゃんと聞く前からどこかしらで聞いたことがあった。
★★★★★
4thアルバム『Atomic Heart
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995
8thアルバム(ライブ盤)『
1/42』(ライブバージョン)

C/W my confidence song
アコギだけによる短い曲。元々カバー曲を入れる予定だったのが著作権の関係でダメになったとか。最初は「愛しき人は去れど」などと彼女との別れを歌っているのだが2番では「平和な日々に埋もれ僕らはもろく」(Ah 頼りないこの国は)などと国家レベルの話になってきて最後は「永遠なる欲望の果てに誰もが土に戻る」などという嗚呼無常な局地に行き着く。短いのに非常に深い曲である。これはC/Wならではという気はするがあっさり聞ける。
★★★☆☆
14thアルバム(C/W集)『B-SIDE

イノセントワールド


Dance Dance Dance
田原のギター(と明言されている)がサンプリングされたジャガジャガジャガッ♪が印象的なデジロックっぽい曲。ライブの規模も武道館やアリーナクラスまで拡大していった時期だけにそういった会場を沸かせるようなアップナンバーだ。すぐ後にはヒットチャートに向かってドロップキックをかますが、この曲ではさりげなく「落ちる定めのヒットチャート」などと歌っている。サビ前で一旦地味に抑えてサビで開放的にはじけるところがけっこう好き。
★★★★☆
4thアルバム『Atomic Heart
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995
8thアルバム(ライブ盤)『
1/42』(ライブバージョン)


雨のち晴れ
元々鈴木が歌う予定(3曲目)で制作されたが、作った桜井が気に入ってしまったのでそのまま自分で歌うことになり、鈴木ボーカル曲自体がそのまま消滅してしまった。推定20代後半のしがないサラリーマンライフが歌われるが、サラリーマン経験の無い桜井が書いただけあってデフォルメされている。これは普通に鈴木が歌っていてもハマっていたと思うのであのほのぼのボーカルで聞いてみたかった。ライブでは演奏せずにメンバーがサラリーマンスタイル、会社のセットを用意して寸劇っぽくして披露され、その模様は映画(発売はVHSのみ)『【es】』に収録されている。
★★★☆☆
4thアルバム『Atomic Heart
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995


Over
アルバムの中では逆に浮いていたくらいだがこの時点までの王道ミスチルソング。そしてこういう初期っぽい作風はほとんどこの曲で最後だったんじゃないだろうか。ベスト盤収録前からシングル級の人気があったと記憶している。失恋ソングだが、「顔の割に小さな胸」などイマイチよく分からない桜井独特の価値基準も垣間見える。
★★★★★
4thアルバム『Atomic Heart
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995


Round About〜孤独な肖像〜
『Atomic Heart』からは人気がありそうなポップな曲は全てベスト盤に入ってしまった印象だが、残った曲で挙げるならこの曲。疾走系ナンバーだが、一部では浜田省吾風とも形容されており、そこはかとなく80年代っぽさが見える他には意外と無いタイプの1曲。一時期けっこうハマった。
★★★☆☆
4thアルバム『Atomic Heart


6thシングル Tomorrow never knows
94年11月10日
ドラマ「若者のすべて」主題歌。276.6万枚という最大のヒット曲。アルバムやベストではリミックスバージョンが収録されていてシングルバージョンは8cmシングルでしか聞けない(厳密にはアジア限定ベスト「land in asia」のみシングルバージョン収録)。違いはシングルはベースとドラムが打ち込みだったのをメンバー2人の生演奏に差し替えたという点。普通に聞いてるとほとんど違いは気にならない。というか1番ではほとんどリズムが入ってないので、違いが分からないが、1番サビが終わってドラムが入ってくる部分をじっくり聞いていればドラムの音の響きが確実に違う(シングルの方が無機質)ので何となく違いが分かるはず。初めて聞いたのは『BOLERO』バージョン(当時のテープ録音)で、CDでしっかり聞いたのはシングルバージョンだったが、テープと8センチCDという違いもあって、当初は違いが何なのかさっぱり分からなかった。それとなんかこの曲はPVの壮大な印象もあってもっと派手なアレンジなのかと勝手にイメージしていたら思いのほか、おとなしくて「あれ?」とも思った。あとは高校の時だったか、1年上の学年が卒業するときにこの曲を歌っていてちょっと感動した。今だったらたぶんストリングスふんだんに盛り込んでド派手に仕上げるんだろうけど、そうしなくてもこのスケールの大きさっていうのはやはり天才(だった)小林武史と天才シンガーソングライター桜井の手腕によるものだったのだと思う。
★★★★★
シングルバージョンアルバム未収録
6thアルバム『BOLERO』(Remix)
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995』(Remix)
8thアルバム(ライブ盤)『
1/42』(ライブバージョン)

C/W ラヴコネクション
4thアルバム『Atomic Heart』からのカット。本来のC/Wは次回作『everybody goes』だったそうだが、A面で出すことが決まって曲が無いので、急遽引っ張ってきたものと思われる。当時のライブでは盛り上げ系の1曲だったんだろうなとは思うが、あまり好きな曲ではない。
★★★☆☆
4thアルバム『Atomic Heart
8thアルバム(ライブ盤)『
1/42』(ライブバージョン)

TOMORROW NEVER KNOWS


7thシングル everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-
94年12月12日
前作のC/Wの予定だったが出来が良かったのでシングルになったらしい。いくらブレイクしたからってこれまでアルバムでも全く見せたことも無かったロックなバンドサウンドを炸裂させるとはかなりのチャレンジャー。あっさり見放されてもおかしくないので現代ではとてもこんな真似は出来ないだろう。飛ぶ鳥を落とす勢いで歌詞にもあるように退屈なヒットチャートにドロップキックを放ちあっさりミリオン突破した。長い間そこまで好きな曲ではなかったが最近はこのロックサウンドがけっこう好きだったりする。ミスチルがロックバンドであることを認識できる数少ない楽曲のうちの1つ。コーラスの女性は「es sisters」と命名されている。ジャケットも良く見るとキャラクターのシャツに「es」と書かれており、次回作の構想が既にあったことが伺える。
★★★★☆
6thアルバム『BOLERO
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995

C/W クラスメイト
またしても4thアルバム『Atomic Heart』からのカット。これまでにない斬新なサウンドが展開したアルバム内では逆に珍しく初期の雰囲気を残した曲でなかなかの佳作。浮気ソングではあるが、ストーリーが浮かんできてなかなかムーディーな雰囲気が良い。
★★★☆☆
4thアルバム『Atomic Heart

everybody goes-


奇跡の地球/桑田佳祐&Mr.Children 
95年1月23日
この少し前まではサザンや桑田ソロでも小林武史を招いており、共通のプロデューサーを通してのコラボ。Act Against AIDS(AAA)の一環として期間限定でリリースされ全ての収益は寄付された。桑田佳祐は93年より05年まで毎年ソロでAAAのライブを行なっていた。作詞作曲が桑田で編曲が小林&ミスチルとなっている。桜井だけでなくメンバー3人も演奏で参加しているが、ギターには後にMY LITTLE LOVERとなる藤井謙二の名前もある。桑田のビクターとミスチルのトイズファクトリーの連名扱いでのリリースだが販売元はビクターになっている。そのせいなのかミスチルサイドではこの曲はアルバム収録はなし。桑田サイドでも無視され続けた上に期間限定発売だったため入手困難となった。02年になって桑田のベスト盤『TOP OF THE POPS』にようやく収録されたのみ。肝心の曲の方だが、わりかし友人の間でも評判は良かったのだが個人的にはサウンドもメロディーもあまり好きになれない。チャッカチャッカした感じがどうも…。コラボ自体は今でも凄い豪華なんだけど…。
★★★☆☆
Mr.Childrenアルバム未収録
桑田佳祐ベスト『TOP OF THE POPS』

奇跡の地球


8thシングル 【es】〜Theme of es〜
95年5月10日
この時期、esという概念に執着(?)していたのか同時期に公開されたドキュメント映画のタイトルもesだった。esってなんなんなのかさっぱり意味不明だったのだがどうやら人の意識の奥で働くものとかそういうものらしい。要するに行動に対する理由を一言で説明するのがes。なんだか小難しい感じがするので曲の方はやや重たいのだがそれでもメロディーは素晴らしい。盛り上げまくるストリングスもこの頃は「ここぞ!」というところで勝負している感じで乱用していないので、逆に壮大さを引き立てていた。ただこの頃、こんなにesを連呼していたのにその後ライブでやらなくなったという。2010年以降再び披露されるようになったそうだが、発売当時最高傑作とまで言い切って映画のタイトルにまでした曲を長年ライブで歌わなかったという事は、「es」という「答え」が安易だったことに早い段階で気づいてしまったということだったのかもしれない。何もかもesで説明できてしまうなら『深海』へ向かう理由なんて何もないのだから。
★★★★☆
6thアルバム『BOLERO
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995

C/W 雨のち晴れ remix
3連発の4thアルバム『Atomic Heart』からのカット。ただしリミックスバージョンでループが多用されたため倍近い長さになっている。あまりの長さに8センチシングル収録時間の関係で【es】のカラオケバージョンが収録できない始末。原曲と違うのは、イントロが異常に長いのとこれまた異常に長くなった間奏で桜井のサラリーマン日記(?)の朗読が挿入されたところ。サラリーマン日記はそれなりに効果的だがいかんせん9分近くなっているので長すぎる。ベスト盤では原曲が、remixはC/Wということなので『B-SIDE』にもしっかり収録された。
★★★☆☆
14thアルバム(C/W集)『B-SIDE

es〜Theme of es〜


9thシングル シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
95年8月21日
1月に阪神大震災が起こり、このCDに発生した収益は全て義援金として寄付された。これまでにありそうでなかった爽快なバンドサウンド。『everybody goes』で見せたロックバンドサウンドをもう少し一般受けするポップな方向に持ってきた感じ。久々の恋愛ソングだが大サビではアダムとイブの時代にさかのぼってみたりと以前とはスケールが違う感じも。
★★★★☆
6thアルバム『BOLERO
ベスト『
MR.CHILDREN 1992-1995

C/W フラジャイル
5月3日に渋谷で突如開催されたゲリラライブの音源。この曲にスタジオ録音バージョンは存在しない。ライブ音源でしか存在しない唯一の曲でもある。正直そんなにいい曲ではないがストレートにバンドしているミスチルの姿というのはわりかし珍しいので聞く価値はあると思う。一部歌詞を間違えている。もう少し音が良ければなぁ…
★★★☆☆
14thアルバム(C/W集)『B-SIDE

シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

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