SMAP 25th Anniversary 1996(後)-1998

看板番組となった「SMAP×SMAP」開始直後の森の脱退。歌唱面では木村と森のツイントップが多かった当時は歌唱面での心配の声も多かったと聞くが、司会業が増えたためか明らかに声が枯れ気味になり音痴ネタを解禁することになる中居以外のメンバーは成長著しく、森が抜けた歌唱面での穴を見事に埋めていった。また5人になってからは個を強調するようになり、ソロパートを回すことも増えていく。

NYセッションによるSmappies路線はアルバム『011』では国内ミュージシャン提供が目立ち一時的に退いたが、『012』では再び全面展開。しかしこの頃を最後にデビュー以来の音楽面でのプロデューサーだった鎌田俊哉、野沢孝智が専属を離れていき、おなじみになっていた作家陣の参加もほぼ途絶え、新体制へ移行する事になった。

2016.8.11-22更新

22nd 青いイナズマ
96年7月15日
作詞:森浩美、作曲:林田健司、編曲:CHOKKAKU
J-POPを聞き始めた…というかCDTVを見てヒットチャートの動向というものを知ろうとしたのがこの年の8月とか9月。ちょうどこの曲がヒットしていた頃だ。手始めに聞き始めたのがSMAP、スピッツ、そしてポケットビスケッツだった。この曲は当時のレンタル屋でやっていた6枚セットレンタルで『はだかの王様』『KANSHAして』『どんないいこと』『たぶんオーライ』『がんばりましょう』と一緒に借りてきてテープに録音。色んな意味で個人的J-POPの始まりの1曲という印象が強い。

この曲は林田健司が94年にリリースした楽曲のカバー。イントロのや間奏で出てくるコーラスがまず印象に残り、バリバリ言っているように聞こえるのでずっとイナズマをコーラスで表現しているのかと思っていたが、林田版に記載されている歌詞では「バリバリ」ではなく「Partyparty」となっている。SMAP版にコーラス部分の歌詞の記載は無いがコーラスwords:Candee Hayashidaという林田夫人のクレジットは別にされている。森がいなくなったことでこれまでA面ではラップ以外のソロを取った事のなかった稲垣が初ソロパート。サビ以外は木村→稲垣→残り3人という歌割り。サビ中のゲッチュ!(Get you)は木村で木村の代名詞のようにもなった。この頃から、曲が出るたびに「今回は誰にソロがあるか?」が周囲で話題になるようになったのを記憶している。「SMAP×SMAP」テーマソングというタイアップは今後定番となるが、5人になって逆に話題になって勢いが増したのか、今作はのっけから80万オーバーの最高ヒットを記録。『古畑任三郎VSSMAP』でもこの曲が使われ、現在も代表曲の1つとなっている。実際には嫉妬に支配される男の姿が描かれた楽曲で、林田バージョンを聞くとその色が強く出ているんだけど、SMAPバージョンだと同じ歌詞なのに新生SMAPが稲妻のように現れたといった感じでひたすらカッコいい。若さとかっこよさの両面でピークだったのはやはりこの頃だと思う。

『SMAP 009』より前の発売だったが未収録。翌年の『WOOL』にはそのまま収録されたため、後年のリミックス以外にバージョン違いは無い。『WOOL』の収録も明らかに「SHAKE」と一緒に最新シングルなので入れましたという感じでメロウな曲中心のLoo Sideの1曲目という今作の収録位置は浮きまくっていた。
★★★★☆
2ndベスト『WOOL
3rdベスト『
Smap Vest
16thアルバム『
SAMPLE BANG!』DISC-2『KAIZOKU BANG!』(Phasio REMIX)(「オリジナルスマイル」と合作)
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W 真夏の夜は振り向いてはダメなのさ
作詞:久保田洋司、作曲:谷本新、編曲:CHOKKAKU
エレキギター中心のハードロック調のナンバー。ロック的なダイナミズムを強調したかったためか全員シャウト気味に歌っているので歌声はいつもよりもバラバラになっていてまとまりが無い。この路線になるとどうしても木村が最も目立つ事になり、別に格段に木村をメインにした曲では無いんだけどキムタク色が強く感じられる。なお真夏の夜に振り向くのダメとなるとどうしても怪談なのかと思ってしまうが、歌詞の内容は喧嘩して家を飛び出した主人公が普通出ていくのは向こうなのに何でコッチが手ぶらでさまよってるんだとブツブツ言いながらも傷心を抱えて夜道を徘徊。気持ちの整理がついていない今では追いかけてきても素直に謝れる自信が無いから振り向いちゃダメ、という心情が歌われている。しかしこの主人公、靴音と爪の感触まででマジで振り向かずに曲が終わるので"誰かの冷たすぎる爪がこの腕つかむよ"が本当に彼女なのかは誰にも分からない。本当に君なのかとも歌っているが少なくとも幽霊という想定は無さそうであり、それなら何故"冷たすぎる"のか?これリアルに振り向いちゃダメな案件なんじゃ?真夏の夜は振り向いちゃダメ、ゼッタイ
★★★☆☆
アルバム未収録

青いイナズマ

2016.8.11更新


Relax
作詞:森浩美、作編曲:長岡成貢
聞き手にリラックスを促す優しい応援歌的なポップナンバー。Omar Hakim(Dr.)、Will Lee(Ba)、Hiram Bullock(G)、Grag Phillinganes(P)、Eric Marienthal(Alto Sax Solo)という豪華演奏陣によるこの時期王道の上質な味わいが心地よく、文字通りにリラックスできる。『SMAP 009』は森脱退を受けて前作から半年で急遽作ったものと思われ、真夏発売のせいかこれまで以上に夏が舞台の曲が多いという以外にテーマが無く、サブタイトルも恒例インストも無い仕様だったのでもしかしたらストック曲をかき集めて制作したのかもしれないがそうだとしてもこの豪華さ。
★★★★☆
9thアルバム『SMAP 009

2016.8.12更新


シャンプー3つ
作詞:小倉めぐみ、作編曲:岩田雅之
『SMAP 009』から『WOOL』に収録された唯一の楽曲。落ち着いた曲が多かったアルバム内では跳ねたノリのアップナンバー。Omar Hakim(Dr.)、Tony Levin(the Stick)、Ray Parker Jr.(G)、Michael Brecker(Tenor Sax Solo)と4人の海外ホーン演奏陣による生演奏。Tony Levinはかなり有名なベーシストだがSMAPへの参加はこの曲と同じアルバムの「マラソン」だけだったと思う。ゆとりが無くストレスが溜まる一方の主人公のストレス解消方法は帰ってすぐにシャンプーをする事でひそかなるぜいたくがシャンプーが3つある事というユニークな内容。作中で出てくる"帰ってすぐにシャンプー"案件は、満員電車で痴漢に間違われた、混んでるラーメン屋でようやくラーメン出てきたのに横のオッサンに俺が先だと取られた、笑いかけたら子供が泣いた、迷惑駐車されて車が出せない、というもの。実に身近だ。この中で痴漢冤罪は当時よりも今の方が深刻でシャレにならない気もする。帰ってシャンプーどころか下手したら前科1つだしな…。
★★★☆☆
9thアルバム『SMAP 009
2ndベスト『
WOOL

2016.8.12更新


23rd SHAKE
96年11月18日
作詞:森浩美、作曲:小森田実、編曲:CHOKKAKU
初めて買ってもらったSMAPシングル。正確には、家族で食事かなんかをした帰りに同じ商店街にあった小さなCD屋(今はもうない)に立ち寄り、当時最新のスピッツ『インディゴ地平線』が中古で早くも1800円とかで売っていた。これを買ってもらい、俺だけじゃ不公平なので(そんな理由だったかは忘れたが)弟がこのシングルを買ってもらったという感じ。今では俺の部屋に置いてあるし、当時小学2年生だった弟がこのCDが自分の物という認識を持っている可能性は低い。

作家としてのコモリタミノルの出世作にもなかった今作だがとにかくゴキゲンノリノリ。当時女子高生の言葉で流行っていたのが「チョベリバ」とか「チョベリグ」、チョーベリーバッドやチョーベリーグッドの略であったがそんな流行の言葉を当時すでに30代半ばには達していて作詞家生活も10数年に達していた森浩美が必死に(?)取り入れた効果か、時代を見事捉えて前作を越える大ヒットを記録。チョベリ系のギャル語が死語と化した現在でも何だかノリの良さだけで聞けてしまうという語感の良さ、メロディーの良さ、編曲の良さ、すべてがかみ合ったヒット曲だと思う。

ただ発売当時は人気急上昇していたSPEED『STEADY』を抑えての1位だったが、SPEEDの方は2週目以降SMAPを押しのけて上位に居座り年明けでもトップ3に残るほどのロングヒットで最終的にミリオンを軽く突破した。「SHAKE」は割とストレートにランクダウンしていってしまったので、当時の印象ではSPEEDに押されてこれがSMAPの最高売上という意識はあまりなかった。現在は3ミリオンに続く4番目のヒット作となっている。

今作ではBメロで木村のソロがあり、木村節全開。1人舞台のごとく目立っており、他のメンバーはその他大勢と化している。そのため「キムタク目立ちすぎじゃない?」とか当時の江戸幕府クラス(小6)で女子たちが騒いでいた覚えがある。今にしてみると随分クールな女子達だったな…。この木村のソロパートは木村がその時々で自由に歌詞を変えたり、歌い方を変えたりと数あるソロパートの中でも自由度が最も高い印象がある。特に00年代になってからTVでこの曲をやる時にCD通りに歌ったところを見た記憶が無いような…。

前作同様にリテイクなどはされずバージョン違いはリミックスのみ。
★★★★☆
2ndベスト『WOOL
3rdベスト『
Smap Vest
16thアルバム『
SAMPLE BANG!』DISC-2『KAIZOKU BANG!』(BOOM BOOM SATELLITES REMIX)
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W 黙って俺について来い
作詞:小倉めぐみ、作曲:Jimmy Johnson、編曲:長岡成貢
疲れているOL(?)の彼女を励ますような歌詞の内容だが、一人称が「俺」になり、黙ってついてこいと言い出す辺りに初期には無かった頼もしさが。男らしい歌詞に対して曲調的には「はじめての夏」頃の曲調に近いポップで優しい雰囲気なので「はじめての夏」の頃の少年っぽさからするとSMAPもすっかり逞しい大人に成長したことを実感する。作家陣は初期からの面々だけど、特に作詞の小倉めぐみは成長に合わせて作風変えてきているんだなぁ…。
★★★☆☆
アルバム未収録

2016.8.13更新


24th ダイナマイト
97年2月26日
作詞:森浩美、作編曲:小森田実
前2作には及ばずに初登場も3位だったものの、安定して70万枚を越えた代表曲の1つ。前作に続いて小森田実が起用され今回は編曲まで担当。全体に木村の声が強めに聞こえる気はするがソロパートがあるのはBメロの香取のみ。今までにないハウスっぽいアレンジになり、今までと違ってこれは打ち込みだから映える感じ。さすがにこれを生演奏に差し替えるのは想像できないというかやっても雰囲気を損なうだけだと思うし、また新しいところを切り開いたのかなと。ハイテンションに迫りくるサビはインパクトはあるがダイナマイトなハニーで何がいいのか正直意味は良く分からない。でもいんじゃない。でもいんじゃない。

この曲ではMステ出演時に伝説を残しており、よりによってソロパートがある香取が香港に単身滞在中だったので、スタジオと香港の夜の街にいる香取を中継で繋ぎ、なんとそのまま香取を1人香港の夜の街で歌い踊らせてそれをスタジオでパフォーマンスする4人と合成するというハイテク(当時)映像が繰り出された。今やっても生放送でそれは…というような無茶な合成を97年当時最先端なイメージがあった「合成技術」を駆使したところで案の定ビミョーな映像となり、Mステ歴代の珍映像の1つとして記憶される事に…。

さらにこの年の紅白では次回作「セロリ」とのメドレーになったが発表された曲目は『ダイナマイトセロリ!』となっていて、大晦日の各紙新聞TV欄にはこの破壊力凄そうな文字が踊った。何かと合体・合成に縁があったな…。
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス
3rdベスト『
Smap Vest
16thアルバム『
SAMPLE BANG!』DISC-2『KAIZOKU BANG!』(MJ COLE REMIX)
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W Fool On The Hill
作詞:相田毅、作曲:Face 2 fAKE、編曲:CHOKKAKU
ビートルズに同名の曲があるが、アレンジ面で実にビートリーな空気が漂うSMAPには珍しいビートルズの影響直下にあるような楽曲。さわやかなんだけどどこか切なさも漂う曲調がたまらなく、当時からかなり好きな楽曲。「君と僕の6ヵ月」にしろ「オレンジ」にしろC/Wの隠れ名曲はほぼ後にベスト盤に収録され、隠れてない事が多いがこの曲は本当に隠れたままの名曲だと思う。
★★★★★
アルバム未収録

ダイナマイト

2016.8.14更新


突然の夏
作詞:森浩美、作曲:羽場仁志、編曲:長岡成貢
『WOOL』の最後に収録された新曲2曲のうちの1曲。当時は未発表曲と紹介しているところもあったような…。SMAPには夏の曲が多い。夏のアルバム発売とツアーがセットになっていたのが最大の理由だと思うんだけど、Smappies時代の夏曲はどれもギラギラとかさわやか爽快というよりも優雅で落ち着いた雰囲気を醸し出している。今作もそんな路線の1つなので正直そんなにインパクトは強くないが、「はじめての夏」に続く「〜の夏」シリーズ第2弾(?)として考えると、すっかり大人の佇まい。演奏はDave Weckl(Dr.)、John Patitucci(B)、Gil Goldstein(P)、Bashiri Johnson(Per)が担当。ここまでであまり見かけない演奏陣だ。
★★★★☆
2ndベスト『WOOL

2016.8.15更新


月に背いて
作詞:相田毅、作曲:CHOKKAKU、編曲:長岡成貢
『WOOL』もう1つの新曲。CHOKKAKUが作曲だけして編曲は別の人という珍しい楽曲。夜のベランダで外を眺めている君にこっちを向いてと訴えかける月の下のひと時(超訳)という比較的まったりしたナンバー。演奏はBernard Purdie(Dr.)、Philippe Saisse(P)、Bashiri Johnson(Per)、Jean Baptista Bocle(Vibraphone Solo)が担当。よりゆったり優雅な雰囲気で静かな時間が流れるような夏の夜に聞きたい1曲だ。
★★★☆☆
2ndベスト『WOOL

2016.8.15更新


25th セロリ
97年5月14日
作詞作曲:山崎まさよし,編曲:清水信之
提供ではなく96年の山崎まさよしの3rdシングルのカバー。この1週間後に山崎まさよしのアルバムがリリースされ、「セロリ」も収録されていたので山崎まさよしの知名度上昇にも大きく繋がった。山崎まさよしは楽曲クレジットの際は漢字表記の「山崎将義」を使用していてこの曲も例外ではなかったが、SMAPにおいては「山崎まさよし」表記になっている。

草g主演ドラマ『いいひと。』主題歌。当時の草gはメンバーの中でも1番地味な存在で、主演ドラマもこれが初という遅咲きだったが、逆にそれが大きく取り上げられ("最初で最後の主演"なんて宣伝文句も使われた)、これまで没個性だったのが逆に良かったのか、ドラマがそこまで大ヒットしなかった割には草g=いい人イメージが定着。これをきっかけに一気にキャラ付けが出来上り、草g剛の存在感が増す結果となった。初主演ドラマで主題歌、初のソロパートをもらうなどかなりの好待遇だったので、メンバー間の格差をなるべく無くして草gをもう少し持ち上げたいという思惑がかなり強く働いていたのかも。

草g→稲垣でAメロを歌い繋ぎ、Bメロは1番2番とも木村のソロパート(後半は香取とデュオ)。2番Aメロはほとんど香取の声しか聞こえないが一応香取のソロパートではなく香取と中居のデュオパートである。絞られた中居のマイクの音量は間もなく自らネタにする事となり、その前フリがこの曲だったともいえる。歌詞には掲載されていない間奏のラップは木村と香取。パフォーマンス時は木村がアコースティックギターを弾くとかダンスが無いとかサビだけ全員で歌うという00年代以降のSMAPが多用するボーカル編成は今作で初めて行われた。

これまでのSMAPには無かったほんわかした曲調と山崎まさよし版クセの強さを見事に中和したソロパート回しやアレンジの構成は絶妙だったと思う。個人的には発売当時からかなりお気に入りだったので、この曲の1位を阻止したGLAY「口唇」がしばらくキライだった(笑)。
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス
3rdベスト『
Smap Vest

C/W まぁいいか
作詞:森浩美、作曲:寺田一郎、編曲:CHOKKAKU
ワガママな彼女に振り回される男の愚痴が延々歌われているが最後には「まぁいいか」と笑顔1つで許してしまう1曲。こんだけ不満並べておいて最後の1行だけで納得してしまうって去年は真夏の夜は振り向いちゃダメだとか黙ってついていこいとか歌ってたのに凄い変わりよう。
★★★☆☆
アルバム未収録

セロリ

2016.8.16更新


Everything is Cool
作詞:戸沢暢美、作編曲:Nile Rodgers
1曲目のインスト「Theme of 011 “ス”」と続くこの曲ではNile Rodgersが全面プロデュースを手掛けており、ギター・コーラスは自ら担当、バンド及びホーン・ストリングスに彼の周辺の海外ミュージシャンによる豪華演奏。Nile RodgersもNY在住のミュージシャンではあるがここまでに参加しておらず、演奏陣もこれまでのNYミュージシャンとは全て異なる。このため雰囲気もやや異なるというかこの曲、ここまでの大人っぽさを感じさせるSmappies路線よりも明確に明るく普通にJ-POPっぽくてアイドルっぽい。ディスコとAORを足したようなアレンジは凝っているんだけど、それよりもメロディーのポップ感がひたすら気持ちいい。海外作家だともう少し洋楽テイストになるものかなとも思うんだけどSMAPに合わせて書いたのだろうか。
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス

2016.8.17更新


愛がないとすごく疲れる
作詞:小倉めぐみ、作編曲:岩田雅之
草gソロ曲。初期はソロ曲でもコーラス厚くかけてごまかされるほどヤバかった草gの歌唱力も成長と共に向上。今作でもその実力を存分に発揮している。「いいひと」イメージが定着した草gのいかにも普通の気の良さそうな青年といったイメージ通りの歌声はうまいか下手かで言えばたぶんまだ下手なんだろうけど味があっていい。以降他のメンバーのソロ曲はそれぞれの個性を前面に押し出していく中で草gのソロ曲にはイマイチ方向性が見えず、一時期の「韓国」以外に特徴もない印象もある。このため毎回ソロ曲が発表されるようになってからはどうしても印象が薄くなりがちで、ソロ曲の中ではこの曲が1番印象に残っている。
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス

2016.8.17更新


ココニイルコト
作詞作曲編曲:スガシカオ
コーラス演奏も全部スガシカオという完全1人提供楽曲で、木村と香取のデュオ編成。恐らく「セロリ」をカバーした関係で同じ事務所だったスガシカオにも声がかかったものと思われるが、これが「夜空ノムコウ」の作詞や、もっと先を見ればKAT-TUNの「Real Face」にも繋がっていくと思うとなかなか凄い。アコースティック編成で木村と香取がソロパートを分け合いながら歌い上げるシンプルながら強く残る1曲。木村・香取の組み合わせの相性も香取のボーカルが急成長したことで非常にしっくりくるようになった。
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス

2016.8.17更新


俺様クレイジーマン
作詞:俺様、作編曲:Face 2 fAKE
香取のソロ曲。この曲だけ本人直筆と思われる手書きの歌詞が掲載され、作詞の「俺様」も本人と思われる。全編に渡って怒気をはらんだラップ中心に展開していく破天荒で豪快なHIP HOPナンバー。後に慎吾ママ、ハットリくん、孫悟空、両さん…など豪快ハイテンションなキャラクターを演じることが多くなった香取だが豪快キャラの原点がここにあるのかもしれない。一方で明るく元気な一般イメージとは異なり、いくつかの発言や時折見せる表情にどこか「闇」「不安定さ」が見え隠れするとも言われる香取だが、その「闇」の部分もさらっと歌詞に盛り込まれているのも特徴。これ以外のソロ曲ではそこまでは見えないが案外今作の歌詞には香取の本質(当時)が詰まっているのかも?
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス

2016.8.17更新


弱い僕だから
作詞作曲:忌野清志郎、編曲:The Esper
木村のソロ曲。97年春の木村が主演していたドラマ『ギフト』で忌野清志郎は情報屋みたいな役どころで出演していたのでその縁もあって楽曲提供に至ったものと思われる。元々は忌野清志郎がRCサクセション時代にライブで歌っていた未発売曲だったようだが、本人ではなく提供という形で先に音源化された。ここでの木村は実に忌野清志郎になりきっていて面白い。「セロリ」では若干山崎まさよし入ってるし、「ココニイルコト」はスガシカオ入っているし…とこの時期の木村は提供者に寄せた歌い方をする事が多かったが、特に今作ではアレンジもストレートなロックバンドになっていて提供者サイドへ寄せているのでなりきり度も強い。
★★★★☆
10thアルバム『SMAP 011 ス

2016.8.17更新


26th Peace!
97年9月26日
作詞:飯塚麻純、作曲:Face 2 fAKE、編曲:長岡成貢
ジャケットの「ス」の文字はその前のアルバム『011』のデザインを踏襲しているが、白と青文字だったアルバムから一転して全面金一色でSMAP史上最大に眩しいパッケージに。派手な見た目に反して5人になって7,80万台を連発していた売上がいきなり30万台まで落ち込む大暴落となってしまった。

5人になって新機軸的な楽曲が続いていた中で、6人時代に戻ったような楽曲。当時は毎回話題になっていたソロパートも無く、数名〜全員のオールユニゾン編成。新鮮さが無かったこともあってほとんど話題にもならなかったのを記憶しているが、実際当時はなんだかパッとしない印象で、守りに入った印象もあった。またこの1ヶ月後にドリカムも「PEACE!」というタイトル被りの楽曲を出してやはりそれ以前より売れない事態に陥ったので、このタイトルになんかあんの?と思った中1の秋。

しかし改めて聞いてみるとこれがトラック含めてメチャクチャしびれる。シングルでは神保彰のドラムを生演奏で収録しておりこれがかなり聞きごたえがある。アルバムではOmar Hakim(Dr.)、Will Lee(B)、Mike Campbell(G)、Philippe Saisse(F.R)、Tommy Mandel(H.O)にホーン隊も生演奏という豪華な仕上がりでよりいっそう凄い事に。ひたすら激しいドラミングが展開するシングルもいいし、全体にテクニカルなアルバムバージョンも素晴らしい。Smappiesリメイクによる最終シングル楽曲となったが、最後を飾るにふさわしき名演。割と当たり前の日常に幸せを見出すような歌詞にしても年齢を重ねてからの方が響いてくるものがあった。
★★★★☆
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』(リメイク)
3rdベスト『
Smap Vest

C/W ストレス
作詞:相田毅、作曲:谷本新、編曲:船山基紀
かなり攻撃的ロックテイストのアップナンバー。低音も強調されてドッシンバッシンと重厚に響いている。同世代の若者の日常路線もこの辺りが最後となってくる。日々ストレスが溜まっていく鬱憤を爆発させ、「すっきりしない」とか歌っている割には曲の方はかなり爽快でストレス発散しまくり。
★★★★☆
アルバム未収録

Peace!

2016.8.18更新


みんないい子
/香取慎吾&原由子

97年10月29日
作詞作曲編曲:桑田佳祐
香取にとっては初ソロシングルにして唯一の本人名義での原由子とのデュエットシングル。桑田佳祐が作詞作曲編曲を担当し、自らギターとキーボード、コーラスでも参加しており、レコード会社が同じビクターであり二大稼ぎ頭として長年ビクターに貢献し続けたサザンとSMAP唯一の接点が今作だ。SMAPとサザン両者にとって初のマキシシングル仕様でもあった。

中居正広の冠バラエティ「中居正広のボクらはみんな生きている」テーマ曲としてOAされていた。中居の番組なのになぜ中居じゃないのかサザンもSMAPも当時の人気でも十分すさまじいものがあったが、00年代以降に比べれば話題性には乏しく、トップ10に届かない(12位)という不本意な結果に終わっている。原由子サイドで桑田佳祐を迎えて「わるい子ヴァージョン」としてのセルフカバーはされているが、オリジナルバージョンはこのシングルのみでしか聞けない。

構成は2人交互にAメロ、香取メインのBメロに、サビは原メインとなっている。ほんわかした原坊の歌声と幼さを残しつつも伸びやかな香取の歌声はマッチしており、それに合わせて桑田もサザンや自身ソロとは一味違ったほんわかした曲を書いてきた印象がある。いっそ「みんなのうた」とか子供向けに徹したタイアップの方がはまっていたような気もする。原由子の色に近いものがあるが香取の弟キャラにもはまっていてほのぼのさが最大の魅力。アレンジを変えてない桑田バージョンが何故か「わるい子」扱いになっているのも香取との対比だと桑田のボーカルが悪い子みたいな感じがするので何となく納得である。改めてスポットが当たってほしい曲の1つ。
★★★★☆
オリジナルバージョンアルバム未収録
原由子ベスト『Loving You』(原と桑田佳祐による「わるい子ヴァージョン」)
原由子ベスト『ハラッド』(原と桑田佳祐による「わるい子ヴァージョン」)

C/W みんないい子(Dub Mix)
Additional Remixing & Production:大庭良治
リミックスバージョン。延々ループするインストに「夢の形」という2番サビ頭のフレーズが延々ループされ、ほとんど歌が入っていない。中盤過ぎにようやく加工されてモヤ〜ンとした2番のAメロ香取のボーカルパートから入ってくるが、しばらく進むとまた「夢の形」ループ地獄+時々「卵のように」になってしまいそのまま終わるという歌解体系リミックス。これは…意味不明としか。
★☆☆☆☆

C/W みんないい子(Bossa Nova Mix)
Additional Remixing & Production:大庭良治
同じ人物によるこちらもリミックス。シンプルなボサノヴァテイストに変えたものでリアレンジに近い。恐らくボーカルを使いまわしてトラックだけ変えたのでVersionじゃなくてMixなのかも…。歌はオリジナル通りに進行するが、香取メインだった1番のBメロ部分のボーカルだけ原由子をメインに持ち上げているのがオリジナルとの違い(2番は元通り)。なおデュエットソングとしてのカラオケ需要を狙う気も無かったのか、カラオケトラックが入っていない。リミックスよりカラオケの方が需要あっただろ…
★★★☆☆

みんないい子

2016.8.19更新


27th 夜空ノムコウ
98年1月14日
作詞:スガシカオ、作曲:川村結花、編曲:CHOKKAKU
この曲のリリース前、明らかにこれまでと違う凄い名曲が出てくるぞ…という空気があった。発表の仕方も年内から「SMAP×SMAP」にて小出しに発表。初公開時はサビと間奏の裏声だけ、次の週は1コーラスのみ…と徐々に曲の全貌が解禁されていった。これまでと全く違うバラード調で、しかも凄い名曲っぽい雰囲気に期待が高まった。これは買うしかないだろ!と今作が初めて小遣いにぎりしめてCD屋に買いに行った初の8センチシングルだった(以降SMAPシングルは全部買い続け、旧作も全部集めていった)。そんな風に満を持して発売された今作は自分と同様に買いに走ったリスナーが多かったようで初動だけで40万を突破。前作が30万台だったのでいきなり越えた上に、次の週に残りの後輩勢TOKIO、V6、KinKi Kidsが組んだJ-FRIENDSが大ヒットを飛ばしていたが、先輩の貫禄を見せ付けてロングヒット。初のミリオンヒットを記録し、年間チャートではGLAY「誘惑」と1位を争った(売上枚数が僅差だったせいかチャート機関によって年間1位が異なりO社ではGLAYだがCDTVではSMAPだった)。

冒頭サビが木村と中居のデュオ、2番Aメロは中居と香取のデュオ編成、ソロパートはBメロの木村のみ。発売当時のTV出演では当然CD通りの披露していたが、何故か年末年始の歌番組出演時は紅白含めて中居のマイクは完全にスイッチが切られていたのか、中居がデュオで歌っていた箇所はそれぞれ木村ソロ、香取ソロに変更されていた。紅白司会などをはじめとしてこの頃、司会業で開花していた中居としては年末年始はしゃべりすぎで喉に負担が大きかったせいだろうか…?また「セロリ」に続いて木村のアコースティックギターパフォーマンススタイルで披露される事も多かった。

当時普通にすげぇいい曲という事で聞いていたが、大人になるにつれて歌詞が沁みるようになった。"あの頃の未来に僕らは立っているのかな"というフレーズが特に刺さる。きっと多くの人が全く違う場所に立ってると思うんだけど、そもそも"あの頃の未来"ってどんなだったかなぁ…。一方でスガシカオは締め切り直前に焦って飛行機での移動中にさらっと書き上げたという逸話も残されている。まあじっくり練って考えるより瞬発力が勝る事もあるよね。
★★★★★
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!
3rdベスト『
Smap Vest
5thベスト『
SMAP AID
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W リンゴジュース
作詞作曲:スガシカオ、編曲:CHOKKAKU
こちらは作曲までスガシカオなので、ファンキーでスガシカオっぽさが強い。この当時、不良ぶった未成年がナイフを持っているのがカッコいいみたいな謎の風潮が生まれていた。木村主演のドラマ『ギフト』でもキムタクがカッコよくナイフを扱っていたが、ナイフでリアルに事件を起こした未成年がこのドラマの影響だと供述したせいで問題作扱いされる事態にもなった。恐らくそんな未成年とナイフという当時の状況を反映させて制作された曲。ナイフを持っている相手に対して諭すというSMAP史上最も物騒な楽曲だが、その諭し方が「そのナイフでリンゴジュースを作ろう」というよく分からない展開。それで大丈夫なのか。ていうか冷静すぎるだろ。ファンキーすぎて当時はあまり好きになれなかったが物騒かつクールな世界観は謎の中毒性があり、意外と印象に残る。

『012』に収録された際はWilliam"JUJU"House(Dr)、Will Lee(B)、Philipppe Saisse(F.R)と4人のホーン隊、Chokkaku本人のギター演奏による生演奏への差し替えが行われている。恒例になっていたシングル曲がアルバム収録の際にNYセッションで生演奏に差し替えられるのはこの曲が最後となった。
★★★☆☆
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』(リメイク)

夜空ノムコウ

2016.8.20更新


28th たいせつ
98年5月8日
作詞:戸沢暢美、作曲:小森田実、編曲:長岡成貢
中居主演の月9ドラマ『ブラザーズ』主題歌。月9ドラマのブランドイメージは96,7年にピークを迎え、98年以降は初回だけ高視聴率→2週目以降ダウンのパターンに突入。今だったらネットニュースで視聴率失速ばかりがしつこく報じられるネガティブキャンペーンが展開されるところだが、当時は初回だけ話題になって2回目以降徐々にフェードアウトしていく感じだった。このドラマも初回のみ20%越えを記録したが2回目以降は失速。ドラマを見ていたが、お寺が舞台で中居は寺の跡取り、転がり込んできたヒロインの木村佳乃がテンション高かったくらいしか記憶に残っていなく、あまり覚えていない。ドラマが大ヒットしたとは言いがたい状況で、ドラマと特に関係ないような今作も4位に終わり、累計で前作初動にも及ばない失速となってしまったが『Peace!』は上回り、中規模なヒット曲だった。

トゥットゥールコーラス含めて全体に軽快な雰囲気のポップナンバー。中居の主演ドラマだがソロパートは木村・稲垣にしかない。真新しさは無かったがノリはいいし、けっこう好きな曲だった。当時の担任がスーパーバーコードヘアーだったので、Just ホロリをJust ツルリと替え歌にしたらバカ受けして周囲が笑い死にしそうになったという中学2年当時の思い出も。最後の「Superman」連呼はスッパマンにも聞こえ、年配のリスナーは「アラレちゃん」を思い浮かべたという…。
★★★★☆
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!
3rdベスト『
Smap Vest
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W 恋の形
作詞:久保田洋司、作曲:野崎昌利、編曲:Philippe Saisse、2001version編曲:上杉洋史
別れも1つの恋の形だと歌う切ない失恋ミディアムバラード。抜群にメロディーが良い。アレンジをSmappiesでピアノ奏者として参加していたPhilippe Saisseが単独で担当しているというのが珍しい。比較的淡々としたバンド演奏になっているが、シングルにはクレジットが無いのでピアノ関連はたぶんPhilippe Saisseなんだろうけどそれ以外の演奏がどうなっているかは不明。

『ウラスマ』収録の際はアレンジャーを変更して全面リメイク。最後のサビ以外は全てソロパート回しというボーカル編成に変更、トラックは当時流行っていたR&Bブーム系の軽めの打ち込みに変貌。このアレンジが機械的でどうにも馴染めない。

今作のジャケットにはハリネズミが写っているだけだが、中にメンバー5人が写ったカード(裏面にアルバム発売予告)が封入されていた。リリースペースが遅くなり、次のリリース予定が未定になってきたためか、シングル盤に次回作やアルバムの告知が記載されるのもこの頃が最後だった気がする。
★★★★☆
シングルバージョンアルバム未収録
4thベスト『ウラスマ』(2001 version)

2016.8.21更新


Duo
作詞:相田毅、作編曲:岩田雅之
タイトルはデュオだがデュオで歌っているわけでは無く、1人きりで口笛を吹いて胸の中の思い出とデュオするという形で使われていて、別れた彼女の事を思い出して現実を受け止めて前を向こうとしている様子が描かれている切ない楽曲。Omar Hakim(Dr)、Will Lee(B)、ホーン隊4名に加えて、国内から森村献(P)が演奏に参加。これは曲調、メロディーが何より最高。アルバム曲の中では個人的に屈指の1曲。
★★★★★
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!

2016.8.22更新


ひと駅歩こう
作詞:三井拓、作曲:谷本新、編曲:谷本新、佐々木章
「ココニイルコト」に続く木村・香取のデュオナンバー。今回はアコースティック調の軽快な楽曲。アレンジを担当した佐々木章のギター以外は打ち込み。弾き語りソングっぽくハーモニカも導入されているが担当しているのはWilliam Galison。いちいちプロの奏者を連れてくるのが贅沢…。タイトル通りひと駅歩いて普段見落としていた景色や学生時代の思い出に触れるという温かみのある歌詞も印象的。たまにひと駅歩いてみたくなるのは中学2年の時にリアルタイムでこの曲を聞いていたからだろうか…。ひと駅といっても駅間の距離にはかなり差があるので、実際にやってみると景色よりも「こんなに長かったのか…(疲労顔)」と思う事もしばしば。
★★★★☆
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!
4thベスト『
ウラスマ

2016.8.22更新


言えばよかった
作詞作曲:樋口了一、編曲:Chokkaku
ノリのいい曲調もそれなりに好きなんだけどこの曲最大のインパクトは大サビで登場するアルバム内唯一の中居のソロパート。TVで声がガラガラな事はたまにあるけど、この曲ではCDなのに異常にガラガラで物凄い爪跡を残す。このテイクしか録れないほどレコーディング期間中の中居のコンディションが悪かったのか、あえてガラガラ声にすることでインパクトを狙ったのか。Aメロは木村のソロパートでガラガラ中居パートが無ければごく普通に木村メインの曲という印象になっていたはずなのにたった1ブロックで印象を全て持っていくリーダーマジ半端ねぇ。
★★★★☆
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!
4thベスト『
ウラスマ

2016.8.22更新


世界は僕の足の下
作詞:只野菜摘、作編曲:Chokkaku
来週誕生日が来る段階で非常に落ち着いたいい精神状態で、世界が自分の足の下にあるような心境にまで到達した心情を描いたアルバム最終ナンバー。中西康晴のエレピと、アレンジャーChokkaku自ら演奏しているギターに加えてSteve Smith(Dr)、Will Lee(B)が参加しているが、NYセッションでの制作もこれが最後だったのでSmappies路線の最終楽曲でもある。若者の日常を多く描いていたこの時期、その若者は地に足をつけたいい佇まいの青年に成長したようにも見える。
★★★★☆
11thアルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!

2016.8.22更新

 

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