SMAP 25th Anniversary 2005-2010

「世界に一つだけの花」の特大ヒットで文字通り「国民的」となってしまったSMAPは次の展開に詰まってしまったかのように、翌04年はソロシングルのリリースはあったものの結局SMAPとしての新作が1曲も無いという史上初の年となり、紅白まで辞退した。一転して05年は97年以来の3枚シングル発売、以降はほぼ2年おきのアルバムとツアーを軸にしての活動が続くようになった。

音楽的には専業作家よりも滅多に提供をしないシンガーソングライター、バンドのメンバーなどを次々に起用する豪華アルバム路線を引き続き継続。シングルにおいては「国民的」な格を求められる部分も増え、平和の使者みたいな楽曲も増えた一方で逆手に取ったようなおふざけや他ジャニーズではA面には採用しないんじゃないかというような楽曲も含めて「何をやってもSMAPになる」という状態を確立した。

2016.9.8〜9.19更新(リメイク&アルバム曲追記)

36th 友だちへ〜Say What You Will〜
05年1月19日
作詞:エリック・クラプトン、作曲:エリック・クラプトン&サイモン・クライミー、日本語詞:竹内まりや、編曲:小林武史
04年末の雑誌インタビューではメンバー自身新曲を望む発言を繰り返したが、早速年明けにリリースされたのが今作。「愛・地球博」のテーマ曲としてエリック・クラプトンが提供していた「Say What You Will」の日本語カバーという扱いで、オリジナルは05年3月の「愛・地球博」のコンピ盤『Love The Earth』に収録され、エリック・クラプトンの『Back Home』にもその後で収録された。オリジナルより一足先に今作を発売したため、当時カバーというよりもあのエリック・クラプトンの"提供"という形で話題になった。さらに竹内まりや、小林武史という豪華な面々の参加もあって、ようやくの新曲は大物ミュージシャンのここでしか聞けないような豪華コラボスタイル。まあよく見ると、この曲でのエリックは作曲は共作をしていて単独で手掛けたのは作詞の方だったわけだけど、そっちは竹内まりやに任せて書き換えてしまったのでエリック成分はオリジナルより大幅に薄ま…。

ただ話題になったわりにはけっこう普通のポップソングであり、インパクトもそんなにない。小林武史とその周辺の演奏陣(Bank Bandメンバー)による生バンド+ブラス+ストリングス編成のサウンドは非常に柔らかくてゴージャスだったが、90年代のキャリア全盛期の頃に比べるとフツーだし…。聞き込める良い曲ではあるが、正直なところ話題負けしている感じも。ここに来てまた中居にだけソロパートがなかったり、何故かサビの重要な「君が必要さ」の部分に1番危ない草gのソロをあてがったりと歌割にも謎が多かった。またジャケットにも鳴っている指で星の形を作るスターピースは間奏の振り付けにも採用され、Mステではそこそこキマっていたが、CDTV出演時は気を抜きすぎていたのか、歌はガッタガタだわ、スターピースも指がズレて崩れまくりという最悪のパフォーマンスだったのが印象に残っている。あれでよくOK出たな…。

リバーシブル仕様のジャケットが2パターン発売されたが、リバーシブルなので裏表が逆になっているだけで1枚買えば両方見れるためどっちを選んでも変わらなかった。
★★★☆☆
16thアルバム『SAMPLE BANG!

C/W Song of X'smap
作詞:麻生哲朗、作曲:菅野よう子、編曲:武藤星児
1月発売なのに季節外れ最速のクリスマスソング。04年末に放送されたSMAP5人が出演したSPドラマ「X'smap〜虎とライオンと五人の男〜」主題歌。ドラマ放映当時はCD発売未定のダウンロード限定曲とアナウンスされ3日間限定ダウンロード販売が行われた。結果的に04年唯一の新曲だったのでコアなファンはDLに走ったと思われるが、当時使用していた携帯はまだ着うた非対応だったのでスルーした。またそんなことを言っておきながらそれから1ヶ月も経たない今作にちゃっかり収録されたのでとっくにCD発売は決まっていたが飢餓感を煽ってダウンロードさせる戦略だったのではないかと思われる。C/Wにはもったいない名曲で「愛の灯」と並んでSMAPクリスマスソングとしては個人的に甲乙つけがたい。
★★★★☆

6thベスト『SMAP 25 YEARS

友だちへ ~Say What You Will~

2016.9.8更新


37th BANG! BANG! バカンス!
05年7月27日
作詞:宮藤官九郎、作編曲:コモリタミノル
久々のコモリタ起用はいいとしてクドカンを作詞に招いた事で究極のバカ曲が誕生。国民的に祭り上げられたということは逆に言えば確固たる地位を築いたという事でもあり、他のジャニーズアイドルでもなかなかやれないようなダサさ・寒さ・ユルさを惜しげもなく全面展開。目論見はある程度当たり、強烈なインパクトでもってしてSMAP夏の代表曲の1つとして発売以降も夏の特番などでは歌われる機会が多く、00年代の代表曲の1つになっている。

ただ個人的にはここまでのおふざけは成立してないと思ったし、前年TOKIOにもやってくれたクドカン特有のあまりの寒さで正直歌詞を中心に好きじゃないのだが確かにインパクトは強い。ボーカルも全員おちゃらけ気味に歌っているので全員下手に聞こえてしまうが、既に散々SMAPは歌がヘタとか言われていたので変にかっこつけるよりも開き直ってしまえということか。サビ以外をソロパートで回すようになって久しいが、今作ではサビでもソロパートをふんだんに用意。A面ではさすがにあまり多用しなかったが、C/Wではサビまでソロパート回しでほとんどユニゾンが無いというのはこれ以降定番化するようにもなった。開き直りの1曲としてはありだったのかもしれない。
★★★☆☆
6thベスト『SMAP 25 YEARS

C/W  優しい言葉
作詞作曲編曲:タカチャ
他社に提供をあまりしない有名ミュージシャンを起用しまくるようになった00年代のSMAPだが、何気に新人ミュージシャンも積極起用しており、今作を提供したタカチャもレゲエ・ラップ系のミュージシャンとして7月13日にエピックからメジャーデビューしたばかりのド新人だった。残念ながら本人はブレイクを果たすことはできず、デビュー作が最高売上のまま末期はチャート圏外になり、数年でメジャーの舞台から退いている。この頃にはケツメイシが大ヒットを果たし、ラップミュージックはHIP HOP的なノリやクールなノリよりももっとJ-POPなもの、レゲエテイストのノリ、盛り上がれるものへとヒットの傾向がシフトしつつあった頃だった。そんな時代に合わせたかのようにゆったりしたノリながら淡々と進む。まったりしたノリなので5分を軽く越えてしまって長い。だが何気に優しいメロディーラインはどこか中期頃を思い出させたりもしてなかなかいい感じ。心地いい1曲。
★★★☆☆
アルバム未収録

BANG!BANG!バカンス!

2016.9.9更新


Yeah Oh!
作詞作曲:T2ya、編曲:h-wonder
この年はシングルとアルバムを同時発売。インストに続く実質的なアルバムのOPナンバーにして「BANG! BANG! バカンス」と同系統のはじけたノリのサマーポップナンバー。エオ!エオ!の連呼(Yeah Oh!)がひたすら耳に残る。ふざけっぷりで「BANG! BANG! バカンス」には及ばなかったのでシングルにはなれなかったが、耳には残るのでアルバムの実質オープニングになった…んじゃないかと勝手に思っている。ちょっとふざけ気味なくらいにはじけたサマーソングというオーダーで各方面に曲依頼していたのかも。
★★★☆☆
16thアルバム『SAMPLE BANG!

2016.9.9更新


38th Triangle
05年11月23日
作詞作曲:市川喜康、編曲:小西貴雄
夏のツアーで発売未定の新曲として披露され、草gと香取が2人でパーソナリティを務めたこの年の24時間テレビでも歌唱された事で発売を求める声が高まり、発売が決定したとされている。前作から引き継いでテレ朝スポーツ中継タイアップに起用された(使用期間中にはトリノオリンピックやWBCがあった)。

「オレンジ」の市川喜康が&Gに続いてついにSMAPのA面曲に採用され、今回も良メロを聞かせてくれる。要望が殺到したのも納得のいい曲だなぁと当時は思ったんだけど割と早い段階で飽きてきてしまい、個人的にはそんなに長く残る曲では無かった。いい曲なんだけど「世界に一つだけの花」が反戦歌扱いになってしまったりと、やたら平和の使者のように持ち上げられてきていたSMAPについにストレートな平和ソングを歌わせ、本当に平和の使者SMAPみたいになってしまったのもちょっと大きく構えすぎな感じがあった。

戦略的には売上云々関係ない圧倒的に大きな存在までSMAPを持っていきたかったんだろうし、あわよくば今作も大ヒットを狙っていたようにも思う。実際にはこの年3枚のシングルの中でロングセラーは記録したが、累計売上は3作の中で1番低かった(当時)。狙っていたほど浸透しなかった曲というのが正直なところだろうけど、平和の使者SMAP路線のど真ん中に位置する事になったこの曲を望む大人は一定以上いたようで高校の音楽の教科書に採用されたり、NHK紅白歌合戦では発売年であるこの年は前2曲を差し置いて単独歌唱、2010年、2015年と5年おきにメドレー内にこの曲を組みこんできた。このため00年代の代表曲の1つのような扱いになっている。

またサビ以外は全て5人のソロパートだが、サビが普通なのにそれ以外のキーが異常に高く、全員がTVでは常にギリギリ歌唱。SMAPってやっぱ歌が下手なんだなと改めて思ってしまった一般視聴者もかなり多かったんじゃないかと思うけど、なんでこんなリスキーなキー設定にしたんだろうか。中居は何気に高音は意外と出る(不安定だけど…)、香取や木村でもギリギリっぽいのに、それより低い音域を得意とする草gや稲垣はキャパ越えちゃってるし…。
★★★☆☆

17thアルバム『Pop Up! SMAP
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W Piece of world
作詞:篠崎隆一、作編曲:h-wonder
さらに直球な平和環境ソング。シンプルなトラックなのでメッセージは大きいものの楽曲自体は印象は薄い。サビの英語部分以外はほとんどをソロで歌いまわすという個別化がより図られた曲。1人1人が日常から気をつけることが大事的な内容で一気に地球レベルまで行ってしまう歌詞はマッキーもビックリのスケール感だが打ち込みが軽めなのでどうしてもそこまで魅力を感じない。
★★★☆☆
アルバム未収録

Triangle

2016.9.10更新


39th Dear WOMAN
06年4月19日
作詞:麻生哲朗、作編曲:平田祥一郎
有名女優を大量に起用し最終的に映画まで作ってしまったという資生堂が社運を賭けた一大プロジェクト展開した「TSUBAKI」のCMメッセージソング(タイアップや単なるCMソングではなく「CMメッセージソング」と銘打たれた)。そこらのCMタイアップと比べてもかけた額が桁レベルで違うんじゃないかというくらいの巨大プロジェクトは見事成功を収めて「TSUBAKI」はブランドとして定着した。楽曲自体もパッと耳に残るメロディー、テンポの良さも心地よく、こういうSMAPが聞きたかった!というところに綺麗に応えたような1曲。全女性へ向けた応援歌ということで、徹底的に日本の女性を賛美する内容にした歌詞は斬新だが、タイアップを受けて歌詞を書いたのとは少し異なり、TSUBAKIプロジェクトメンバーの1人である麻生哲朗がそのまま起用されているので、タイアップ先に徹底的に寄り添っていて当たり前。純度120%のタイアップナンバー。SMAPから全女性へのメッセージカードまで封入されていたが、発売直後のスマスマで中居が「今回は日本の女性へ向けたというコンセプトみたいですけど」と詳細は忘れたが少なくともこのコンセプトをあまり意識してなさそうな発言をしていたのが若干引っかかった。対象が絞られた楽曲であるためか、1種発売で40万枚を越えた大ヒット曲だったものの、そこまで特筆した代表曲扱いはされなくなっている印象も。
★★★★☆
17thアルバム『Pop Up! SMAP
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W buzzer beater
作詞:権八成裕、作編曲:Gajin
前2作で続いていたテレビ朝日のスポーツ中継テーマ曲。一時期は、世界水泳に始まって、テレビ朝日全部の中継ソングということでB'zがテーマ曲を01年〜04年まで連発していたが、05年以降はそれがSMAPになったらしい。バカバカもTriangleもスポーツのテーマ曲としては全く関係なく、とってつけタイアップに過ぎなかったが、今作はこれまでに比べれば少しはスポーツタイアップっぽい。タイトルもバスケ用語である。ただバスケの中継なんてやってないけど。サビの部分は恐らくこの頃のテレビ朝日、特にサッカーW杯などを見ていれば何度もかかっていたので聞けばこんな曲あったなぁくらいの印象に残っている人は多いかも。相変わらず音が軽めなので印象が薄いが、ラップも入ったりとけっこう忙しい曲である。
★★★☆☆
アルバム未収録

Dear WOMAN

2016.9.11更新


40th ありがとう
06年10月11日
作詞作曲:MORISHINS' 、編曲:REO
前年の『Triangle』と同じような経緯でツアー先行発表→要望殺到→発売の流れ。草g主演ドラマ『僕の歩く道』主題歌。発売前にはミリオンヒットを煽るような記事が出るなどしたが、前作を下回る30万程度に落ち着いた。結果的に1種発売で30万枚どころか20万枚を突破したのは今作が最後。また10年後の2016年、すでに解散不可避で新曲用意どころではない中で迎えたリオオリンピックではこの曲がテーマに合致するという後付けっぽい理由で10年前の曲ながらTBSのオリンピックテーマ曲に採用された。そのオリンピック期間中ど真ん中で解散発表になったので、オリンピック競技とは別の複雑な感情を視聴者に抱かせる事になってしまい…。う〜ん…。

ジャケットはアリが10匹いてアリが10(とう)、ありがとうという古典ギャグ。ソロパート回しだけでなく、高音連発&裏声連発、2パート同時進行からのハーモニーが展開するなど随分と難易度が高そうな楽曲で驚いた。当初はそれなりにいい曲だなとも思ったのだが、ありがとうをこうも連呼するとありがたみも薄れてくるし、年末にかけてテレビでも歌いまくっているのを聞いているうちに早々に飽きがきてしまった。
★★★☆☆
5thベスト『SMAP AID
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W show your smile
作詞:大智、作曲:大智、宮崎誠、編曲:森大輔
平和の使者SMAP路線のラブバラード。すでにどこかで聞いたような感じの曲ではあるが今回は身近な愛をテーマにしていてそこまでテーマを世界レベルに広げていない。ただ打ち込みの軽いリズムの中で、ラストサビ以外ほぼ全て5人のソロが歌い繋がれる構成にしても早くもマンネリ感が漂うのは何故なのか…
★★★☆☆
アルバム未収録

ありがとう

2016.9.12更新


41st 弾丸ファイター
07年12月19日
作詞:道面宜久、作曲:Gajin、編曲:Daisuke"D.I"Imai
06年3枚のシングルをリリースして軌道に乗ったかと思いきやまたしてもリリースが止まってしまった07年ギリギリ唯一のシングル。恒例のテレ朝スポーツタイアップ。今作で一気に売上が半減してしまい、概ね30万前後だった売上が一気に20万に届かなくなった。

『Peace!』以来ソロパートが無い表題曲で必ず2人以上で歌っている。しかし個々の声が聞き取りやすくなっており、テレビ出演時どころか完成されたCD音源でさえ声がバラバラすぎてちょっと下手な印象も…。調整可能なCDでもバラバラなのはソロパートが無いけど個々の声が聞き取りやすくするためとかSMAPだからバラバラでも味になると判断したのかは不明だがもう少し整えてもよかったのでは…。また全体に軽めで安っぽさが際立つアレンジ、何でもない歌詞、メロディーといい、慌てて急造した曲にどうしても思えてしまう。正直今更これをシングル曲にするのは無いだろ…と思ってしまった。唯一のポイントはこれまでのテレ朝スポーツタイアップにスポーツらしさが無かったのに対してかなり野球を意識した歌詞が盛り込まれているところか。北京五輪へ向けての星野監督率いる日本代表の公式サポートキャプテンに中居が任命されていてこの時期、野球の中継が多かったのが影響した模様。

また紅白出演時、下ネタを警戒されていた鶴瓶がいきなり「睾丸ファイター」と下ネタを言って中居に突っ込まれたと報道されたが、当時中居が倖田来未と交際しているという報道があったのでこれにひっかけて「倖田んファイター」って言って中居をからかっただけじゃなかったのかあれ。いくら局部露出の放送事故を起こした事があった鶴瓶でも睾丸とか面白くもなんともないギャグは言わないだろうと思ったんだけど、「倖田ん」という交際ネタに踏み込んだ発言をジャニーズ事務所が圧力をかけて鶴瓶なら言ってもおかしくないということで無理やり「睾丸」という下ネタだったことにさせたんじゃないのかと勝手に思っている。
★★☆☆☆
アルバム未収録

C/W Christmas Night
作詞:H.U.B.、Shusui 、作曲:Shusui、Tony Malm、編曲:ha-j
平和の使者SMAP路線のクリスマスバラード。タイトルを連呼するサビは覚えやすいが、バラードとしか言いようがないフツーのバラード。歌詞がクリスマスじゃなければ別にクリスマスでも何でもないというくらいにクリスマスらしい装飾もなし。鈴や鐘の音も鳴っているが、とりあえずちょっと加えたような感じで実に普通。この年のFNS歌謡祭では冒頭に「弾丸ファイター」を歌い、エンディングでこの曲を歌うという特例措置が取られたが、トリがこれぇ!?という感じは否めなかった。
★★☆☆☆
アルバム未収録

弾丸ファイター

2016.9.13更新


42nd そのまま
08年3月5日
作詞:Blaise、Maynard、tax、作曲:Blaise、Maynard、編曲:川端良征
稲垣主演ドラマ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』主題歌。初回こそ視聴率17%と好調だったが、佐々木夫妻(稲垣と小雪)が仁義なき離婚戦争行うと序盤から煽るだけ煽って毎回そうならないという仁義なき開戦詐欺が続き、あっという間に視聴率10%前後に低迷。さらに同じ枠で続けて放映された草g主演ドラマ「猟奇的な彼女」は一桁街道を爆走する大失敗となるなどドラマ視聴率とCD売上の連続急低迷、同時に嵐が無敵の大躍進を見せた事もあって、SMAP人気限界説がささやかれるようになってしまった。今作の売上も低迷した「弾丸ファイター」をも下回ってしまう事態になり、「弾丸ファイター」だけが低迷したのではなく、1年リリースが無い間にSMAPのシングルを購入する人が半減していたことが判明。

香取が主演したドラマ「西遊記」主題歌を担当し、香取のソロ曲を提供したこともあるMONKEY MAJIKの提供曲で、アコースティックを生かした暖かみのあるミディアムバラード。メロウサイドのMONKEY MAJIKの魅力に溢れた暖かい1曲。アレンジはMONKEY MAJIKではないが、サウンドプロデューサーはMONKEY MAJIKのレーベルのプロデュースを手掛ける長谷川ロッキー浩樹。Additional VocalとしてMONKEY MAJIKのBlaiseもクレジットされていて、雰囲気はかなりMONKEY MAJIKっぽくなっている。2015年のMONKEY MAJIKのベスト盤でセルフカバーも行われたが、大きく雰囲気は変わっていない。

個人的にかなり名曲の風格漂っていたので、前作の汚名を挽回して「ありがとう」並の人気を取り戻すか、むしろもっと行くかと思っていた。また今作で改めてMONKEY MAJIKに注目してこの頃からMONKEY MAJIKを徐々に聞くようになった。MONKEY MAJIKリスナーへの入り口になった楽曲で今でも思い出深い。
★★★★☆
18thアルバム『super.modern.artistic.performance

C/W White Message
作詞:飯岡隆志、作曲:J.Y.Park "The Asiansoul"、編曲:Tae Kwon、谷口尚久、J.Y.Park "The Asiansoul"
発売した頃はホワイトデーが近かったのでそれを意識したような軽やかでポップなラブソング。サビ含めてほぼソロで歌い回すというC/W定番のパターン。韓国作家が提供したので、K-POP×SMAPといった雰囲気も。2番でいきなりラップになったり、ひたすら軽い打ち込みリズムで曲を引っ張っていったりする辺りは何とも味気なく、もう少し温かみのあるサウンドで聞きたいところだが…。

ホワイトデー直前だったのと企業タイアップがついていたのでいつものC/Wよりも大々的に扱われ、スマスマでも披露したりしていた。ビクターのサイトでは両A面として扱われている。だがジャニーズ公式サイトでは普通にC/W扱いであり、そもそもジャケット、背文字やジャケットを見ても両A面らしき表記は無く、「そのまま」としか表記されていない。これを両A面というのは無理があり、普通に「そのまま」の単独A面シングルにしか見えない。2013年にスマスマでシングル歴代50作を振り返る企画の際は当時3曲ある両A面曲のうちの1曲として取り上げられていたりとどうにも扱いが安定していない。

A面なのかC/Wなのか扱いが不安定な理由の1つとしては当時サマンサタバサ限定盤で「White Message」を単独A面にして曲順及びジャケットデザインを「White Message」メインに入れ替え、「そのまま」をC/W扱いにしたものをサマンサタバサ関連ショップでの販路限定で限定数発売したためと思われる(下記画像の右側)。これを一般発売していれば堂々の両A面扱いだったんだろうけど、一部でしか販売されなかったので扱いが不安定になったのかも。
★★★☆☆
アルバム未収録

そのまま   White Message [Single, Maxi],SMAP

2016.9.14更新


43rd この瞬間、きっと夢じゃない
08年8月13日
作詞作曲:Hi-Fi CAMP、編曲:長岡成貢
TBS北京オリンピックテーマ曲。当時新人のラップ系のボーカルグループHi-Fi CAMPが曲を提供。Hi-Fi CAMPはこの時期ポカリスエットのCMソングでも今作と同系統のさわやかな曲を書いていたがイマイチヒットしきれず、個人的にもアレンジの弱さが気になっていた。今作ではアレンジは初期〜中期に多く活躍した長岡成貢を久々に起用。新人とかつてのメインアレンジャーの久々起用で弱点を克服したフレッシュさと安定感のある1曲になったと思う。最初は地味というか何か普通と思っていたが、ちょっと聞き込むとこの安心感が実に良い名曲。これまた売れるかと思ったのだが、まさかの前作割れとなった。北京オリンピックテーマ曲としても日テレで嵐が、サビ頭1フレーズの力強さを見せたフジのレミオロメン、NHKでミスチルがインパクトを残しており完全に持っていかれてしまっていたかな…。ただ個人的には08年夏を思い出す曲の1つ。翌年5月の草g泥酔公園全裸事件の際にはファンの運動で一斉購入され、3000枚近くを売上げて1週だけトップ10近くまで急上昇した。
★★★★☆
18thアルバム『super.modern.artistic.performance
5thベスト『
SMAP AID
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

C/W two of us
作詞作曲:大智、編曲:youwhich
アップテンポで前向きなポップソング。サビでもほとんどソロパート回しという数年続いているC/Wno定型パターンだが、今回は音に厚みがあり、久々に勢いを感じた1曲だった。久々にSMAPっぽい王道のところに着地したシングルではあったけど、過去を凌駕する勢いが無かったのが地味な印象の理由だろうか。ずっと聞いていると今作は久々の王道なのが爽快だったりするんだけど。
★★★☆☆
アルバム未収録

この瞬間(とき)、きっと夢じゃない

2016.9.15更新


Mermaid
作詞:大智、作曲:大智・宮崎誠、編曲:平田祥一郎
07年のテレビ朝日「世界水泳」「世界競泳」テーマ曲。07年4月には新曲としてMステで早速披露されていたので、07年最初のシングルになると思われたが何故か一向にリリース情報すら流れずにそのまま放置されてタイアップ期間も終了。テレ朝スポーツタイアップは「弾丸ファイター」へ移行してしまった。タイアップから1年以上経過した08年夏、次のアルバムでようやく収録という事に。

Mステで披露された際は中居にだけソロパートが無かったのでまたかよ…と思ったら、何故か2番から披露するという変則編成だったため。1番は稲垣と中居、木村は1番も2番もBメロ、2番は草gと香取というソロ編成だが、稲垣が大サビでもソロを取っているので1番をカットすると中居にだけソロが無くなるといった寸法。

しかし楽曲自体はそのまま最近のC/W(大智)と「Dear WOMAN」(平田)を足したような曲でこれ次のシングルで切るにはフツーだなぁ…とは思っていたんだけど、実際その判断は正解だったと思う。ただ07年唯一のシングルが結局「弾丸ファイター」になってしまった事を考えるとこの曲シングルで出しておいた方が良かったとも思う。
★★★☆☆
18thアルバム『super.modern.artistic.performance

2016.9.16更新


はじまりのうた
作詞作曲編曲:島崎貴光
『SMAP AID』でも2位に輝いたアルバム曲の中でも屈指の人気曲。直球全開で明るい応援ナンバー。サビ始まりの後に平メロに突入するが間奏明けは再びサビから大サビへ突入し、さらにサビを繰り返し平メロが1回しか登場せずにひたすらサビ押ししまくる変則的な構成。これがひたすら勢いがあって爽快。どの曲も個性豊かな提供陣によってどれもSMAPの曲になるという路線は安定して良かったものの、逆に突き抜けて記憶に残るアルバム曲があまり無かった。そんな中でこの曲はシンプルなんだけど一際残る。メッセージに正直深みは無くド直球なんだけどここまで来たから逆にド直球が響く。
★★★★★
18thアルバム『super.modern.artistic.performance
5thベスト『
SMAP AID
6thベスト『
SMAP 25 YEARS

2016.9.16更新


こちら葛飾区亀有公園前派出所
/両さん

09年8月5日
慎吾ママ、ハットリ君に続く香取慎吾のキャラモノ作品。人気漫画原作のドラマ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」主題歌。ドラマはTBSだったがアニメはフジテレビでラサール石井が両さんを演じており、ラサール石井は舞台版で両津役も担当。ラサール自身が思い入れが深く、作者も太鼓判を押していただけに香取と決まった瞬間に大騒ぎに。作者もドラマ化の際にはラサールでと言っていたが大人の判断で香取になったという経緯を分かってくれとばかりにラサール石井がバラしてしまったので余計反感を買ってしまった。ラサールは結局両津の父親役で出演したが年齢を考えれば自然な判断であり、既に年を食いすぎていた。香取では若すぎるというのも批判の主な原因だったが、原作の両さんは30代半ば過ぎ程度であり、当時もう50代半ばだったラサールが演じるよりはまだ香取の方が年齢自体は近かった。還暦を越えても舞台版ではずっと演じ続けている事からラサール本人は両さんに相当な思い入れがあるようだけど…。

紅白にまで両さんキャラで出演したものの、かなりアレンジされた単なる力みまくりのうるさい奴という両さんのキャラは原作とはかけ離れており別人誰?これ?といった感じで唖然とした。ドラマは低視聴率を爆走したものの、既に決まっていたためか時間差で2011年にはヤケ気味に映画まで制作。これ以降ネット上では香取を「捕鯨」と呼ぶ隠語が登場するほどにホゲーー!!と叫ぶキャラクターは浸透したが、実際のところわりとみんなドラマも映画も見てなくて内容を知らない…というねじれ現象が発生した。紅白にまで出演したせいか個人的にも全くドラマを見てないのにホゲーーー!!とがなり立て続けるキャラクターだけは孫悟空やハットリ君、慎吾ママと変わらぬ印象を残した。なお原作の両津勘吉はホゲーーー!!とか叫んでないし、キャラクターも全く異なる。

曲自体は慎吾ママと同じく小西康陽が担当。非常に明るいノリの曲になっているが、無理やり騒いでいるような感じもあって慎吾ママのようなキレが無い。おっはーのようなキメのフレーズが無く、「こち亀でいいじゃん」という作品名が長いので略称でいいだろうという内輪ネタに走っており、さらに「ニッポン人なら誰でも分かる」「国民的に愛されてます」と作品の知名度を自惚れてみたり、「香取慎吾が演じてます」とアピールしたりと内輪ネタを重ね掛けしまくって見事に滑ってしまったので何だか聞いていて寂しい気分になってくる。
★★☆☆☆
両さんミニアルバム『こち亀2011 両さんソングブック』

C/W こちら葛飾区亀有公園前派出所-別冊-
「どうせC/Wだ!」「A面?」「C/Wってなんなんだ!(怒)」という新たに加えられた台詞で始まるリミックス。基本的にサビだけはそのままで、平メロ部分の歌をカットしてその部分で両さんが意味不明の奇声やつぶやき、笑い声をあげているだけのインストでトラック自体はそこまで変わっていない。それにしてものっけから「どうせC/Wだ!」は無ぇよ…。今までソロ曲のC/Wが全部リミックスか別バージョンだったのはそういうことか(違)。

2016年はこち亀も40周年であり、作者はここで終わらせると発表。偶然にもSMAPが解散を発表した1ヶ月後、SMAPが25周年を迎えた9月にこち亀は終了を発表し、SMAPより先に連載を終了してしまった。SMAP解散騒動でおそ松くんまでがトップ200に再浮上する中、SMAPとこち亀両方終了によりこの曲が再評価されるかと思いきや浮上することは無かった。
★☆☆☆☆

こちら葛飾区亀有公園前派出所

2016.9.17更新


44th そっと きゅっと/スーパースター★
09年8月26日
きちんとした形では初の両A面シングル。同時に最後の完全1種発売。今作はAKB48の第1回総選挙選抜シングル「言い訳Maybe」の躍進に迫られ危うく1位を持っていかれるところだったがO社マジックギリギリで1位を獲得。「ありがとう」までは累計でおよそ30万枚は売れていたのに「弾丸ファイター」から一気に低迷して半分程度まで落ち込み、この時点で初動売上で10万枚を割るのも時間の問題となってきていた。このままでは複数商法が吹き荒れ、間もなくイベント商法へ移行していくO社チャートで1位を獲得できなくなる事態は目前に迫っていた。

そっと きゅっと
作詞:麻生哲朗、作曲:久保田利伸、編曲:山本隆一郎
草g主演ドラマ「任侠ヘルパー」主題歌。5月に泥酔した草gが深夜に公園で服を脱ぎだして大声を上げて全裸のまま駆け付けた警官に捕まるという珍事が発生。いわゆる草g泥酔公園全裸事件が起きて、逮捕→謹慎になってしまいどうなることかと思ったが1ヶ月程度で無事復帰。決まっていたドラマも無事にクランクインされた。何気に作曲を久保田利伸が担当しているのがポイントだが、ここ最近のC/Wのような軽めの薄いバックトラックでシングルにしては恐ろしく地味。他にもシングルが出るとか、C/Wとかならけっこういい曲だったよねで済むが、09年これしかない状態でも紅白では国民的ポジションを求められるので正直立ち位置的にも厳しすぎた。結局この年の紅白では最終奥義の「世界に一つだけの花」を持ち出さざるを得なかったのも仕方なかったか。
★★★☆☆
19thアルバム『We are SMAP!

スーパースター★
作詞作曲:ナイス橋本 & サワサキヨシヒロ、編曲:サワサキヨシヒロ
テレ朝スポーツタイアップ。00年代序盤に連続で起用されていたB'zからSMAPがテレ朝スポーツタイアップに起用されるようになって4年ほど経過していたが今作が最後となった。以降テレビ朝日のスポーツタイアップという枠組み自体が消滅した模様。バリバリの打ち込みアップテンポで、早口ラップ+サビで特にラップ部分ではエフェクトまでかかるコンピュータリー(?)な1曲。エフェクト自体はPerfumeブレイク以降、流行りなのでやってみたという感じだが(中田ヤスタカも08年にはアルバムに招いてたし)、いかんせん安っぽさが全開なのでビミョー…。
★★☆☆☆
アルバム未収録

そっと きゅっと/スーパースター★

2016.9.18更新


45th This is love
10年8月4日
作詞作曲サウンドプロデュース:LOVE PSYCHEDELICO
演奏もほとんどLOVE PSYCHEDELICOの2人が手掛けているので非常にデリコ色が強いというかほとんどそのまんま。サビでソロを歌いまわすというところは引き継ぎつつも新しいSMAPを提示した会心の1曲。以前香取のソロ曲を提供しており、親交が深かったためか間奏のラップは香取(と草gが繋ぎ)。ラップがあるのに中居が出てこないのは新鮮だ。聞きやすいポップな曲調はヒット性抜群といった感じだが、演奏が前面に出ていてSMAPのボーカルがあくまで楽器の1つのように奥に引っ込んでいるのも特徴。複数商法を解禁したのも手伝い、記録上でも久々の30万枚突破とここ最近の2倍の売上で存在感を見せた曲になった。
★★★★☆
5thベスト『SMAP AID

C/W グラマラス
作詞作曲:小室哲哉、編曲:Army Slick
ちょっと妖しげで抑えた感じの平メロからサビで一気に開放的でポップになる辺り、ヒット期の小室哲哉が帰ってきた感じも。サビでソロパート回しでも一部は全員というのが多かったがこの曲では加工された英語詞コーラスみたいなパート以外は平メロもサビも全部ソロパート。また2番サビ終了後に英語詞加工コーラスパートをやって最後にもう1回サビが来るのかと思ったらそのまま終わってしまうのでちょっと拍子抜けする。
★★★☆☆
アルバム未収録

SB VersionのみC/W Love&Peace Inside?
作詞作曲編曲:槇原敬之
初の複数商法ではC/W違いとはいってもSB Versionのみの曲をアルバムからのシングルカットとするという優しい配慮(?)により、映像はあきらめて楽曲だけ揃えたいならSS Versionか通常盤のどちらかだけ入手すればいいようになっていた。

「世界に一つだけの花」以来2度目にして最後の提供だったが、同じ路線は狙わずミディアムで比較的地味めな楽曲。平和の使者SMAP路線の最高点のような直球のLove&Peaceが訴えかけられ、Love&Peaceは自身の心にあり、心を改める事で世界平和が実現可能だという槇原本人が自身の曲で散々主張していた事の純度をさらに高めたような内容が1曲通して長々と説明される。そりゃそうなんだけど聖人すぎる…。楽曲そのものよりも主軸がド直球なLove&Peaceメッセージに置かれている感じで、槇原としても自分で歌うよりも広く伝える手段である「国民的」なSMAPを通して当時言いたかった事を訴えかけてみた、といった側面もあったのかも。
★★★☆☆
19thアルバム『
We are SMAP!

SS VersionのみC/W Secret Summer
作詞:市川喜康、作編曲:本間昭光
こちらは新曲。徹底的に「あの頃のSMAP」を再現させたような曲調で90年代全開。ここ最近の軽めのトラックからするとこの感覚が懐かしい。
★★★☆☆
アルバム未収録

This is love(初回限定盤 SS version) This is love(初回限定盤 SB version) This is love(通常盤)  

2016.9.19更新

 

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