SOPHIA 20周年シングルレビュー

ブレイク当時から00年代序盤くらいまでは曲は知っていてもちゃんと聞いたことが無く、そのまま耳に入らなくなっていたんだけど、05年頃に勧められて当時のSOPHIAを聞いてみたらまさに当時聞きたかった言葉や音がそこで鳴っていた

個人的にはアルバム『We』がピークだと思っているけど、音楽性の変化がけっこうあったので、最初期こそ至高!というリスナーもいれば、最も売れていた頃が最高!というリスナーもいるし、人気を大きく落としていった時期の果敢なチャレンジこそ真髄!というリスナーもいるし、そこを突き抜けて亀田誠治体制に突入してからが始まり!というリスナーもいるし、全部好きだ!というリスナーもいる。それこそがSOPHIAの魅力なのかもしれない。

幾度のレコード会社移籍や事務所移籍を乗り越え、都の病気を乗り越えて20周年に向かっていく矢先のまさかの活動休止。明確な理由は語られなかったが、松岡(と今も一緒にやっている豊田)は絶対いつか復活するというのはもちろんSOPHIAを続けたかったという態度を一貫して表明し続けており、当初は20周年に向けて復活するためとまで言っていた。しかし結果的にはその後の言動や行動すべてが逆にバンドの内部崩壊をファンに悟らせる事態となってしまったように思う。果たしていつかとされる復活の日は来るのか。来ることを祈りながら全シングルを振り返ってみる。

※2015年執筆

1st ヒマワリ
96年4月22日
作曲:豊田和貴
当時のオリジナルアルバムにスルーされ、最初のベスト盤までアルバム未収録という不遇な扱いだったが、いつしかライブではファンがヒマワリを掲げるのが恒例になったというデビュー曲。ライブに行ってない上に後追いのリスナーからすると、デビュー曲らしい初々しさも感じられるポップロックな楽曲だなぁ…程度の認識だったりもする。『15』でのセルフカバー版は原曲よりもリラックスして少しオシャレな感じに仕上がっておりそちらもなかなかいい感じ。
★★★☆☆
1stベスト『THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

ヒマワリ


2nd Early summer rain
96年5月21日
作曲:豊田和貴
初期3作は大体印象も似たような感じなんだけど、何かしらのトピックがある曲に挟まれていることもあり、3作の中ではやや影が薄いが、何気にこのさわやかさが好き。気持ちよく聞ける楽曲だ。"5月の雨"という具体的なワードも出ており、梅雨とは違うキラキラ感がある。特に何の表記もされていないが『Kiss the Future』収録時はシンセっぽいイントロが追加されており、シングルより30秒弱長い。
★★★☆☆
3rdアルバム『Kiss the Future
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>

Early summer rain/ブラウンカン・・ライフ


3rd Believe
96年11月11日
作曲:豊田和貴
既にメジャーデビュー前に人気曲になっており、デビュー曲にしようという打診もあったらしいがメンバーの特に松岡が「Believe」出せば人気曲だしとりあえず売れるだろうという思惑を感じられる状況に嫌気が差していたとかで、シングルにはしていなかったがファンの要望も強かったので3枚目というタイミングで出すことになったとかなんとか。ジャケットの顔のドアップは松岡の顔半分を合成し、その涙はシングルで出したくなかったという思いを表現している…と20周年のベストライナーで語られている。

今にしてみると代表的な曲という感じはあまりしない。"誓うよ君だけ守り続けたい"という若手J-POPラブソング頻出ワードが惜しげもなく繰り出される辺りは若々しさが漂う。初期3作のアルバムくらいまでだったら最もど真ん中でウケが良さそう曲ながらバンドが急成長を遂げたため、少しでも後追いで聞くとそこまででもないなかと。

高校1年生の頃(00年)、軽音部に入ったという別の高校に入った中学時代の同級生が、結成したバンドでこの曲をやることになったとか言っていて、なんでSOPHIAやるのにこれ?とか当時は思ったんだけど、提案したそのメンバーの人が初期からのファンだったのかもなぁと今は思う(友人のSOPHIA知識は当時の俺と同程度でヒット曲を聞いたことがある程度だった)。
★★★☆☆
インディーズアルバム『SOPHIA』
4thアルバム『
little circus
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>

Believe


4th little cloud
97年2月19日
ブレイクのきっかけを作ったブレイク前夜のようなポジションの楽曲。サビ以外がそこまで強くは無いんだけどこの曲のサビはSOPHIAをSOPHIAと認識する前にどこかで聞いたことのあるメロディーとして記憶に残っていたのでそれ相応のキャッチーさがあったんだと思う。ド頭にサビを配置するというデビュー以来3作続いた法則は破っているが、AメロBメロの後にまたAメロBメロに戻るという構成は前3作と同様。しかし今回は溜めに溜めてからキャッチーなサビが来るのがかなりたまらない感じになっていてそこのところに躍進を感じる。★★★★☆
4thアルバム『little circus
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>

little cloud


5th 街(Single Version)
97年7月9日
トップ10には入らなかったがロングヒットしたSOPHIAのブレイク作にして最大ヒットの代表曲。いちいちSingle Versionと表記されているようにアルバムからのシングルカット。アレンジ自体はほとんど同じだがアルバムに入っていたオリジナルでは演奏がしっかり終了するのに対してSingle Versionではフェードアウトであるのと、全面的に再録音したようでSingle Versionの方が全体の音がシャッキリしているというかメリハリのある仕上がりになっている。特に間奏部分でのギターソロ前のキーボードはSingle Versionのかき鳴らしている感じの方がしっくりくる。

聞き手をつかんで離さない繰り返されるサビのメロディアスさも魅力だけど、これまでの曲よりも生きることに真っ向から向き合ったような歌詞も大人になってくると響いてくるものがあった。文句なしの名曲。ただカラオケで歌おうとすると最初は頑張れてもダメ押しのようなラストサビの連発で高音が続かなくなりヘロヘロになっていってしまう危険性が高い。素直にキー下げしよう(提案)。「Baby Smile」の15周年限定盤でセルフカバーが収録され、その音源が『15』に収録されているが、奇をてらわずに(随所に変化は加えているけど)比較的ストレートにパワーアップしたサウンドを聞くことができる。
★★★★★
4thアルバム『little circus
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION』(Single Version)
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST』(Single Version)
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」』(Single Version)
セルフカバー『
15』(-15th Anniversary ver.-)


6th 君と揺れていたい
97年11月27日
作曲:豊田和貴
今作で初のトップ10入り。以降16作連続でトップ10入りする。タイトル通りユラユラと揺れているような雰囲気のミディアムナンバー。前作のヒット以降、別にCDを手に取らずとも「CDTV」を見ているだけでどの曲も耳に残るという状態が01年くらいまで続いた。今作に関してはちょっとかったるい感じもしてあまり好きな曲では無い。またストレートに君への愛を歌うというシングルは早くも今作で完成、終了してしまう。ミディアムナンバー自体はシングルでは初だったし、並べて聞いていくと今作以降毎回曲調がコロコロ変わっていくんだけど、初期SOPHIAというと今作までで区切るとしっくりくる。『15』のセルフカバーはこれセルフカバーする必要あったのか?というくらいにアレンジがほぼそのまま。
★★★☆☆
5thアルバム『ALIVE
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

君と揺れていたい 


7th ゴキゲン鳥〜crawler is crazy〜
98年4月22日
作曲:都啓一
一気に個性的な雰囲気が漂うポップナンバー。エフェクトがかかったようなボーカルに終始ピコピコ・ゴチャゴチャしたサウンドもインパクトがあるが、ご機嫌取りと化した自らを籠の鳥に見立てて皮肉めいた自虐を展開する歌詞も強烈。しかも冒頭では"6畳1間の鳥籠"に住んでいるのに、終盤では"10畳2間の犬小屋"と生活レベルがグレードアップしてちっぽけといいながらもそれなりな幸せもゲット。縦社会を経験することで誰もが思う虚しさをチャカしつつ、人並みに幸せをつかみ、最後が「問題は俺か?」に帰着するところが地味に深い。しかしそんなことは抜きにしてもひたすら耳に残るキャッチーなメロディー。人気絶頂期というのもあったのかもしれないけど、後にも先にもなかなか出てこないパワーを持った勢いに溢れたヒットナンバーだ。『ALIVE』収録のalbum versionはバージョンが違うというよりも本来別トラックにしてもいいようなアルバム冒頭のインタールードっぽいメンバーの喋り声やピアノの演奏が冒頭30秒ほどに付け加えられているというもの。『15』ではガッツリとアレンジを変更しており、ピアノがイキイキと跳ね回っていたりと原曲よりもバンド感をストレートに前に出した仕上がり。これもなかなか好感触。
★★★★☆
5thアルバム『ALIVE』(album version)
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

ゴキゲン鳥~CRAWLER IS CRAZY


8th 黒いブーツ〜oh my friend〜
98年11月26日
「街」と並ぶ代表曲にして2番ヒット作。この時期どれもそこそこヒットしていたけど特にこの曲はそこそこロングヒットもしていた印象がある。松岡の個人的な友人の事を歌ったナンバーだったようだけど、ポップでキャッチーなメロディが冴え渡っていて"oh my friend"のサビはかなりクセになる。キーボードを生かしたちょっと不思議な雰囲気が、GLAYラルクLUNA SEAが三大ロックバンドとしてセールス全盛期を極めていた98年当時、かなり異色だった。前作と今作でSOPHIA=個性派ポップバンドというイメージが個人的に固まった。『15』でのセルフカバーでは原曲とあまり変えていないと思いきや随所でリズムパターンが変わっていたり、印象的だったキーボードの音色が変わっていたりする。原曲よりバンド感が増していてこれはこれでありかなと思う。
★★★★☆
6thアルバム『マテリアル
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

黒いブーツ 〜oh my friend 〜 / この風に吹かれながら 


9th ビューティフル
99年3月25日
この辺りからひねくれ度が増していく。これまでよりもやや重さとひねくれっぷりが増しているけどこの後の作品に比べるとまだポップな印象。ビューティフルと言いながら無邪気に素晴らしいという日常賛歌になるわけもなく、「ゴキゲン鳥」に近い世界観で日常に若干疲れ気味の若いサラリーマンっぽい心情が皮肉気味に歌われている。なんかもう少しボーカル処理を普通にした方が良かったんじゃないかという気がしなくもないけど。松岡は歌が下手とかよく言われていたのは全盛期に当たるこの時期のシングルで加工気味で個性的な歌い方ばかりしていたからじゃないだろうか。『15』でのセルフカバーではけっこうアレンジが変わっていてポップ性が強調されている。
★★★★☆
6thアルバム『マテリアル』(表記が「beautiful」)
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

ビューティフル


10th Place〜
99年8月4日
明石家さんまが主演のドラマ『甘い生活。』OPに起用され、シングルカットされた曲だったが、「街」「黒いブーツ」に続く3番ヒットを記録。SOPHIAの売上トップ3に入るシングルのうち2シングルがシングルカット楽曲であり、それだけ既存リスナー以外の外部リスナーに曲が受けたということだと思う。これまでのシングルにはなかった壮大なスケールでそれだけでも名曲の貫録も漂っているが、しかしこの曲ドラマに関係があったのか?土砂降りな自らの心情を吐露するというさんまのイメージと真逆のけっこうダークな内容なんだけど…。当時は単にスケールの大きさとメロディーの良さで名曲だと思っていただけだったが、"何を夢見てここまで歩いたの?"という歌詞は20代になってから心にグサグサ刺さりまくり、"青い夜が明けて行く"という青春の終わりを示唆するフレーズに学生時代がもうすぐ終わることを感じて見えないその先が怖くなった、そんな将来が不安な就活/就職前の若者の心情を代弁してくれる歌詞だと思う。
★★★★★
6thアルバム『マテリアル
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

Place〜


11th OAR
99年12月15日
作曲:豊田和貴
既にオリジナルアルバムではけっこう重たいナンバーを連発していたがこの辺りでシングルヒット向けのキャッチーな曲を出すよりも、自分たちの音楽をもっと追求したいとでも言いたげな非売れ線のナンバーをシングルでも平気で切るようになっていった。というわけでこれまでの中では非シングル的な楽曲。まさに混沌とした世紀末99年という世相が反映されたかのような混迷全開の1曲。これはこれで改めて聞くと聞きごたえはある。けっこうゴチャゴチャしている割には凝縮されてて4分チョイで終わるのもポイント。
★★★☆☆
7thアルバム『進化論
2ndベスト『
THE LONG HAND〜MEMBER'S SELECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

OAR 


12th ミサイル
00年2月2日
前作から一転して4番ヒットを記録。前後の曲よりも売れた、という意味でも何気に最後の一般受けヒット曲だったのかも。個人的には当時から変な曲だな…としか思ってなかったんだけど周囲ではウケが良かったのを記憶している。「ゴキゲン鳥」「ビューティフル」のサラリーマン視点で日常を皮肉る方向性の延長にあるような楽曲だが、ストレスがたまりすぎてついにぶっ壊れてしまったかのようなはじけっぷりだ。またシングルで初めて3分台と短めにまとまった楽曲となった。
★★★☆☆
7thアルバム『進化論
1stベスト『
THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

ミサイル


13th walk
00年10月18日
作曲:都啓一
最短楽曲から一転してシングル最長の7分を越える重たい大作ナンバー。通常数行ごとに空白をおいて表記される歌詞が全くブロック分けされていないので若干見にくい。アレンジで派手に盛り上げれば「Place〜」くらいガツンとしたシングルチューンとして仕上げることもできたんじゃないかと思うけど、徹底的に雰囲気重視。じっくり聞きこむことで良さが染み渡ってくる。
★★★☆☆
7thアルバム『進化論
2ndベスト『
THE LONG HAND〜MEMBER'S SELECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
6thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTTYOUNG<1995-2000>

walk 


14th 進化論〜GOOD MORNING!-HELLO! 21st-CENTURY〜
01年1月17日
21世紀突入!というのに乗っかったはじけたナンバー。ここのところ続いていた重たいモードを振り払うように今作は明るい曲調で、歌詞もはじけまくり。急に"本当は僕は、、エスパーなのさっ!!"(歌詞表記だとこうだけど実際はエスプァァァァぬぁのすぁぁぁぁぁと凄いアクで歌っている)歌ったと思ったら"エスパラッパ!エスパラッパ!"とか変なシンガロングコーラスが入るわ、"「能あるタカは爪を隠す」タカの漢字がわからないぜ"と歌ってみたりとけっこうやりたい放題。ただ相変わらず混沌としているというかあまり落ち着きは無い感じでかなりこねくり回したような複雑さも感じられる。ジャケットもガイコツがピースしてるし。『15』のセルフカバーではサウンドの混迷っぷりはだいぶ整理されたが元々の楽曲自体が混迷極めているのでそこまで大きく印象は変わっていない。エスパラッパ!エスパラッパ!
★★★☆☆
7thアルバム『進化論
2ndベスト『
THE LONG HAND〜MEMBER'S SELECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

進化論〜GOOD MORNING!-HELLO!21st CENTURY〜 


15th KURU KURU
01年6月13日
作曲:豊田和貴
以前からライブでは披露されており、1年半前の00年元旦にリリースした『1999』でライブ音源として先に発売もされていた楽曲を改めてシングル化。わりと初期のノリに戻ったようなライブバンド感溢れる楽曲だが、わざわざこの時期にシングルで切るほどの曲かというとそうでもないような…。結局オリジナルアルバムには収録されず、ベスト盤のみ収録となった。『15』のセルフカバーではガッツリアレンジが変わっているが、こちらの方がスマートに仕上がっていて好き。
★★★☆☆
1stベスト『THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

KURU KURU 


16th STRAWBERRY & LION
01年9月5日
PVに当時19歳の安達祐実(発売から間もなく20歳)が出演。これがかなりインパクトありすぎなPVで、安達祐実は赤ずきん役で出演。いきなり血まみれの安達祐実や棺を運ぶメンバーといった映像がインサートされるんだけど、ストーリーは狼に襲われた赤ずきん安達祐実を別の狼が助けるが、その助けてくれた狼も安達祐実を急襲してきたので、反撃した安達祐実は斧を振り回して狼を惨殺。返り血で顔を真っ赤に染めた安達祐実は絞首刑にされ、何度かインサートされた棺は死刑執行後の安達祐実だった…最後は松岡が眠る安達祐実に向かって歌っている、という衝撃的すぎる内容だった。当時でも放送自粛になったくらいなので、おそらく現代ではお蔵入りさせられるのではないか。楽曲自体は過去のヒットナンバーに比べると何とも迷走気味な感じはするものの、畳みかけるようなサビなど不思議とクセになる魅力があり、近年になってどんどん好きになってきた。
★★★★☆
1stベスト『THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
8thアルバム『

4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

STRAWBERRY&LION 


17th Thank you
01年11月21日
思いっきりエンディング感漂う感謝バラード。当時のロックバンドはある程度売れていてもけっこうガンガン解散していたこともあり、SOPHIAもこのまま解散するんじゃないかと噂された。都合よくこの後ベスト盤が出ることになり、完結ムードが漂ったこともあり、当時のインタビューでは解散を否定するのがセットになっていた。正直この曲で終わる『THE SHORT HAND』を聞くと、いくら"ここからまた行くよ"とか歌われてもこれ以上聞く気が起こらなくなるほど終幕モード全開に感じられてしまった。ここでSOPHIAの記憶が綺麗に完結しているリスナーはかなり多いんじゃないだろうか。
★★★☆☆
1stベスト『THE SHORT HAND〜SINGLES COLLECTION
8thアルバム『

3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
セルフカバー『
15』(セルフカバー)

Thank you 


18th HARD WORKER
02年2月27日
作曲:都啓一
ベスト明け1発目。これまでセルフでやっていたが、今作ではプロデューサーに岡村靖幸を招いて、かなりマニアックなサウンドに挑戦。歌詞はほぼ英語。正直あまりにとっつきにくすぎてこの辺りから完全に迷走してるなぁ…と徐々に耳に入ることが無くなっていってしまった。改めて聞くと攻めまくりでけっこうかっこいい。これまでSOPHIAをあまりちゃんと聞いてなかったコアな音楽ファンほど誉めそうな感じの曲。また水泳の北島康介がオリンピックでメダル取って「チョー気持ちいい」と発言して流行語になるより2年も早く「チョー気持ちいい」を使っていた、という事実にも注目しておきたい。
★★★☆☆
8thアルバム『
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

HARD WORKER 


19th ROCK STAR
02年6月19日
今度はNEIL&IRAIZAをプロデューサーに招いている。あまりバンド感のない凝りまくったサウンドはロックというよりマニアックなポップという感じだし、サビなんかはかなりポップなメロディーが繰り返されるのでROCK STARというよりPOP STAR的な響きがあり、前作よりは聞きやすい。ただやはりこのどこへ向かうか分からない感、かつての面影皆無っぷりを面白がるリスナーも少なく、この時期でやはり相当リスナーが離れたんだろうなぁ…と思う。後追いで聞くと徐々に面白さが分かってくるんだけどヒット曲ってそういうもんじゃないしなぁ…。

また実はこのシングル、SOPHIAの歴史の中でにして結果的に最後の1位を取れるかもしれないタイミングだった。敵が全然いない隙間週だったので、前作並の初動を出していれば見事1位だったんだけど…RAG FAIRに1,2フィニッシュ(RAG FAIRにとって唯一の1位)を持っていかれてしまい3位に…。
★★★☆☆
8thアルバム『
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

ROCK STAR 


20th 未だ見ぬ景色
02年10月9日
一旦セルフプロデュースに戻ってのリリース。1番はバンドがほぼ入らずピアノとクラップで聞かせ、2番以降で一気に盛り上がっていくミディアムナンバー。迷走真っ只中な楽曲が続いていたが、今作では歌詞や曲調からもようやくその先の光が見えてきたような夜明けへ向かうといったイメージの楽曲。チャート全体の低レベル化が進んでいたこともあり、今作では最後となるトップ3入り(2位)を記録。今作辺りまではCD不況でチャートレベルの低下速度の方が若干速く、結果的に今作までは数字を落としながらもトップ3入りを果たせていたのだが…。
★★★★☆
8thアルバム『
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

未だ見ぬ景色 


21st 理由なきNew Days
03年1月1日
高校サッカーのテーマ曲。前作に続いて冒頭で夜明けを描写しているが、サビに"空に蹴り上げた理由なき青春"というフレーズを持ってくるなどけっこうタイアップを意識した内容になっていて、30代になっていたメンバーから高校生たちへのメッセージソングにも思える。下の世代へ向けているためかある種の余裕も感じられるサウンドが心地いい。個人的には高校サッカーに興味は無かったが、当時中学生だった弟がサッカーをやっていて高校サッカーも見ていたのでこの曲を気に入って聞いていた。このため前2作に比べると当時けっこう耳に入っていて記憶していた。全体的にややこじんまりしているが何気に好ポップチューン。
★★★★☆
8thアルバム『
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

理由なきnewdays(初回限定盤) 理由なきnewdays


22nd -僕はここにいる-
03年7月30日
ここから最後まで亀田誠治との共同プロデュースがスタート。制作体制も一新し、まずメンバーそれぞれがデモを亀田誠治に提出し、亀田誠治がバランスを考えながら楽曲を決めていくという、完全に亀田誠治に一任するスタイルに変更されたとされている。サウンド面でもストレートかつ初期よりも洗練されたロックでポップな方向性でほぼ固定された。この洗練されたバンドサウンドは同時期に亀田体制になり自身のサウンドを完成させたスピッツに共通する部分がある。

そんな売れっ子プロデューサーとの出会いにより、一気に突き抜けた。この曲の溢れんばかりの勢いは本当にすさまじいし、歌詞の力強さもこれまでに無かったものがある。ひたすらポジティブ。"無くしたモノなんて大したもんじゃない"と高らかに歌い上げ、今いる場所を肯定。こんな大名曲が生み出されていたというのに、当時ついにトップ10落ちとなってしまい、さらにチャート番組も見なくなってしまったこともあり、なんと当時一切耳にしなかったというあの日の私に蹴(略)…。この数年後、掲示板で今のSOPHIAがいいので聞いてくださいと強く勧められ、10周年ベストを手に取って聞いてみて圧倒された。今でも1番好きな曲。
★★★★★
8thアルバム『
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

-僕はここにいる-


23rd 旅の途中
04年5月12日
シングル/アルバム共にトップ10落ちしたのが響いたのかどうかは分からないがトイズファクトリーとの契約が終了し、東芝EMIへ移籍。いきなり3週連続で3万枚限定のシングルを3連発するという無謀なリリースを決行したが、これは当時西武ドームで無料ライブをやるという無茶な企画を立ち上げ、これを実現するために計画されたものだという(3枚購入者を全員招待する、という形で3枚リリースで得られた利益を使って無料ライブを成立させた)。移籍第1弾らしいタイトルだが、移籍1発目にしてはかなり地味めなミディアムナンバー。シングルらしいというよりアルバムの中の名曲といった感じが漂うし、別れのような要素も感じられる。じっくり聞くといい曲なんだけど、曲よりも正直サザンの「ボディ・スペシャルU」以来かというおっぱい丸出しジャケットの方がインパクトある(おい)。
★★★☆☆
9thアルバム『EVERBLUE
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

旅の途中 


24th please,please
04年5月19日
作曲:豊田和貴
SOPHIAらしいちょっとひねくれたポップ感と亀田誠治と出会っての洗練されたバンドサウンドが融合した感じで、3作の中では最もSOPHIAっぽいイメージの曲。こっちの方が移籍1発目っぽい勢いに溢れた楽曲だが、次もバラード系だったので、バランスを取る意味で真ん中に配置したんだろうか。大人になってくるとあきらめることも増えてくるし、あきらめない道の上にいるとあきらめていくかつての仲間を見ることもたぶん多くなると思うんだけど(実際、この頃には同期や近い世代のバンドが解散していくのも見てきていたはず)、そんな視点で描かれているところがこれまでと少し違うところじゃないかと思う。パッと聞きちょっと軽めのノリなんだけど、直球勝負で行けるとかあきらめずに進めとは言わず、"まわり道なら行けるはずだ"という言葉が逆に頼もしい。
★★★★☆
9thアルバム『EVERBLUE
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

please,please 


25th 花は枯れて また咲く
04年5月26日
作曲:都啓一
こちらはメロディアスなミディアムバラードナンバー。去っていく君への思いと別れを歌っているんだけど、それに対して喜怒哀楽の感情ではなく、タイトルに帰結するように時の流れとはそういうものなのだと達観して受け入れているという辺りに、成熟した深みを感じられる。
★★★★☆
9thアルバム『EVERBLUE
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

花は枯れて また咲く


26th 青い季節
04年8月4日
blue place blue&blue time blue voice…とBlueが連呼される冒頭から勢いに溢れた青全開のロックポップチューン。「-僕はここにいる-」に続くような圧倒的な勢いで突き進む楽曲にしてアルバム『EVERBLUE』の核でもあった曲。30歳越えて今更こんな若さ溢れるような曲って…という声もおそらく相当あったものと思われるが、見えてはいても"届かない"というフレーズが随所に見られ、届かない事を知ってからの視点で描かれている。こういう曲は逆に若い時には書けなかったと思う。これも10周年ベストで聞いてあまりの勢いにひっくり返った曲の1つ。
★★★★★
9thアルバム『EVERBLUE
3rdベスト『
10th ANNIVERSARY BEST
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

青い季節 (CCCD)


27th ANSWER-イチバンタダシイコタエ-
05年4月27日
『We』では1番最後に配置されていたが、リリースは実は1番最初だったミディアムロック。ついに1つの答えに到達した確固たる曲…なのかと思いきや、本当に「1番正しい答え」なんてものがあるならそれが何か選べない自分を堕落者だと自虐モード全開の楽曲。結局答えは出ないままで"そしてこのままで君に逢いにゆく"で終わるが、1番正しい答えなんて無いというのが1番正しい答えだった、ということだろう。曲調的には「Thank you」のロックバンドとしての正統進化形みたいな印象もある。
★★★★☆
10thアルバム『We
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

ANSWER~イチバンタダシイコタエ~ 


28th one summer day
05年7月6日
かなり派手かつ流麗なストリングスが夏の爽快さと儚げな美しさを際立たせるサマーチューン。スピッツは「正夢」で通った道だけど亀田誠治によるロックバンドへの派手なストリングスの導入SOPHIA編、といった趣き。最後のフレーズにもある、"綺麗で優しくて悲しいね"がサウンドで表現されていると思う。女性目線で書かれた歌詞がSOPHIAでは新鮮。
★★★★☆
10thアルバム『We
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

one summer day 


29th エンドロール
06年2月22日
作曲:豊田和貴
ハイテンポで突き進むロックナンバー。エンドロールはまだ流れない、ここからだ(超訳)と歌うポジティブナンバー。なんとなく卒業ソングっぽくもある。なかなか卒業式の時のあのまっすぐポジティブな思いとか持ち続けるのは難しいだけに、当時の年齢でこういう曲を生み出すのはなかなかパワーがいることだったんじゃないかなと思う。松岡以外のメンバーが作曲したシングル表題曲は現時点でこれが最後。
★★★★☆
10thアルバム『We
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

エンドロール (初回限定盤)(DVD付)  


30th brother & sister
06年2月22日
「エンドロール」のC/Wであり、この曲のC/Wが「エンドロール」でもあり…というA面ひっくり返した2種販売を何故か2枚同時発売として扱った結果、O社チャート上も分割されてしまった。両A面をひっくり返した程度では06年時点で既に同時集計される土壌は出来上がっていたはずだが、SOPHIAサイドが2枚同時発売で別シングルであるような姿勢を取っていたためか、完全に別作品扱いとなったがどうしてこんなことをしたのか…。けっこう攻めた感じでシングルの中でも非キャッチーっぷりはトップクラス、というかほとんどまくしたてているだけであまりメロディー展開が無いロックチューンになっている。
★★★☆☆
10thアルバム『We
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

brother&sister(初回限定盤)(DVD付) 


31st stain
06年10月18日
傑作アルバム『We』を経ての次のシングルがなんと激重な苦しみナンバー。終始苦悩が歌われており、サビのド頭が"お願いさもう苦しめないで"。これといった救いも見えないままで苦しみっぱなしで曲が終わってしまうというダークっぷり。前作までで明確に1つの季節が終わった事を感じる1曲。
★★★☆☆
11thアルバム『2007
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

stain


32nd 君と月の光
07年3月21日
久々のバラードナンバー。勝負バラード的な売り出し方がされていて、確かに普通にいいバラードなんだけどイマイチ引っかかりが薄く、当時の印象はさすがに勢いが落ちてきたなぁ…だった。正直今でも普通にいいバラードといった印象。
★★★☆☆
11thアルバム『2007
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

君と月の光 


33rd 星
07年7月18日
アルバム『2007』収録の4シングルの中では最もポップ性が高く、パブリックイメージでのSOPHIAらしい楽曲。サビが2つあるみたいな構成に当時一時的にハマったが…その後あまり聞かなくなってしまった。前2作よりは好き。
★★★☆☆
11thアルバム『2007
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」

星 


34th 青空の破片
07年9月22日
「愛の賛歌」を松岡のオリジナル歌詞でカバー。超サイヤ的にスタンダードな名曲だけに外しようが無く、やはり名曲。奇をてらったアレンジにもせずオーソドックスなバンドサウンドも無難と言えば無難だけど余計なこねくり回しは不要だと思うし、これで良かった。
★★★★☆
11thアルバム『2007
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
7thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

青空の破片(DVD付) 青空の破片 


BANDAGE
08年ツアー「BANDAGE」会場限定配布シングル
春のツアー会場で来場者全員に配布されたシングル。EMIとの契約が終わりユニバーサルと契約するまでのブランク期間だったというのが真相っぽいが、ユニバーサル移籍後のアルバム『BAND AGE』に収録された。厳密にはタイトルチューンでは無く、BANDとAGEの間に隙間があるかないかという違いがあり、今作とそのツアーはBANDAGEでバンデージ、08年秋冬に行ったツアーと翌年のアルバムはBAND AGEでバンドエイジと読む。『2007』期にはなかった前向きなストレートさが復活している直球のロックチューン。一般リリースが無かった1年だっただけにここでどんよりした曲を出すよりポジティブに行こう!ということだったのかもしれない。
★★★☆☆
12thアルバム『BAND AGE
8thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTV ADULT<2008-2013>


35th Baby Smile
09年5月6日
ユニバーサルに移籍。15周年記念ソングで「街」を彷彿とさせるロックナンバー。しかし後に都の病気が発覚したため、結果的にユニバーサルでのシングルがこれ1作。これ1曲ポッキリしか権利持ってないのにトイズ/EMIの権利表記連発の『ALL 1995-2009』をリリースしたユニバーサルへの実入りってどのくらいだったんだろう。楽曲の方は「街」路線のストレートなロックナンバー。「BANDAGE」を除くとちょっと暗いモードが続いていたので、『We』頃の勢いが再び戻ったような感じもしたし、まだまだ行くぜと言う勢いもあったけどさすがに「街」を越えるとかそこまでではないかな、やっぱり。
★★★★☆
12thアルバム『BAND AGE
4th+5thベスト『
ALL 1995-2010』、『ALL SINGLES「A」
8thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTV ADULT<2008-2013>

Baby Smile(DVD付) Baby Smile-15th Anniversary- 


36th cod-E〜Eの暗号〜
11年7月27日
都が回復してエイベックス移籍、さらに前年ソロで出演して主題歌も歌っていた仮面ライダータイアップでの復活シングル。復活を印象付ける勢い溢れるポップロックチューン。何故かこれまでの楽曲に比べてバンドサウンドがこじんまりとまとめられたようなサウンドになっていてちょっと違う感じがした。移籍の影響なのか?ただ歌詞ではライダーに合わせていくよりもSOPHIA復活という特別な思いが全開になっており、歴代の曲タイトルが随所に散りばめられている。〜周年よりも特別な1曲といった趣き。
★★★★☆
13thアルバム『未来大人宣言
8thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTV ADULT<2008-2013>

cod-E 〜Eの暗号〜(DVD付)(初回生産限定盤) cod-E 〜Eの暗号〜 


37th サヨナラ 愛しのピーターパンシンドローム/rainbow rain
12年1月11日
1曲目と2曲目を入れ替えたDVD付2種と通常盤の3種発売…なのはいいとして初回Aと通常盤は「rainbow rain」が1曲目になっているので、普通に「rainbow rain/サヨナラ 愛しのピーターパンシンドローム」と表記されるべきだが、何故か公式表記は初回Bに合わせた「サヨナラ 愛しのピーターパンシンドローム/rainbow rain」という謎の扱いになっていた。

サヨナラ 愛しのピーターパンシンドローム
作曲:岡村靖幸
「HARD WORKER」以来となる岡村靖幸を招いた曲だが、今回プロデュース表記は亀田誠治のままで、作曲を岡村靖幸が担当しており、カバー以外でメンバー作曲じゃない初の楽曲に。今のSOPHIAが改めて岡村靖幸と組んでどうなるのかと思ったら予想以上にごく普通のミディアムバラード。「HARD WORKER」が個性的だっただけに少し拍子抜けしてしまい、これで特に化学変化が起こったという感じは正直あまりしない…。終盤での松岡の熱唱っぷりからすると松岡の満足度は凄く高そうなんだけど。
★★★☆☆
13thアルバム『未来大人宣言
8thベスト『
20th ANNIVERSARY BESTV ADULT<2008-2013>

rainbow rain
さわやかで小奇麗な感じのポップロックチューン。大人になったというか、落ち着いたというか…。普通にいい曲なんだけどこれまでを思うと物足りなさが残る1曲。
★★★☆☆
13thアルバム『未来大人宣言

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38th 月光/I will
12年12月12日
2作連続のA面ひっくり返し両A面シングル。今回も初回Bのみ「Iwill/月光」となっている仕様だが、普通に「月光/I will」となっている。

月光
普通のポップロックチューン。前向きに軽やかに君を励ましているというさわやかさに余裕を感じさせる1曲。普通にいい曲だがやはり何かパッとしない。これまでの楽曲では自身が苦悩したり答えを見出そうとしたり、共に生きようとしたり、強い決意を歌ったりしていたのに対して、今作に関しては自身は余裕のある落ち着いた立場から今も悩める「君」へポジティブな言葉を投げかけている感じなのでその余裕のある感じがすっかり勢いが無くなって落ち着いてしまった…という感じにマイナスに感じられてしまう。
★★★☆☆
13thアルバム『未来大人宣言

I will
普通のミディアムナンバー。結果的にラストシングルとなってしまっているわけだけど…2曲とも恐ろしく印象が薄く、アルバムでも終盤4曲を聞いた後にはもうあまり覚えてないくらい。何故わざわざこんな普通の曲を先行シングルで切ったのか…。まあこの異様な落ち着きと普通っぷりはアルバム終盤で「ヤングアダルト」そして「未来大人宣言」に通じていく事でかなり今後もまだいけるんじゃないかという期待に変わってはいくんだけど…。
★★★☆☆
13thアルバム『未来大人宣言

月光 / I will  (SINGLE+DVD) I will / 月光 (SINGLE+DVD) 月光 / I will  

 

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