第120回 スピッツ シングルレビュー〜2000-2012〜

セルフプロデュースへの移行や求めるロックサウンドを実現してくれるエンジニアへのこだわりなど、90年代末期以降のスピッツはかなり試行錯誤を繰り返しており、結果的にリリースも開いた。海外でその答えをじっくり追求していた99年、非公式なベスト盤『RECYCLE』の発売が一方的に決定し、リリース反対の意思を表明したメンバーは公式サイトにて声明を発表。売れたシングルをただ順番に放り込むだけでメンバー写真などの使用もさせなかった一方で最低限の仁義を通すために『RECYCLE』というタイトルの考案や、リマスタリング作業に立ち会うなどはしている。特にマスタリングに立ち会った経験は非常に大きかったらしく、即答えに繋がったわけではないが試行錯誤の中で大きなきっかけの1つになったようだ。その後、亀田誠治と出会い、スピッツサウンドは完成を迎えた。それ以降、ずっと亀田誠治を使い続けており、たまにセルフはあるものの亀田誠治が最も長く関与したプロデューサーとなったこともあり、02年以降のスピッツは安定期という印象が強い。

21stシングル ホタル
00年4月26日
初のマキシシングル。非公認ベスト盤を経てついに登場した新作だったので本当に久々に感じた。石田小吉との共同プロデュース。幻想的な雰囲気と切なさ全開のメロディーが炸裂する最強の名曲。必殺チューン!!といった感じで、当時周囲での評判も「今回のスピッツいいね」というのが多かったのを記憶している。
★★★★★
9thアルバム『ハヤブサ』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

C/W ムーンライト
完全なセルフプロデュースで編曲もスピッツ単体名義。当時次のシングル「メモリーズ」でロック化したスピッツに驚いたライトリスナーは多かったが、C/Wでは早くもロックサウンドが炸裂しており、これまでよりタフなバンドサウンドを感じられる。当時はうるさすぎると思っていたので印象は良くなかったが、メロディーはスピッツ節であり、数年経過したらけっこう好きな曲になっていた。
★★★★☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』

C/W 春夏ロケット
同じくセルフプロデュース。「ムーンライト」もポップに思える程さらに激しいロックサウンドがガンガン炸裂するロックチューン。AメロとBメロ(サビ?)の繰り返しなので2分半しかないが、その内容は非常に濃い。『RECYCLE』の発売が知らされるまでメンバーは海外で録音やミックスを現地エンジニアに依頼して色々試していたそうだが、この曲は海外のエンジニアが手がけており、まさにその成果が出た曲なのだろう。ただ当時所属していたポリドールはそんな悠長なことしてないで早く新作出してくれ!という一心だったのかもしれない。これらの作業をしている間に日本では『RECYCLE』発売が強行決定。飛行機に乗れない事務所社長はそれをメンバーに直接伝えるために乗れない飛行機に無理して乗ってメンバーに知らせるために現地に飛んで行ったとされている。結局無理やり出した『RECYCLE』は最大のヒット作になったもののポリドールは02年にはユニバーサルに吸収されて社名ごと消滅してしまう…。今にしてみれば本当にレコード会社にとっては危機だったのかも。しかし移籍もせずに残留したスピッツ及び事務所の判断というのもなかなか大人だった気がする。
★★★☆☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』

ホタル


22ndシングル メモリーズ/放浪カモメはどこまでも
00年6月21日

メモリーズ
激しいバンドサウンド、エフェクトかかったラップっぽいAメロ、もはや誰だか分からないほどの激変ぶりで世間に衝撃を与えた問題作。「ホタル」から2ヶ月での変貌だが、元々録音はこっちのほうが先だったらしいので最初から狙っていたと思われる。正直これで人気が下がってしまったのも事実だが、普段スピッツを聞いていなかったリスナーやコアなファンの間では人気は高いと思われ、個人的にもクセになって好きな1曲。9thアルバム『ハヤブサ』においては石田小吉による新たなメロディーが追加されてさらに激しさを増した「メモリーズ・カスタム」として収録された。他のバージョン違いとは異なり、これは完全な別楽曲という扱いなのか、アルバム未収録集である『色色衣』にシングルバージョンがわざわざ収録されている。
★★★★☆
9thアルバム『ハヤブサ』(メモリーズ・カスタム)
2ndスペシャルアルバム『色色衣』(シングルバージョン)
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』(シングルバージョン)

放浪カモメはどこまでも
こちらはメロディーこそ王道なのだがやはりこれまでにない激しいバンドサウンドがガンガン鳴り響く。当時はこちらの方がまだ衝撃が少なく、スピッツ本格ロック化の入り口にはちょうどいい曲といった印象だった。シングルバージョンでは最後に「ワンツー」という若干やる気のないカウントとビロ〜ンと同じく何だかちょっと間の抜けたギターのストロークが入っているが、アルバムではカットされそのまま次の曲へ繋がる。
★★★★☆
シングルバージョンアルバム未収録
9thアルバム『ハヤブサ』(album mix)

メモリーズ / 放浪カモメはどこまでも


23rdシングル 遥か
01年5月16日
ドラマ『ラブストーリー』主題歌。久々のリリースだったが、次のシングルは以前からあった曲なのでこのシングルはかなり点でのリリースに近い。今回はドラマサイドからの要請だったのか、以前よりはバンドサウンドが重たくはなってるけどスピッツ王道のナンバーといった印象が強い。ドラマ自体つまらなくて最初の数回で見るのをやめてしまったし、『ハヤブサ』での攻め具合から一転して曲もまあ今までのスピッツだなぁ…と安心するというよりはやや拍子抜けしてしまった。ただ世間的に望まれていた路線だったようでこの前後何年かの間では最大のヒット作となった。亀田誠治と制作した『三日月ロック』では収録時期が違っていたもののヒット曲だったためか収録される事になり、アルバムに合わせてミックス変更とギターを少々追加している。
★★★☆☆
10thアルバム『三日月ロック』(album mix)
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』(シングルバージョン)

C/W 船乗り
セルフプロデュース作。「ムーンライト」や「春夏ロケット」などで見せていた激しいバンドサウンドだが、録音時期も同じ時期だったとされている。ということは2年ほどお蔵入りしていた曲ということになるのか…。サウンドはロックだがけっこうメロディーには爽快さがあって気持ちいい1曲。
★★★★☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』

遙か


24thシングル 夢追い虫
01年10月11日
ドラマ&映画『プラトニックセックス』主題歌。99年に録音されたearly versionの時点でアレンジはほぼ完成されていたがリリースするタイミングを逃し、ライブで先行披露され、この年リリースされたライブDVDに先に収録されていた。タイアップが来たのでようやくCD化となったらしい。とにかくサウンドが厚いんだけどこれが良い。全体的には意味不明な部分も多いが、サビの歌詞がけっこう分かりやすい"夢追い"の内容になっているところも地味に人気が高い要因だろうか。特にAメロ1が終わってもう1回イントロを繰り返すところが何故か物凄く好き。入っていても個人的にはそんなに違和感が無かったと思うんだけど、リリースの経緯が特殊だった事もあってか(メンバーの意識としては恐らく『ハヤブサ』期に近い)、『三日月ロック』には収録されずにスルーされた。3年後に『色色衣』でようやくアルバム収録されるなどどうにもめぐりあわせが悪い。
★★★★★
2ndスペシャルアルバム『色色衣』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』初回盤DISC-2(ealry version)

C/W 大宮サンセット
我らがさいたま市の合併前の3市の1つをテーマにした曲。大宮ソニックシティでライブをやった時にMCで大宮の曲を作るとなぜか宣言してしまい律儀に約束どおり作った曲らしい。完全にアコースティックスタイルでの演奏で、ドラムの崎山はクレジットすらされていない。しかし草野マサムネの大宮のイメージってサンセットなんだなぁ…。地元民としては全くイメージがないんだけど、何でも昔ライブをやったときにサンセットから見えた夕日が印象的だったとかなんとか。タイトル通り埼玉のライブでないと披露されないとかなんとか。
★★☆☆☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』

夢追い虫


25thシングル さわって・変わって
01年12月12日
現在も続く亀田誠治との初共同プロデュース。けっこうノレるライブ感溢れる曲。ようやくリリースが順調になってきたので今作リリース時はアルバムが近いかと期待していたのだが…もう9ヶ月ほど待つことに。この時期、当時の友人が遊びの誘いのメールでこの曲タイトルにかけて「遊んで・かまって」とか送ってきたのがツボにはまって未だに強い印象がある。
★★★★☆
10thアルバム『三日月ロック』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

C/W ガーベラ
同じく亀田誠治との共同プロデュース。スローテンポの幻想系で長年好きじゃなかったが、10年以上経過してようやくちょっといいかもしれないと思えてきた。
★★★☆☆
10thアルバム『三日月ロック』

C/W 放浪カモメはどこまでも(Live)
22ndシングルのライブ音源。妙に音がこもって聞こえるというか、狭く聞こえるというか。何だかこれだったら明らかにスタジオ音源の方がパワーがあるような気がする。もっとダイナミックなミックスで聞きたかった。
★★★☆☆
ライブバージョンアルバム未収録

C/W 稲穂
石田小吉との最後の共同プロデュース。アコースティック調で流れるように進んでいく軽快さが心地いい。『色色衣』ではnew mixされてよりクリアなサウンドになっている。それにしても99年には3曲入りepと称した作品がO社でアルバム扱いになったのに、わずか数年で余裕のシングル扱いとは時代は変わるものだ…。
★★★☆☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』(new mix)

さわって・変わって


26thシングル ハネモノ
02年8月7日
アルバム先行で初の2枚同時発売。妙にスパパ〜〜ンと響いているドラムの音はけっこう好きなんだけど、どうにも色々な効果音を足したりしていてサウンド面が一筋縄ではいかないようなヘンテコな雰囲気なのがちょっと馴染めない。
★★★☆☆
10thアルバム『三日月ロック』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

C/W SUGINAMI MELODY
アコースティック系で静かに始まるがストリングスアレンジが施されておりそれなりに盛り上がり、また冒頭に戻って終わる。これもそんなに好きではない。
★★★☆☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』

ハネモノ


27thシングル 水色の街
02年8月7日
幻想的でスピッツ王道の雰囲気が漂う。サビが「ラララ」だけなのは異色だったがそれでもこっちの方が売れると思っていたがまさか「ハネモノ」の方がヒットするとは…何故にいつも2枚同時発売は王道っぽい方が売れないのだろうか。
★★★★☆
10thアルバム『三日月ロック』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

C/W 孫悟空
「船乗り」などに通じる爽快なアップテンポロックナンバー。「船乗り」が好きだったのでこの曲も即お気に入りに。
★★★☆☆
2ndスペシャルアルバム『色色衣』

水色の街


28thシングル スターゲイザー
04年1月21日
03年はついに1枚もリリースがなかったが04年年明け1発目に早速新曲が登場。『あいのり』主題歌として久々の1位を獲得したものの大ヒットというほどではなく、これ以降『あいのり』発のヒットも失速していく…。ここのところけっこう実験的な曲やあまりヒットを意識しないような曲が続いていたので久々にヒットを狙いに行った感もある。亀田誠治と作り上げてきたスピッツサウンドもこれで完成形に達したという感じ。このモードのまま次のアルバム制作とはならず、『三日月ロック』を引きずった曲であるとの理由から発売間近だった『色色衣』に早々に収録されてしまい、オリジナルアルバム未収録となった。
★★★★★
2ndスペシャルアルバム『色色衣』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

C/W 三日月ロック その3
その3とされているが1と2は未発表。タイトル曲が無かったので作ろうということで3曲作ったらしいが、完成したのはこれだけだったのだろうか…。強い印象は無いが安定したロックサウンドが炸裂する。これ以降になってくるとC/W曲で以前ほど印象に残る曲が急速に少なくなっていく印象がある。
★★★☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

スターゲイザー


29thシングル 正夢
04年11月10日
ドラマ『めだか』主題歌とCMタイアップもついたWタイアップ。ストリングスが全面的に導入されている。サビの気持ちよさといい純粋にメロディーがいい。ストリングスも曲の盛り上げに効果的に作用しているが、ちょっとサウンドを覆いすぎというかでかすぎた気がしないでもない。バージョン違いでストリングスなしのバージョンも聞いてみたい。"小さな幸せつなぎあわせよう"というフレーズはドラマにもはまっていたが、定時制高校の話、という以外にドラマの内容は全く覚えてない。"愛は必ず最後に勝つだろう"というフレーズが登場し、これはKANの大ヒット作からの引用で、そのままスペシャルサンクスにKANの名前が入っているというリスペクト精神が発揮されている。ネットの発達でパクリとかすぐ言われるような世の中になったが、とりあえずちょっと引用した場合はスペサンしておけばいいんじゃないだろうか。
★★★★☆
11thアルバム『スーベニア』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

C/W リコリス
不思議なサウンドの曲。お経みたいなサビは一音のみで構成されているため、何とも盛り上がりに欠ける。ちょっと実験的な雰囲気。
★★☆☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

正夢


30thシングル 春の歌/テクテク
05年4月20日

春の歌
11thアルバム『スーベニア』からのシングルカット。アルバム1曲目を飾っていてアルバム中一番気に入っていた曲だがまさかシングルカットされるとは思わなかった。珍しく前向きさをストレートに感じる曲だ。アクエリアスのCMタイアップで通年かかっていたので夏でも秋でも冬でも「春のう〜た〜♪」というのはさすがにどうなのかとも思ったけど、このおかげで売上の割にけっこう知名度は高くなっていったんじゃないかと思う。
★★★★☆
11thアルバム『スーベニア』
2ndシングル集『CYCLE HIT 1997-2005』

テクテク
こちらは新曲。スローでバンドサウンドも薄め。なんともいえない退屈さしか感じられず、A面の中では1番印象が下になってしまう。C/Wでももっといい曲たくさんあるし、何故これが両A面だったのか。
★★☆☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

春の歌/テクテク


31stシングル 魔法のコトバ
06年7月12日
映画「ハチミツとクローバー」主題歌。原作がスピッツとスガシカオからタイトルをつけたため、アニメ版でも両者の楽曲が挿入歌として使用されまくり、実写化でも主題歌に起用された。ただしスガシカオの方は嵐に提供するという形での参加。嵐の人気がもっと爆発した後だったら、この曲を嵐が歌っていた未来もあり得たのだろうか…。どちらかというと90年代セールス全盛期頃の王道の雰囲気が漂うポップな曲。ロック過ぎず、おとなしすぎず非常にバランスのいいところでまとめたようなサウンドだけに新鮮味はあまり無いが聞きやすい。ストリングスは映画の主題歌だからという理由で亀田誠治が導入を提案したとされているが、やっぱストリングス四天王と化していく亀田さんはそういう発想になっていったんだなと思う。
★★★★☆
12thアルバム『さざなみCD』

C/W シャララ
アップテンポなロックナンバー。パッと作ってみましたという感じで、わりとあっさりしている印象。フルートやホーンみたいな楽器がスパイス的に入っているのが特徴的か。00年代初期の同テイストの楽曲に比べるとあの頃のような新鮮さは無くなってきた気はする。
★★★☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

魔法のコトバ


32ndシングル ルキンフォー
07年4月18日
着実に前に進んでいくイメージの曲。よく分からない歌詞の多いスピッツの中では珍しく、前向きな応援歌となっているが、全てが分かりやすくはなく、ところどころよく分からない。さらにPVでは昔のPVの要素を随所に取り入れるなどまとめモードに入っていたので逆に先行きが少々不安になってしまったほどだった。淡々としているけど『さざなみCD』期の中ではこの曲が最も印象的。
★★★★☆
12thアルバム『さざなみCD』

C/W ラクガキ王国
激しいロックサウンドが炸裂するが…C/Wに関しては以前ほど勢いが無くなってしまったというか印象が薄くなってしまい、年月を経てもあまり書くことが浮かばない…。
★★★☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

ルキンフォー


33rdシングル 群青
07年8月1日
スキマスイッチの大橋卓弥と植村花菜がコーラス参加。全編通して3人で歌っているが、2人の声は
何か混ざっているな程度で、ぶっちゃけ2人を2人だと判別できない。ライブでは当然この2人は参加せず、メンバーとサポートキーボードのクジヒロコがコーラス入れているわけだけど、ライブで聞いてもぶっちゃけ全く違いが分からなかった。PVでは何故かアンガールズがウザギの精霊(?)として出演。草野と踊るというよく分からないシュールな映像が展開する。1コーラスが歌詞4行で終わってしまうほどあっさりしているのでかなり短い曲という印象だったんだけどごく普通に4分台なのが何だか意外。
★★★☆☆
12thアルバム『さざなみCD』

C/W 夕焼け
アコースティック色の強いバラード。続いてリリースされたアルバム『さざなみCD』の当初のタイトル候補だったが、この曲はここでC/W収録され、アルバムには入らない事が決定したため、新しいタイトルを考えたらしい。確かにアルバムの1曲として入っていてもおかしくなかったような曲。C/Wでは激しい曲が多くなっていたので久々に落ち着ける曲だった。
★★★☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

群青


34thシングル 若葉
08年11月8日
映画『櫻の園』主題歌。福田沙紀主演で主要キャストの中にはブレイク前の杏や大島優子が入っていたものの知名度が低かった頃なので当時はさほど注目されず。シングルでは初めて、1番はドラム無しで進み、2番からドラムがインしてバンドサウンドが本格的に始まるという構成になっている。ストリングスが得意な亀田誠治が共同編曲しているだけに当然ストリングスのパートになりそうなバックの音がエレキで表現されているところが新鮮。歌詞が過去形になっているのと曲調もあいまって失われた過去を思い返させられるような曲。どこか物悲しい雰囲気も漂うが聞き込める名曲で当時よりも印象が良くなっている。
★★★★☆
13thアルバム『とげまる』

C/W まもるさん
君を守るという決意を歌っている曲でタイトルはそこから来ているのだろうか。サビの広がり具合がなかなかいい感じの曲なんだけど同時にちょっとダサめなシンセがパパパーと鳴っているのが妙に気になる。なんかプロレスの入場行進曲みたいな感じの(勝手なイメージ)。あと『おるたな』リリース時に改めて思ったけど、この時期になると何だか仮タイトルみたいな曲名のC/Wが多くなってないか?
★★★☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

若葉


35thシングル 君は太陽
09年8月26日
CGアニメ映画「ホッタラケの島」主題歌。いわゆる夏休み子供向け映画タイアップだけにけっこう分かりやすく前向きさを感じられる爽快ロックナンバー。タイアップ先のCGアニメ映画の宣伝CMでもかかりまくっていたし、これは久々に子供達の新規ファンを獲得できる売れ線来たじゃないかと思ったのだが大してヒットにはならなかった。ただ子供時代に映画を通してこの曲を聞いた記憶のある少年少女たちが成長してスピッツファンになったりするというのは十分にあると思う。ワクワクしてくるような前向きな曲でさらにテンポもいいので非常に元気の出る曲である。
★★★★☆
13thアルバム『とげまる』

C/W オケラ
ずっと亀田誠治との共同プロデュースが続いていたが「大宮サンセット」以来のセルフプロデュース。かなり激しくロックしており、エフェクトかかったAメロから、サビにかけてもキャッチーさはほとんど無い。メロディーより攻めたサウンド面に耳を傾けたい。
★★★☆☆
3rdスペシャルアルバム『おるたな』

君は太陽


36th つぐみ
10年6月23日
「チェリー」以来のサビ頭に"「愛してる」"を持ってきているが強くなれた気がしていたのと比べるともっと確かな感謝が歌われていて今作の方がストレートになっているところに変化を感じる。ストリングスと融合したバンドサウンドは抜群の安定感といったところで一定の鮮度は保たれているものの…。こうして振り返ってみるとちょっと印象が薄くなっていた。
★★★☆☆
13thアルバム『とげまる』

C/W 花の写真
けっこうポップな印象の曲だが、かなり印象が薄く、今回改めて聞き直すまですっかり忘れていた…。悪くは無いんだけ…。
★★☆☆☆
13thアルバム『とげまる』

C/W 恋する凡人(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
後にアルバムに収録された楽曲だが、ライブで新曲として先行披露されていたのでライブ音源が先にCD収録された。ストレートに勢いのあるロックナンバーでアルバムの中では1番好きな楽曲。
★★★★☆
ライブバージョンアルバム未収録
13thアルバム『とげまる』(スタジオ音源)

C/W つぐみ(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
この曲も既にライブで披露されていたのでライブ音源としても収録。ライブでは生のストリングスを入れておらず、同期でも流していないようでストリングスなしバージョンという聞き方もできる。しかし曲はいいけどそんなにライブ映えする曲でもないのかなぁ…というのが正直なところ。
★★★☆☆
ライブバージョンアルバム未収録

つぐみ


37th シロクマ/ビギナー
10年9月29日

シロクマ
この後にリリースされた『とげまる』も抜群の安定感で印象の悪い作品では決してないんだけど、先行シングルとなったこのシングルは前作以上に印象が薄い。やはり悪い曲ではないんだけどこのくらいの曲ならいつでも出せるくらいど真ん中な感じがして逆に引っかかりが無いというか…。
★★★☆☆
13thアルバム『とげまる』

ビギナー
改めて聞くとそれなりにいいんだけど、なんだろう。改めて聞くまで思い出せなかった唯一のA面曲。亀田誠治と完成させたスピッツサウンドも早10年近くが経過し、それまでのような格段な進化が無くなり完全な安定期に突入したのでまあ新鮮味が無くなってくるのは仕方ないんだろうけど。
★★★☆☆
13thアルバム『とげまる』

C/W ナイフ(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』収録曲。かなりレアな選曲なので音源としては貴重だけど、あまり好きな曲では無かったのでどうにも…。
★★★☆☆
ライブバージョンアルバム未収録
ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』(スタジオ音源)

C/W シロクマ(Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010)
リリースが開くようになってもツアーは長期にわたって行っているので新曲をライブで先に披露する機会も多くなっていた。というわけで前作に続いて早くもライブ音源で同時収録。
★★★☆☆
ライブバージョンアルバム未収録

シロクマ/ビギナー


38th さらさら/僕はきっと旅に出る
13年5月15日

さらさら
過去最高のブランクを経てリリースされた待望の新曲。衰えないスピッツらしさを感じて、正直ここ数作の中でも勢いが違うなと思った。これは久々のリリースというのが新鮮さを呼び戻したという効果もありそうだけど、それでもやっぱり最近の中では好きな曲だなと思う。
★★★★☆
14thアルバム『小さな生き物』

僕はきっと旅に出る
こちらは個人的には標準的なスピッツナンバーという感じで特筆すべき事は無いんだけど、アルバムのラストを飾る曲としては良かったと思う。
★★★☆☆
14thアルバム『小さな生き物』

さらさら/僕はきっと旅に出る

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