HEART

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 LORELEY hyde hyde  
2 winter fall hyde ken 8thシングル 最高1位 売上85.0万枚
3 Singin' in the Rain hyde hyde  
4 Shout at the Devil hyde ken  
5 虹(Album Version) hyde ken 7thシングル 最高3位 売上72.3万枚
6 birth! hyde hyde  
7 Promised land hyde ken  
8 fate hyde ken  
9 milky way tetsu tetsu  
10 あなた hyde tetsu  

Strings+Horn Arrangement:ken,村山達哉(2)
Strings Arrangement:Chokkaku(5)、菅原サトル(10)

リリースデータ

1998年2月15日 初登場1位 売上155.1万枚 Produce:L'Arc〜en〜Ciel+岡野ハジメ(1〜4,6〜10)
L'Arc〜en〜Ciel+Chokkaku(5)
Ki/oon Sony Records

メンバー

Vocal hyde
Guitar ken
Bass tetsu
Drums yukihiro

L'Arc〜en〜Ciel5thアルバム。97年2月にsakuraが逮捕され、一時活動休止となった。5月には判決が出るもsakuraの去就は明らかにされず、97年10月のシングル「虹」で活動を再開。活動再開にあたっては3人での始動となり、sakuraは不参加ながら在籍したままの扱いでこの時点でもsakuraがどうなるかは発表されていなかった。ドラムはサポートメンバーとしてZI:KILL、DIE IN CRIESで活動していたyukihiroが参加。「虹」発売直後の11月になって正式なsakura脱退が発表され、yukihiroをサポートメンバーとして迎えたまま12月23日は初の東京ドーム公演で復活ライブを行った。年明けにyukihiroが正式なメンバーとなることが発表され、再びバンドは4人組編成となった。「winter fall」はyukihiroが正式なメンバーになって最初のシングルだが、前述のようにサポート扱いで「虹」にも参加しているので今作は全曲yukihiroのドラムとなっている。復活前に一気に高まっていた人気は復活と同時に最高売上を連続更新するほどの勢いとなり、「winter fall」はシングルで初の1位を獲得。今作は前作に続くミリオンヒットを記録した。

大ヒット作ではあるんだけどなんだか当時の存在感がやや薄いアルバム。というのも「虹」の鮮烈な復活、続く「winter fall」での初の1位獲得から3月にはもう次のシングル「DIVE TO BLUE」がリリースされこれまた大ヒット。春にGLAYが2枚同時リリースで年間1位級の大ヒットを飛ばすと、ラルクはなんと驚異の3枚同時リリースを7月に決行。B'zの連続1位記録を止めるかという勢いを見せた(デイリーチャートではほぼラルクが勝っていたのにB'zが1位だったためO社マジックが発動したのではないかという疑惑も囁かれるほどで他機関のチャートではラルクがトップ3独占、B'zは4位だった)。これだけに終わらず秋には2週連続リリースを敢行(この際は4作連続リリースをしていたglobeの4作目の1位を実際に止めた)。

と、98年はシングルを7枚もリリースしてどれもが話題をかっさらっていたのでシングルヒット大連発の印象が強く、また翌年のアルバム2枚同時というインパクトのでかさもあって、今作に関してはそういえばいつの間にか出ていたような…という認識に留まっていた。当時中1〜2でみんなブームに乗っかってGLAYか?ラルクか?両方好きか?みたいなノリの中で、経済的事情からもシングル中心で盛り上がっていたものの、あまりの連発にシングルも全部は買えない感じで、とてもじゃないがアルバムまでは…という感じだったのかシングルに比べると今作を特段絶賛しているような友人もほとんどいなかったように記憶している。実際にシングルの勢いからすると150万程度に落ち着いたというのは200万以上だけで9作も生まれたこの当時にしては数十万ほど少ない感じがするんだけど、シングルリリースの流れが速すぎたのもあったのかも。

今作はyukihiroが加入しての新生ラルクの1発目という事もあり、再デビュー作のような雰囲気もある。細かいところは良く分からないけど、ドラマーが変わったことでより緻密になったような気はするがどうもドラムに関しては音がタイトになった一方でダイナミックさには欠けるところもある。sakuraの頃の方が良かったという人が一定数いたのも分からなくもない。ドラム以外でもポップでクリアーなサウンドだった前作に比べるとかなりヘビーでロック色が強くなったようにも思う。8曲目までhydeとkenの曲だけで進んでいくのも珍しい。全体にシングル以外がちょっと分かりにくいかな…という印象ではあるけど、何度か聞くたびにじわじわ良さが見えてくる。満を持して登場する(?)終盤2曲のtetsuの曲はけっこうポップな感じで聞きやすいし、聞き終えた感触はそれなりに良くて充実の1作。

B000059O4H 

印象度★★★★☆

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