LINDBERG TRIBUTE〜みんなのリンドバーグ〜(初回盤)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲備考
1 LITTLE WING/10-FEET 渡瀬マキ 川添智久   3rdアルバム『LINDBERGV』収録曲
2 今すぐKiss Me/岸谷香 朝野深雪 平川達也   2ndシングル
3 DESTINATION/N'夙川BOYS 渡瀬マキ JOEY CARBONE,
DENNIS BELFIELD
  1st臨時アルバム『EXTRA FLIGHT』収録曲
4 Over The Top/シシド・カフカ 渡瀬マキ 小柳昌法 森本ユウジ、大島賢治 5thアルバム『LINDBERGX』収録曲
5 BELIEVE IN LOVE/森高千里 渡瀬マキ 川添智久 高橋諭一 8thシングル(カット)
6 GLORY DAYS/矢野顕子 渡瀬マキ 平川達也   7thシングル
7 LOOKING FOR A RAINBOW/花*花 渡瀬マキ 川添智久   4thアルバム『LINDBERGW』収録曲
8 恋をしようよ Yeah! Yeah!/LIFriends 渡瀬マキ 川添智久 LIFriends/タナカアキヒサ 10thシングル
9 大キライ!/ガガガSP 渡瀬マキ 川添智久 ガガガSP 17thシングル
10 GAMBAらなくちゃね/近藤夏子 渡瀬マキ 小柳昌法   19thシングル
11 君に吹く風/蜜 渡瀬マキ 平川達也 蜜&宮田岳 15thシングル両A面曲(カット)
12 もっと愛しあいましょ/バンドじゃないもん! 渡瀬マキ 川添智久 ミナミトモヤ・ONIGAWARA 23rdシングル
13 every little thing every precious thing/Rico 渡瀬マキ 川添智久 澤近泰輔 25thシングル

 

初回盤DVD
LINDBERG LIVE 入門編〜スペシャル編集版〜
No タイトル 備考
1 今すぐ Kiss Me 1stライブ映像作品『FLIGHT 001』収録映像
2 BELIEVE IN LOVE 6thライブ映像作品『FLIGHT 006』収録映像
3 もっと愛しあいましょ 7thライブ映像作品『FLIGHT 007』収録映像
4 GAMBAらなくちゃね 8thライブ映像作品『FLIGHT 008』収録映像
5 恋をしようよ Yeah! Yeah! 9thライブ映像作品『FLIGHT 009』収録映像
6 LITTLE WING 解散ライブ映像作品『FINAL FLIGHT』収録映像
7 Over The Top 6thライブ映像作品『FLIGHT 006』収録映像

リリースデータ

2014年7月23日 初登場114位 売上0.08万枚 テイチク

LINDBERGトリビュートアルバム。デビュー25周年永続的な再結成を発表したことを記念しての作品。リリース元は96〜99年に在籍していたテイチク。ブックレットには各アーティストのコメントが掲載されているものの、表紙裏表紙以外は白黒印刷となっている。LINDBERGメンバーは参加していないが、岸谷香による「今すぐKiss Me」のサビのウォウウォウコーラスには渡瀬マキの娘と岸谷の娘とその友人たちが参加している。初回盤はLINDBERG LIVE入門編として、代表曲のライブ映像を収録したDVD付。これは過去のライブ映像作品収録映像となるが、14年3月に発売された過去のライブ映像作品をまとめたDVD BOX『LINDBERG FLIGHT SERIES PERFECT BOX』からの抜粋となる。LINDBERG公式サイトでの発売告知及びテイチクのLINDBERGサイトでは全曲視聴や初回盤DVDのダイジェスト映像をyou tubeで公開するなどしていたが、LINDBERGファンはほとんど買わなかったようで100位圏外となった。

移籍後〜02年の解散〜09年の再結成に至るまで非公認ベストを乱発し続けたテイチクだが、2014年再結成においては何故か便乗ベストを出さずに、DVD BOX『LINDBERG FLIGHT SERIES PERFECT BOX』を出しただけ。その次にトリビュート盤を企画してきたというのは意外な行動だ。選曲はほとんどの曲がベスト盤に何度も収録されてきた楽曲だが、ベスト盤に1度も収録された事の無い「DESTINATION」、ヒット曲ではない上に機械的に収録範囲内のシングルを収録した『SINGLES』以外のベスト盤に選ばれた事が無い「大キライ!」が珍しい選曲といったところか。参加アーティストはLINDBERGより年長の矢野顕子から渡瀬マキの友人である森高千里、岸谷香ら同世代、LINDBERGのヒットを子供時代に体感した世代から活躍をリアルタイムでは知らないであろう若手世代まで幅広い。また女性ボーカルだけでなく、男性バンドも参加していてそれぞれがそれぞれにカバーしているのでなかなか面白い事になっている。特に10-FEETとガガガSPが男性ボーカルで思いっきりロックにカバーしているのは熱い。どうもLINDBERGというと特定以上の世代が10代の頃を懐かしむだけの思い出のバンドみたいな感じが強いんだけど、リアルタイムでは影響を受けていない若手ロックバンドLIFriendsがLINDBERGのロック精神を継承しているというのは1つの聞きどころだ。女性ボーカルは解釈様々でLINDBERGのロック精神を継承するか、ポップ精神を継承するかで解釈も変わってきている。岸谷香、矢野顕子、近藤夏子、蜜なんかはあくまでポップなメロディーを聞かせる事に主軸を置いているんだけど、それ以外はロック精神を継承しているか、ロック寄りになっているカバーが多い印象。活動再開していたのは知っていたが復活後の作品内容を知らなかった花*花なんかは随分ボーカルがやさぐれており、00年当時のヒット曲のイメージで聞いてもこれが花*花だとは誰も思わないような勢い。これは楽曲の不良的世界観を表現してこうなったのか、年月を積み重ねて花*花自体がヒット曲を飛ばしていた00年当時とは違う方向性になったのか…。当初は馴染みのない参加ミュージシャンばかりなので興味が沸かなかったけど、聞いてみたら色々なカバーがあってトリビュートアルバムとしては非常に面白い作品だった。

初回盤DVDは『LINDBERG FLIGHT SERIES PERFECT BOX』の宣伝みたいな感じだけど、代表曲の歴代のライブ映像をお気軽におさらいできる。時期がバラバラなので渡瀬マキの容姿が1曲ごとに激変していく。ライブCDまでは集めたけどライブ映像を見るのは初めてだったのでちょうどいい機会だった。ただこれまでのライブ映像作品を集めなかったのは何かライブにはあまり興味が沸かなかったからで、実際ライブ映像を見てみてもライブならではの熱さはあるんだけど、どうも個人的にはLINDBERGはライブよりもCDのサウンドの方が好きだなと改めて思った。

B00KLZE9QA初回盤DVD付  B00KLZEAJG通常盤 

印象度★★★★☆

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