あ・り・が・と・う

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 遍路 中島みゆき 中島みゆき  
2 店の名はライフ 中島みゆき 中島みゆき  
3 まつりばやし 中島みゆき 中島みゆき  
4 女なんてものに 中島みゆき 中島みゆき  
5 朝焼け 中島みゆき 中島みゆき  
6 ホームにて 中島みゆき 中島みゆき 5thシングル『わかれうた』C/W(カット)
7 勝手にしやがれ 中島みゆき 中島みゆき  
8 サーチライト 中島みゆき 中島みゆき  
9 時は流れて 中島みゆき 中島みゆき  

リリースデータ

1977年6月25日(LP)
1977年6月25日(CT)
1986年11月5日(初CD化)
1989年3月21日(ゴールドCD)
1990年5月21日(再発)
2001年3月28日(CD)
2008年10月1日(限定紙ジャケCD)
2018年3月7日(HQCD/リマスター)
最高6位
最高39位
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初登場193位
初登場131位
売上20.8万枚
売上0.2万枚
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売上0.08万枚
売上0.04万枚
キャニオンレコード
キャニオンレコード
キャニオンレコード
ポニーキャニオン
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ヤマハミュージック
ヤマハミュージック
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中島みゆき3rdアルバム。前作以降シングルリリースが無かったため、全曲新曲のアルバムとなった。3ヵ月後の次のシングル『わかれうた』B面に「ホームにて」がシングルカットされている。wikiやファンサイトにはアレンジャーが表記されているが01年盤ブックレットには制作参加者全員が名前のみ箇条書きになっているだけで編曲どころか作詞作曲以外の担当表記が無かったので上でも記載しなかったが、wikiやファンサイトによればアレンジャーは吉野金次と福井崚。単独、もしくは2人共同で手がけているようだ。みんな去ってしまった前作から一転して今作は好調でトップ10ヒットを記録。以降オリジナルアルバムでは96年まで22作連続トップ10入りを達成している。

86年にCD化されて以降は何度か再発されているが01年にヤマハから一斉再発されたものが長らく現行盤となっていた。。08年には紙ジャケで限定再発もされている。2010年に1枚97,200円にてクリスタルディスクとして通販限定で発売された際はリマスターされている。さらに2012年に初期アルバム8作をBOX化して受注限定生産されている『中島みゆきBOX』(HQCD仕様)でもリマスターされている。クリスタルディスクとBOXどちらもTom Bakerがリマスタリングを担当している。2018年にはこのBOXのリマスター音源を使用した初のリマスター盤がHQCDとして3回に分けて18作品順次リリースされた。今回聞いたのは01年盤。

レコード会社や事務所によって勝手にアレンジされてオケが用意されていた前2作と違って今作からはアレンジャーと共同作業をするようになったとされている。演奏陣も変わっているようで、坂本龍一というクレジットも(!)。今作はほとんどアコースティックギターの弾き語りのようなサウンドに多少味付けした程度のシンプルな作風になっている。派手なところはそれなりに盛り上がるけど前2作以上に歌を前に出しているような感じでシンプルだけど作り込んだ感じがする。今回も特に1曲目「遍路」では"はじめて私に〜くれた人は"が繰り返されるんだけど、スミレの花束くれた人がサナトリウムに消えて戻ってこなかったり、甘い愛の言葉をくれた人が前借して雲隠れしたり、永遠の愛の誓いをくれた人は屋根を染めに登ってそれっきりだったり、笑い顔がいいと言った人に至っては聞き間違いで隣の席の娘に言っていた…など次々と不幸なオチが飛び出す切ない楽曲。これら切ないエピソードの数々をほとんど盛り上げもせずにシンプルに歌っていくというギャップがなかなか強烈だ。続く「店の名はライフ」も喫茶店の様子を訥々と歌っていて妙に印象に残る。全体的にはやや地味で突出した名曲は無いように思うけどどれもそこそこにインパクトはあって、初期の名盤と言われるのも納得のアルバムだった。

B00005HVAX01年盤  B001E1TLNG08年紙ジャケ盤   B078YKYDD92018年リマスターHQCD

印象度★★★☆☆

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