ザ・シングルス

Disc 1 1987-1991
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 NEW SEASON HIRO 斉藤英夫 斉藤英夫 1stシングル 最高23位 売上4.4万枚
2 オーバーヒート・ナイト 伊秩弘将 斉藤英夫 斉藤英夫 2ndシングル 最高24位 売上2.2万枚
3 GET SMILE 伊秩弘将 島健 島健 3rdシングル 最高28位 売上1.4万枚
4 ザ・ミーハー(スペシャル・ミーハー・ミックス) 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 4thシングル(カット) 最高29位 売上2.9万枚
5 ALONE 森高千里 安田信二 安田信二 5thシングル 最高25位 売上2.6万枚
6 ザ・ストレス-ストレス中近東ヴァージョン- 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 6thシングル(カット) 最高19位 売上4.0万枚
7 17才 有馬三恵子 筒見京平 斉藤英夫 7thシングル 最高8位 売上19.5万枚 南沙織のカバー
8 だいて[ラスベガス・ヴァージョン] 森高千里 高橋諭一 高橋諭一 8thシングル(カット) 最高8位 売上5.7万枚
9 森高千里 安田信二 斉藤英夫 9thシングル(カット) 最高5位 売上16.4万枚
10 青春 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 9thシングル両A面曲
11 臭いものにはフタをしろ!! 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 10thシングル 最高4位 売上11.7万枚
12 森高千里 松浦誠二 斉藤英夫 11thシングル 最高2位 売上18.0万枚
13 勉強の歌 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 12thシングル 最高4位 売上18.4万枚
14 この街(HOME MIX) 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 12thシングル両A面曲(カット)
15 八月の恋 森高千里 筒見京平 斉藤英夫 13thシングル 最高6位 売上10.6万枚

※HIRO=伊秩弘将

Disc 2 1991-1995
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ファイト!! 森高千里 高橋諭一 高橋諭一 14thシングル 最高10位 売上26.9万枚
2 コンサートの夜 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 15thシングル 最高7位 売上10.4万枚
3 私がオバさんになっても(シングル・ヴァージョン) 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 16thシングル(カット) 最高15位 売上22.8万枚
4 渡良瀬橋 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 17thシングル 最高9位 売上31.0万枚
5 ライター志望 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 17thシングル両A面曲
6 私の夏 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 18thシングル 最高5位 売上38.2万枚
7 ハエ男(シングル・ヴァージョン) 森高千里 森高千里   19thシングル(カット) 最高12位 売上13.6万枚
8 Memories(シングル・ヴァージョン) 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 19thシングル両A面曲(カット)
9 風に吹かれて 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 20thシングル 最高1位 売上38.1万枚
10 ロックン・オムレツ 森高千里 伊秩弘将   21stシングル 最高13位 売上10.0万枚
11 気分爽快 森高千里 黒沢健一 高橋諭一 22ndシングル 最高3位 売上43.8万枚
12 夏の日 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 23rdシングル 最高5位 売上40.9万枚
13 素敵な誕生日 森高千里 高橋諭一 高橋諭一 24thシングル 最高1位 売上38.0万枚
14 私の大事な人(シングル・ヴァージョン) 森高千里 森高千里 前嶋康明 24thシングル両A面曲(カット)
15 二人は恋人 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 25thシングル 最高5位 売上44.4万枚

 

Disc 3 1995-1999
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 休みの午後 森高千里 斉藤英夫 斉藤英夫 26thシングル 最高5位 売上21.9万枚
2 ジン ジン ジングルベル 森高千里 森高千里 高橋諭一 27thシングル 最高2位 売上25.3万枚
3 SO BLUE 森高千里 伊秩弘将 高橋諭一 28thシングル 最高7位 売上27.0万枚
4 ララ サンシャイン 森高千里 伊秩弘将   29thシングル 最高5位 売上17.9万枚
08年再発盤 最高79位 売上0.08万枚
5 銀色の夢 森高千里 伊秩弘将   30thシングル 最高9位 売上23.6万枚
6 Let's Go! 森高千里 伊秩弘将   31stシングル 最高19位 売上9.3万枚
7 SWEET CANDY 森高千里 高橋諭一   32ndシングル 最高10位 売上9.3万枚
8 ミラクルライト 森高千里 細野晴臣 細野晴臣 33rdシングル 最高20位 売上3.0万枚
9 SNOW AGAIN 森高千里 高橋諭一   34thシングル 最高9位 売上13.4万枚
10 電話 森高千里 高橋諭一   35thシングル 最高17位 売上5.8万枚
11 海まで5分 森高千里 久保田利伸 前嶋康明 36thシングル 最高20位 売上3.2万枚
12 冷たい月 森高千里 高橋諭一 高橋諭一 37thシングル 最高33位 売上1.4万枚
13 私のように 森高千里 河野伸 河野伸 38thシングル 最高37位 売上1.1万枚
14 まひるの星 森高千里 スガシカオ 高橋諭一 39thシングル 最高41位 売上2.3万枚
15 一度遊びに来てよ'99 森高千里 斉藤英夫 前嶋康明 40thシングル(リメイク) 最高60位 売上0.7万枚

ストリングアレンジ:高橋諭一(4)

リリースデータ

2012年8月8日 初登場5位 初動1.9万枚、売上4.4万枚 Produced by YUKIO SETO ワーナー

森高千里7thベストアルバム。デビュー25周年を記念してのシングルコレクション3枚組。全シングルのA面をリリース順にシングルバージョンで収録している。40thシングルC/Wの「EVERY DAY」は当初は両A面として扱われていたが公式サイトでも両A面表記ではなくC/W扱いへ降格していて未収録となった。全曲24bitリマスター。今作は93年まで在籍したワーナーからのリリースで、過去ワーナーでのベスト盤はワーナー在籍時までの選曲に限られていたが今作では初めて全期の作品が選曲された。このため今作は『the best selection of first moritaka 1987-1993』の実質的な拡大版(飛ばされていた両A面曲とその後のシングルを網羅)となっている。

「ライター志望」「ジン ジン ジングルベル」「冷たい月」「まひるの星」はアルバム初収録
「この街(HOME MIX)」「二人は恋人」「SWEET CANDY」「ミラクルライト」「電話」「海まで5分」はシングルバージョンでアルバム初収録となった。

初回盤は48ページの別冊フォトブック付属、スペシャルパッケージ仕様、ピクチャーレーベル仕様。今作では演奏クレジットが無く、本人解説も無い。ただしYou Tubeに公式チャンネルが開設され、そこでは今作収録曲に限らず全楽曲を対象にランダムでセルフカバー(ドラム演奏もあり)、曲解説などが随時更新されていた。

初回パッケージに関して
写真攻め。フォトブックは過去の写真が丁寧に盛り込まれているが、『DO THE BEST』では写真+本人全曲解説、『MY FAVORITES』にも本人解説があっただけに味気ない。作詞作曲編曲と権利表記、当時のジャケ写アイコンは記載されているものの、森高作品の目玉の1つであるドラムを始めとした本人の楽器演奏を示す演奏クレジット表記が無い。現役時代は本人の楽器演奏も聞きどころであったためベスト盤であっても省略せずに常にしっかり表記していてまだ本格演奏開始前にしてワーナーから出た『the best selection of first moritaka 1987-1993』でさえも本人演奏楽器のみは表記するなど徹底して表記させていただけに残念。月日が経ってそこのところの重要度を理解している社員がもういなくなってしまっていたのだろうか…。初回盤の特典が本当に写真しか載ってないフォトブックとパッケージが豪華、CDレーベルにも写真が使われているという3点のみなので、値段の安い通常盤でも別に構わなかったというのが正直なところだ。

DISC-1
80'sユーロビートな固めのダンスナンバーからスタートして最初期は声も音もとにかく固い。やがて作詞をするようになるといきなり個性が開花。同時に打ち込みに当時なりにかなり凝ったような派手な曲が続く。個人的にはこの時期は「雨」以外はなじみが無かったので、時代性の強さもあって馴染むのにかなり時間がかかったが、本人の作詞センスはこの頃から開眼しており、4曲目から早速インパクト抜群で凄い。想像だにしない歌詞が飛び出してくるのが最大の魅力であり、この時期の最強の個性だったと思う。

DISC-2
唯一のミリオンセラー『DO THE BEST』とも大半が被っている全盛期。「渡良瀬橋」以降はほぼ全ての曲で本人がドラムを叩いているほか、ピアノやギター等も手がけており、生音サウンドへ移行している。リアルタイムでかなり聞きまくった時期なので、思い入れも深かったが、聞くの自体はかなり久々だったにも関わらず、懐かしいというよりも今聞いても時代を感じないポップスが並んでいるように感じた。歌詞もキレキレだし、楽曲面も充実。この時期までメインで手がけている斉藤英夫の功績は大きかったのではないかと改めて思う。この時期を最後に離脱してしまったのが残念。

DISC-3
明確に全盛期を過ぎてセールスが極度に低下していった時期となる。斉藤英夫がいなくなってしまったので初期に作詞だけ担当した伊秩弘将や高橋諭一をメインに据えたがSPEED大ブレイクを機に伊秩弘将もまた離れてしまったので、固定の作曲家が一気に高橋諭一1人だけになってしまい、後半からは新たな作曲家も起用するようになった。とはいえ基本的には路線はそのまま安定期に突入したような印象。実は『DO THE BEST』を聴きまくったわりには、以降の作品はリアルタイムでは1作も手に取っていないのだが、CMやTVタイアップ等ではかなり耳に馴染んだ曲もあった。チャートを見るようになったのはこの時期になってからで、ヒットチャートで見た記憶があるのは「銀色の夢」「SNOW AGAIN」だけなのだが、『めざましテレビ』テーマ曲だった「ララ サンシャイン」は1年間平日に毎日これを聞いてから小学校に通っていたし、ローソンに行かなくちゃ行かなくちゃ的催促キャンペーンを繰り広げたわりにローソンに行った記憶はあんまり無いCMタイアップ「Let's Go!」、何のCMだったかは記憶していないが「電話」もかなりCMで耳にした記憶があった。全盛期は過ぎたなとどうしても感じてしまうくらいに特に終盤が地味ではあるものの、やはり普遍的なポップスが並んでいる印象。またこの時期がベスト盤として網羅されるのは初なので、今作の意義はこのDISC-3にあるといってもいい。

何せ活動していたのが99年までなので、2012年発売ながら87〜99年の楽曲で構成されており、発売時点でももう30代、40代向けのベスト盤にも思える。だが2012年時点で20代の人でもポンキッキーズでかかっていた「ロックン・オムレツ」やめざましテレビの「ララ サンシャイン」等、番組を継続的に見ていれば幼少の頃に確実に聴いているはずの楽曲もあるし、ハロプロメンバーが00年代に森高千里カバーを何度か行っている(ミニモニ。、松浦亜弥、後藤真希)ので、それで「渡良瀬橋」や今作には収録されていないが「ロックンロール県庁所在地」を知った人もいると思う。そういった世代が聞いても特にDISC-2以降は古さを感じずに聞けると思うのでお勧めだ。強烈に個性的な歌詞、TVでは基本普通に歌っているのであまり知られていないがドラム演奏を筆頭に演奏まで手がけるマルチな才能を見せていたのはアイドルとしては唯一無二の存在だったと思う(というか『DO THE BEST』で知ったので個人的に森高千里にアイドルイメージが無く、普通のシンガーだと思っていた)。ハロプロでソロになってからパッとせずにフェードアウトしていった元モーニング娘。勢や松浦亜弥はもう少しこの大先輩の路線を見習えなかったものかと思った時期もあったが、あまりに個性的すぎて無理だなと改めて思った。

B0085S1RL0初回盤  B0085S7FIO通常盤 

印象度★★★★★

その他非公式企画ベスト解説

B001BWTV38『BEST&BEST』
00年代末期に発売された高速道路PA/SAやコンビニ等で売られていた企画ベストの1つ。選曲はワーナー時代からで『The Best Selection of First Moritaka 1987-1993』を1枚に凝縮したような内容。

B0056W7OBK『森高千里BEST 1993-1999』
00年代末期に発売された高速道路PA/SAやコンビニ等で売られていた企画ベストの1つ。選曲は上記作品以降からとなっており被りは無い。09年に「雨/渡良瀬橋」として再発されたシングル盤に収録されていた新バージョンの「雨(as right as rain mix)」が唯一アルバム収録されているのが地味に大きな目玉。

 

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