N Thank you,too

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ジェラシー ジェラシー(Album Version) つんく つんく 大久保薫 63rdシングル両A面曲
2 ロマンスに目覚める妄想女子の歌 つんく つんく 大久保薫  
3 CHO DAI つんく つんく 平田祥一郎  
4 私のなんにもわかっちゃいない つんく つんく 大久保薫  
5 邪魔しないで Here We Go! つんく つんく 大久保薫 64thシングル 最高2位 売上12.0万枚
6 Style of my love
/飯窪春菜・小田さくら・牧野真莉愛
つんく つんく 大久保薫  
7 ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番 つんく つんく 平田祥一郎  
8 青春Say A-HA つんく つんく 大久保薫  
9 若いんだし! つんく つんく 平田祥一郎 64thシングル3A面3曲目
10 もう 我慢できないわ〜Love ice cream〜
/尾形春水・羽賀朱音・加賀楓・横山玲奈
つんく つんく 鈴木俊介  
11 弩級のゴーサイン 児玉雨子 星部ショウ Yocke 64thシングル3A面2曲目
12 恋は時に
/譜久村聖・生田衣梨奈・石田亜佑美・
佐藤優樹・工藤遥・野中美希・森戸知沙希
つんく つんく 大久保薫  
13 女子かしまし物語(モーニング娘。'17 Ver.) つんく つんく 鈴木Daichi秀行 23rdシングル リメイク(歌詞、アレンジ変更)
14 BRAND NEW MORNING 星部ショウ Jean Luc Ponpon
&星部ショウ
Jean Luc Ponpon 63rdシングル 最高2位 売上9.0万枚
<Additional Track>
15 愛の種(20th Anniversary Ver.)
/モーニング娘。'17
サエキけんぞう 桜井鉄太郎 鈴木俊介 インディーズシングル、モーニング娘。20th(リメイク)配信限定シングル
初期5人をメインにセルフカバーした20th Ver.を'17のみでセルフカバー

Rapアレンジ:U.M.E.D.Y.(1)

リリースデータ

2017年12月6日 初登場4位 売上3.8万枚 Zetima

メンバー

譜久村聖
生田衣梨奈
飯窪春菜
石田亜佑美
佐藤優樹
工藤遥
小田さくら
尾形春水
野中美希
牧野真莉愛
羽賀朱音
加賀楓
横山玲奈
森戸知沙希

モーニング娘。'17、15thアルバム。3年2ヵ月ぶりのアルバム。'17になって以降(2017年発売)の2シングル5曲のみの収録となった。前作以降、'15名義の「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」、「Oh my wish!/スカッとMy Heart/今すぐ飛び込む勇気」、「冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only」、'16名義の「泡沫サタデーナイト!/The Vision/Tokyoという片隅」、「セクシーキャットの演説/ムキダシで向き合って/そうじゃない」は全て未収録となった。

これに伴い前作以降、2015年に卒業した鞘師里保、2016年に卒業した鈴木香音の参加曲は収録されておらず、現メンバーのみの参加曲で統一されている。ただし「私のなんにもわかっちゃいない」は鞘師在籍時の'15時代にライブでのみ披露していた未発売曲で、コーラスとして鞘師がクレジットされている。新規に鞘師がコーラスを録音したのか、当時録音していたコーラスを使っているのかは不明。また「女子かしまし物語」のコーラスはつんく♂となっているが、つんくは声帯を摘出しているためこれは摘出前の当時のコーラスを使っているものと思われる。またつんくは総合プロデュースを降りて作家の1人として参加している扱いになったため、今作ではProduced by つんく♂の表記は無くなり、各楽曲ごとのSound Produceとして表記されている。

12期メンバー(尾形春水・野中美希・牧野真莉愛・羽賀朱音)、13期メンバー(加賀楓・横山玲奈)、14期メンバー(森戸知沙希)は今作が初アルバム。このうち12期は2015年1作目から、13期は63rdから参加しているためシングル曲にも参加している。嗣永桃子引退に伴って実質解体となったカントリー・ガールズから兼任扱いで64thから加入した森戸知沙希は「BRAND NEW MORNING」「ジェラシー ジェラシー」には参加していない。また工藤遥は今作発売直後のコンサートで卒業したため今作が最終参加作品となった。

「愛の種(20th Anniversary Ver.)」は11月3日の発売20周年記念日に当時の5人(中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香)と'17メンバーによるモーニング娘。20th名義で配信限定でリリースされていた。20th名義では初期5人メインの構成でソロパートは初期メンバー5名が歌っていたが、今作では目次の段階でモーニング娘。'17名義であることが強調されており(ユニット曲メンバーは目次では表記されていない)、現メンバーのみで改めて20th Anniversary Ver.をセルフカバーした音源になっている模様。モーニング娘。20th名義では改めて「愛の種」を含むミニアルバムを2017年2月に発売するとしている。

初回盤は2017年9月14日新木場STUDIO COASTで行われた「モーニング娘。結成20周年記念イベント 〜21年目もがんばっていきまっしょい!〜」の模様を収録したBlu-ray付。

 

3A面の連発でアルバムが一向に出ないのでどうなるのかと思ったらなんと'15と'16は全部未収録にして、2017年になってからのシングルだけ収録。赤い公園の津野米咲が提供した「泡沫サタデーナイト!」なんかは久々に外受けの良かった1曲だったと思うし、なんだかんだモーニング娘。はディスコ路線の方がいいなぁと思ったんだけど、そんな路線をやるつもりはない、それよりも今の路線を貫きたいという強い意志をひしひしと感じるようなアルバムになった。前作の大久保薫一辺倒での逃げ場のない統一感よりは主に後半にかけて幅があるものの、今作は結局ほとんどつんく曲、ほとんど大久保・平田アレンジという、ここ数年と変わらぬモーニング娘。になった。これなら未収録のシングルだけで構成してもアルバムの雰囲気は全く変わらなかった気がするが、そこをあえて新曲8曲も用意したところは(「私の何にもわかっちゃない」「青春Say A-HA」はライブで発表されていた既存曲ではあるようだけど)、つんくのアルバムを作るのであればちゃんとオリジナルアルバムにしたいというこだわりなんじゃないかと思う。

そんなわけで「泡沫サタデーナイト!」で久々にこれだよ!と思ったリスナーには厳しい作風だ。一時期のような再ブレイク押し、フォーメーション押し、EDM押しではなくなり、もう少し幅のあるアレンジにはなっているものの、キャッチーさの薄いチャチャチャッチャーとあまりメロディーが動かない感じの楽曲が続くところは圧倒的に変わっていない。これが今のモーニング娘。であり、これが個性なんだという貫く姿勢には美学は感じられるが…。個人的には当時からあまり好きではない「女子かしまし物語」でさえ今作の中ではメロディーがいい曲だなと思えるほどで、「BRAND NEW MORNING」や「弩級のゴーサイン」も最高だというほどではないにしても今作の中では勢いを感じたし、「愛の種」は本当にメロディーがキャッチーでポップだなぁ…と思ってしまった。ただ基本的にこういったポップな曲もサタデナイも今のファンの間でのウケは良くないようなので、非常にしっかりと既存ファンに向けたアルバムではあるんだと思う。

15 Thank you, too(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)初回盤Blu-ray付  15 Thank you,too(通常盤)通常盤 

印象度★★★☆☆

2017.12.24更新

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