ドラゴンボールZ 神と神

2013年公開。近年「改」としてのリメイク(絵はそのまま)やオリジナルアニメ、ほぼ毎年のように新作ゲームは出ていたが、劇場版は96年以来。この96年の作品は「ドラゴンボール 最強への道」で原作初期のリメイクだったので、「Z」としては95年以来となる。設定は魔人ブウを倒してから数年後とされているが、4年後と明言されている資料もあるようだ。実際にブウ編で未成年だった悟飯が酒に酔っている描写がある。

原作者の鳥山明が全面的に関与している。過去のアニメは全てお任せだったとのことなので、実質的に初めてストーリー制作にイチから参加していることになる。また引き合いとして興業的にも失敗し、散々だった黒歴史実写版への痛烈なダメ出しもされている。

39年の眠りから覚めた破壊神ビルスは付き人のウイスからフリーザが倒された事を聞かされる。サイヤ人の話を聞いたビルスは夢で見た超サイヤ人ゴッドなる存在を気にかけ、界王星で修行していた悟空の元へと現れる。超サイヤ人3に変身して試合を申し込む悟空だったが、たった二撃でやられてしまう。ビルスとウイスはブルマの誕生パーティーをしていたレギュラー陣のいる地球に向かい…。

 

「ドラゴンボール 最強への道」は確か小学6年生当時にタダ券もらって見に行ったんだけどまさか28歳になってまた映画館でDBを見ることになるとは…。レイトショーだった事もあるけど、会社帰りのサラリーマンや同世代っぽい女性など、基本的に同世代以上ばかりの観客だった。

戦闘シーンの迫力が当時より格段に増していてそれだけで圧巻。また鳥山明の意向でシリアス一辺倒にならずにかなりギャグが盛り込まれているのも特徴。「Z」のイメージはもっとバトルとシリアス一辺倒だったものの、「ドラゴンボール」らしいというとやはりこういうノリなのかなと思う。ただ宣伝の煽りが「最強」を連呼してバトルモノ要素を強く打ち出しすぎているので、ギャグのノリに違和感がある視聴者がいても不思議ではない。個人的にはどうせ戦闘では悟空しか活躍しないものだと割り切っていたのでかなり楽しめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレ感想

・セル戦の際にセルの自爆で界王星は消滅。悟空(当時)と界王様とバブルス君は死亡。原作でも蛇の道を通って一旦エンマの元へ向かう様子、その後は天国で生活している様子が描かれ、界王星は無くなったままだった。今作では界王様とバブルス君は死んだままで天使の輪はついているが、何故か界王星が何事も無かったかのように復活している。いきなり盛大なツッコミどころが!あとアニメオリジナルのグレゴリーは削除されていた。

・「Z」になってからはアニメオリジナルでさえ一切登場しなかったピラフ一味が再登場(黒歴史GTでは1話で年取りすぎてヨボヨボの状態で登場)。DBを盗みに来るが何故か3人とも子供の姿になっている。何でも1度DBを集めて若返りを頼んだら子供になってしまったという「GT」悟空みたいな設定が語られる。そこまでして再登場させた上に、尺を無駄に使うのでそれならサイヤ人以外の戦士の活躍シーン(削られてしまったと語られている)を描いてくれた方が良かったのに。ただ3人のやり取りは初期の「ドラゴンボール」らしくもあって掛け合いは面白かったので複雑…。シュウの「とっくに犬の寿命越えてたから(若返れて)良かった」っていうのが1番笑えた。

・最初に悟空が超3になる際に、わざわざ1→2→3と説明しながら変身したんだけど、超2以降のオーラのスパークがほとんど描かれていなかった。スパークが無いとベジータの1と2の区別は全くつかなくなっちゃうんだけど…。

・ピラフ一味は悟天を悟空と勘違いしたり、ブルマを見て16歳当時のブルマを思い出したりしているのに、ピラフ一味に会った事のあるブルマとヤムチャ、ウーロン、プーアルが気づく様子皆無。マイはかなり子供サイズになってしまったものの、ピラフとシュウはほとんど変わってないじゃないか。

・パンフで悟空を初期から知っているのはクリリンとブルマと書かれているが、ブルマとヤムチャの間違い。知り合った順番はブルマ→ウーロン→亀仙人→ヤムチャとプーアルであり、クリリンと知り合うのはチチや牛魔王、ピラフ一味よりも後だ。人物相関図でも最初にDB集めをした仲間がブルマとクリリンに誤植されている。クリリンは最初のDB集めが終ってから3巻で登場している。

・悟天とトランクスが4年経ったのに全く成長してないどころか、むしろより幼くなっている。セル編の悟飯くらいには成長してないとおかしくないか?

・ブルマが当初年齢を伏せていて、中盤で38歳とうっかり明かすが、原作初登場時16歳から年齢を数えていくとブウ編で41歳。今作が4年後なら45歳になっているはず。この期に及んでサバ読みかよ!!ただこれはサバ読みなのか、計算を間違えたのか謎だ。

・映画版では基本的に、カカロットは俺が倒…ドオオオオンぐわああああ!瞬殺される事でおなじみのベジータがそこそこ奮戦。さらにみんなを守るためにプライドを捨ててダンスをしてキャラ崩壊するわ、ブルマがビルスにぶたれて悟空を越える力を一時的に発揮するなど新たな一面を見せるところは笑えたし、かっこよかった。映画版のベジータは毎回面白いな。

・アルティメット悟飯は期待していなかったが、ゴテンクス以下の戦闘シーンで瞬殺。酔っぱらってグレートサイヤマンで余興やったシーンの方が長い始末。ブウ編では少なくとも単独で味方最強で、4年経っても最強クラスのはずなのに、本当に不憫だ。

・超サイヤ人3は冒頭のみ。何だか超3って原作までの最強形態なのに、途中で戦闘止めた(1回目)、パワー切れ(2回目)、1回倒すけどパワーアップした敵に及ばず(映画1回目)とか散々で龍拳爆発(映画2回目)くらいしか敵を倒せた試しが無い…。

・クリリンは何故か新デザインで登場。このデザインって坊主にしていたセル編までと髪がフサフサになっていたブウ編との中間みたいに見えるんだけど、設定間違えたんじゃないだろうか。これが6年後になるとブウ編の髪型に戻って急に白髪交じりで老けてしまうというのか…。しかもパンフでは地球人最強と紹介されているにも関わらず、ビルスに天津飯、ピッコロ、妻の18号が挑む中で挑まずに逃げる方に入っていて非戦闘員化。キャラデザを若返らせた意味はなんだったんだよ!まあルフィが大活躍してるし

・ビーデルも新デザイン。声も性格も何だかイメージが変わってしまっていたんだけど、パンをご懐妊していたため、地味に活躍。

誰かプリン買ってこい

・1台詞のみゲストで出た某柔道メダリストの棒読みが毎年のコナンの素人子供さんたちのようでこれこそゴッド。軽部アナも出てたけどなんだかんだ軽部アナは慣れてるんだな…。

・正しい心を持つサイヤ人、に対するピッコロさんの反応が「そんなの悟飯と悟天しかいないぞ!」。ブウ編で「ブウに殺された人間たちはDBで生き返る。気にすんな」と鬼発言をしたのを聞いていたピッコロさん、しっかりベジータだけでなく悟空も除外

・超サイヤ人ゴッドになるための方法が、悪夢の黒歴史「GT」のサイヤパワー(笑)を髣髴とさせるもので、円陣でパワーを悟空に送るスタイルだったんだけど、描写が断然上手だった。この時だけ何か悟飯が超サイヤ化してたのは謎だったけど。

・ベジータの弟っていう謎設定は、ジャンプフェスタで上映され、現在正規販売されていないオリジナル話の設定らしい。これ公式設定なの?

・ゴッドのデザインは…描写が派手になった界王拳って感じ。

・エロ本が好きだった亀仙人。「エッチなDVDは無いの?」と現代風に。

・最後の戦闘シーンは悟空一辺倒。地球が破壊されそうな巨大エネルギー弾を悟空1人が抑え込もうとしている時に、見てないで仲間が加勢した方が熱かった気がするんだけど、悟空はゴッド化してから単独でこの強さになれなかったことを悔いていたので加勢までされるのはNGのような気もするし複雑。

・鳥山明が震災を考慮して街が破壊されたり人が逃げ惑うシーンを入れないように注文をつけたという。このため街中の戦闘では建物を避けるように戦い、そのまま荒野へ移動。森林や岩石地帯の岩はガンガン破壊していたものの、破壊神なのに特に何も破壊してない上に、そんな相手に「破壊を楽しむんじゃねーーー!」と悟空がキレるのは不自然。ちょっと気を遣いすぎたのでは?

・力及ばず地球が破壊されそうになるけどパワー切れで断念というオチはあっけないけどこういう終わり方は今まで無かったのでこれもいいかなと思う。

・この宇宙は「第7宇宙」で全部で12あり、まだまだ強い奴はいるなどとビルス様から他の話を作れそうなネタが語られる。好評だったら同じようなブウ編以降〜最終回前の新作が期待できるか?

・ラストシーンで悟空、ベジータ、ピッコロ、ブルマが話しているところで急にウーロンが悟空にツッコミを。何故に最後にウーロンなが?と思ったんだけど、ブルマとウーロンこそが悟空が1番目と2番目に出会った仲間なので意図的か?しかしヤムチャは…う〜ん…。パンフでも忘れられてるし…不憫…。

 

 

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