カイジ2 人生奪回ゲーム

2011年公開。09年の『カイジ 人生逆転』ゲームの続編。主演は引き続き藤原竜也。前作のメインキャストで前作終了段階で生き残っていた人間では天海祐希が降板している。香川照之、吉高由里子、山本太郎(チョイ役)らが続投。また前作では主題歌、挿入歌としてYUIの楽曲が起用されていたが今作には何故か主題歌が無く、エンディングでもインスト曲がかかっているだけとなっている。

前作から2年。カイジは何故か再び借金を背負い地下労働施設送りになっていた。そこで人望を得ていたカイジはみんなの協力でボーナスとして地上に2週間出る権利を獲得。2週間の間に託してくれた仲間の分も含めた借金合計2億円を稼がなくてはいけない。前作でカイジとの勝負に敗北し、転落した利根川(香川照之)の紹介で、裏カジノで戦うことにしたカイジ。そこでリストラで再起をかけている坂崎(生瀬勝久)と知り合ったカイジは協力して、巨大パチンコマシーン、通称「沼」の攻略を目指すことにする。このカジノを支配していたのは前作でカイジがクリアした鉄骨渡りをクリアした一条(伊勢谷友介)。「沼」には当たりが出ないように一条がコントロールしていた。そしてそこでは鉄骨渡りで死亡した石田(光石研)の娘、裕美(吉高由里子)もいた。それぞれの借金を返すために、利根川も加わり、「沼」の攻略を目指すカイジの運命は…。

といった感じなのだが始まりが雑。まあ「バトル・ロワイアル2」も何でテロリストになっちゃったの?状態だったが、前作であんな修羅場をくぐった主人公が何でまたそうなるの?っていう始まり方。今回は前作の時点で苦難を乗り越え、かなりの機転を利かせてせっかく借金を返したカイジが再び借金まみれになって地下にいるところから始まるが何でそうなったのか説明が無い。さらに頭がいいんだか悪いんだか、策があって泣きついているのかと思ったら本気で泣きついてただけなんて事もあったりして好感度下がりまくり。

テーマとしては前作ではとにかくどん底から這い上がってやれ!という気合が前面に打ち出されていたが、今回はまた借金背負っちゃったっていう始まり方なのでそんな気合だけで進んでもしらけるだけということでテーマが変わっている、仲間を信頼し、仲間を集めて戦うカイジと、他人を蹴落として這い上がった一条を対比させているようだ。このため印象は前作とは別物である。

また「沼」が大半のシーンを占めるが、前回のような恐怖や駆け引きのゲームではなく、そもそもが「当たりが出ないように細工されたパチンコ」。インチキをいかに破るかといっても最終的にはインチキ無しでも勝負が5分5分になっただけなので、主演陣が揃いも揃ってクライマックスは「出ろぉぉぉぉぉ!!!」「来ぉぉぉぉぉぉい!!!」と叫びまくるだけ。追い詰められた一条が繰り出した最後の細工も最早駆け引きでも何でもなく、あからさまなインチキで、そのインチキに対抗するのはパワープレイ。ここでもひたすら叫んでいるだけで最早心理戦も駆け引きも何も無い。運ゲー。今回はかなり残念な内容だった。

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印象度★★★☆☆

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