MW-ムウ-

2009年公開。手塚治虫の生誕80周年を記念して、76〜78年に連載された漫画を映画化。かなり過激な内容の原作とのこと。

16年前、とある島で生き残った少年2人。結城(玉木宏)は復讐のために猟奇殺人者となり、賀来(玉田孝之)は神父となり結城を止めようとするが…。結城が求めるMWの謎とは…。

と簡単に書くとこんな話だが、基本的に殺人モンスターと化した結城が復讐のために当時の関係者を次々と躊躇なく殺害していくマッドムービー。賀来は少年時代に結城に救われた事もあって、結城を止めようとするが止められずに協力させられてしまい苦悩する。というだけで結城が最後までモンスターとして突き進み、賀来は何をおろおろしているのか?という印象のままで終了してしまう。

主要人物だと思っていた人があっさり退場したり、とにかく徹底的に玉木宏が悪役に徹しているのは見応えがあるものの、山田孝之がどうにもはっきりしない。ただでさえ暗くてはっきりしない役が続いているというのに、トドメになりかねない勢い。結末もダークすぎるし、悪い奴を描きたかっただけの作品なのかと思ったが、どうもそういうわけではないようだ。

元々原作では2人は同性愛者であり、それゆえの賀来の苦悩というのが明確にされているらしいのだがこの映画版では同性愛描写をほぼカット。一応「描写で匂わせている」とのことで公式サイトでは「タブー解禁」の文字や匂わせた写真がいきなり出てくるものの、映画を見ている限りでは山田孝之が暗いだけの印象しか残らずこれでは広告詐欺レベル。タブー解禁というならもっと徹底してやるべきだったのでは…。どうにも最後までハマりきれない映画だった。

 

★★☆☆☆

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