リンダリンダリンダ

高校の文化祭でオリジナル曲を披露しようとしていた女だけのバンドだったがギターが骨折、ボーカルもケンカで辞めてしまい残ったドラムの響子(前田亜季←特技ドラムらしいので普通に出来る)、ベースの望(関根史織←元々役者じゃなくて当時メジャーデビュー直前だったBaseBallBearのベース。挿入歌としてもバンドの曲が使用されている)、キーボードだったけど意地でギターをやるという恵(香椎由宇←ギター歴は不明だが役もギター出来ない役なので問題ない)の3人は偶然聞いたブルーハーツの「リンダリンダ」に感動。ブルーハーツのコピーをやることに決定し、次に通りかかった人をボーカルにする事にする。次に廊下を通ったのは韓国人留学生のソン(ペ・ドゥナ)だった。そんなわけで3日後の本番に向けて4人の練習が開始される。

展開はスロー。間1つとっても普通より長い。反応までが長い。たとえば内紛が起きるとかそういう劇的な展開があるわけでもなく普通の練習の日々が延々続くだけの地味な映画でいかにもな「青春だぜ!」的な熱さはほとんどない。でもこの普通っぽいのが青春。なんかそれがいいのだ。

主役はどういうわけかペ・ドゥナという扱いになっているが4人全員扱いは平等である。いつもニコニコな響子、黙ってると怖いけどけっこう優しい恵、寡黙だけどたまにいいこと言う望とこの3人はいいのだけどどうもソンだけは華が感じられないしキャラクター的にもピンとこなかった。とにかく全体的に不思議ちゃんな性格で練習の空き時間に夜の学校で独り言を連発しながらさまよい歩くなどちょっとついていけない。韓国留学生というのに意味があるのかもよく分からんし、ボーカルも下手だし、そもそも実年齢26歳にもなるペ・ドゥナを起用するだけの意味があったかはよく分からない。しかも何で主役扱い?韓国ブームだから?4人同列か誰か1人にするならせめてみんなのまとめ役になっていた前田亜季主演に持ってきたほうが知名度もあったしヒットしたような気がする。

さらにケガで出れないギターだった萌(湯川潮音)が歌うシーンがあるのだが本業が歌手だけにメチャメチャ上手くこの人ボーカルにすれば良かったんじゃないの?と思ってしまった。クラシック系などで系統が違うけど。まあ楽しければいいというのがテーマなので上手か下手かは関係ないのだが…。

そういうわけで演奏は生演奏。最後はボーカルも無事に上達しているのでなんとか聞けるし何より達成感はある。演奏と同時に映画も終わってしまうのが余韻なさすぎだし、直後に本家ブルーハーツがかかってしまうのでボーカルの微妙具合が際立ってしまうがまあそういう作風の監督なのだろう。全体的に相当に地味な話だし、個人的に主役がどうにも微妙ではあったのだがまあまあ良かった。

 

★★★☆☆

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