ラフ ROUGH

あだち充が原作の漫画「ラフ」の実写映画化。『タッチ』同様にヒロインの二ノ宮亜美を長澤まさみが演じている。相手役の大和圭介にW主演扱いで速水もこみち。その他、亜美が「お兄ちゃん」と呼んで親しくしている一応婚約者らしく、圭介の水泳の目標であり、ライバルでもある仲西弘樹に『花より男子』のF4の1人だった阿部力。設定上は婚約者になってるのだが、特にそれを意識するようなセリフとかはなくて、単に兄妹のような印象。

祖父の代で亜美と圭介の家がライバル関係にある和菓子屋同士で、亜美の祖父は圭介の家に商品で負け気味になり、開発に精を出しすぎて病死。その事で出会って早々に亜美は圭介を人殺し呼ばわり。反発しあう2人だったが、いつの間にかひかれていく…みたいなプール系ラブストーリー。

とにかく話が分からない。話自体は難しくはないのだが、場面がポンポンと飛ぶ。重要なシーンなど、ここじゃ切り替わらないだろうと思っているようなところでブツ切りで別のシーンに飛んでいってしまうところが多い印象。亜美の二股ぶり、その割にドロドロしない周囲の心情など非常に分かりにくく誰に共感すればいいのか分からない。というか誰にも共感できない。圭介が好きな小柳かおり(市川由衣)の扱いもかなりひどい気がする。ヒロインの亜美と同じ飛び込み選手ということで、もう少しライバル的な存在なのかと思いきや出番そのものが異常に少ない。圭介との会話もほとんどないままに告白。驚く圭介を一瞬映して場面転換。圭介はその後一切この件に関してリアクションをとらない…といった具合。

常に場面が切り貼りされたようなツギハギ感。話がどこで盛り上がってるのかも分からないまま、最後もものすごいブツ切りで話は終了してしまう。正直この映画がコケてしまったのも、大した評判を聞かないのも納得だ。長澤まさみの役の中でも最も好感度を抱けないキャラ設定。一部でナイスバディーと騒がれた水着姿も確かにナイスバディーだと思うが、過剰な期待は禁物で極力抑え目。映像自体は非常にキレイな感じでよく出来ているんだけど、ストーリー的には見所のない映画に感じた。

主題歌のスキマスイッチ『ガラナ』。この曲はエンディングでかかるが、始まった直後からいきなりかかっているのは加山雄三。劇中では過去の楽曲『ふれて未来を』『全力少年』『奏(かなで)』の3曲が挿入歌として流れる。曲自体はいいんだけど、3曲も必要だったか…。

スペシャルエディション    

印象度★★☆☆☆

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