深呼吸の必要

沖縄のとある離島で2月下旬から3月末までの35日間の人手不足の農家のさとうきび収穫のバイト、「きび刈り隊」にやってきた若者たちの様子を描いた映画。若者全員が主役だが一応香里奈が主役的なポジションになっている。音楽は小林武史が担当。MY LITTLE LOVERが主題歌を手がけている。予告ではいい感じに聴こえたが本編ラストにかかるのはなんか一段落ちるな。

やってきた若者が香里奈、谷原章介、成宮寛貴、金子さやか、長澤まさみ。年中地方の農家でバイトをやっているベテランに大森南朋。途中で登場するのが久遠さやか。ストーリーはただただ広いさとうきび畑を延々最後まで刈っていくだけ。香里奈以外は全員何らかの重い過去を背負っているのだが全てが明らかになるわけではないし、劇的に何かが変わるわけでもない。ただ、毎日の作業を通じてみんなが一体となっていき最後に得た達成感、ラストのみんなの表情は来た時と違い何かを確実につかんでいる。

セリフも少ないので明確な過去の傷が明らかになるのは医者の谷原章介と野球で挫折した成宮寛貴くらいなもの。長澤まさみがなんであんなに暗いのかとかは全然理由は分からない。だがそれこそがこの映画の魅力だろう。説明的なセリフで分かるのではない、見て感じるのだ(たぶん)。延々刈っている毎日が続くので正直退屈さを感じなかったといえば嘘になるが見て損はなかったと思う。

ちなみに長澤まさみは『世界の中心で、愛をさけぶ』の元気な時のアキを大方撮影した後にこの映画の撮影に来ている。何でも初めてオーディションで勝ち取った役らしい。よって見た目はアキなのにキャラが全然違うため同一人物に見えない。役によって見え方も変わってくる。この撮影後に再度『世界の中心で、愛をさけぶ』に戻りボーズになるシーンを撮影した。ボーズの姿が白血病末期なのにふっくら健康的すぎると一部で批判されたがそれはこの映画の撮影で沖縄でおいしいものをいっぱい食べたからだとかなんとか。

初回盤    

印象度★★★★★

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