築地魚河岸三代目

08年公開。大沢たかお主演、恋人役が田中麗奈。サラリーマンが築地の世界に飛び込んでいくという話。漫画原作で映画化に際しては最初から続編制作が決定していたらしいが、コケたため延期に延期を重ねたまま白紙になってしまったといわれている。

商社のサラリーマンの赤木(大沢たかお)は、持ち前の明るさでこれまでうまくやってきていた。しかし課長に昇進するも、リストラ告知役にされてしまい仕事に疑問を抱く。恋人で結婚を考えていたデザイナーの明日香(田中麗奈)が実は築地の仲卸「魚辰」の娘だったことが発覚。父親(伊藤四朗)が足の手術で一時入院したため、明日香が手伝っていたのだが赤木は自分が代わるといって築地の世界に飛び込む。やがて築地の魅力に取り付かれた赤木は、世話になった上司にリストラを告げなければならなくなったことをきっかけに退社。築地の世界へ本格的に飛び込む決意をするが、明日香との関係が悪化する…。

築地の世界へ飛び込んで才能の片鱗を見せ、やがてタイトル通り三代目になっていくまでが描かれる…予定だったと思われるがいずれ三代目になるというところまでで終了。成長物語以外には2人のラブストーリーと、家族間の話、現在の三代目候補である伊原剛志の恋模様…などが中心。しかもこの恋が大人の役者が揃っているのに素直にいえないのですれ違っちゃう的な超純愛そのもの。かかる音楽も昭和っぽくて古いしあまり現代の映画とは思えず、それなりに面白いが80年代〜90年代前半っぽい。こういう世界観ではヒットしなかったのも納得だ。大沢たかおもあんまり明るいイメージが無いので明るいキャラというのが何か無理して明るくしているように見えてしまう。田中麗奈は相変わらず素晴らしいが、これは俺がファンなので全く参考にならない意見である。ていうか田中麗奈が出ていなければ見ていなかったと思う。

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印象度★★★☆☆

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