Mr.Children 1992-1995

リリースデータ

メンバー

Mr.Children1stベストアルバム。『1996-2000』と2枚同時発売。公式通称"肉"。デビューから95年までのシングル9作とアルバム4作から6曲を収録。「Tomorrow never knows」は表記は無いが『BOLERO』収録のremixとなっていてライナーではシングルは打ち込みだったベースとドラムが生演奏に差し替えられたものがremixで今作にはその音源を収録していると明記されている。ブックレットにはこの期間のヒストリー、1曲ごとの解説、2000年までのバイオグラフィー、ディスコグラフィーが掲載されている。一方でサポート演奏やストリングスやブラスアレンジの表記は無く、『Q』から始まったメンバー直下にスペースを開けてキーボードとして小林武史を表記しているのみとなる。マスタリングエンジニアとしてHIROSHI HIRANUMA(Oorobeat)、HIROMICHI TAKIGUCHI(JVC Mastering Cemter)の2名が表記されており、リマスターが謳われていた事からこの2人がリマスターしているものと思われるがマスタリングしている場所もそれぞれの所属スタジオ2ヶ所が掲載されており、両スタジオでどういう配分で行ったのかは不明。また初回生産の時点でバイオグラフィー部分の訂正用紙が封入されていたが、それ以上に歌詞の誤植が複数ある。

ミリオン割れとなった『Q』から一転して初動だけでミリオンを突破、最終的に今作のみ200万枚を突破した。

ライナーに記載されたチャート順位は1番最初の「君がいた夏」でO社チャートのものだと明記しているが、売上枚数はO社公式のものから大幅に水増しされて記載されている。しかし何故か「innocent world」だけ減らされている。また初回生産の時点でバイオグラフィー部分の訂正用紙が封入されていたが、それ以上に歌詞の誤植が複数ある。また『1/42』に続いて今作のブックレットもホチキスでとじるタイプではなく糊付けされたタイプとなっているが作りが非常に甘い仕様で、数年で劣化してペリペリとはがれてきてしまい、バラバラになってしまう。しばらくして中古で紙質が明らかに異なっているものを見たことがあるので、恐らく欠陥に気づいて後に生産されたものは紙質を変更して改良したものと思われる。

初期のシングルを余すところなく収録して人気のアルバム曲もざっと押さえた決定版的な1作。爽やかで屈託ない最初期から一気に大ブレイクして名曲を量産していく無敵状態の躍進期でバンドドリームの教本のように90年代の波にも乗って2度と出せないようなメガセールスを記録。記録にも記憶にも残る圧巻の名曲集。ベストアルバムの初期というのはベスト盤リリースが重なるたびに収録曲が重複して何度も収録されたりしてどんどん存在が微妙になっていってしまうが、ベスト盤が重複なく連作で続いているため、被りなく順番に代表曲だけ辿っていく事が出来るのも魅力だ。

印象度★★★★★

2022.6.2修正

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