Still a long way to go

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 君住む街へ 小田和正 小田和正 オフコース 34thシングル 最高11位 売上3.8万枚
2 she's so wonderful 小田和正 小田和正 オフコース 35thシングル(カット) 最高80位 売上0.3万枚
3 I can't stand this 松本一起・小田和正 清水仁・松尾一彦 オフコース  
4 陽射しの中で 松本一起 松尾一彦 オフコース 35thシングルC/W(カット)
5 夏の別れ 小田和正 小田和正 オフコース 36thシングル(カット) 最高82位 売上0.4万枚
6 Still a long way to go-また会う日まで- 小田和正 小田和正 オフコース  
7 多分 その哀しみは 小田和正 小田和正 オフコース  
8 逢いたい 吉田拓郎 清水仁 オフコース 36thシングル(カット)
9 悲しい愛を終らせて 小田和正 小田和正 オフコース  
10 僕らしい夏 松本一起 松尾一彦 オフコース  
11 昨日見た夢 小田和正 小田和正 オフコース  

リリースデータ

1988年6月9日(LP/CT/CD)
1988年12月10日(ピュアゴールドCD)
2022年6月15日(リマスターCD)
最高2位
-
初登場119位
売上11.3万枚
-
売上0.03万枚
Produced by OFF COURSE ファンハウス
ファンハウス
Ariola Japan

メンバー

Keyboards 小田和正
Bass 清水仁
Guitars 松尾一彦
Drums&Percussion 大間"ジロー"仁世

オフコース14thアルバム。87年7月の3rdベスト『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION V 1984-1987』を経て1年2ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。1月に先行シングル「君住む街へ」が発売されたが、3月の小田和正のソロ2ndアルバム『BETWEEN THE WORD & THE HEART』を挟んで今作が制作された。発売と同時に翌年2月までのロングツアーが開始され、7月には「she's so wonderful」(C/Wは「陽射しの中で」)をシングルカット、10月には「夏の別れ」(C/Wは「逢いたい」)を相次いでシングルカットし、11月に解散を発表。2月3日のツアー終了後、2月26日に東京ドーム公演を行い解散した。このため今作がラストアルバムとなり、「夏の別れ」がラストシングルとなった。

発売時点では解散は明らかになっていなかったが、シングルはトップ10入りを逃し、今作も前作に続き2位となり、売上はさらに下がった。ただし『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION V 1984-1987』ではトップ10入りを逃すほどの不振だったためそれよりは売れた。

ファンハウス移籍以降『as close as possible』までの3作のアルバムは94年にCD選書での再発が行われているが、『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION V 1984-1987』と今作は88年のピュアーゴールドCDでの再発が最後に長く再発されていなかったが、2020年のBOX『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』で初めてリマスターされた。また2022年6月15日(小田和正10thアルバム『early summer 2022』と同時発売)にファンハウス時代6作品が初めて単独リマスター盤としても発売された。

また解散直前の1月には東芝EMIが『スーパー・ベスト30 さよなら』『バラード』『SELECTION ODA』『SELECTION SUZUKI』『アコースティック』『レア』とテーマ別のベストアルバム6枚を一挙非公認発売した。続けて2月1日にはファンハウスも改めてファンハウス時代を総括したベストアルバム『君住む街へ 1984→1988』をリリースした。公認のベストシリーズだった『SELECTION』シリーズ2作に続く第3弾は『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION V 1984-1987』であったが、そこから1年での解散によって結果的に区切りが中途半端になってしまった。以降も主に東芝EMIを中心に非公認のベスト盤が00年頃まで乱発された。21世紀以降は落ち着き、06年にはメンバー公認とした決定版ベスト『i(ai)』、15年には『ever』がそれぞれリリースされるに留まっている。

 

小田和正ソロ2ndを挟んでのオリジナルアルバムとなったが最早ソロをバンドに還元するというより、前作同様のメンバー以外の参加もあり、打ち込みもありとした事でバンドとしてのまとまりがますます無くなってしまった。最早メンバー全員が揃う必要も無くなり、なんでもありになった一方でオフコースである必要すら無くなってしまった…といった感じ。とりあえず80'sなサウンドで一定の統一性はあるんだけどどうしても散漫に感じられてしまう。これは松尾ら頻繁に出てくる他メンバーのボーカルはあまりに毛色が違いすぎて、オフコースというよりソロを集めたみたいな認識になってしまうためだろうか。結局4人でのオフコースはバンドとしてどうもまとまりきれなかった気がする。そんな中でシングル「君住む街へ」は会心の1曲だったと思う。

B09Z2LG2952022年リマスター盤  STILL A LONG WAY TO GO  

印象度★★★☆☆

2019.1.14更新

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