Three and Two

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 思いのままに 小田和正 小田和正 オフコース  
2 恋を抱きしめよう 鈴木康博 鈴木康博 オフコース 16thシングル『風に吹かれて』C/W
3 その時はじめて 小田和正 小田和正 オフコース  
4 歴史は夜つくられる 鈴木康博 鈴木康博 オフコース  
5 愛を止めないで 小田和正 小田和正 オフコース 15thシングル 最高31位 売上9.8万枚
2016年再発盤 最高61位 売上0.1万枚
6 SAVE THE LOVE 鈴木康博 鈴木康博 オフコース  
7 汐風のなかで 鈴木康博 鈴木康博 オフコース 17thシングル『さよなら』C/W(カット)
8 愛あるところへ 小田和正 小田和正 オフコース  
9 生まれ来る子供たちのために 小田和正 小田和正 オフコース 18thシングル(カット) 最高48位 売上3.7万枚
  〜「いつもいつも」(1979年8月5日田園コロシアム・ライブより) 小田和正 小田和正 オフコース 6thアルバム『FAIRWAY』シークレットトラック ライブ音源

リリースデータ

1979年10月20日(LP)
1979年10月20日(CT)
1983年11月21日(初CD化)
1985年9月28日
1991年6月7日
1992年6月24日(音蔵シリーズ)
1998年2月25日(Q盤シリーズ)
2001年11月28日(リマスター)
2005年3月24日(紙ジャケリマスター)
2009年1月21日(SHM-CD)
2019年9月25日(MQA/UHQCDリマスター)
最高2位
最高9位
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初登場249位
売上25.4万枚
売上5.3万枚
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売上0.024万枚
Produced by 小田和正、鈴木康博 EMI
ユニバーサル

メンバー

Keyboards 小田和正
Guitars 鈴木康博
Electric Bass 清水仁
Drums 大間"ジロー"仁世
Harmonica&Guitars 松尾一彦

オフコース7thアルバム。前作から1年ぶり。固定サポートメンバーになっていた清水、大間、松尾が79年8月に正式にメンバーとして加入。オフコースは正式に5人組バンドとなった。前作以降の2シングルのうち「愛を止めないで」、C/W「恋を抱きしめよう」を収録。16thシングル「風に吹かれて」は未収録。「汐風のなかで」が次のシングル『さよなら』C/Wとしてシングルカットされ、「生まれ来る子供たちのために」はさらにその次の18thシングルとしてシングルカットされた。今作の「生まれ来る子供たちのために」にはそのまま続けて「いつもいつも」のライブ音源が収録されている。この曲は前作『FAIRWAY』のラスト「心さみしい人よ」の後にも収録されていた楽曲で前作では表記なしだったが、今作では曲名とクレジットが表記されている。しかし歌詞は"割愛"とされており掲載されていない。2作連続トップ10入りで今作は一気に2位まで上り詰め、これまでを大きく上回る売上を記録した。また今作からは武藤敏史が外れて完全にセルフプロデュースとなった。

CD化以降、EMIによるLP時代の作品のCD化復刻シリーズである音蔵やQ盤シリーズ等で再発されてきたが、01年のExMF Seriesと題されてのリマスター再発では、アナログからどのように処理を行ったのかの長い解説文をブックレットに掲載している。05年には紙ジャケリマスター、09年リマスターではSHM-CD仕様で再発されている。2015年にハイレゾ用にリマスターされたのが最新音源で2019年にはEMI時代のアルバムがこの2015年ハイレゾマスターを使用(192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換)したMQA/UHQCD仕様で再発。入手したのは01年盤。

正式に5人になって初の作品となったが、3人の扱いが曖昧な状態が続いていたためか今作のジャケットはあえて加入した3人のみを表に掲載小田・鈴木の2人は裏ジャケに掲載する形で3人のメンバーを強調している。またサウンド面でも前2作でだいぶバンドっぽさが増していたが、今作ではさらに踏み込んでギター、ベース、ドラムをもっと前に出してきて、ロックバンド色をさらに強めた。初期のフォークからポップス、ニューミュージック、ロック色を徐々に見せる過渡期を経て今作で完全にロックバンドになったような印象。

広く知られる「愛を止めないで」、「生まれ来る子供たちのために」が収録されたアルバムという事で聞いても文句なしにいいアルバムだし、概ねパブリックイメージのオフコースに辿り着いたのが今作だと思うので、オリジナルアルバムとしてはこの辺りからを入り口にするとイメージ通りのオフコースが味わえる。小田和正の曲ばかり後世に強く残っている感は否めないが、鈴木康博も一緒に今作を確かに引っ張っていると思う。3分4分が当たり前だったこの時代としては規格オーバーの8分越えの「SAVE THE LOVE」など力作もしっかり送り出している。ここからの人気絶頂、そして次の2作でWe are Overしてしまう事を思うと正式な5人組の始まりでありながら、終わりの始まりだったようにも思えてくるところがあるが…少なくとも今作時点ではWe are Overしてしまうような張りつめた感じも無く、ストレートにまだまだ大きくなっていくバンドを期待させてくれるところは魅力だと思う。

THREE AND TWO(UHQ-CD/MQA)19年MQA/UHQCD Three and Two09年盤  Three and two(紙ジャケット仕様)05年盤  Three and Two01年盤 

印象度★★★★☆

2018.10.10更新

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