THUMPx

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 Ouch!! 岡野昭仁 新藤晴一  
2 ネオメロドラマティック 新藤晴一 ak.homma 17thシングル 最高2位 売上22.8万枚
3 東京ランドスケープ 岡野昭仁 ak.homma  
4 We Love Us 新藤晴一 岡野昭仁  
5 黄昏ロマンス 新藤晴一 新藤晴一 16thシングル 最高3位 売上13.1万枚
6 Twilight,トワイライト 岡野昭仁 岡野昭仁  
7 ROLL 岡野昭仁 岡野昭仁 17thシングル両A面曲
8 シスター 新藤晴一 ak.homma 15thシングル 最高2位 売上24.5万枚
9 ドリーマー 新藤晴一 ak.homma  
10 社員 on the beach 新藤晴一 新藤晴一  
11 プッシュプレイ 新藤晴一 新藤晴一 17thシングルC/W(ライブ音源) スタジオ音源初収録
12 うたかた 岡野昭仁 ak.homma  
13 何度も 新藤晴一 新藤晴一  
14 Let's go to the answer 岡野昭仁 岡野昭仁  

リリースデータ

2005年4月20日 初登場1位 売上41.7万枚 Produed by 田村充義、本間昭光 SME Records

メンバー

Vocal,Chorus,Guitar 岡野昭仁
Guitar,Chorus 新藤晴一

ポルノグラフィティ5thアルバム。タイトル末尾にギリシャ文字を使用しており、読みは「サンプ・サンプ・サンプ」。2作のベスト盤から9ヶ月、オリジナルアルバムとしては2年2ヶ月ぶり。ベースのTamaが脱退して2人になってから最初のアルバム。前作以降3シングル4曲を収録。「プッシュプレイ」はライブで披露されていた未発売新曲で先にライブ音源でC/Wに収録されていたが今作でスタジオ音源初収録となった。ベスト盤の大ヒットで3人時代を締めくくり、2人になって最初の「シスター」も20万枚を越えるヒットを記録、シングル売上のアベレージが上がり、「黄昏ロマンス」も「渦」「音のない森」を上回るなど固定ファンが増加した。3月の先行シングル「ネオメロドラマティック/ROLL」も再度20万枚を越えて好調な中でリリースされた今作はベスト盤『BLUE'S』に続く2度目にしてオリジナルアルバムでは初の1位を獲得(1stが4位、2nd〜4thは2位)、2nd3rdには及ばなかったが1stをわずかに上回り、前作からはほぼ2倍の売上を記録。初回盤はBOXケース入り仕様。

Tamaの脱退に伴い、岡野昭仁、新藤晴一、ak.hommaがほぼ均等に作曲を担当。Tama在籍時から2人の成長が著しかったためか、シングルA面にも1曲ずつ採用されているし、意外とメインライターが抜けたという痛手は感じさせない。今作ではこれまで以上に生バンド起用が目立つようになり、抜けたベースもサポートを入れて補強。ただしドラムよりもベースを打ち込みで済ませた曲もあり、冒頭2曲なんかはドラムは入っているがサポートベースの表記が無い。この辺りが演奏面では変化のあった部分と思われるが正直なところベースラインを細かく聞いているとかでない限り、脱退が大きな損失にはなっていないように感じられる。3rdアルバム頃までだったら作曲面で厳しかったかもしれないが…。またこれまではTamaがほぼ作曲だけだったのもあって新藤晴一がメインでTama、ak.homma曲の作詞をしながら自身で作曲もする、岡野昭仁は作詞作曲を1人で手掛けるというのが多く、意外と岡野・新藤で作詞作曲を分け合う事が無かったが今作では「Ouch!!」「We Love Us」で作詞作曲を入れ替えた2人の共作が実現して新たな組み合わせの可能性を見せている。

そんなわけで5枚目にしてメンバーが減っても充実の1作。これまでと変わらない部分を残しながらよりバンド主体で進化を続けている事を存分に示せた1作になった。「ネオメロドラマティック」のような初期からの圧倒的なシングルヒットチューンが徐々に初期ほどのインパクトを残せなくなりつつあるがそれでもまだまだ勢いはあり、シングルが目立ちすぎ無くなってきてアルバムとしてのバランスはより良くなってきた印象。最終曲「Let's go to the answer」では歌詞に過去の楽曲が次々に登場し、また前年に30代に突入した事にも触れつつ、それでもまだまだ行くぜ!という決意を歌った楽曲で2人になってからのポルノグラフィティへの期待がさらに高まる

B0007UDGMW

印象度★★★★☆

当時の感想を2022.10.7修正

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