MOON

リリースデータ

REV2ndアルバム。前作から9ヶ月ぶり。前作以降の2シングルを収録。前作同様に楽曲解説が書かれたレコーディングノーツ封入。3rd「幾千もの情熱」ではトップ10落ちとなるも、4th「Break Down」ではトップ10復帰して売上も上昇した。しかし今作はまたしてもシングルの売上を下回った。今作を最後に契約を終了したのか、REVとしての活動は終了。結果的に3rdシングル以外は全てトップ10ヒットだった。1996年にファンハウスに移籍して出口雅之として正式なソロデビューを果たしている。移籍以降は売上が激減してしまい、翌97年に早くもファンハウスとの契約も終了。以降はヒットチャートからは遠ざかるが、次々と色々な名義で活動を継続している模様。

今回は自身で2曲をアレンジしているが、デモを生かす形でそのままアレンジも担当したようで、基本は前作に続いて葉山たけし体制。今回も適度にポップな曲が並んでいるが前作よりもサウンドがカラフルになり、幅が広がった。同時にシンセ、ブラス、オケヒも随所で使用されるようになり、ロック色は後退。これにより前作にあった硬派な感じは薄れ、全体にポップ色が強まったように思う。一直線な印象だった前作より幅があるので飽きずに最後まで聞けるものの、やや散漫でもあり、結局のところREVはどこを目指そうとしていたのかは良く分からないまま今作で終わってしまった。作家としての可能性も、ソロユニットとしての可能性もあったようには思う。売上は落ちていたのでこの後はトップ10落ちしていた可能性が高いとはいえ、3rd以外トップ10ヒットは当たっていたほうであり、売れずに切られたわけでもないので、やはりやりたい方向性とは異なっていたのだろうか。

印象度★★★☆☆

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